【グルメ】山小舎(島根県松江市)☆
創業から60余年を数える、松江を代表するバー。繁華街から一本入った小路に建つ、石造りのロッジ風の建物がそれだ。
重厚な外観にやや臆するが、店内は山小舎風でぬくもりがあり、親しみやすい。3代目というマスターバーテンダーと島根大生のアルバイト男女が、明るくカジュアルな雰囲気を作りだしている。
訪ねた日は年末の忘年会シーズンで、店は複数のグループ客で賑やか、というよりバーらしからぬ騒がしさだった。カウンターの中は目の回るような忙しさで、私をひと目で一見客と見抜いたマスターは、満足にお相手できなくて、としきりに恐縮していた。
こちらも気を使って、黒板に書かれた「当日のオススメ」から1杯目は『柚子レモンの(ジン)トニック』。ユズは地場産で、実にさわやか。
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チャームには結構なボリュームの生ハムが出てきた。
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カウンターには数人の常連客が座り、喧騒を背に淡々と飲んでいる。忙しいマスターがあまり構ってくれず手持無沙汰なのか、客同士で話しこんだりしていた。
2杯目はラムベースという『紅玉リンゴのカクテル』。マスターによると「風邪の時にお母さんが作ってくれる一品」のイメージだそうで、大量のすりおろしリンゴを使った、飲むというよりは食べるようなカクテルだった。この夜はここが3軒目。御馳走と旨酒でいっぱいのお腹をクールダウンさせてくれる、格好の一杯だった。
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客は次から次へとやってくる。長居したい気持ちを抑え、これにてお勘定(2,900円)。
カジュアルな格好でも入りやすい、旅先でのナイトライフの締めには理想的なバーだ。次は奥さんを連れて、マスターとゆっくり話をしてみたい。

住所:島根県松江市東本町1-33
営業時間:19:00〜24:00(月〜木)/19:00〜1:00(金・土)
定休日:日、第1月、第3月

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