日本観光ミシュラン

日本国内のあらゆる観光資源を格付けする、旅のガイドブログ。

街・生活文化

宮津の化粧地蔵

【風俗習慣】宮津の化粧地蔵(京都府宮津市)☆
以前、京都市内の化粧地蔵について触れた。
京都の化粧地蔵(その1)(その2)
以来、他地域でも探索してみたいと思っていたが、ようやく念願がかなった。
宮津の街中には、約200体の化粧地蔵があるという。特に京街道より西側、寺町界隈に多く、その密度たるや本場・京都をもしのぐほどだ。とある四つ角では、3つの祠が同時に視野に入って驚いた。
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1時間ほどの散歩で30〜40ヶ所も見つけただろうか。
宮津の化粧地蔵は、僧形で袈裟を身に着け、光背を負っているものが多い。彩色もカラフルだ。
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どの祠にも花と水が供えられ、大切にされていることがよく分かる。前面の観音扉に鍵が掛けられていないのも大らかで良い。近年、子供の数が減っているため、彩色は主に大人の手によっているそうだが、どんな形であれ伝えていってほしい民俗習慣だ。DSC04975
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沖島(その2)

その1から続く)
島の中を歩いてみる。一周できる道はなく、湖畔に沿う道もほどなく行き止まりになる。車が不要なわけである。
島で乗り物といえば三輪車。港付近は放置三輪車だらけだ。駐輪中はサドルに缶をかぶせるのが沖島流で、雨よけと目印を兼ねている。
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港から山をはさんだ反対側の湖岸には家屋が少ない。凪いだ湖水は思いのほか澄んでいて、小魚の姿が見える。湖水の向うには比良山地が屏風のように連なっている。静かだ。
護岸の上の路を進むと、千円畑と呼ばれる耕作地がある。かつて自衛隊の演習場建設計画が頓挫した際、予定地を1区画1,000円で島民に分けたことからこの名がある。農業は島内だけではなく、本土側に約50haもの農地を所有しているという。漁船に農機具を積んで往来する姿を実際に見かけた。
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畑の脇にはペール缶やポリバケツ、バスタブなどが無造作に置かれている。天水や湖で汲んだ水を耕作用に貯めているそうだが、はなはだ美観がよろしくない。こうした光景は全島的に見られ、私の沖島の印象は、残念ながら「ペール缶の島」である。
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湖岸と平行に走るメインストリートはこんな感じ。三輪車のすれ違いすら難しそうな、狭い道だ。DSC04575
こんな小さな島にお寺が二つもある。どういう訳かと「おきしま資料館」で尋ねたら、「本家と分家のようなもの。分家の方が檀家が多いけど」とのことだった。DSC04544
最後にお土産でも買おう、と港に面した沖島漁業会館へ。
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ガランとした倉庫の中で、漁協の婦人部が運営する「湖島婦貴(ことぶき)の会」がお土産を売るスタンドがあり、うどん(500円)などの軽食も出している。
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せっかくなのでいちばん高い「沖島弁当」(1000円)を注文。中で食べると席料(80円)を取られるが、ヤカンのお茶とストーブが用意される。
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天ぷらにわかさぎ、小海老、佃煮にモロコ、アユ、マス、うろり(後述)が使われ、沖島の産物のお試しセットのようだ。いささか佃煮が過剰な弁当で、なんとなくお土産に買って帰ろう、と思っていた気持ちが後退した。佃煮というのは素材の味を殺してでも保存を優先させようという食べ物なので、味は没個性的だ。弁当の中では、ちりめんじゃこより小さいうろり(ヨシノボリの稚魚)の佃煮が味つけ控えめで良かったが、買って帰るほどでもないので見送った。
結局手ぶらで帰ることになってしまった。1080円だけ島に落としたので許してもらいたい。
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沖島(その1)

【島】沖島(滋賀県近江八幡市)☆
琵琶湖に浮かぶ沖島は、日本で唯一、淡水に囲まれた有人島だ。一般的には生産性の低い、湖の上という環境で800年以上も暮らしが営まれているのは、琵琶湖の自然の恵みの豊かさの証といえるだろう。
人口は約330人。約7割が漁業関係者で、自給自足的な農業も営まれている。観光資源に乏しく、今のところツーリズムとは無縁な島である。
アクセスは堀切港から船に乗って15分ほど。乗船運賃は500円(島民200円)だ。
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島に自動車はないので、人だけを運ぶ。島では各戸が自家用の船を所有するほか、堀切港の駐車場に自家用車を置いている。DSC04541
沖島港に到着。
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集落は港の周りの狭い平地に固まっている。非観光地ではまず神社を訪ねるのが自分の流儀だ。奥津島神社の胸を突くような急階段を上ると、町の全景が目に入る。軒が重なり合い、ひとつ屋根の下に暮らしているかのようだ。
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島には郵便局、雑貨屋2軒にタバコ屋1軒、酒屋が1軒ある。診療所にはお医者さんが週に1回、船に乗ってやってくる。
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意外なのは離島でありながら上下水道を完備していること。写真のように、路地はハンドホールとマンホールだらけだ。DSC04577
これが浄水場。琵琶湖から取水している。昭和30年台までは湖の水を汲んでそのまま飲み水としていたという。淡水湖に浮かぶ島ならではの豪快な利用法だ。井戸を掘る必要がないほど水質が良かったのだろう。
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クルマのないこの島、出火の際は消防艇「おきしま」が消火に向かう。実際に出動したことがあるかどうかは、聞きそびれた。
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事件や事故が発生した時は近江八幡警察が本土から警備艇で駆けつけるのだそうだ。
学校は小学校だけ。中学からは本土へ船で通学となる。小学校は島で一番大きな建物で、保育園を併設している。生徒数は平成26年度で11名とのこと。
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その2に続く)
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