日本観光ミシュラン

日本国内のあらゆる観光資源を格付けする、旅のガイドブログ。

東北

角打ち礼賛(仙台編)

【グルメ】櫻井商店 (宮城県仙台市)ー
ほぼ仙台駅前。東口ヨドバシカメラの2軒隣にある角打ちアリの酒屋さん。
入口横の券売機で食券を購入する、ファストフード店のようなオペレーションが珍しい。ビール、日本酒、ワインをはじめ、気仙沼ホルモンなど簡単なつまみも揃っている。
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店内は仕事帰りの男女で賑やかで、平均年齢が若く、角打ちらしからぬ華やいだ雰囲気がある。
まずは宮城の地酒「日高見」の純米吟醸(330円)。吟醸酒はワイングラスで供するのがこの店の流儀だ。
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フルーティーでありながら米の旨味も感じられ、実に旨い。
正面の大きな液晶テレビでは、ワールドカップの日本対セネガルの再放送が流れていた。
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前半のゴールシーンだけでも見届けて帰ろうと、2杯目をニッカの「宮城峡」(440円)に決め、食券を渡したところなんと品切れ。仕方なく宮城限定販売のウイスキー「伊達」のロック(330円)にチェンジ。
これが残念なことにブラックニッカの延長線上にある味で、プレミアム感はゼロ。安酒を飲んでいた若い頃が思い出されて観戦の邪魔だった。
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仙台駅発車5分前に勘定を済ませば間に合う、使い勝手の良さがこの店の利点だが、これという個性には欠ける。角打ちとは本質的にそういうものかもしれないが、目的が実用一辺倒なら評価できる店だ。

住所:宮城県仙台市宮城野区榴岡1-2-48
営業時間(角打ち):14:00〜22:00
定休日:日祝
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白龍

【グルメ】白龍(岩手県盛岡市)ー
盛岡名物の三大『麺』といえば、「わんこそば」「冷麺」と、ここ「白龍」が発祥とされる「じゃじゃ麺」だ。戦後、旧満州から引き揚げてきた創業者が、炸醤麺をヒントに生み出したという。
夕食時、狭く混み合う店でじゃじゃ麺(小)500円を注文。見た目は実にシンプルだ。
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真っ白な平打ちの太麺に、肉味噌・キュウリ・ネギがトッピングされ、おろし生姜が添えられている。これを一気にかき混ぜ、卓上の酢、辣油、ニンニク、酢などを好みで加えて食する。
初めてで加減が分からないので、食べ進みながら微調整を繰り返す。同じカウンターに座った常連さんたちの配合も参考にさせてもらった。こうして自分だけの一杯を仕上げていくプロセスは、なかなか面白い。
肝心のお味の方はというと、モチモチした麺の食感が楽しいものの、麺自体に旨みが不足しているのが気になる。個人的にはデフォルトの肉味噌の量は少なすぎた。
このじゃじゃ麺、完食してはならない。麺を少しだけ残してカウンターに置いてある卵を割り入れ、かき混ぜたら皿ごと店員さんに渡そう。蕎麦湯よろしく麺のゆで汁を加え、ねぎと味噌が再トッピングされた「ちいたんたん」(鶏蛋湯)となって返ってくる。
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これまた初期状態は淡泊極まりないので、塩・胡椒・辣油・追い味噌などで味付けをして頂く。
いずれも味の振れ幅が大きすぎ、初心者がおいしく食べるにはいささかハードルが高い料理だといえる。自分の中では一度食べれば気が済む名物という扱いだが、黄金のレシピを見つけたらあるいはリピーターになるのかもしれない。

住所:岩手県盛岡市内丸5-15
営業時間:9:00〜21:00【月〜土】/11:30〜18:45【日】
定休日:無休
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こまつ

【グルメ】こまつ(岩手県一関市)☆☆
一ノ関駅から歩いて5分程。醬油蔵を改装したというこの店の外観は、県外にも名を知られた居酒屋とは到底思えない。
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暖簾をくぐると、若き店主に迎えられる。
何はともあれまずは名物の牡蠣(唐桑産)から。一個350円で生・ポン酢・焼き・蒸し、何でもござれ。一品目なので生牡蠣を2個、酒はプライベートブランド「こまつ」生酒のもっきり(720円)を頂いた。
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鮮度を誇るかのように光り輝く牡蠣は、甘く、濃厚でジューシー。この値段はきわめて良心的だ。
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気前よく注がれた「こまつ」は柔らかな甘口。
好スタートに気を良くして、ブラックボードに書かれたおすすめをじっくりと読み込む。これが罪なことに、気になるメニューが多すぎて困った。
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カウンター越しにあれこれと質問しながら厳選したのが以下の品々。ご主人の解説も楽しく、珍しくも美味しい地のものを存分に味わった。
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ほや自家製昆布締め(680円)…6月末、まさに今が旬の素材。ひとつひとつが実に立派な大きさで食べ応えがある。昆布で締めるのは地元の料理法ですかと聞くと、オリジナルとのこと。余分な水分が抜け、旨みが凝縮される理にかなった調理法ではある。日本酒との相性は言わずもがなで、抜群。
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マンボウのコワタ(小腸)酢味噌(480円)…夏の定番メニュー。マンボウはこの部位が一番おいしいという。味もシコシコとした食感もイカに似ているが、よりクセがなく、どこか爽やかな旨味が夏に重宝されるのだろう。
2杯目の酒は「酔右衛門」もっきり(700円)。酸味が印象的で、発泡酒のような口当たりが面白い。
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モーカの星(サメの心臓)ゴマ油で!(980円)…驚きの逸品。昔は安い素材だったが、今や価格は以前の数倍、なかなか市場にも出回らなくなったとのこと。たまたま入荷した日に来店してラッキーだった。塩とごま油で食べると、これが旨い!見た目とは異なり、レバ刺しから獣臭と血生臭さを取り去った、清新そのものの味わいに感動した。
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一ノ関名物餅天ぷら(620円)…一ノ関の人は餅をよく食べるそうで、唯一通常メニューから選んだ。
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カツオのハラス焼(380円)…カツオは気仙沼が日本一の水揚げ高だと聞いてびっくり。カツオを焼いて食べるのも、ハラスの部位を食べるのも初めての経験。黙って出されたら何の魚か見当もつかないだろう。脂がのっていて、ご飯が欲しくなる味だ。
地のものを前面に押し出す品書きはプライドを感じさせるが、雰囲気、接客ともに温かく、旅先にあっても落ち着いて酒と肴を楽しめる店だ。

住所:岩手県一関市大町6-20
営業時間:17:00〜21:30
定休日:日祝
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てつ

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☆☆
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