日本観光ミシュラン

日本国内のあらゆる観光資源を格付けする、旅のガイドブログ。

見学・体験・アクティビティ

大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)

【博物館】呉市海事歴史科学館(広島県呉市)☆
通称「大和ミュージアム」。戦艦「大和」建造をピークとする、日本の造船とその周辺の科学技術史を展観する博物館。海軍と造船の町・呉にこそあるべき施設で、実際、設立の主体は呉市だ。
もはや呉の顏とでもいうべき、1/10スケールの戦艦「大和」が鎮座する吹き抜け空間を中心に、展示スペースは1階から4階まで。
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メインは1階で、特に大型資料展示室の零戦と人間魚雷「回天」、特殊潜行艇「海龍」は必見だ。レプリカではなく、すべて本物。戦火を潜り抜けてよくぞ生き残ったと思う。
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右寄りの施設かといえばそうではなく、展示資料にしろ、各所で流される映像にしろ、メッセージ色はない。ガイドや各所に配置された学芸員による解説も穏当だ。
以上、あっさりと紹介したのは、向かいの「鉄のくじら館」の方がはるかに見るべきものが多いと思うからだ。こちらは混雑、あちらはガラガラという具合に、見学者の数がそれに見合っていないのが残念でならない。

所在地:広島県呉市宝町5-20
開館時間:9:00〜18:00
定休日:火
入館料:500円
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養老天命反転地

【その他】養老天命反転地(岐阜県養老郡養老町)☆
公園、体験施設、テーマパーク。何に分類したらよいか分からないが、やはりこれはアート以外の何ものでもないだろう。芸術家・荒川修作とそのパートナー、マドリン・ギンズの構想を実現した、肉体で感じ、肉体に考えさせる野外作品である。
「天命反転」とは “死から逃れることのできない人間の運命を反転させる装置”だと二人は言う。どんな所なのだろうか。
ゲートを入るとまず「養老天命反転地オフィス」。内部は一見、迷路風だが、壁は低く出入り口はいくつもある。床は不規則に傾斜し、常に身体のバランスを意識していないとコケそうになる。天井を見上げると、床面にあるものと同色、同形の仕切り壁が逆さまに張り付いている。
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「反転」のモチーフと、そのための道具である「行く先の分からない路」と「平坦でない地面」がすでに出そろっている。敷地内を見て回るにあたって、恰好のウォーミングアップの場だ。
続いてメインパビリオンに位置づけられる「極限で似るものの家」。
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これまた内部は迷路状で、壁が天井まで達し見通しがきかないので、一緒に行動しないと確実にはぐれる。通路らしきものはなく、部屋から部屋へと狭い空間をすり抜けるように移動していく。キッチンや寝室、トイレ、書斎など各部屋には本物の家具が置かれ、または半ば壁に呑まれ、あるいは天井に鏡像のように張り付いている。
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ここからもうひとつのエリアである「楕円形のフィールド」へ、どこをどう通っていけばいいのか、まったく案内はない。2地点を結ぶ意味のある、掘割のような『死なないための道』は、途中で消えてしまう。
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結局、自分で考えて遠くにモニュメントが見える方向へと丘を乗り越えて行くしかない。
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我が家はこの尾根状のルートを取った。
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「楕円形のフィールド」は、「極限で似るものの家」を解体して屋外にちりばめたようなエリアだ。日本列島をモチーフとしているらしいが、ある意味ではより難解だ。
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アンチ・バリアフリー、かつ来場者の安全にまったく配慮していない(靴やヘルメットは貸出している)とんでもない場所だが、設計者の意思を尊重する運営サイドの勇気は称えられて良い。
オープン当初はケガ人が続出したという。以後22年、壮大な実験場としてこの施設はある。

所在地:岐阜県養老郡養老町高林1298−2 養老公園内
開園時間:9:00〜17:00
入園料:750円
休園日:月
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海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)

【博物館】海上自衛隊呉史料館(広島県呉市)☆☆
海上自衛隊の広報施設。街中に堂々と鎮座する潜水艦は、歴史ある軍港都市・呉の新しいランドマークだ。
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館内は3階建てで、順路にしたがって見学する。1階は海上自衛隊の歴史、2階は機雷と掃海艇、3階は潜水艦について、実物や模型、映像などを駆使して紹介されている。
2階の展示は地味ながらも、機雷という厄介な水中兵器について詳しく知らなかったので勉強になった。また、これを除去する掃海という危険な作業を、海上自衛隊が営々と続けているという事実にも驚いた。
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館内には解説員が要所要所に立ち、展示品その他について詳しく説明してくれる。3階の潜水艦のコーナーでは、初歩的な質問に丁寧に答えていただいた。
Q1:潜水艦は日本に何隻?
A:17隻。10隻が呉、7隻が横須賀に配備されている。
Q2:潜水艦は1隻いくら?
A:約500億円。
Q3:1隻あたりの乗員は何名?
A:75名(3交代制)。
潜水艦内での暮らしぶりの展示も興味深い。写真の三段ベッドには実際に横になれる。狭さと閉塞感は相当なもので、精神的にタフでなければ勤まらない仕事だ。
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潜望鏡をのぞかせてもらうと、呉の港がはっきり見えた。解像度はともかく、こんなに小さな画像から何ごとかを判断するのは大変だろうなとも思う。
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最後はいよいよ例のランドマーク、屋外に据えられた潜水艦「あきしお」内部の見学。10数年前まで実際に就役していた本物である。自由に見て回ることはできず、案内係に伴われて船体横から中に入る。
案内係は館内の解説員同様、物腰柔らかな元自衛官とおぼしき方々なのだが、案内はオマケのようなもので、本当の任務は見学者の「監視」だ。皇居など宮内庁施設の見学とよく似ている。
潜水艦というのは機密のカタマリで、中に入って見学できる施設は世界的に見ても珍しい。それだけに、展示にあたっては「防諜」のため、錨やプロペラをはじめ、各種装置や設備はダミーに取り換えられている。もっとも、素人である我々には見てもそれとはわからない。
潜水艦内は非常に狭く、天井も低いので頭をぶつけないようにそろそろと進む。本来の出入口であるハッチを中から見上げたのが下の写真。
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壁にはむき出しの配管が縦横に這い、通路はすれ違い困難。艦長室もご覧のとおりで、息が詰まりそうだ。
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心臓部ともいえる操舵室ですらごく限られたスペースに収められている。ここにも潜望鏡があり、ちゃんと稼働している。
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操縦席に座ると、深度計や速度計は取り外されいて無かった。どのくらいの深さを航行するのか尋ねてみたが、やはり機密事項とのことだった。
いろいろと制約はあっても、何もかもが目新しく、この潜水艦内の見学だけでも二つ星(☆☆)の価値がある。先に紹介したアレイからすこじまとともに、呉では必訪のスポットだ。

所在地: 広島県呉市宝町5番32号
開館時間:9:00〜17:00
休館日:火
入館料:無料
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