日本観光ミシュラン

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見学・体験・アクティビティ

中須賀団地の給水塔

【その他】中須賀団地の給水塔(愛媛県松山市)☆
お遍路で旧北条市内を歩いていたら、珍しいデザインの給水塔に出くわした。ピクトグラムのように単純な図柄を四方に陰刻・彩色した、凝った造りだ。
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だいぶ古びてはいるものの、これはWEBサイトで取り上げられたことがないに違いない。ただちに報告しなければ、そう思って斯界のパイオニア『日本給水塔』ブログにアクセスしたら、すでに記事になっていた。こんな地方にまで目配りしているとは恐れ入る。
図柄はカモメ/船/ヨット(東)、みかん(西)など、地元に関係するものだけでは4面が埋まらなかったようで、シカ、スズメ、てんとう虫、おたまじゃくし、ヒマワリ、子供、ハートマーク等々、統一感はあまりない。
それでも、奇抜でいて温かみも感じさせる、これは優れたモニュメントだ。独特な角徳利形状とも相まって、図らずもアート作品のようでもある。
北条名物として、私の中でお遍路の記憶とともに残り続けるだろう。
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所在地:愛媛県松山市河野中須賀336

伊勢本街道を歩く(その4)奈良から榛原へ

3日目は猿沢池から始まる(8:30)。榛原まで30km超のロングトレイルだ。
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桜井付近までは上代の上ツ道(かみつみち)をトレースする。お伊勢参りがさかんな頃は上街道と呼ばれた歴史のある往来だ。
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ならまちを通り抜けていく。上ツ道は幅が40mもある直線道路だったらしいが、京都に都が移るとたちまち維持管理がストップしたらしい。今では馬車道のような幅員の、自然なカーブを描く、しかし不自然に一直線な道として残っている。
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1時間歩いて帯解寺でトイレ休憩(9:30-9:40)。安産祈願で有名な寺院で、小雨の中ぽつぽつと参拝者がやってくる。寺の規模は存外小さく、本堂から聞こえる祈祷は、録音したものをエンドレス再生しているだけだった。
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田園地帯を行く。道沿いに家屋が建ち、後背地に田畑、そしてため池が頻繁に現れる。典型的な大和の風景だ。西には先だって越えて来た生駒山地が壁のように連なる。
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川を渡る橋のたもとには必ず地蔵堂があり、小ぎれいに管理されていた。道祖神のような役割なのだろう。
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蔵之庄町界隈のの落ち着きある町並み。
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ホーロー看板の大定番がセットで残っていた。
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銅製の鳥居が珍しい楢神社。
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馬出の町並み。高瀬街道との交点にあたり、人馬で賑わったという。馬つなぎの跡が見える。
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天理教の詰所が目立ってきた。天理市街に入り、マクドナルドを見つけて昼食休憩(10:40-11:10)。
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市名が一宗教団体の名に変わる前、このあたりは丹波市町といった。その名のとおり、定期的に市場が開かれる集散地で、街道途中の広場のようなスペースに、戦後すぐに造られた木造の覆屋が残っている。DSC05475
暗峠越えに続き、再び芭蕉の句碑に出会う。上街道を八木へ向かう途中に詠んだ「草臥(くたび)れて 宿かる比(ころ)や 藤の花」。
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【重要文化財】五智堂。長岳寺の飛び地境内にあり、太い心柱の上に屋根を載せた、傘のような形の奇妙なお堂だ。
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巻向駅で休憩(13:20-13:30)後、箸墓古墳の脇を通る。3世紀半ばに築造された、巨大な前方後円墳で、被葬者は未だ明らかでなく、卑弥呼の墓とする説もある。
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続いて大神神社の大鳥居を横目に見て進む。
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この何でもないような道標が、初瀬街道との分岐点。道は一路東を目指す。雨が本降りとなる中、満足な歩道のない国道歩きが続き、しんどかった。
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流地蔵のお堂で雨宿り(1455-15:05)。
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長谷寺の門前町に入る。古めかしい商店や宿が並んでいる。
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街道は愛想のないことに参道の途中、いせ辻でプイと右に折れる。
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昼なお暗い化粧坂を急登し、谷筋を走る国道に戻る。DSC05494
この先は味気ない国道歩きが続く。唯一のオアシスがこの吉隠(よなばり)。万葉集にも詠まれている古い集落で、隠れ里のような雰囲気がある。
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「伊勢本街道」と大書された表示。ようやく榛原の町に入った。DSC05497
ここはかつての萩原宿。本居宣長が泊まったという旅籠「あぶらや」。
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目の前の札の辻には「左 あお越え道 右 伊勢本街道」の道標が立っている。
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榛原は街道沿いに銭湯があり、駅へ向かう道に芝居小屋があり、インド料理店があり、という面白い町だ。駅に着いたのは17時近く。急いで帰宅する必要がなければ、ひと風呂あびて散歩したかった。

伊勢本街道を歩く(その3) 榁木峠を越えて奈良へ

酷道としての国道308号線は、暗峠越えの区間ばかりが有名だが、道はさらに矢田丘陵を越え、奈良市街まで続いている。この間、一貫して隘路である。
2日目、南生駒駅から再び歩き始めると、たちまち急坂となる。
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展望が開けた地点で振り返ると、たった今、生駒山地を越えてきた道が見える。難波宮と平城京をほぼ直線でつなぐ奈良街道が、鞍部を選んで通っている様もよく分かる。
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その先で道は一気に狭くなる。暗い樹林の中、矢田丘陵を越えるまで、人家のあるところを除いて道の両側には無粋なフェンスがえんえんと連なる。不法投棄の防止が目的らしいが、檻の中のような閉塞感があり、歩いていて楽しくない。こんな道でも交通量はそれなりにあり、宅急便の車も入ってくる。
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榁木峠はかつて宿場や茶屋があったところ。はっきりしたピークではなく、集落の中にあって知らない間に通過してしまった。DSC05434
だいぶ里にくだって追分に至る。郡山への道を分けるこの地に、かつての本陣、村井家住宅がある。大和棟の宿場建築は珍しい。
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このあたりからの大和盆地の眺めがよい。
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立派な常夜灯。辺りには田園風景がひろがる。
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農道にしか見えないが、これは国道。
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赤膚焼の窯元の横を過ぎる。
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垂仁天皇陵が見えてきた。ここからは奈良の市街地となる。
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「たまうさぎ」本店でおやつタイム(13:05-13:20)。2本で150円。歩き疲れた身体に団子とお茶は最高の癒しだ。昔の旅人気分を味わった。
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ほどなく道は三条通りに合流する。若草山と春日山に向かって一直線に伸びるこの大通りをひたすら歩いて近鉄奈良駅着(14:15)。
到着が早すぎたせいで、楽しみにしていた銭湯と居酒屋を諦め、駅構内の「たまうさぎ」支店できなこだんごをお土産に購入して帰宅した。
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