日本観光ミシュラン

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見学・体験・アクティビティ

鉄道全線完乗への道−菩提編(その3)

鉄道全線完乗に向け、地味な乗りつぶしを続けている。
まず3月に中国地方最後の一線、若桜鉄道(郡家−若桜 19.2km)を訪ねた。沿線の景色は平凡ながら、国鉄時代から変わらぬ駅舎や付帯施設の造作に味があって面白かった。
終点・若桜駅は特に見どころの多い駅だ。
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転車台が残っている。
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給水塔とC12。若桜鉄道は、小型の蒸気機関車を走らせても違和感がない、今どき貴重な路線だろう。
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4月には遍路の帰り道に、四国最後の一線、阿佐海岸鉄道(海部−甲浦 8.5km)に乗車した。30年ほど前に海部まで乗りとおした時、すでに路盤は完成していた。あまりに辺鄙な土地なので、延伸開業することなどあるまいと思っていたのだが−。
終点の甲浦駅のホームは、写真右側の階段を登った高架上にある。ここは高知県だ。
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数人の客を乗せて発車後、長いトンネルを抜けると、そこは徳島県。8.5kmしかないのに県境をまたぐ、珍しい鉄道ではある。
唯一の途中駅・宍喰の次はもう起点駅の海部。この駅には鉄道ファンに良く知られた名物がある。
それがこのトンネル。トンネルの躯体以外何もくぐっていない、本邦唯一ではないかと思われる『純粋トンネル』だ。最初からこの姿だったら芸術作品だが、旧国鉄がそんな無駄遣いをするはずもない。山を穿って線路を通したら、周囲の開発で山体が跡形もなく切り崩され、トンネルだけが残った、というが事の真相だ。
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これで未乗線区は残り8線区、604.2kmとなった。

関連記事:テーマ別INDEX−鉄道全線完乗への道

津山まなびの鉄道館

【博物館】津山まなびの鉄道館(岡山県津山市)☆
津山駅構内に2年前にオープンした、小さな鉄道館。17もの機関車収容線を擁する津山扇形庫が展示の中心で、自分もそれが目当てで見に行った。
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扇型庫は全国に14棟しか現存せず、津山の車庫は京都の梅小路に次ぐ日本第二位の規模を誇る。
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建造は1936年。戦中戦後の鉄路で活躍した13両の車両がずらりと留置された様は壮観だ。旧国鉄色(肌色+オレンジ)のボディが目立つ中、蒸気機関車「D51」の2号機がひときわ目を引く。やはり扇形庫にはSLがいないとサマにならない。
学術的に貴重なのはこの「DE50」1号機。
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量産されることなく、この1両だけて製造中止となった幻のディーゼル機関車だ。
駅のホームではなく、同じ地平に立って見上げる機関車や鉄道車両はびっくりするほど大きい。そうした視点を得るだけでもここをはじめとする鉄道博物館を訪れる価値はあるだろう。
施設内には他に鉄道の歴史を展観する「あゆみルーム」、鉄道の構造を解説する「しくみルーム」、運行システムを紹介する「まなびルーム」、津山の町をジオラマ化した「まちなみルーム」がある。
もし「まなびルーム」で急行「砂丘」の記録映像が上映されていたら、興味がなくても足を止めて見てほしい。駅を通過しながらタブレットを授受する妙技はスリリングで、一見の価値がある。

所在地:岡山県津山市大谷
開館時間:9:00〜16:00
休館日:月
入館料:300円

天満屋のスパイラルエスカレーター

【その他】天満屋のスパイラルエスカレーター(岡山県津山市)−
鄙には稀な、と言ったら失礼か。高価なスパイラルエスカレーターが、中国山地の盆地の街、津山にあると知った時は驚いた。
市中心部に建つ複合型ビル「アルネ・津山」に入居している百貨店「天満屋」の1階東口にそれは設置されている。
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アーケード街につながる採光の良くない空間にあり、正面から左右対称の2基を同時に写真に収めることはできない。
入口から向かって左が上行。
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右が下行だ。
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客の姿が少ない店内で、ひとり意味もなく1階と2階を何度も周回した。下行用からの眺め。この独特な曲線にスパイラルエスカレーターの美質のすべてがある。
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上行用から。初めて乗ったらしい男の子が面白がってはしゃぎ過ぎ、母親に注意されると、「あの人だって写真撮ってるし」と言い訳していた。
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上行用から2基を同時にフレームに収めてみた。
津山の天満屋は営業的に苦戦しているそうだが、スパイラルエスカレーターを採用する遊び心は評価されて良い。
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関連記事:斜行エレベーター&スパイラルエスカレーターの世界
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