宇陀市議会から地域を変える。 勝井太郎の地域活性化挑戦日記。

最年少の宇陀市議会議員勝井太郎の日々の報告

2011年12月

それくらいで改革と言えるのか?

条例集案について書いた記事を読んでたいしたことないと感じられた方もおられると思います。
はっきり言ってそうかもしれません。修正したことで、大きく何かが変わるわけではありません。
それでもなぜしたのか、ここを書きたいと思います。

1つ目は課題を明確にすること。
今回修正をしたことで多くの課題が出てきました。

議会事務局にきちんとした法制担当がいないため議員立法を支えるだけの体制がないこと。

これは、事務局に課題があるというよりも、議会が今まで修正も含めて議員立法をしてきたことがなかったため事務局にサポート体制が生まれなかったということだと思います。


議員間での討議をしないと修正や立法は出来ないということ。
今回の修正は暫時休憩をし、非公開で議案についての各議員の意見を述べる機会とその後の修正をするために必要な論点整理などがなされました。これは修正をしない場合の議案でも同じようになされるべきことなのです。
このことを多くの議員が気付いてくれたことは大きいです。


市長をはじめとする市役所幹部からの質問に答える必要が出てきた。
これは議会の本来の趣旨からみると、少しずれているのですが、市長や部長から私たち議員への質問も認めてもいいのではないかという声が上がってきました。憲法や法律が定める本来の議会は議員だけが議論をし、その説明のためだけに市長をはじめとする幹部が会議に来ていることになっています。が、これはあまり現実的ではありませんね。
議員立法をするのならばそれに従う必要のある行政の意見聴取や質問への答弁もあってもいいと思います。


議会は自分たちで物事決めることが出来るということ
当たり前だと思われると思います。しかし、現実はそうではありませんでした。
どれだけ発言する議員でも最後の最後は行政に投げて終わりです。そうではなく、自分たちで考えねばならないのだ、これを気付いて頂くきっかけが必要でした。



職員さんは今回の修正を、パンドラの箱を開けたと思っているのではないかと仰いました。
これはパンドラの箱ではなくて、議会の役割を果たそうとしているだけで、極めて普通のことであると思っています。

今までと自治の前提条件が違う以上、前例踏襲主義は打破しなければなりません。
来年度には総合計画後期計画の見直しも行われます。ここへの明確な参画と明確な対案を示すことが議会の役割であると考えています。

進まなかった議会改革の議論にも一石を投じることが出来たと思います。
一足飛びはやはり出来ないのです。積み上げながら確実な改革を進めていくしかありません。
スピード感はどうしても出ませんが、それでも動かし続けます。





チームで動き始めた総務文教常任委員会

本会議はとんでもないことが多かったですが、引き続き8日は総務文教常任委員会でした。

前日とはうって変わって議員間で討議をしながらの委員会になりました。
宇陀市議会では自由討議による委員会運営は制度としては持っておりませんが、行財政改革特別委員会、議会改革特別委員会は議員間の自由討議で委員会が進められています。これはどちらの委員会も行政側の提案を受けて審査をしているわけではなく、自分たちで課題を設定し議論をしなければならないからです。
議会の課題は議会で解決をするのは当然のことです。

総務文教常任委員会の場合は基本的には行政側からの提案を受けてその審査をします。
なのでどうしても部長ら市の幹部と議員のやり取りになりがちです。これを議員間で議論をするように議論を行う時に会議を暫時休憩をして、それぞれの議員が意見を述べていくという形で会議が進められました。

結果として宇陀市名誉市民条例案は委員会で修正をすることになりました。
名誉市民条例はなでしこジャパンが受賞した国民栄誉賞の宇陀市版をつくると言えばイメージが出来ると思います。ただ、市長提案の条例案には名誉市民の称号を授与した後に取り消すことができる条項が入っておりませんでした。あってはならないことですが、万が一授与した方が反社会的行動や犯罪などを犯してしまった場合は取り消すことが必要です。
行政側の説明、意見では、そのような事態が起きた時に考えたい、そのような条項を入れることは授与される方に失礼ではないかとのことでした。それは行政の姿勢としてはいいとは思えません。何かトラブルが起きてから想定外というのではなくあらかじめ準備をしておくことが大切です。
ということで名誉市民の称号を取り消す条項を追加をし、加えて授与の基準を規則で明確にするように付帯決議を付けることにしました。規則は市長が議会に諮ることなく定めることが法律で認められていますが、全権委任をしているわけではありません。しっかりと議会として意見を付けることは必要なことであると考えています。


名誉市民条例案の修正に続いて室生地域でサービスを提供している乗合型デマンドタクシーの実証実験から本格運行に移行するための条例案についても、宇陀市内では室生地域だけでなく、他の地域でも公共交通へのアクセスがなく今後解決せねばならない課題であると付帯決議を付けました。

議会が意思を持って行政に対して意見を述べたり、行政側の提案を修正することは当然のことであると考えています。今までと比べると職員の方々の負担は増えると思います。特に議会事務局は議会の運営スタッフという位置づけから議員と議会の政策法務を支えるスタッフへ更なる進化をしていかねばならなくなります。


宇陀市議会にはまだまだ課題はあります。行政側にあまりにも配慮をし過ぎて本来であれば自分たちで決めなければならないことを行政に決めてくれと頼んでしまっているところもあると感じています。この課題意識は私だけでなく議会として持ちつつあるのかなと思えてきました。総務文教委員会は堀田議員、高見議員、勝井と一期目の議員が3名おります。議会の常識に染まっていないためそもそも論での指摘が出来ていると感じています。正副委員長の大澤議員、多田議員も今までの運営から変えていこうという意識を持っておられます。

議員個人で闘うのではなく、委員会がチームとなって行政側と対峙し、時には対案を示したり、運営について意見を述べる、まだまだ課題はありますが確実に委員会の運営が変わり始めています。

行財政改革特別委員会は議員だけで討議をするスタイルを宇陀市議会に持ち込みました。
僕が副委員長を務める議会改革特別委員会はホワイトボードを用いて論点を明確にする自由討議とワークショップ形式での運営を行っています。

市議会は市役所の追認機関のように思われてきました。
そのことを議員も甘受してしまっていたと指摘されておかしくない状況でした。
それでも宇陀市議会は確実に自分たちで考え調査し議論をする議会に変わり始めています。
まだまだ議員個々人では温度差を感じることもあります。それでも動き始めた改革を後戻りさせずに市民の側に立ち続ける議会をますます目指していきたいと思います。


来週14日16日は一般質問があります。
私は16日に登壇予定。どうかみなさん、議会に足を運んで厳しく私たちを見ていてください。
よろしくお願いします。

闘え職員。議論を恐れるな。議員よ、議論をしよう。

ほとんどTwitterに書くことが多いのですが、この12月議会はあまりにも目に余ることが多いので、きちんと指摘をしておきたいと思います。

5日に開会した12月議会は5日に議案の説明が議案に対する委員外議員の質疑が今日7日に行われました。


が、なぜこのような質問が出てくるのだろうと疑問を持たざるを得ない質問がかなり見受けられました。


一例を挙げますと
市が出資をしていた第三セクターから出資を引き上げるという事案がありました。
この三セクには幾ばくかの内部留保金がありますが、これは定款に配当をしない旨が明記されているため市は配当を受け取ることはありませんでした。

これを株式を売却するにあたり今までの内部留保金のうち株式の持ち分と同じ割合は宇陀市の債権であり、会社に対して金銭を請求することが出来る。
これは、地方自治法96条の債権放棄の際には議会の同意が必要とするという条項に抵触をしている。
という指摘がなされました。

これは残念なのですが、定款に書いてある以上配当を受けることは出来ません。仮に定款を変更しようと思うなら株主の3分の2以上の賛成を持って定款の変更をしなければならないのですが、宇陀市は定款を変更できるほどの株式は持ち合わせておりません。したがって不可能です。それに仮に定款変更が出来たとしても定款変更前にさかのぼって配当を要求することは不可能でしょう。

そもそも、内部留保金をすべて残すことなく株主に配当せねばならないとは法律は定めておりませんので、いくら株式を持っているからといってその会社の資産を好きに株主が使ったり、株式の持ち分にあわせてお金を引き出したりは出来るはずがありません。
それに株主総会で配当を出さないことは宇陀市を含めた株主で決めているのですから、それをひっくり返すことは不可能です。

どう考えても無理な話なのです。
しかし、答弁をされる市長も部長もそれは出来ませんと答弁なさらないのです。
また、議員の質問に対して、反論をすることも、なぜそうなのかを聞き返す反問も出来ないため議員の言いっぱなしになってしまうのです。


今回の質疑を通じて、議員の質問、質疑に対する行政側の反問権、反論権は必要だと強く感じました。
それに、市役所の皆さん、出来ないことは出来ない、無理なものは無理、違法はものは違法だとはっきりと言って欲しいのです。相手が議員だからといって遠慮はいりません。

また、議員も質疑や一般質問に立つのであれば思い付きではなく、しっかりと調査をし裏付けもとった上で発言をするべきです。
悲しいのですが、このようなことが日常茶飯事のように起きます。このことを誰も真っ正面から指摘をしません。僕が議員になって1年半ずっとこのような状態が続いています。そしてこのことだけではありませんが、このような積み重ねが何年も続いてきたのでしょう。


そもそも議会の会議には議場に出ている部長級以上の職員だけでなく、裏に課長級職員がいつでも答弁できるように待機をしています。その間は当然仕事は出来ません。したがって議会が会議を行うには相当なコストと時間がかかっているのです。税金を無駄に使うなと言うのならば時間の概念は明確に持つべきです。


しばらく大人しくしていましたが、いい加減にして欲しいので情報発信をしっかりとしていこうと思います。
当初は市役所と闘うべきだと思っていましたが、正直議会がボロボロで土台を変えないと話にならないと思っています。中から変えるのは岩を素手でくりぬくような作業の繰り返しです。それでも、撤退をするという選択肢はありません。

めまいのする環境ですが、闘ってきます。




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Profile
勝井 太郎
35歳 宇陀市出身

宇陀市議会議員
(任期は2010年5月1日から2014年4月30日)
若手政治家の会代表
元都議会議員秘書
政策学校一新塾 14期政策提言課程修了


活動当初は一人駅に立ちチラシを配り、演説を繰り返す。
チラシを配り、演説を繰り返すスタイルを貫いて徐々に支援者を増やし、3月28日執行の宇陀市議会議員選挙に最年少31歳、最高得票2227票で初当選。



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