9月議会が閉会いたしました。
今回、竹内市長に宇陀市の将来ビジョンの策定について一般質問を行いました。
その概要を報告いたします。


宇陀市は来年度から新たに始まる総合計画後期基本計画を策定中です。
総合計画は5年半期10年の市の経営計画で、この総合計画の方針に従って行政は運営をされます。
総合計画は市の最高経営計画なのです。
総合計画には市の将来の目指すべき姿が入っていなければなりません。
しかし、今までそのようなものを見たことも聞いたこともないのです。

市長に対してマニフェストに策定すると明記した市の将来ビジョンはあるのか?と質問をしたのですが、まともに答えすら返ってきませんでした。

市長のマニフェスト
http://www.city.uda.nara.jp/kikaku/manifesto.html

宇陀市の将来ビジョンの策定及び選択と集中による投資

 宇陀市が明日に羽ばたき、夢あるまちに再生するため、将来に向けてのビジョンを策定し必要な投資を積極的に行います。

と書いてあるので、総合計画後期基本計画の策定までには必要なのではと問いただしましたが、結局出てきた答えは


将来ビジョンを策定していきたいと思います。

という答えでした。

いったいこれはどういうことなのでしょう。



市長は就任直後に多くの市民参加の会議を立ち上げました。


産業振興策を議論し策定する、産業振興会議。

行財政改革を進めるための、行財政刷新会議。

総合計画後期基本計画を策定する総合計画審議会。


これらの会議は宇陀市の将来ビジョンの策定のために市長が設置したのではないのでしょうか。

そう答えることもなく、将来ビジョンはないまま。

いったい何のために、上記の会議を市長諮問機関として設置したのでしょう。



宇陀市の最高経営計画である総合計画の改定が迫っているのにビジョンはないのです。

2年半の間、市長の行いたいまちづくりとは何かを問い続けてきました。

一度としてまともな答えは返ってきておりません。


そのため、市の行う施策は場当たり的なものが目立ちます。

投資を行うべき時期に、景気対策としてお金をばらまいても効果は限定的です。



飢えている人に施しを与えることだけでは、貧困問題を解決出来ないと同じです。

その方々に田畑を耕す方法を伝え、米や小麦をすべて食べてしまうのではなく、一部を翌年のために蒔いて育てるようにするのです。

食料を配り続けるのではなく、食料の作り方と調理の仕方を伝えれば、貧困にあえぐ方々が自ら食料を作り、施しを受け続ける状態から脱出するきっかけを作ることが出来ます。



今は宇陀市に対して富を生み出すもの、たとえば農業や地域社会に対して投資をすべきなのですが、そこが抜けているのです。今は、地域に施しを与える発想ではなく、地域がこれから食べていけるように環境の整備を行う必要があります。


それは、この地域の方々の所得を押し上げることでしか達成されないのです。


配れるところまで、食料やお金を配って、いよいよ配るものがなくなったらその後どうするつもりなのでしょうか。

10年程度はそのような行政運営でも何とかなるかもしれません。


しかし、その後は何も無いのです。

後はひたすらサービスをカットし続けるしかないでしょう。

そのような町に若者は定着をすることはあり得ません。



竹内市長の、大局観では宇陀市の未来を描くことは難しいのかもしれません。

高度経済成長期に行われた都市の利益を地方に分配する行政運営は早晩破綻をします。



危機の状態にあって、危機だけを叫ぶ者はリーダーではありません。

危機の時代だからこそ、ポジティブなメッセージを出し、住民と一緒に地域の富を生む施策を行うのです。

投資をするのですから、すぐに芽が出ないかもしれません。環境を作り出すのですから、我慢が必要なときも出てくるでしょう。それでもその先に希望があるから人はがんばれるのです。


私自身も、将来ビジョンを練っていこうと思います。

そのために、全国を飛び回り、宇陀市のために一緒に考え動いてくれる仲間を募ってきました。

地域を走り回り、熱い思いを持った方々と議論を重ねて参りました。



小手先ではない、宇陀市の体制そのものを一新する。

今こそ、希望のビジョンを一緒に作りましょう。