巨匠スティーブン・スピルバーグ監督とトムクルーズがタッグを組んだ作品です。単純なアクション物ではないですし、SFという事で少し話はこみいってます。前半の部分が理解できれば面白い作品ですが、この設定についていけない人は難しいかもしれませんね。ただ、やっぱりスピルバーグもトムクルーズも凄いですね。ボクにとってはこれは良作でしたね。まず、誰もが思う指で操作するディスプレイがかっこいいです。たぶん、スティーブジョブズが生きていたとしても、実現できたかどうか、、。



●あらすじ。



時は西暦2045年。未来のワシントンDCでは犯罪を事前に予知し、犯罪を撲滅する組織が稼働としていた。プリコグと呼ばれる3人の予知能力を持った人間が生み出すイメージを元に犯罪の予想ができたのだ。そのおかげで犯罪は90%以上も減った。ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)はその犯罪予知チームのリーダーとして働いていた。そんな最中、プリコブがジョンが殺人事件を起こすイメージを予知してしまう。自分がそんな事を起こさない、事件から逃れるため逃亡するジョン。そして、プリコブに隠されたメッセージとは?



●つまり、マイノリティー・リポートの意味。



本作のキーとなる言葉であるマイノリティー・リポートという言葉ですが、少しネタバレをすれば、自分の殺人事件の予知から逃れるために逃亡していたジョンがシステムを考案した人から言われた「プリコブ」が予知に失敗したデータの事です。実は最後で繋がりますが、そのデータが隠蔽されていたというのが本作のストーリーでもあるわけです。



●感想。



本作のもう一つとなるキーがジョンの息子の死です。ある日、プールに2人で行った日。突然誰かに誘拐されて殺された息子への思いがあります。後々でその事とスートリーが繋がります。結果的にある人物の事がキーになるわけですが、結果的に本作は行き過ぎた監視社会を風刺しているようにも思えます。それがハッピーエンドなのかバッドエンドなのかは人それぞれですが、今でもiPhoneのGPSやそれこそドイツのメルケルの電話がアメリカに盗聴さていたように、監視社会に対する批判はいつの時代にもあるわけです。最後の最後で明かされる仕組み。実は、機械は機械でもありながら、悪い人には都合の良いように使える場合もある。という事でもあると思います。



まぁ犯罪が撲滅された監視社会を望むか。

監視されず時には犯罪を有無社会を望むのか。



それは人それぞれです。

あれだけハイテクな世界観の中で本作はジョン(トムクルーズ)の行動ね含めてもの凄くアナログです。肉弾戦あり、アクションありで、、。それが本作としては面白い方向に動いてます。ボクはこの作品は結構好きですね。やっぱりスピルバーグすげぇや。