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我流評価 お宝映画。良作。好きです。

allcinema http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336015

2009年 イギリス/オーストラリア製作


長い間、「DVD化したら観たい映画リスト」にメモっていた作品。

時々、ツタヤのサイトなどでレンタルになっていないかチェックしていたのですが、

最近、あきらめていました。

あるブロガーさんの記事から先月レンタルが開始されたことを知り、

早速、鑑賞。

物語はロマン主義の英国詩人ジョン・キースとその婚約者ファニーの悲恋を描いていますが、

ファニーの感情が中心になっています。

冒頭、もしかして眠くなるかもと思っていたのに、

いつのまにか作品に引き込まれおりました。

イギリスの草木の匂いがしてきそうな自然美(「プライドと偏見」のような)、

初夏のサラリとした風にそよぐカーテン、光、

冬の寒さと暗さ

それが、全て主人公、ファニー(アビー・コーニッシュ)とジョン・キース(ベン・ウィショー)の心情と繋がっている

のは演出の巧さか。

退屈と思っていた作品に引き込まれていた原因には、

この物語の登場人物の絡みが、知らぬ間に構築されていること。

ファニーの気性が物事をはっきりさせるタイプなので、

女性蔑視というべき発言の多いキースの友人ブラウンへの棘のある発言は、ちょっと愉快。

ブラウンとキースの間にファニーが入り込む形となるので、

ブラウンの感情が波立つのも面白い。

そして、意外にも、主人公二人の関係よりもファニーの家族の愛が響いてくる。

一文無しの詩人との婚約を認める母は、恐らく、当時の親としては珍しく娘の意思を尊重するタイプに見えたし、

ファニーを気遣う妹の表情が愛に溢れている。

そして、セリフはないけれど(故意なのかも)、傷心のファニーが外出すると、サッと帽子を取り後を追う弟。

こういった繊細な表現は女性監督ならではかな。

あのファニーの号泣シーンも、同じ痛みを経験した人間の演出の様に感じます。

こちらも、胸が潰されそうでした。

彼女のその後に少し触れていましたが、

もし、ジョンと一緒にイタリアに行くことができたのなら、

彼女のその後は変わっていたように思えるのです。

ラストは、ファニーへの愛を詩(うたう)ジョンの言葉に囚われてしまっている悲しさです。

この作品は、長く手元に置いておきたい作品です。

いつか又、鑑賞して再度感想を書きたいですね。

心が洗われるような作品でした。


[何だかんだ]


主演の二人は、どちらも大好き。

アビー・コーニッシュの存在を意識したのは、「
エンジェル・ウォーズ」(別記事へ)でした。

あのラストのバスに乗り込む時の彼女の表情が忘れられないです。


そして、ベン・ウィショー


代表作は、「パフューム ある人殺しの物語」なのでしょうが、

私は、近作の「
クラウド アトラス」(別記事へ)の方が印象強いです。

あの作品のひとつの役でゲイの音楽家を演じていますが、

ゲイの恋心に共鳴したのは初でした。

人を愛する気持ちに、同性も異性も関係ないのでは?と、初めて思わせてくれた彼の演技。

それまでは、ゲイカップルの物語は苦手でしたね。



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