ふくしま復興支援フォーラム

 2011年11月末、ふくしま復興支援フォーラムを、有志7名の呼びかけで、立ち上げました。月2回のペースで会合を開き、各界の方々の協力を得て、各分野の問題点を共有しながら、ふくしまの復興への議論を展開しています。  会合の場だけでは、十分に皆さんのご意見をいただけないので、このブログを通じて、一層の議論を展開したいと思っています。  積極的なご意見・ご提案をお願いします。⇒ホームページ

2021年03月


オンライン

178回 ふくしま復興支援フォーラム

 

 日 時  202144日(日) 1600分~1730

   (諸般の都合により、早めの時間となりますので、よろしくお願いします。)

  テーマ 「福島県における高校教育の課題と、地域の持続的発展」

報告者  慶徳 芳夫 氏

  (ふくしまの地域と高校を考える会代表・高校教員)

 

  ☆☆☆☆☆☆☆

  *新型コロナウイルス感染拡大予防のため、オンライン(zoom)で開催します。

  *参加希望者は、tkonno67@gmail.com までご連絡ください。(4月3日締切)

    (氏名(都道府県名)・メールアドレスを付記して下さい。
   当日(44日)午前中に、URL等を連絡します。 URL等転送不可)

    (ビデオは切ったままアクセス可能ですが、

お名前は、フルネーム(都道府県名含)で、アクセスお願いします。)

  *パソコン(カメラ・マイク付き)・スマホ等、受信のための通信装備の用意が前提ですが、不明な点があれば、ご連絡ください。

  *無料です。 

2021316日、第177回ふくしま復興支援フォーラムを、オンライン(Zoom)で開催しました。報告者は、片山夏子氏(中日新聞東京本社《東京新聞》福島特別支局記者)で、「福島第一原発作業員の10年と廃炉への課題」をテーマに、報告をいただきました。
 国内外から、99名の参加希望者があり、実際に、77名の皆さんの参加をいただきました。
 フォーラム終了後、メールにて寄せられたご感想・ご意見は、以下の通りです。

 参考にしていただけると幸いです。今後とも、よろしくお願いします。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

 

★ 僕が10年来お付き合いしている浪江町の避難者の皆さんが、帰還できない、或いは帰還を断念した大きな理由に「廃炉作業が怖いから」を挙げていて驚きました。
 東京電力の発表を殆ど信じないその避難者の方々が「本当はどうなっているんだ!?」を知るためにも、片山さんのリポートは大変重要であります。
 片山さんの、そして東京新聞の継続的な取材活動は避難者のためでもありますので、引き続き頑張ってください。本日はありがとうございました。(T,K

 

 ★ この度は参加させていただき、大変勉強になりました。4000人もの作業員の方々が毎日、廃炉作業にかかわっていることなど、知りませんでした。しかも線量の高い危険な場所で働いている...。

廃炉といったって、本当に何十年かかるかも、現時点では見通せないのですものね。

片山さんのチェルノブイリに行って、現場から感じ学んだことの報告も生々しいものがありました。作業員に密着し、現場からの声を拾い上げている姿勢も、とても好ましく感じました。「ふくしま原発作業員日誌」を読んでみようと思いました。作業員の労働への報酬が、もっとその仕事の重要性からいっても高くてもいいと思いましたし、ピンハネなしで報われる報酬であることを心から願います。それから健康についても、何とかならないのでしょうか?

原発を廃止させる運動にささやかにかかわってきてはいますが、こうした「ふくしまの現状」をもっと多くの人達に知ってもらいたいと思います。女川原発を再稼働させないために、私にできることが何かあるのか、常々考えています。まずは、今日の片山さんのお話を、私の周りにいる人たちに伝えようと思いました。今日は、本当にありがとうございました。

今日の開始時間を18時30分と勘違いしていました。急に夕方、会議が入ったこともあり、途中からの参加なってしまいました。すみませんでした。(T.O

 

 ★ 今日はご苦労さまでした。オンラインのお蔭でまたテーマに感心を持ち初参加させて貰いました。
 片山さんのお話を聞いて、福一爆発後、亡妻が探し出して読んでいた赤旗記者の「原発のある風景」の原発ジプシーのことなど思い出しました。お話にもあったように廃炉の定義も定まらず、期間も3~40年とウソブク政府・東電の対応に腹立たしいおもいを新たにしました。自らが癌に侵された下りは衝撃でした。
 それにもかかわらず現場作業員の実態に迫り続ける姿に記者魂を感じました。著書を遅ればせながら早速読みます。健康に留意して頑張って下さるようにくれぐれもよろしくお伝えください。
 再稼働問題について振られて、本当に恥ずかしく申し訳ないと言うのが率直な気持ちです。再稼働に向けた急速な動きの中これを止めるための新たな登坂ルートとして避難計画に焦点を当てて仮処分裁判をやりましたが、司法にも逃げられてしまいました。高裁判決の趣旨は、首長が同意したとしても再稼働のスイッチを押すのは東北電力と言うもの。ならば電力相手の方策を弁護団と検討しているところです。本格的には安全性の問題で闘いたいところですが、この件は科学的・技術的知見に明るい方や弁護士に期待するとして避難計画を考える会としては、「UPZの屋内退避」問題などを争点に何とかと考えているところです。
 小生も今年5月で79歳ですが、原発ゼロを展望した闘いのため長生きしなくてはと思っています。**さんの息の長い取り組みに学んで頑張ります。(N.H

 

 ★ 片山さんの話を、身をもって聞きました。

1.国や東電が原発作業員を直接に雇用すべきです。そうでないと、作業員の生涯の被爆量や健康についても、追うことができません。

2.隣の県の女川原発の再稼働、私を含めて、福島県の原発被災地の発信がまだまだ弱いと思います。Fukushimaを世界に発信しなくては、と思いました。

3.福島の復興は、原発の廃炉まで続きます。それこそ、後100年・1000年かかるかもしれません。

4.片山さんの人柄がにじみ出た話を聞くことができて、私のこれからの生き方についても、啓発されました。(T.U

 

 ★ 昨年2月から東日本大震災復旧復興支援みやぎ県民センターの事務所長に出向しております。大変示唆にとむ講演ありがとうございます。宮城民医連も、丸森に避難している家族の要請で小児がん検査をやっていますが、原発労働者はノーマークでした。数年前につきあいのあるホームレス支援団体から、原発の67次下請けで働いた路上生活者がかなりいて、国の補助金で検診出来るので内部被曝を検査出来るホールボデイカウンターが無いか問い合せがあり、わたり病院を紹介した事を思い出しました。結果を確認して無かったので、早速確認して見ます。そんな経験から、民医連で匿名の検査とか、内部被曝も含めて体制作れる気がしますし、検査を入り口に相談窓口をつくることは可能な感じがします。関係者と検討してみます。次回も楽しみにしております。(I.K

 

 ★ 今日は片山さんの体験に基づいたお話で勉強になりました。片山さんの著作を日本から取り寄せようと思うので書名と発行元を教えていただけると幸いです。今後ともよろしくお願いします。(H.N

 (⇒片山夏子著『ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録』(朝日新聞

出版)¥1700/情報提供・今野)

 

 ★ 片山夏子氏講演会、ありがとうございます。お世話になりました。
本を読んでいたので、お話がよく分かりました。私たち福島県民は被災者としての発想に陥りがちですが、事故原発の収束のため命がけの作業員の皆さんのこと、しっかり考えなければならないとつくづく思います。
 片山さんのお話のように、作業員の身分保証、誇りが持てる仕事に職場になるように、国も県ももっと真剣に考えるべきです。そもそも、原発事故の検証を、国も福島県も行っていません。国がやらないなら、福島県独自の事故検証を行うべきですが、国に従属し奴隷根性の内堀県政には無理ですね。
 片山さんの熱心なお話に引き込まれ、困難な取材にかける情熱に、敬意を表する次第です。片山記者とは、昨年のむのたけじ賞授賞式でご一緒させていただきました。お身体大切に、更なるご活躍を祈念しております。(K.Y

 

 ★ 今回の片山さんのお話は、しばしば現場を視ている人ならではの臨場感あるお話で大変勉強になりました。ありがとうございました。

廃炉の具体策がないとか、工事関係が孫請けどころでなく、6~7重の下請けに出されているなどに驚きました。

通常の(税金を財源とする)公共事業では、元受けの建設会社から政治家への献金がなされていることが多いと思いますが、東京電力発注の工事や業務委託での政治献金はどうなっているのだろうと思いました。今後、「廃炉への道筋の有無について」とか、「原発事故処理を巡る利権の構図」等についても論議をお願いしたいです。(T.M

 

 ★ 片山夏子氏 「福島第一原発作業員の10年と廃炉への課題」の講演を聞かせていただきありがとうございました。福島第一原発の廃炉のために働いてくださる作業員の方々がどんなことを思って仕事をなされているのか、よくわかることが出来ました。
 いつも新聞やニュースで福島第一原発の状況を聞きますが、作業されている方の声を聞くことは最近、なくなってきたように思います。廃炉がいつ終わるのか終わりの見えない作業が続きますが、これからも続けて安心して働くための条件づくりの必要性を感じました。廃炉の道筋を東電や国はしっかり示して欲しいと思います。(R.S)

 

 ★ 今回も興味深い講演をありがとうございます。原発作業員に関する情報は少なく、詳細に至るものはあまり見つからないのですが、ドイツで時々彼らはどうしているのかと訊かれます。チェルノブイリのリクビダートルが英雄として扱われ、チェルノブイリ法により年に一度無料で健康調査・治療を受け、生涯年金と住居が保障されていると聞いております。日本との差を考えると暗然とします。(Y.S

 ★ 思わず拍手を送って感謝の気持ちを表してしまいました。国と東電の責任を明確にせよ! 生業を返せ! 福島を返せ! 原発事故は何も終わってないべ、と怒って暮らす毎日ですが、作業に携わる人たちのことを具体的には思ってみることは少ない日常でした。今日は闘いの新しい視点を増やしていただきました。裁判に参加する私どもも高齢になりましたが、どうか体を大切にされて貴重な報道を続けてくださいますよう、お願いいたします。(YK.W

 ★ 今回も充実した内容で、ありがとうございました。私も実は元新聞記者ですが、片山さんの突撃取材ぶりに脱帽した次第です。
 廃炉作業員の実態には以前から関心を持ち、実際に作業員となって潜入取材したジャーナリストの話を聞いたり、漫画「いちえふ」を読んだりしてきましたが、片山さんの著書も近日中に読ませていただきます。
 お話を聞いて、S・アレクシエーヴィチの「チェルノブイリの祈り」を思い出しました。国家や経済の冷酷なシステムの中で、いつも使い捨てられるのは弱い個人だということを改めて実感しました。廃炉作業員のあいさつは「ご安全に」だそうですが、片山さんも安全と健康に気を付けて頑張ってください。(W.Y

 ★ 177回のふくしま復興支援フォーラムで片山夏子さんのお話を拝聴し、大いに感銘を受けました。まずはありがとうございました。早速本日、片山さんのご著書「ふくしま原発作業員日誌」を求め、再度、学ばせていただきます。

東日本大震災・福島原発事故10年。このところ、福島の原発に関しても数多くの報道や出版物がでており、それらに接する機会がありました。また、原発に関しては、小泉純一郎元首相や菅直人元首相の発言なども公にされ、改めて原発事故の大きさと政治性、管理体制の在り方などを再興しながら過ごしておりました。いずれにせよ、10年経過して「ふくしま復興」は全く進んでいないことは明らかであり、今後、廃炉と地域・地域住民(国民)のかかわり方、脱原発を目指した国のエネルギー政策の在り方など、重要問題から我々市民も目が離せない状況下にあると思います。

このような中で、片山さんのご報告は、原発事故の「現場」の生の声やありのままの姿を10年間にわたって取材された、まさに、「現場からの叫び」のように聞こえました。「現場に神宿る」ではありませんが、「現場からの神の声」ですね。片山さんの命がけの取材に心から敬服いたします。そして、そうした情熱と営為を無駄にしないようにしたいですね。

最後に、私の知人が、最近発刊した著書も、皆様のご参考まで、ご紹介させていただきます。「原発『廃炉』地域ハンドブック」 尾松亮 編著 東洋書店新社、「駆けて来た手紙」 熊坂義裕 幻冬舎(T.K

 

 ★ 所用で、7時までの片山講師の話しまでしか聞けませんでしたが、以下、感想とお礼です。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 貴重な 片山さんの お話しでした。率直な取材談は真に迫るものがありました。「自分の存在価値は線量だけ」と嘆いた原発作業員の言葉をよくとらえていたですね。被ばく線量の規制値に達しないように、線量計を鉛で覆って作業をするといった話は、やはり生生しいです。

 汚染水漏れに躍起になっていたときに、安倍首相が「under control」と五輪誘致をPRした言葉は、いかに現場感覚から離れていたかといった指摘も、現場に密着している視点として納得いくものでした。

 彼らに取材を受けたことを漏らさないような工夫、就業の機会を奪うことがないように、実名も方言も隠しながら伝える努力をされている記者の姿勢にも感銘を受けました。報告ありがとうございます。そして今後とも活躍を。(T.S

 

 ★ 先日、TVで廃炉の完了まで更地にする事が最短で約100年はかかり廃棄物は780万トン。最長で時間をおいて建屋地下を残すとなると廃棄物は100万トンで済みますが、約300年かかるということのようです。しかも廃炉に関する法律がない中で廃炉や廃炉の完了を定義づけるものがないとのことです。
 それまで廃炉の作業が継続されるとすれば、今回の報告にあるような幾重にもなる下請け、孫請け、危険手当のピンハネなどで労働環境は悪化するだけで、継続性がないと思いました。国策として進められた原発政策、国は過酷な労働環境を改善する責務を負っていると思います。(M.I

 

 ★ 震災10年の節目に、大変興味深い話を聞かせていただきました。

講師の片山先生からは、原発作業員をめぐる生々しいお話を聞かせていただきました。現在も、原発事故は決して終わったわけではありませんし、今後も福島県民として、事故に向き合っていかなければならないと思っています。是非先生の著書も読ませていただきたいと思います。(T.H

 

★ 昨日のフォーラムもとても勉強になりました。ありがとうございます。早速「ふくしま原発作業員日誌」を調達し、読むのが楽しみです。

使命感を持って事故の収束にあたった作業員の方々が、捨て駒にされず、誇りを持って生きていける国になってほしい、国が責任をもって作業員の健康と生活を守るべき、そのように強く思います。事故後からこれまでの(作業員の置かれた)状況が許されるなんて、これでも日本は「先進国」と言えるのでしょうか。

命がけで働いた人達が報われるよう、心から願います。(K.S

 

 原発事故からの復旧・復興を図る上で、炉心溶融した原子炉の廃炉が最も困難な課題だとは、理解していたつもりだった。国や東電は40年(10年たったので、あと30年)で廃炉と言っているが、その目標は核燃料デブリの撤去までか? 原子炉敷地を更地にするまでか? その具体的目標も、それに到達するための工程表すらも未だはっきりしない。あと30年が正しい見通しだとしても、私は当然見届けられないな・・・と考えていた。しかし、片山さんのお話で、現在最先端で、被曝覚悟で作業に当たっている人たちも40(30)年のうちには、世代交代せざるを得ないという話、次世代の作業員を確保できるかどうか、確保できたとして現世代がこれまでの作業で習得した技術情報をどのように次世代の作業員に継承できるかが課題であるという話には驚愕させられた。東電や国の廃炉ストーリーでは全然出てこない話だった。(YS

 

 ★ 途中こちらのPCの不具合で音声が途切れてしまい、後半の片山さんが質問に対して答えてくださってる部分を聞き逃したのが残念ですが、話を伺う貴重な機会をいただき

ありがとうございます。

昨日のお話を伺っての感想をお送りさせていただきます。

これまで原子力発電所で働く作業員と呼ばれる人びとのことについては新聞報道で話を聞くことはあっても、その実情について知らないことが多くいろいろと考えながら聴かせていただきました。

また、現在進められている廃炉にかかわる作業員の方々の問題なのだと昨夜の話を伺う前は思い込んでいたところがありますが、「労働者問題」として考えていかなければさまざまに出てくる政府発言や方針について読み違えてしまうことになりかねないとも思いました。

最後に紹介のあった片山さんの著書はまだ読んだことがありませんので、購入して読んでみようと思います。ありがとうございました。(M.K

 

 ★ 予想はしていましたが、それ以上の内容でした。放射線バッジを外して作業させたなどは、事故のかなり前にも聞いていましたが、大事故発生後も放射線バッジ隠し方の実際も取材から紹介されました。作業員の方数人が、鉛・タングステンの重い防護装置を身に着けて、ヨーイドンで一斉に細い・長い階段を上がり、「作業を5分程」して、早く戻ってくる。次いで「第2陣が、ヨーイドンで走る・・・」というほど、廃炉現場の、そして、放射線事故の過酷さを現わしていることはありません。このようなことをよく取材され、努力を続けられてきたことに敬意を表します。

今後も100年単位で続くだろう廃炉の作業員の方々の健康は心配です。人間が扱えないものを、超無理に使用し始めた結果と思います。

作業員の方は、最大の「ふるさと再生業」の一つというべき仕事をされていると思いますが、「いない・少なくなる」ならば、福島の原発事故現場は「遅れる・核廃棄物そのまま」になります。「安定して廃炉作業が続けられるようにして欲しい」と作業員の方、そして片山さんが言われるのは、本当に切実だと思いました。

 作業員と家族的な雰囲気を作り出し取材された大変貴重な内容と誰もが思うでしょう。しかし、それで終わらないのが、原発事故の過酷さと改めて思わされます。最近になり福島県知事が初めて「福島原発事故は人災」と表明したが、国・東京電力は最後まで人びとの救済と作業員を守りながら、廃炉を責任をもって完遂してほしいと、お話しから強く思わされました。ご自身の体調と健康に気をつけて続けて頂くことを願っています。(M.S

 

 ★ 今回の福島原発作業員の実態をとらえた報告、とても貴重だと思います。刮目させられました。困難な環境に負けず長年にわたって取材を継続していること、すばらしいと思います。エネルギッシュな口調もよかったです。(N.H

 

 ★ 本日もありがとうございました。

原発が爆発して依頼、作業員の方たちはさぞや大変な状況下で働いておられたのではと想像していたのですが、お話を聞いてやはりという感じでした。

事情をよく知らない夫は、当時「部落民の人たちが駆り出されてその作業にあたっているらしい」という情報を、どこが出どころかはわかりませんが言っておりました。この情報はあたっていたのでしょうか?

いずれにしても、国や東電を筆頭に権力を持っているものは持っていない弱い人達を搾取するという「人権無視」の構造がなかなか変わらないのを悔しく思います。(K.C

 

 ★ 接続までの時間がかかって最初の部分が聞けなかったのですが、廃炉作業の生々しい深刻な実態がよくわかり、原発の建設・稼働や再稼働に当たっては、事故による廃炉作業の費用や人的被害も明確にすることの重要性を痛感しました。チェルノブイリにも行ってみたことがありますが、閉鎖した外観だけでは、廃炉作業の実態はわかりませんね。廃炉作業員の相談窓口の設置と匿名であっても『生の証言』が何軒でも集められると、大きな変化を創れるかもしれませんね!頑張って下さい。(Y.Y

 

 ★ 福島の復旧・復興にとって、原発廃炉に向けての取り組み(今回の事故処理を含めて)が極めて重要な課題であることは、言うまでもありません。
 私は今まで、廃炉の取り組みにあたって福島県(および周辺市町村)は、東電との間でどのような内容での安全協定を結ぶのか、そして、そこで協定した廃炉の取り組みについて、福島県(および周辺市町村)独自に監視・検証するためには、どのような態勢を作るのか、を考える必要があると思っていました。
 しかし今回の片山さんの話を聞き(また著書も読んで)、それは電力会社の原発建設・運転に対する立地自治体の関わり方(きわめて限定的な)を前提にした考えで、廃炉に向けての関わり方は全く違った発想をするべきではないか、と思いつきました。
 片山さんは、「仕事があるときだけ、しかも被ばく線量がもつ間だけ作業員を呼ぶ」というやり方では、近い将来人材は集まらなくなる、と、東電のコスト削減、人員削減の姿勢に懸念を示しています。
 しかし、東電が民間企業である以上、原発の建設・運転に際してコストダウンを重視するのは当然のことと言えます。それが廃炉の取り組みとなったら、民間企業としての東電には、コストダウン以外に事業目的は無いに等しく、極端に言えばコストはゼロが望ましいことに。
 質疑の中にも、廃炉は国営の事業とすべきでは、という意見もありましたが、民間企業でなく公的団体が事業主体とならねば、県民や地域を護りながら廃炉を実現することはできないのでは、県が中心となった公社等をつくり、そこが事業主体となって廃炉に取り組む方が良いのでは、という考え方に転換しました。
 なぜ東電が責任を取らないのか、財政負担はどうするのか等々、論拠や現実性など難しい問題はたくさん残りますが。( 
M.T 

 

 ★ 福島第一は有害な放射能のごみ溜めとし、ごみ処理・管理をし続けるしかありません。福島に限らず放射能を抱えた地域にとってはひどい話で絶望的な気分になるとしても、ごみ溜めはあまたあり、ごみ処理・管理というエッセンシャル・ワークに従事している人はたくさんいます。SDGsが世界的な目標となっている現在では、ごみ処理・管理こそ最先端の仕事で、貝塚等の考古遺跡のようにごみ溜めこそは20世紀後半以来の特異な核の時代から後世への遺産となります。生産する農業や工業が引き続きエッセンシャル・ワークだとしても、かなり以前から行政を含むサービス業が主要な生業となっています。ごみ処理・管理に生産性がないのは問題ではなく、仕事の重要性と危険性に見合った対価や保障がなされるシステムになっていないのが問題です。経済構造が変化しているのに受益負担や労働安全衛生の価値観が追いついていないということ。だからと言って、加害国が許されるわけではありませんが。(Y.S

 

 ★ 片山さんの取材に関して、感銘を致しました。

被災地の今後を考慮すると先行きが危ういと思慮される取材経過と思われました。収束はしたとは言え、作業に携わった方々(電力社員・企業の社員)の今後によっては、先行き不透明とも取れます。

 帰還に向けて準備をしていた方が、進まない現状(廃炉の時間軸・除染の時間軸・最終処分場)が示されないと帰還に向けた投資は出来ないのかと思われる。放射性物質により、汚染をさせた責任を国がしっかりと考えて頂きたい。「いくら時間がかかっても・・・」と言っている総理の考え方では、我々避難者はどこに、なのを申し上げればいいのか国民を守る立場にある「国の責任」で事を進めて欲しい。

 あれから10年を特集した数々の本が発行されているが、避難をしている私たちには響いてこない。国がことを進めないことによって、末端である地方自治体の「町村」が苦労をしていると思っています。共産圏のように、思い切った施策、ある一定の区域を「立入禁止措置」を講じて頂けないものかと思慮する。地下に浸透している放射能をどうして取り除くことができるのだろう。示せるものなら早く示してほしいものと思います。出来ないでしょう。あれから10年経過しても何も示せてないのだから。

 現状を維持することが精一杯出ないのか、良い話がなく、情報隠しの話で誰が・何方が安心しますか。安全と感じますか。片山さん、お体ご自愛ください。(W,M

 

 ★ 40年ほど前に元請会社の一員として、全面マスクを着け何回か福島第一原発に入ったことがあります。

当時、「原発ジプシー」「原子炉被爆日記」などの本が出版され、下請業者の作業環境の劣悪さ、放射線管理のずさんさが話題になっていましたが、話をお聞きして、今もあまり変わっていないのに驚きました。東電と元請け、下請け会社の間で情報が共有されず、不透明さの中で作業が行われており、廃炉が安全に進むのか不安になります。東電は今回の事故を本当に反省しているのでしょうか。(Y.N

 

 ★ 片山さんのふくしま原発作業員の“壮絶な日記”をお聞きし、改めて現在なお続く原発災害の禍酷さをもっともっと共有しなければならないとともに、原発事故に対する情報開示に“かん口令”の圧力の下での取材に身震いをする思いを抱きました。福島県がたび重なる原発での事故を徹底的に調査検証し、2002年には「中間とりまとめ」を発表しました。その後に当時の知事が逮捕されたことは「知事抹殺」に詳しく記録されていました。

普通の土木・建築工事においてさえ多重下請けの実態は不正義や労働者の収奪や過重労働に繋がっているにもかかわらず、原発事故という危機的な作業現場においてさえ、「高線量要員」の厳しい労働環境に衝撃を受けます。「働き続けるためには”被ばく隠し“も横行している」とのこと、国や東電がこの危機管理においてさえこのような実態を放置していることは到底許されません。原発災害、これに対する収束作業は、東電や国の直接的な作業ルールや管理体制が必要です。例えは悪いですが、復興庁などが直接な作業部隊を構築して原発処理を行うべきではないかと思います。

もう一つは、原発災害被災地の地場産業・地域産業を改めて再構築することはなかなか難しいと思います。昨日のコメントにも書かれていましたが、原発事故の収束作業は何十年続くか分かりませんし毎日数千人の人々がその作業に従事してます。被災地の被災者の生活再建や地域再生の過程に、作業員の方々が地域コミュニティとどう関わっていくか真剣に考えるべきです。原発の収束に向けた“文化”を支える産業として位置づけていくような方向はないかと考えてみてはどうでしょうか(H.S

 

 ★ 177回ふくしま復興支援フォーラムへ初めて参加させていただきました。東京新聞記者・片山夏子氏の「福島第一原発作業員の10年と廃炉への課題」と題するお話は非常にわかりやすく、大変良い内容でした。参加者は海外在住の人を含めて77名と多かったのも、テーマの故かと思いました。

片山さんの「ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録」が「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」の公共奉仕部門の奨励賞を受賞されたことに納得しました。そして、約1時間、ご自分の取材した福島原発の作業員の話を立て板に水のごとく次から次へと詳細に話されたことに感嘆しました。

作業員にはマスコミの取材に応じるなと箝口令が出ている中、パチンコ、コンビニ、ホテルの裏口などで取材したという話に新聞記者としての熱心さや執念を感じました。

線量制限があるので、5年で100ミリシーベルトが限度だが、働くために線量計を隠したりして、被曝線量を低めにすることも実際には行われているとの話を聞くにつけ、この作業員の健康管理のシステムが国によって一元的に実施されていないことの不備にあらためて怒りを感じるとともに何とかできないのかと思わざるを得ません。

2016年に取材でチェルノブイリへ行って、チェルノブイリ法のことを把握したが、これには作業員が病気になると、現場のリスクとの因果関係が認定されるようになっているとのこと。一方、日本では労災はあるものの、線量とガンとの因果関係は自ら立証しないといけない。また、きちんとした補償制度も、健康状態の管理もないのが実態との話で、まだまだチェルノブイリから学べることは少なくないと感じました。

最後に、「福島原発の作業員の取材はメインの仕事のプラスアルファでやってきたが、作業員の方たちとの付き合いから多くのことを知ることができて、自分の宝のように思っている」と語られたのが印象的でした。私も「ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録」も読んでみたいと思います。そして、片山記者が引き続き福島原発の報道を担当されて隠ぺいされがちな情報の公開等に頑張っていただくことに期待したいと思います。みんなで応援いたしましょう。(K.Y

 

 ★ 事故を国では東電に丸投げにし、東電では大手の会社に、更に下請けにと、限りなく分割され無責任体制となっているように思われました。これでは何時になっても工事は終わらず、30年が50年に、更には100年と工事終了が延び、膨大な経費の無駄遣いとなるように感じました。国の直轄事業として計画策定しないとこの状態が永遠に続くように思いました。(M.T)

 

 ★ 遅れての参加,大変失礼しました。大変生々しいお話でした。深刻な原発事故にも関わらず,東電や経産省のこれまでの対策に強い不信感を抱きました。廃炉に向け現場で働く貴重な労働者に対する苛酷さや下請け構造による低所得,何とかならないものでしょうか。経産省のサイトにあるという「廃炉を地場産業に」という態度は大変不謹慎です。このような事実を知ったのも,危険を顧みず弱者に寄り添う片山さんのジャーナリズム魂でしょうか。今後もお体を大切になさって活動を続けて下さい。(A.T

 

 ★ 「ふくしま復興支援フォーラム」が100回を超えて継続していることに、驚いています。
 今回は、現場を踏んでいる取材記者のお話だったので、リアルなお話に、一つひとつが発見でした。原発事故に関わる事実が記録して、歴史を書き換えられることがないようにすることそれ自体が大事だと思います。

宮城から、私が分かっただけでも7人が参加していました。また参加させていただければ幸いです。(R.N

 

★ 片山夏子さんの「原発作業員の日誌」は出版間もなくAmazonのネット書籍をボタンの押し違いでウッカリ買いました。やはり本は紙媒体に限りますね。なのでなかなか進まずまだ読み途中なのです()

できましたら再度片山夏子さんのお話を聴きたいと思いました。作業員の方々の日々の暮らしや思いを、片山さんならではの配慮に長けた素晴らしい本に思います。ご自分のお身体を張っての取材に感服しています。(A.H

 

 ★ 昨日の復興支援フォーラム、ありがとうございました。

作業員さんのことは気になっていたものの、直接、話を聞く機会もないまま10年経ってしまいました。今回、具体的な話を聞けてよかったです。何千人が敷地内で働いている、と日々、分かっていながら、一人一人の姿を見ようとしてこなかった、お話を聞きながら、痛烈に反省しました。またぜひ第二弾で、続きを聞きたいです。ありがとうございました。(M.Y

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

IMG_5146

IMG_5148



 

オンライン

177回 ふくしま復興支援フォーラム

 

 日 時  2021316日(火) 1800分~1930

 

テーマ 福島第一原発作業員の10年と廃炉への課題

報告者  片山 夏子 氏

(中日新聞東京本社《東京新聞》福島特別支局記者)

(化粧品会社、ニート、埼玉新聞を経て現職。原発事故後、作業員の家族への思いや日常を綴った連載「ふくしま作業員日誌」が「むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞」大賞。原発事故後の過酷な作業のほか、作業員一人一人の9年間の生き様や思いなどの人間物語をまとめた書籍「ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録」(朝日新聞出版)が講談社本田靖春ノンフィクション賞と早稲田ジャーナリズム大賞奨励賞を受賞。)

 

  ☆☆☆☆☆☆☆

  *新型コロナウイルス感染拡大予防のため、オンライン(zoom)で開催します。

 

  *参加希望者は、tkonno67@gmail.com までご連絡ください。(315日締切)

    (氏名(都道府県名)・メールアドレスを付記して下さい。

当日(316日)午前中に、URL等を連絡します。 URL等転送不可)

    (ビデオは切ったままアクセス可能ですが、

お名前は、フルネーム(都道府県名含)で、アクセスお願いします。)

  *パソコン(カメラ・マイク付き)・スマホ等、受信のための通信装備の用意が前提ですが、不明な点があれば、ご連絡ください。

  *無料です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(事務局)

   (HPhttp://www5a.biglobe.ne.jp/~tkonno/FK-forum.html 

   (ブログ)http://blog.livedoor.jp/tkonno_2012/

<連絡先:hsuzuki@housingplanning.net (鈴木)ftmsato501@yahoo.co.jp (佐藤)

a024teru@gmail.com (松野) tkonno67@gmail.com(今野)> 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

↑このページのトップヘ