2019320日(水)、福島市アクティブシニアセンター「AOZ(アオウゼ)」大活動室1で、第149回ふくしま復興支援フォーラムを開催しました。

石井秀樹氏(福島大学農学系教育研究組織設置準備室、うつくしまふくしま未来支援センター 准教授)から、「課題先進地『福島』から、日本の新しい農学への挑戦 ~復興支援研究の歩みから福島大学食農学類の構想・開学まで~」をテーマに報告していただきました。

年度末の多忙の時期にもかかわらず、関心ある市民29人が参加して、熱心な質疑応答がなされましたが、当日の会場で文書提出されたご意見・ご感想と、配布されたレジュメ(ニュース)は以下の通りです。参考にしていただけると幸いです。

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~

【ご感想&ご意見】

 

 ★ 大学の研究フィールドが、福島県全体、農業の現場になるということで、学生として学びたいとさえ思いました。福島の自然、風土・文化も含めての食農学に期待しています。福島の農業が魅力的で担い手が確保できるものになるよう、私も一緒にできることがあれば、やりたいと思います。(H.S

 

 ★ 地域での「大学の役割」というものを、改めて認識することができました。データに基づいて体現化していくのはとても大切だと思います。福島のためだけでなく、日本、世界のためになるといいなあと思います。(E.O

 

 ★ 「福島県全域がキャンパス」を掲げ、地に足がついた、それでいて革新的な活動、研究をされていることに感銘を受けました。(O.S

 

 ★ ありがとうございました。(K.E

 

 ★ 石井先生の話を聞いて、福島の農業に希望がもてるように感じた。前回の食農学類の話では、理解不十分だったが、めざすものがはっきり見えてきた。ガンバッテほしい。(H.O

 

 ★ 福島大学に「食農学類」が発足され、「若手人材」の育成が進まれますことに、大きな期待を申し上げます。(K.F

 

 ★ ①20194月食農学類開学する時機的なメリットにつてのご指摘うなずくものがありました。②農業耕作栽培内容を耕作者的に考慮した現実主義の考え方で、対応することの大切にうなずくものがありました。③霊山の特定勧奨地域設定した国の施策(地元民と伊達市は反対)をどのように総合評価されているのか、お聞きしたい。(S.H

 

 ★ 今の福島県にたいへん意義深い大学学類のスタートとなったとお思います。福島の未来を切り開くことを期待します。(J.M

 

 ★ 食農学類の設置意義を感ずることができました。(H.S

 

 ★ 大変興味深い専門的なお話をうかがった。これだけ深く多面的に熱心に理念と設計図を考えられたからこそ、農学関係新学類が誕生できたのだと納得できた。ご自分の専門に即して述べられたためなのか、学類をめぐる全体像が必ずしも明快には伝わってこなかった。文字通り、大学人の叡智と努力の成果だと思った。他学類の経験も生かしたから誕生したことがよくわかった。(S.I

 

 ★ 1)#149ふくしま復興支援フォーラム開催して頂き有り難うございます。2)復興庁が新しくなるという事は、復興の終えん期(終わり)を表しているのでしょうか?3)見方を変えると農業=後継者=ふるさと創成(再生)が大きく関係しており、それぞれに具体的方策を打つ必要があると思われます。4)当方は、小さな市民農園(経営)を通して、農業振興に寄与したいと思っていますが、再生エネ等で付加価値を上げ、若者へ移管する必要があると思います。(T.S

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【レジュメ】

 

 「課題先進地『福島』から、日本の新しい農学への挑戦

  ~復興支援研究の歩みから福島大学食農学類の構想・開学まで~」

         石井 秀樹(福島大学食農学類設置準備室 准教授)

 

□食農学類の概要

  ・学生数:1学年100人程度、専任教員数38

  ・コース:食品科学、農業生産、生産環境、農業経営

 

□食農学類の特徴

a)農作物を作る環境から、作物・栽培、消費流通・経済、食品科学まで、

 “川上”から“川下”までのフードチェーンを体系的に学ぶ

b)福島全域が学びのキャンパスであり、現場の課題から総合的に学ぶ

c)原子力災害からの復興についても多角的に学ぶ

 

□食農学類の構想に至った経緯~原子力災害の復興支援研究の経験から

a)   住民の生活再建の経験から

b)   水稲試験栽培の経験から

c)    帰還地域の営農再開支援の経験から

d)    農協・生協などの協同組合との関わりから

 

□食農学類の使命

  a) 福島の復興を阻んでいるものは何か?

    ・放射能

    ・原子力災害による社会の変貌

      ⇒日本社会が将来直面する課題が“前倒し”で振興

福島の農業復興・地域再生は、日本の未来を救う

 

□農学教育の再考

  a) 明治時代以降に日本が目指した農学の体系

          ⇒狭い国土・農地で収益・収量を最大化する農業技術の模索

      ⇒労力・肥料・エネルギーを多様化する農業体系

  b) 私たちが直面する時代が要請する農学

     ・(福島)原子力災害・除染後の農地利用

・(日本)人口減少・土地あまり

     ・(世界)異常気象、土壌劣化、水源・肥料・エネルギーの欠乏

      ⇒環境保全型農業や有機農業への着目

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

DSC_1470DSC_1472DSC_1473