201973日(火)1830分から、福島市アクティブシニアセンター「AOZ(アオウゼ)」視聴覚室で、第154回ふくしま復興支援フォーラムを開催しました。

鈴木浩氏(福島大学名誉教授)から、「県民版復興ビジョンの策定をめざして」をテーマに、報告いただきました。
 テーマに対する関心が高く、予想を超えて56名の方々にご参加いただきレジュメや椅子のも足りなくなって、ご迷惑をおかけしましたが、熱心な質疑応答がなされました。

以下は当日の会場で文書提出されたご意見・ご感想及びレジュメです。参考にしていただけると幸いです。

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【ご感想&ご意見】

 

  震災後8年が経過し、今の現状と問題点を見つめ直し、今後の方向性を検討するということは大変重要だと感じました。仙台からの参加のため、なかなか参加できませんが、テーマを見ながら、また参加させていただきたいと思います。(S.I

 

 ★ 復興支援に関してもっと学びたいと思い参加しました。8年を経て、このような機会が少なくなりましたので、本日は有意義な時間となりました。今後もご継続されますよう。(A.Y

 

 ★ 復興計画が当初目指していたところと、現状とのギャップが広がっているのは、岩手、宮城でも似ているかもしれません。当事者の思いが入った見直し、提案は、とても大切なことだと再認識しました。(A.T

 

 ★ 2002年の原発に対する県の対応をおしえてください。なぜ大熊(町)原発といわず、福島原発となったのでしょうか。(M.T

 

 ★ 大震災から8年が経過して、忘れかけていた震災後の経過を思い出させていただきました。8年間の復興は何んだったのか。まだまだ復興は進んでいないことが、再認識させていただきました。(Y.W

 

 ★ 県外避難の方への支援に関わっています、避難している方々の置かれている状況について、より理解が進みました。茨城県つくば市に避難し生活している双葉町の方々に定期的にお会いし、年に一度の「夏まつり」に応援させていただいています。先生のお話にもあった「分断」を避けるために、仮設住宅を出て、新たな生活を一歩踏み出す方に対しては、笑顔で送り出すことを約束事と決め、自治会活動をおこなっています。夏祭りには、茨城県内、埼玉県、福島県に住んでいる方々がつくば市に集まって、楽しく過ごしています。「分断」に抗して取り組んでいる住民の活動を後押しすることの大切さを本日のお話から改めて実感しました。(A.M

 

 ★ 「SDGs」を捩った「SDGs for Fukushima」がとてもいいですね。福田徳三の「人間の復興」理念をじっくり学びたいですね。鈴木先生、お身体、くれぐれもご自愛下さい。(N.G

 

 ★ 節目の記念になる格調の高い話を伺えてよかった。多数の問題関心の高い方が一堂に会されたこともあって、密度の高い対話が聴けた。時間の経過、8年間の経過の重みを改めて感じた、年表や詳細なデータがあればなおよかった。(S.I

 

 ★ ドイツ倫理委員会のご紹介がありましたが、日本学術会議(福島復興分科会や社会学委員会)の提言は、全て無視ですね。学術軽視もはなはだしいと思います。SRGs(サスティナブル リカバリー ゴールズ)、とても重要な御提案だと思いました。(M.K

 

 ★ 県民版復興ビジョンの策定の必要性や重要性について、認識を新たにしました。(K.F

 

 ★ すばらしいビジョンが住民の主体的参加と広がりの中で、創り上げられていくことを期待したいと思います。住民自治の観点から言えば、本来なら、県が住民・県民と共に作り上げていくのが望ましいところですが、県が復興の定義を明らかにせず、かつ、事故対応の検証すら行っていないという悲しい、情けない現実の前では、この手法にならざるを得ないのだろうと思います。(T.I

 

 ★ 今日のお話をきいて、やっと安心しました。今まで夢のような住民不在の話があって、「復興支援フォーラム」自体がそういうことを望んでいるのかとても不安でした。今日は、被災地の真の復興の具体的な考え方を学ばせていただきました。復興がさけばれている陰で、見えない苦悩を被災者はどれだけしているか。その実態を考慮した復興ビジョンが見えたように思いました。ありがとうございました。是非、被災者の生の声を聞く会を催してほしいです。(T.N

 

 ★ 初めて参加させていただきました。県民版復興ビジョン策定の提案について、その重要性に共感しました。(K.A

 

 ★ 除染とは何か、終了した(浪江町)と言っている。フレコンの撤去搬入、河川、沼の未着工、検討中。災害公営住宅に相馬市の井戸端長屋形式の建物が・・・。(訪問確認することで確認OK)。復興計画等は、一般住民を含めて、官公民一体で行うべきだ。空地となった街中の復興計画はどの様にするのか?(K.O

 

 ★ 今日は有難うございました。鈴木先生にお会いしてコミュニティについてお話をお聞きしたかったのですが、鈴木先生もお身体の状態も含めて、大変だったのかなど感じた次第です。(Y.H

 

 ★ 復興を行政主導から住民主体に作り直す営み。このため、帰還とは帰って住みつくことだけを意味しているのではなく、故郷を中心にまとまることを考えていくべきと思う。(Y.T

 

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【レジュメ】

県民版復興ビジョンの策定を目指して      

鈴木浩(福島大学名誉教授)

                       

1.はじめに-住民本位の復興のあり方を求めて

 

2.福島における原発災害とその復興過程の特質

 (1)原発災害からの復興の特殊性

 (2)これからの復興-いわゆる2020年問題と2045年問題

 (3)「東日本大震災・福島原発災害から9年目を迎えて」(2019.3.11アピール、後述

 

3.復興とは何か

 (1)「人間の復興」VS「惨事便乗型復興」

 (2)原発事故による賠償と原発差止め訴訟をめぐって

 (3)日本経済研究センター「福島第一原発事故の国民負担」(2017.3.7

 (4)広域的・長期的災害からの復興のめざすべき方向

 

4.原発災害からの復興

 (1)「福島県復興ビジョン」(2011.8

 (2)原発依存からの脱却のために

 (3)原発災害の特質を見据えた県民参加の長期的な復興ビジョンが求められているのでは

    ないか

 

5.県民版復興ビジョンの策定をめざして

 (1)県民版復興ビジョン策定の提案(2019.3.11

 (2)めざすべき内容

   1)被災者や被災地の声を反映した長期ビジョンと計画のあり方

   2)復興ビジョン・復興計画とその後の推移のずれを検証し、原発災害の広域的・長期的特質による被災自治体の連携や広域自治体としての福島県の役割を検証する

   3)東電や政府の責務についての検証と今後に向けた提言

   4)避難元自治体と避難先自治体の被災者と受け入れ側住民とのタウンミーティングの実施

   5)起草委員会の編成と2021311の最終発表をめざす

 
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