202125日、第175回ふくしま復興支援フォーラムを、オンライン(Zoom)で開催しました。報告者は、押山利一氏(大玉村村長)で、「大玉村の震災後の村づくり ~太陽光発電設備と自然環境保全との調和に関する条例、並びに産業振興センターを中心に~」をテーマに、報告をいただきました。
 全国・国外から、73名の参加希望者があり、実際に、58名の皆さんの参加をいただきました。
 フォーラム終了後、メールにて寄せられたご感想・ご意見は、以下の通りです。

 参考にしていただけると幸いです。今後とも、よろしくお願いします。

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★ 大変実りあるフォーラムでした。参加させていただき、ありがとうございました。交流のある村民の方との会話だけでは知りえなかった色々な情報が詰まっていて、勉強になりました。福島の他の地域にも興味がありますが、大玉村のこともいつかまたフォーカスしてもらえたらと思います。いままでこのフォーラムのことを知ってはいたのですが、参加したことがなかったので、また今後も参加したいと思います。次回のご案内もいただければ幸いです。(K.Y

 

 ★ 原発事故以降、早急に再生可能エネルギーへ全面転換することが正しい、と単純に考えていましたしかし押山村長のお話で、景観保護を含めた農業を守ることとの両立が簡単ではない実情を知りました首都圏に住んでいる僕などは「原発廃止、再エネ推進」と「日本の農業を守るべき」ということを別個のものとして考えていました。やはり遠くから眺めていたからでしょう。村長の「農業が廃れると、景観も失われる」というお話は大きな警告だと思いました。(T.K

 

 ★ 太陽光発電は、原子力発電と違い、よいことばかりだと短絡的に考えていました。いろいろ問題があるのですね。勉強になりました。ありがとうございました。(T.S

 

★ 一般的にはイメージのよい太陽光パネルの「負の側面」にも気をくばっての村づくりに共感を覚えました。映像もすばらしく、春になったら、一度、大玉村を訪れてみたいと思いました。(M.K

 

★ 毎回勉強になるお話が伺えて、世界が広がります。チャットの仕方で送信が出来ず、今野様でタッチしたら送信になりました。次回は勉強します。(K.S

 

★ 今日は、本論ではないところを色々お聞きして失礼しました。しかし多くのフロアの方もそう言うところへの関心が少なくなかったと思います。除染費などは別として、基本的に退避エリアとは異なり、自己責任・自己負担で頑張っておられるのだと思います。村長はいつも前向きで真摯で、素晴らしいと思います。遠くから心より応援しています。K.Y

 

★ 本日はズームによるフォーラムをありがとうございました。

脱原発・福島の復興・環境問題などについて興味を持っております。と言いましても何しろ勉強不足で、恥ずかしながら「太陽光発電パネル設置」は良いことばかりとこれまで思っておりましたが、特に大規模設置の場合はそればかりではないということがわかりました。 

一つ質問ですが、「発電事業終了後の廃棄物処理」という言葉がありましたが、この発電事業終了とはどういうことでしょうか?太陽光パネルで電気を作るのにおわりということがあるのでしょうか。全く初歩的な質問で恥ずかしいのですが、よろしくお願いいたします。

次に、業者による大規模パネル設置に関しては、業者に有利なシステムになっていると伺い、驚きました。国の土地でもないのに、まず国に設置の許可を求めるというのはどういうことなのでしょう。しかも自治体への許可申請は最後とのこと。「業者に有利に働く」このことを恐れ入りますが、もう一度具体的に知りたいので教えて下さい。業者の、国を笠に着た権威主義とか?

大玉村をはじめとして多くの町村が町づくり・村づくりに知恵を絞り出し合って住みよい地域にするための努力をしているのを見たり、聞いたりするにつけ、地球の反対側から応援しております。「大玉村」というので人口はそれほど多くないだろうと予想していましたが、8700人という私がイメージする「村」にしては多い人口に加え、いろいろ立派な施設をお持ちなので、驚いています。また海外からの研修生の受け入れもされているとのことで、とても嬉しく思いました。

大玉村の村長さんはじめ皆様、これからも住みよい村づくり、頑張ってください。(K.C

 

 ★ 以前に天栄村(福島県)で、全国の村長サミットを開催したとき以来、大玉村には何回か訪れています。

 条例については、農村の基盤でもある環境(景観)を重視ながら大規模太陽光発電との関連や直売所の整備に伴うむらづくり会社についての取組みは、これからの村づくりにとって重要な視点と思います。

 また、全国の町村が抱えている人口減少による問題を抱えている中、人口が増えているという定住促進の取組みにも関心を持ちました。とくに、村づくり会社については、産業振興センターと今後予定されている農業に関する公社の3つの非営利民間組織(社会的企業)が大玉村全体のマネージメントに合わせて、今後の『村づくり』にとって大きな役割の担うものとして期待しています。(M.I

 

 ★ 小水力発電、地産地消の電力にしていただければと思います。130戸の電力が賄われるとのことです。村内の家庭に行き渡るようにしてはと思います。
 水道水は、公営ですが、どうしていますか。福島市の水道料金はべらぼうに高いのですが、大玉村の水道料金はいくらですか?(M.T.)

 

 ★ 押山さんは生まれも大玉村、職も最初から村の職員だったのでしょうか、村のあらゆることに精通していらっしゃる感じがしました。人口約9千人というのは双葉町より2千人多く、大熊町より2千人少ないくらい。4つの市に通える地の利があるとはいえ、大きな工場があるわけでもなく、農林業中心で人口が増え子どもの割合が多いとのこと。太陽光や放射能の問題にもよく対処されているように思いました。近隣町村や全国の田舎と連携して国を変えるつもりで次世代を育ててください。(Y.S

 

 ★ 福島県中通りにある大玉村について知ることができ大変勉強になりました。
押山村長のお話から、震災前からの村の取り組みである「あだたらの里直売所」のこと、また太陽光発電などのソフトエネルギーが現在の電力事業の自由化政策の中で地域に参入してくる際に出てくる問題を、あらためて村の視点から知ることができました。小水力発電のお話も大変興味深く思います。今後の歩みにも注目していきたいなと思います。大玉村の動画は素晴らしいものでした。美しくどこか懐かしく、村の大いなる景観を次の世代に遺していきたいというメッセージが強く伝わりました。大玉村を訪ねたいと思いました。
その一方で、フォーラムの参加者のご質問でもありましたが、放射能被害の現実についてのこれまでの取り組みと、今後の取り組みについては、あまり強調してお話をいただけなかったことが残念に思います。
大玉村では校庭の土の入れ替えや、除染なども大変苦労されて行ってきたのだということを、チャットコメントを通して知れたことは良かったです。その取り組みは、震災後の村の取り組みの一つとして、本当に大切なものだったと思うからです。
私個人としては、後何十年か経った後、次の世代が、そのことについて、あらためて考えるのではないかと思います。放射能被害の現実はあまりにも重く、何をやるにしてもハードルになります。できることなら忘れていきたいと思ってしまうそれはひとりひとりの人間の感覚としては当たり前ですが、社会集団を動かす組織がそうなってしまうと、社会全体が消滅してしまうのではないかと、自分は、怖く思っています。
行政は、現実の問題を率先して見据え、動いていくものだと期待しています。そうして初めて、その地で生活する一人一人が正面から問題に立ち向かうようになるのだと思います。
大玉村の三本の柱についてのお話は、個人的にとても明るい未来を想像することができました。あとの世代の人たちに村をのこしたい、前の世代の「良き生き方」を伝えようという姿勢を見ると、自分はそこに、自分の世代の未来の姿を重ねたいと思えます。フォーラムを通してお話を聞けて、福島でまた訪ねたい場所が増えました。新潟から伝わった銀杏のお話も今度またお聞きしたいです。ありがとうございました。(MH

 

 ★ しばらく日程が合わず、久々の参加となりました。何よりも大玉村の美しさに感銘を受け、ビデオ映像を見ていると涙が溢れました。人間どこで生まれるかは運命としか言いようがありませんが、こんなに美しい米どころの村で生を享けたなら、人生観も世界観も違っていたのでしょうね。智恵子が「ほんとの空がある」と言った安達太良山の麓の村の風景を何としても守るために、早くも1996年に「ふるさと景観保護条例」を制定されたことにとても納得しますし、そのような姿勢と力を持った村長さんを始め村の人々のおかげで、これほど美しい故郷が守られてきたのだと思います。そして、消滅可能市町村の危機が叫ばれている中で人口増をキープしているのは、村のあり方が若い世代にも支持されていることの証でしょう。
 原子力発電所の事故による放射能汚染の問題ばかりがクローズアップされますが、山間の巨大メガソーラーなどを見ると、本当にこれで良いのかと疑問を感じておりました。脱炭素の世界的な潮流の中で、再エネ万能神話とも言える雰囲気が蔓延するご時世も、ある意味、危険ではないでしょうか。その意味で、大玉村が制定した「太陽光発電設備と自然環境保全との調和に関する条例」は、今後の再エネ推進の流れにおいて、各自治体で模範とすべき重要な施策だと思います。質疑応答の中で、川内村の遠藤村長も質問しておられたのが印象的でした。ありがとうございました。(C.I

 

 ★ この度は登録の失念という私の怠慢により,かなり遅れて参加することになりました。太陽光発電のことに関しては,19KW設備の所有者でもあり,興味がありましたが,ほとんどお話が聞けなかったことは残念でした。ただし,講演後の質疑応答が活発で,その議論からどのような講演がなされたのかを推測した次第です。同じ県民で30年以上福島に居住しながら,大玉村はその名称しか知りませんでした。今回,質疑応答の内容から押山利一村長が如何に震災後のむらづくりに尽力されてきたのかを認識し,頭が下がる思いです。特に,村の人口を増加させたことは注目に値します。今後もご活躍を楽しみにしております。(A.N

 

 ★ 昨日は、175回のフォーラムに参加させていただきましてありがとうございました。わがふるさと福島中通りの大玉村の押山村長のお話、大変感銘を受けました。平成の大合併時にも村民の総意として合併を選択することなく、誇りと熱意をもって地域振興につとめてこられた皆様に敬意を表します。

有機農業、地産地消、再生可能エネルギー、景観保全など、内発的で地域循環型のむらづくりは日本全体の課題を一歩先取りしながら歩まれていると思いました。これから、微力ながら、私も応援してまいりたいと思います。また、フォーラムで、直接お話をすることはできませんでしたが、福島の旧知の人や、一昨年台湾でご一緒させていただいた北大の吉田先生等、懐かしい方々とのデジタルな出会いも感動モノでした。今後ともよろしくお願い申し上げます。(T.K

 

 ★ 大玉村は40年間連続で人口が増加しており、震災後も、一時的な減少はあったものの、その増加傾向は続いている、あるいは、合併した周辺町村からの転入者も多い、と聞いても、「大玉村は地の利が良いし」「原発事故の被害もそれ程ではなかったし」と思いがちかもしれません。

 しかし、それは、小さな自治体として住民との距離が近いからだけでなく、いち早く校庭・園庭等の除染に村独自で取り組んだり、大規模太陽光発電設置による住環境の悪化や環境破壊等の弊害を防ぐため、現行法制度の壁が厚いにもかかわらず、独自の条例を作って最大限可能な取組を行おうとする、村行政に対する住民の信頼に基づくものであることを知り、とても感動させられました。

 また、今後も、村の豊富な水を生かして、従来の発電とは異なり「何の資源を消費することがない発電方式」である小水力発電に力を入れて行きたい、という考えも聞け、大いに元気づけられました。(M.T

 

 ★ 先日はふくしま復興支援フォーラムに参加させていただきありがとうございました。せっかくのオンラインなのにカメラとマイクがないため顔を見せられず、すいませんでした。報告者:押山利一様のお話もわかりやすく色々と勉強になりました。ありがとうございました。今後共よろしくお願いします。(S.T

 ★ 素晴らしい講演会に参加させて頂き、有難うございました。
 
これまで数多くの福島からの報告に接しましたが、大玉村の震災後の村作りの取り組みには深い感動を覚えました。それは、村長さんの村政に対する姿勢にあると思いました。現実にそぐわない、現地を知らない、民を知らない日本の政治を、ただ嘆いて諦めてしまわず、優秀な専門家の知恵も借り、次の手を見つけて行く情熱。一つ一つ成功例を作って役場と地域を元気付け、ブレーン(次世代のホープ)も育てて行く実行力に、嬉しくなって思わず拍手しました。

 世界の趨勢は脱原発に向かっている中で、結論ありきの日本の原発政策ですが、人口八千人の小さい村の発信する明るい成功例は、心ある他の市町村の首長さんの道しるべになると信じます。

 どうか、村役場の皆様、お身体に気をつけられ、押山村長さんと共に勇気を持って

打ち立てて行って下さい。海外からも注視し、私たちもこちらで脱原発の運動を続けて行きます。今後とも宜しくお願いします。(H.F

 
★ 押山村長の熱心かつ分かりやすい話を聞けて、本当に良かったです。日本の美しい村の大玉村の素晴らしさについて、良くわかりました。住民の自治によって、市町村合併をしないで、村おこしをしていることに敬意を表します。私は双葉郡ですが、川内村・葛尾村・飯館村も、村のアイデンティティを守って、頑張っています。大玉村は、人口も増加していて、農業も盛んとのこと、良い村ですね。村長が、自分がわからないことを職員に聞いていて、親しみを感じました。是非、小水力発電や太陽光発電によって、地産地消の電力を供給できるようにして下さい。一度、行ってみたいと思いました。(T.U


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