2010年10月28日

           チョット工事の謂われ 
 私がチョット工事を、セールス文句にしたのは3年くらい前からで、W00D Pの浜井さんと話している時からでした。
 早速チラシに書き込み、セールスを始めたものでした。
 このチラシは、主に建具のメンテが書き込まれ、ふすまとクロス貼りが後になり、在宅介護の手すりなど取付けが入っているものでした。
 一見建具屋さんの紹介のチラシに見えますが、建具の調整を唱ったセールスは数少なく、このチョット工事のセールスは、皆様に享けて居ます。
 私は、先日周南市の陶晴賢の居城 若山城と「陶の道」「武者道」を歩き、陶晴賢と毛利元就や豊臣秀吉の縁の有る勝栄寺を見学しました。 
 このコースの案内人は、中村秀昭さんと言う旧新南陽市(現周南市)の元議員の方で、歴史に詳しく「陶の道」をPRされている有名人です。
最後の勝栄寺での説明で、このチョット工事の謂われが出てきたのです。
 浜井さんと私が初めて、世に出した言葉だと信じていましたが、大先輩が居たのす。
 それは毛利元就が陶晴賢を攻めた厳島の合戦で、元就の命を受けた小早川隆景が、当時陶氏の水軍であった村上氏に助成を頼んだ際に、「1日チョット手ごをして呉れんさいや」と村上水軍の一部を、毛利軍の為に働いて欲しいと頼んだ事を、中村秀昭さんより勝栄寺で毛利元就の3本の矢の由来と共に史実を説明して貰いました。
 村上氏は、依頼に応えて軍勢の一部を毛利氏に加勢させ、有名な厳島の合戦に勝利して居ます。(チョットの事でも大きな得をする例えです)
 チョットの事でも、この様な結果が生じるもので、お家に例えても大事に至る前に常にメンテナンス(調整と整備)が大切で、壊れた後で取り換えて大金を払うより、小金額のチョット工事をお勧めします。      H22.10.28 追記


(09:42)

2009年12月03日


K-1 701 洋間 01






最近の内装工事の現場写真です。
 ペット対応で腰には強いクロスを貼りましたが、上下の色が薄い色なので部屋全体無地貼りのような感じで、全体がボケていました。
 アクセントを付ける為ボーダーを入れて見ました。
 無地のように見えたクロスも、これで絞まった様です。
 物件は、賃貸マンションの洋間です。
 問い合わせをお待ちしています。

(17:30)

2009年03月16日

a8f62a76.jpgLDKに続いて、洋間の改修もペットOKにしました。
 対策として、LDKと同様に腰壁を強い壁紙にしましたが、
寝室に使用出来るよう薄めの色を決めました。
 ほかは、LDKと同じです。
 和室も同様にしましたが、こちらは一色で仕上げています。
 腰を横貼りで仕上げるのは、猫などが引っ掻くとき壁の
継ぎ目から、剝がれ易くなる事を防ぐ目的からです。
 和室は、縦貼りにし強い壁紙にしていますが、これも
テストでどのような方法が良いか試しています。

(13:22)
4caea31c.jpg今回LDKの内装をペットOKにするため工夫をしました。
 天井と壁の上段は、普通のクロスで仕上げました。
 壁の腰は、猫や犬に傷つけられないよう、表面が強い
ビニールクロスを貼りました。
 見かけは、板貼りのように見えます。
 床は、しっこに対して是までのウッドタイルを止め、
強い長尺シートを貼りました。
 これは、漏れを防ぐ為で、1枚に仕上げる目的です。
 またシートの表面は、ペットが滑らぬような材料を
選ぶ必要があります。
 


(13:05)

2008年09月11日

25a66037.jpg写真は、2年前事務所を改修した住宅の玄関です。 (ローカから入口方向へ)
バリアフリーの床で、エレベーターから玄関に入り、そのまま居間に車椅子で入れる様に考え、フラットな玄関の土間とローカの境を考えた作品です。
土足で上がらぬ様に見切りは直線でしたが、トイレの入り口が外からの入り口に近い位置にあり、毎回スリッパを使用する必要がありました。
この為ローカからスリッパでそのままトイレに行くよう、渡りローカを考えました。
最初に考えた渡りローカは、直線的な角度を付けたものでした。
しかし芸のないありふれたものでした、なんとか玄関土間とローカの境としての感じが欲しく、土間で履物を脱ぎローカに上がるイメージ造りも大切で、見切りを曲線で描き四角のタイルとウッドタイルとの組み合わせで、バリアフリーの床を施工しました。
この曲線見切りは、メジ棒を使用していますが、どのように施工したか考えてください。
どの様にして造ったのかを、考えるのも楽しみ方の一つと思います。
 苦労して造ったこのバリアフリーの玄関は、一般のお客様には受けが悪く、「こんな家は家とは言えない!こんな家には住めない」と言った具合です。
 3組のお客さんが下見に来て、同じように言われました。
ところが車椅子の必要なお客さんは、大変便利なために直ちに決め今でも生活されています。
 むろんどの部屋にも、バリアフリーの床で施工しているので車椅子が楽に移動できます。
  問い合わせは(有)コウダ  Tel 082-286-0030 info@t-kouda.jp


(07:36)

2008年08月27日

fa9e5c4d.jpg案内の文章が読み難いので大きく区別しました。

(17:37)
c9527c4b.jpg案内の文章が読み難いので大きく区別しました。

(17:34)
15de5020.jpg広島県内装表具組合の中で、宣伝のため作成した会社案内です。

(17:19)

2008年08月11日

数年前に始まった価格破壊は、現代の職人さんに本当に悪い影響を与えています。
何でも安くしないと売れない、どうしたら安く出来るかを追及する余りに、本当の職人さんの心を失っている様な気がします。
安い商品ばかりが氾濫するので、若い職人さんは手間の掛る高価な商品を作る機会が少ないので、本当の仕事に対しての勉強が出来て居ない傾向にあり、安い商品ばかりを納めている様に思われます。
 ふすまの張替と言えば新鳥の子張りのみが主流で、新紗織が高価な商品と思われていますが、私は同じくらいの値段なら職人さんの技が、発揮出来る鳥の子張を勧めています。
 鳥の子の方が年数を経っても風合いが出てくるので、ちょっとした和室には合います。
数10年前、以前の会社に勤めていた頃の話です。
 お客様から障子の張替を受注しました。
その当時は仕事も忙しく、本美濃紙が張れる職人さんと、それなりに仕事の出来る職人さんと、2人で2日かけて施工しましたが、本美濃紙で6段張り等大小60枚位ありました。
 2〜3年経ち同じ量の張替を受注し、今度はよく出来る職人さんと女性作業員の2人で作業をし、1日で済ませて帰って来たのです。
 無論請求書は、前回と同じ金額で持参しました。
ところがお客さんは、「どうして前と同じ金額になるのですか?前は2人で2日の4人役、今度は2人で1日の2人役だから当然安くなるのが当たり前でしょう」と言われ困った。
 障子張の基本的な積算は、組子の段数で1枚分の値段を出し、枚数に対しての金額の合計を見積もって居ました。
 とりあえずその場は、「よく考えて返事をします」。と答えて帰りましたが、本当のところ職人さんの手間はどうなるのか、良い案が浮かばないまま3日経ちました。
 3日目にお客さんから、「先日のままの請求書で金額を用意するので、領収書を持って集金に来て下さい」と言う電話があり、急いで集金に出かけました。
 お客さんは私が礼を述べる間もなく、「私が悪かった、お宅の会社には良い職人さんが居られます、あの様に仕事が出来る職人が居る事が大切で、仕事も早く正確で会社にも儲けを持って帰る事ができる訳だ。君には申し訳ない事を言ってしい済まない。」と詫びられた。
 このように4人役のところ2人役で出来る、本当の付加価値を現代の職人さんにも見習って欲しいものです。
 そして職人さんも、本当の仕事を知る必要があるのです。  幸田


(17:38)

2008年08月09日

 最近ふすま張替のチラシが、新聞の折り込みに入っていました。
この内容について、知り合いの建具店より問い合わせがありました。
 質問は、ふすま1枚の張替 1,780円の内訳です。
普通ふすまの数は両面か片面そして大きさで値段が変わっています。
 このチラシは、こうした内訳がはっきりしてないので、疑問が生じます。
また1枚の内訳は、片面張の可能性が大きく、間仕切りの両面ふすまや押し入れふすまを片面のみ張ることは、ふすまの損傷につながり邪道です。
 もしそうした片面のみを張る場合は、それなりの対策が必要でこの値段は安いので、おそらく両面を張る場合は2枚分の値段になると思う話をしました。
 普通ふすまの職人さんなら、ふすまが痛むような仕事はしないで、張り替えでも下地を傷んでいないか検査し、骨の組み合わせが外れていれば、修理して下張りから直して表張りをします。 このため手間が掛かるので安く納入出来ず、割高に思われているようです。
 またこうした手間は、サービスだと思われがちですが職人さんの付加価値で、最近はこうした付加価値が認めて貰えず困っています。 思い付くままに 幸田


(09:24)