田村耕太郎のblog

香港中文大学スティーブンロバート教授から「これからの日中関係」と題して取材うける。世界的に珍しい日本政治外交研究者。今この分野で食える研究者は数少ない。しかも名門香港中文大。香港で日中関係・日本研究をやってくれている。こういう人材を日本は応援しないといけない。

ちなみにカナダ出身者。日本文化が好きで日本研究に入ったという。今世界の博士課程でこういうパターンが多いが、多くのポスドクが、ハーバードやエールでさえ日本研究では就職がなくて悲惨なことになっている。彼は香港中文大学に就職して日本研究で飯が食えて超ラッキー。CNBCの日本問題・中国問題のキャスターでもある。

せっかくなので中国の様子もヒアリングさせてもらった。個人個人では日本のファンが圧倒的多いが、集団となるとなかなか日本がいい日本が好きといいにくいらしい。

日中の相互理解を促進するにはどうするかも話し合った。

香港中文大での各...国学生の様子も聞いた。やはり断トツに香港の学生は優秀だという。その次に韓国からの留学生。彼らは3~4か国語を話し、問題快活能力が高いという。日本の学生というと・・・

空気を読むというのは、黙っていることではなく、相手の次の行動を読んでその先を行くこと。そういう空気の読み方なら、香港や韓国の学生に今の時点では軍配が上がるようだ。

彼は早稲田で博士号を取っているだけに、日本の大学のブランドの劣化を心配していた。色々話したが、おもしろいこと多すぎた。日本の現状を英語で発信していく体制を強化しないといけない。アベノミクスへの期待も転換点に来ている。

日本政府の英語による情報発信が足らないので、CNBCでも彼が誤解を解くので精一杯だという。まあ情報発信もけっこうやっているが、日本への関心が限定的なので届いていないのだろう。

これから一緒に何かやろうと盛り上がった。いい出会いだった。

おはようございます。体力が大事という話です。来月下旬にある新興国の大都市で世界のリーダーたち50名で集まって3日3晩未来について議論する。テーマの例を挙げると「2100年の超大国はどこ?」「2032年の大学の姿は?」「50年後の人類の時間の使い方は?」などとの議論。

メンバーは春にユタで集まった150名の名からさらに50名に絞って濃い面子で行う。場所もチャレンジングな国の大丈夫かという都市を選んでいる。

私以外は自家用機で飛んでくるような連中だ。この集まりの素晴らしいところはスピーカーと聴衆というスタイルが一切ない点。参加者は皆世界で講演する立場にあるが、皆がフェアにとにかく対話・議論する。彼らとユタで議論した時に彼らの準備というか知識とロジックにも感心したが、最も感心したのは体力。

世界で活躍できる人材は、若くても高齢でも凄まじい体力を持っている。とにかく寝ないのだ。寝なくてもパフォーマンスが変わらないのだ。シリコンバレーで活躍する日本人の知人が、「オタクのエンジニアでもやつらの体力はゴリラかクマ並みだ」と言っていたが、クマ体力と私も言っている。一度ここでアーミテージ氏の化け物的体力(一睡もせずにシンガポール・東京間で話し続ける)を紹介したが、あのレベルの体力を皆持っている。

私は集中力というか思考の持続力は体力と比例すると思う。体力がないと深く長く考え続けられない。世界で活躍したい人は体力をつけよう。体力があれば、頭もよくなる。文武両道は1つの道なのだ。両方やらないとだめなのだ。運動している人はネガティブになりにくいし。体力と知力はイコールとの話でした!

 Yaleの総長を退任したリック・レビン前総長から連絡があった。新しい連絡
先と今後の活動についての内容だ。ちょっと驚くタイミング。実は、その日は
ある方からYaleやHarvardの基金集めのやり方について伺っていたからだ。特
にレビン前総長は、Yaleの基金集めの土台を作った人物。その日お会いした方
も、たまたまレビン氏から基金集めのやり方を教えてもらっていたらしい。

 YaleもHarvardも、二兆円を超える基金を持つ。その過半はプレッジといわ
れる遺言状で、基金に寄付をいただくスタイルのものだ。日本ではアメリカの
大学が寄付を集めているのは、キリスト教精神だとか、税制だとかいうが、悪
いが浅はかな議論だと思う。そうやって他の成功例を特殊事情としてしまい、
学ぶことをやめ、できない理由ばかりあげて、やらないという悪循環に陥って
いる。

 実際、あれだけの寄付を集めている名門大学が、どれだけの人員や予算を使
っているか知っている人は少ない。調べてみると、Harvardでは、500人の部隊
で全世界を回り、寄付集めをしているという。そのうち350名が営業担当。そ
のうち250名がエグイ美人の女性だという。お金を出す高齢富裕層の心情を知
り尽くした戦略だ。彼女がお金持ちのおじいちゃんにしつこくアタックし、平
均で5年かかってなんとかお金を出してもらっているという。

 何事も相当な投資をして、しつこくやらないと成功しないのだ。日本で寄付
集めに苦戦している財団や大学は、アメリカで寄付を集めている組織がどうい
う部隊を持っているかをもっと知るべきだろう。洋の東西を問わず、金持ちは
ケチ。ケチだから金持ちなのだ。単なる節税や宗教心や愛校心や名誉欲で簡単
にお金出さない。

 地道にコツコツなのだ。何事も! 安易なテクニックに走ってはいけない!
 地道な努力を積み重ねることだ。いつの時代も、そしてこの21世紀は地道な
人間の時代だと思う。

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