あの悪夢のような日から明日で20年。
F−1関連雑誌ではセナのことは大きく取り上げられています。しかし、F−1関係者の間では4月30日に命を落としたローランド・ラッツェンバーガーの死を忘れてはいけないという声が上がっているらしい。
事実20年前もセナの死は特番を組むほど取り上げられ、皆が涙した。かくいう私もそうであった。しかしあの日もし、セナが無事にレースを終えていたらどうだっただろう?
バリチェロの事故。そしてラッツェンバーガーの死を悼んでいたはず。
葬儀においても有名ドライバーの多くは、セナの葬儀に参列していた。しかし当時FIA会長だったマックス・モズレーはラッツェンバーガーの葬儀に参列していたという。彼の家族をサポートしなければいけないと思ったとも・・・。
雑誌でもセナを取り上げる雑誌はあるが、ラッツェンバーガーは忘れられているかのよう。当時親友だったジョニー・ハーバートは「彼の死をけっして風化させてはならない」と言ってる。
この20年間でF−1をはじめとするレース車両は、デパイスを含め随分と安全性が向上した。
命を落とすことも随分と減った。
もう二度とあんな悲惨な事故は見たくない。改めてそう思わされる20年目のGWである。