2006年10月26日

地方の医療制度が崩壊しつつある、特に県立病院のような大きな病院の勤務医が足りなくなりつつある、という話を時々耳にします。基本的には政府の政策の失敗だ、とも。

脳死肺移植患者が死亡 京大病院「重大過誤」業過致死容疑で捜査とか、[奈良妊婦死亡]断った9病院の理由判明 医師不足背景にといったニュースに触れて思い出したのはそのことでした。

移植用の腎臓を誤って廃棄、名古屋の病院とか、高齢者を家族に持つ人は注意、“医療難民”増大の可能性なんていうニュースもありました。


日本の平均寿命は世界的にもトップレベルだと常々言われてきましたが、そうでなくなる時代が来るという話も本当かもな、と思いました。

(臓器の廃棄とか移植の失敗による死亡は、そもそも医者や看護師が疲れていなければ大丈夫だったのか、全然他の原因があるのかは知らないので、特に根拠のないただの連想です。)

アメリカでは医療保険が義務付けられておらず、国民の7人に1人ぐらいが未加入なのだそうです。健康に自信がある人は保険料を払っても病気がちな人にお金が行ってしまうことになりますし、各人が自分の健康さを見積もって加入するかどうかを決めるというのは、確かに合理的な「市場経済」のアイディアに沿っているような感じもします。それに、お金を払う位なら健康的な生活をしよう、と健康管理に精を出す人も増えるかも知れません。

でも、アメリカ国内のメディアでは、医療保健が任意加入制になっていることを問題にする報道もよく見かけます。

糖尿病のように深刻で長期戦を強いられる病気にかかりながらお金がないので病院に行くことができず、ますます病状が悪化して、救急治療室に運ばれて病院側がその治療費を負担してくれるということが繰り返されたりしている、という話がニューヨークタイムズ紙に出ていました。(Hospitals Try Free Basic Care for Uninsured)その記事では、一部の病院の先進的な取り組みとして、そのような形で救急の患者を繰り返し受け付けていると結局その治療費の肩代わりが膨大な額になってしまうので、いっそ普段の診療費を無料にして通院してもらう方がお金の節約になる、と患者の診療費を無料にしている話を紹介していました。

高額医療費と闘病生活で一家破産に追い込まれる人も後を絶たないのだという話も聞いたことがあります。

日本もアメリカも、もう長い間非常に裕福な社会であり続けていますが、随分とずさんなところを見つけるのは簡単です。これは時間が解決する問題なのでしょうか? 途上国の医療システムがもっと劣悪であっても不思議はありませんが、先進国が更に豊かになれば、医療制度のこうした問題も解消される可能性が高まるのでしょうか。



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(19:27)

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