このブログと連動してYouTubeにも製作動画「第8回レイアウトの組み立て」をアップしています。合わせてごらんください。
小型レイアウトや、レイアウトセクションを作るなかで、頭を抱えるのが収納の問題です。そのまま飾って眺めるのもいいのですが、いくつも作ると、いくら小型とはいえ、全部並べるにはそれなりのスペースが必要です。
それに、出したままにしておくとホコリも積もるし、落としたり、ひっかけたりする原因にもなります。そこで、大型のアタッシュケースに入れられるサイズのレイアウトを考えてみました。
A3サイズが入るアタッシュケース。
パイクとも、デスクトップとも呼ばれるのが極小レイアウトです。この極小レイアウトに、ギミックを思い切り詰め込んでみようと思いました。
小さいだけに面積も限られ、線路配置はエンドレス+引き込み線がやっとです。まずは原寸図を描いて、ボール紙と段ボールで実物大を作り、全体の感じを見てみます・
原寸図を描いてみた
実物大の試作。写真上は運河、右上は車庫
完成後は、狙い通りアタッシュケースにピタリを収まった
極小レイアウトなので、曲線の一部は直径150㎜になります。フレキシブルレールはPECOのHOナロー用を使用しました。レールの曲げ方は、過去ブログ「直径210㎜の曲線を作る」をご覧ください。自作ベンダーの記事も載っています。
<レイアウトを組み立てる>
急カーブのフレキシブルレールができたら、いよいよレイアウトの組み立てです。これまで、サーボモーターで動く踏切、車庫の扉、カプラー解放器、実感的なポイントの順で作ってきたので、いよいよ最後に、これらを合体させ、地面を作ってフレキシブルレールを敷きます。
<コントローラーの組み込み>
コントローラーの最大出力は9Vです。走らせる機関車も1台で、軽便鉄道ということもあるので、7V程度あれば十分なのですが、手持ちのACアダプターが9Vなので、9Vにしました。
アナログ出力でもいいのですが、低速で走らせたいので、9V出力のままモーターの回転スピードをコントロールできるPWM制御を採用しました。Amazonで検索すると、PWM出力制御のDCモーター制御モジュール(2A)が、なんと2個で980円でありました。
1個490円ですから、自分で作るよりも安価です。
さっそく購入して、逆転スイッチなどと一緒に小型レイアウトの側面に取り付けました。
レイアウト側板への取り付け穴は、小さな穴をあけてヤスリで大きく広げる
部品を取りつけて配線
<マイコン・スロームーブマシンの取り付け>
サーボモーターを制御する、マイコン・スロームーブマシンは、5×5の角材でコの字型の木枠を作って差し込み、レイアウトの側板と一体化した角材で、上から挟んでいます。また、マイコン・スロームーブマシンの、どのボタンがどのギミックを動かすのか、わかるように、ボタン用途を明示したコントロールパネルも、ボール紙で作りました。
ボタンスイッチの入る穴は、事務用品の穴あけパンチを使い、位置を測りながらあけています。コントロールパネルの表示はパソコンで作り、コンビニでコピー用紙にカラー出力しました。
2穴あけパンチの片側を使って穴あけ。位置決めはパンチ側にサインペンで印をつけた
ボール紙で作ったコントロールパネル
ボタンスイッチの用途別の表示は、パソコンで作り、上からかぶせた
<床下は3層構造>
レイアウトは3層構造になっています。これまで作ってきた踏切、車庫、カプラー解放器をベースに取り付け、まず配線します。その上から配線コードを避けるように、1層目となる厚さ1センチの発泡スチロールを置ききました。
次に、その上から2層目の発泡スチロールをかぶせ、最後に3層目の3㎜厚のスチロール板を敷いています。3層にしたのは配線を収めやすくするためと、各ギミックの高さ調整などが理由です。
シーナリーはセオリーどおりです。地面やバラストは木工用ボンドや、紙粘土などで下地を作り、市販のターフやバラストを撒きました。