December 09, 2009

ブログ引っ越します

09/12/9

突然ですが、準備しておりました新しいブログが完成しましたので、引っ越ししました。
ブックマークの変更をお願いいたします。

TMP新ブログはこちら

合わせてTMPホームページもリニューアルいたしました。

TMPホームページはこちら

今後はこちらも合わせてご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

  
Posted by tmp55hz at 20:59Comments(0)

December 08, 2009

個別報告 大田区のYさん

21f3bc6d.JPG12/8 風が冷たかったですがヨコハマ快晴

写真は大田区のYさんのSTELA-SS/SSPをスロープヘッドに作り替えで完成した時点でのショット。
通常のtmpの楽器では3ヶ月以内には鳴り出しますが、ソリッドスプルースは素材特性から完全に鳴り出す迄に半年近くの期間を要します。仮に通常の製作法であったらここまで鳴り出すのに14、5年は掛かるでしょう。

このSTELAは試作品でしたが丁度鳴り出す時期が来ていました。そこへきてスロープヘッドへの作り替えで更に太く表現力が豊かになりましたね。これ以上早く立ち上がる事は不可能と思えるくらいのレスポンスで音が立ち上がります。

YさんはSHへの作り替え以前からのこの楽器の特性をご存知の方ですが、本日受け取りに見えて変更後の鳴りっぷりとサウンドの更なる完成度の向上に驚いていました。また鳴り出したソリッドスプルースの粒立ちの良さは特筆モノですからね、奏者は格別の弾き心地を味わう事が出来ます。
この楽器を演奏出来るギター弾きはシアワセ者ですね。  
Posted by tmp55hz at 21:02

December 07, 2009

受注可

ecbe9817.JPG12/7 ヨコハマ晴れてましたが寒い一日でしたね。

写真は久々に製作するtmpのカスタム・ストラト/最高のバスウッドボディ+イタヤカエデのSHネックのペアです。久しぶりのtmpストラトですからシンプルに3Sで製作してみました。

素材自体が非常に目の詰まった美しいバスウッド材でしたのでカラーリングするのが勿体なくてナチュラル・ラッカーで仕上げました。これが本当のオールラッカーの薄膜仕上げです。ネックも最も音質が優れている素材ですからオーソドックスな素材ではあっても鳴りのクオリティは抜群になるでしょう。

あとはピックガードをシンプルにアイボリーホワイトにするかホワイトパール3Pにするか・・まあ、そんなところでしょうね。通常のストラトよりもコシが強くベンディングも太く粘ります。倍音がたっぷり出せる素材ですから是非とも腕に覚えがある方に弾いて欲しいですね。セミハードケース付きで¥390.000+TAXです。

まだ写真の段階は最終磨きを行っておりませんのでオーダー頂いてからフレットを打ち込んで仕上げますので2週間弱お時間を頂くことになります。半金で申し込み可能ですよ。

一生モノのストラトをお求めの方はお早めに。  
Posted by tmp55hz at 19:20

December 06, 2009

静かな作業

4332c5ae.JPG12/6 今日は日曜日なのでいっさい音の出ない作業だけを進めています。

写真はもうすぐセットアップに移行するCCR、TELESA、STELA それぞれのコントロール・アッセンブリーです。回路自体は全く同じ仕様であってもオーダー主の音楽性に合わせて使用するコンデンサーを変更したり、回路の引き回しを変えたりもします。
例えば:写真手前のCCR用もフロント/リヤーのトーンそれぞれで値は同じでも別タイプを採用しています。

その意味でもオーダーの際には出来る限り自らの音楽性に関して情報を下さった方がお得なんです。
どこのメーカー、ビルダー製よりもダイナミクスに優れているのもtmpの楽器の共通特性ですからそうしたパーツの違い、引き回しの違いもより明確に音に出て来ます。

よくお手持ちの楽器のコンデンサーをブラックビューティーに変えた、オレンジドロップに変えてあるとか、そうしたモノを目にしますが、まずその前に根本的な楽器本体の鳴り、ダイナミクスが出ていなければ、そうしたパーツのグレードアップ効果もこじんまりした違いにしかならないものです。
それはイコールで弾き手の演奏能力の違いに依る出音の違いも差が出にくいと言う事を意味します。

長い間そんな市販品を目にして来て、せめて音楽家の手にする楽器だけは商品レベルであってはならないと思う様になったのものです。製作家の視点が皆さんと同じユーザー視点であってはいけないからです。

有り難くもtmpも来年で設立10周年を迎えます。
10周年だからと言って別段どうのということは無いのですが、次の10年後にはワタクシは製作家ではなくなっているでしょうから残された年月に於いて将来「日本にこれだけの楽器を製作する人間が居たんだ」そう日本人に誇りに思ってもらえる仕事を残したいと思っています。

ワタクシもかつてそうでしたが、皆さんが憧れたのは海外のメジャー・メーカー製品が殆どでしたね。それを手に出来ない方々が国産品を入手して来た、大雑把にはそんな歴史の流れです。

tmpはワタクシ一人での製作ですから製作本数だってたかが知れてますが、その歴史を変えてみせようと思ってこれまでやって来ました。そして今ではどこの製品と比べてみても自分の製作した楽器の方が魅力的だと思える様になりました。それもあくまで客観的な視点から観てです。
自己満足的な観点からの評価なんて素人じゃあるまいし、そんなのみっともないですからね。

ですからtmpの楽器の一番のファンはワタシです。これからもそれは変わらないと思いますし、そう思えなくなったら即やめるべきだと思っていますね。 

それはともかく明日も晴れて欲しいなあ。

  
Posted by tmp55hz at 15:22

December 05, 2009

個別報告 ギターのOさん

6320d8d8.JPG10/5 肌寒い一日です。

写真はスロープヘッドの初期型ネックをマウントしたSH試奏用のSSPストラトです。申し込みを頂いていたギターのOさんへの試奏貸し出しが後回しになってしまい申し訳ございませんでした。
本日貸し出し可能となりましたので到着希望日時をお知らせ下さいませ。

@ 弦を張り替える際は今回はアーニーかダダリオの010〜046ゲージでお願い致します。

ちなみに、今回の貸し出しはあくまでスロープヘッド仕様の試奏目的での1ウィーク貸し出しです。
レンタルとは異なります。レコーディングやライブでの使用目的の場合はレンタル扱いとなり有償となります。

*参考迄に:
レンタル料(一日あたり)単発¥12.000、1週間以内¥10.000、1週間〜2週間以内¥8000 2週間以上:ご相談  
Posted by tmp55hz at 13:39

December 04, 2009

個別報告 東京のSさん

b2cf8960.JPG12/4 ヨコハマ快晴。燻煙も塗装も順調にこなしました。

写真はギタリストSさんのオーダーCCRです。本日で無事塗装行程を終了。メイプルとホンマホのラミネートは目処が比較的早く済む関係でソリッド・スプルースなどと比べたら半分の期間で仕上がります。と言ってもオーダー頂いたのは夏ですけどね。

このボディとマッチングさせたスロープヘッドネックは現在塗装行程です。まだフレット打ちが残されていますが順調に仕上がればクリスマスまでにはお届け出来る予定です。一生モノの楽器となる様に頑張って仕上げますからね。お楽しみにお待ち下さいませ。  
Posted by tmp55hz at 20:32

December 03, 2009

冷たい雨

01c6437b.JPG12/3 師走に入って最初の冷たい雨の日でした。燻煙をしたかったんですが〜これじゃ無理。

今日はスロープヘッドのネック製作とtmpの5弦ベースTB-5PBのネックを作製しておりました。
スロープヘッド・ネックは通常より厚い素材から削り出していくのですが、高精度のNCマシンなど無くても各種加工治具を利用して微妙な設定のSHネックを問題なく製作出来ています。
この作業も今では完全に慣れましたね。

但し5弦ベースだけはあまりにも製作本数が少ない為にネックを1本1本製作していると非常に高額な楽器になってしまいますので、フジゲン製の5弦ベースネックをペグ・ロケーションもヘッドデザインも設定し直し採用するペグも変更して製作しています。こうすることで4弦モデルのTB−4と4〜5万円違い程度の価格差でtmp設計の5弦が結果的に製作が出来ています。
ちなみに、写真のSHネックのグリップ部分が暗い色合いなのは長い事燻煙処理で煙灼けしているからです。反対に角度を付けて削った部分はちゃんと白いでしょ。このくらい燻煙で灼けるんですよ。新聞紙を燻煙庫内に置いておいたら字が読めなくなるほど変色しますからね。しかも、ふにゃふにゃだった新聞紙が燻煙終了後にはパリパリに硬く成ってます。

日増しに寒さが増して来ていますが、こうした製作工房の中は人間に合わせて室内温度を設定する事は出来ないんです。それは室内で薄着で居られるまで室温を上げた場合、寝かしてある木材には温度が高すぎるからです。
ですから真冬の工房内は少し寒く感じられるくらいです。でもお手伝いの女性スタッフの足下だけにはちゃーんと専用のストーブを置いて暖めています。これでも自分以外には気を遣ってるんですよ〜。

明日は晴れて欲しいな。  
Posted by tmp55hz at 19:21

December 02, 2009

ゴキゲン

5b1f949c.JPG12/2 ヨコハマ本日も快晴。よしよし。

本日も塗装作業やスロープヘッドネックへの作り替え作業も順調に進める事が出来ました。グッジョブ!

写真はここ数日で生地を完成させたtmpマホ・トップ+ブラウンアッシュ・バックのラミネートTELESA。
今日は下地塗装を施してあげました。う〜ん、いい味出てます。

長い間工房内で寝ていた素材がこうして形になっていくのは自分で作業をしていても嬉しいものです。
我が子が五体満足で世に出て来た感じにかなり近い感覚。りっぱなギターにしてやるからな!と声を掛けたりしてます。わはは。

明日は燻煙も行うので消防署に書面をFAXで送信しておかなくちゃ。また消防車が来ちゃったらマズイですからねえ。  
Posted by tmp55hz at 17:08

December 01, 2009

夜間部

6fd8859b.JPG12/1 #−2は夜間部

写真は先日紹介した変則的なラミネート構造のTELESAです。結局ツイン・ハンバッカー仕様で製作する事にして生地加工全てを終了させました。*写真はエルボーカットの加工中のショット

ワタクシは塗装フィニッシュ仕様に関しては基本的にナチュラルクリアーで仕上げる事をまず考えます。
勿論オーダー品は指定を頂くわけですがオーダー以外で製作するものはなるべく生地そのままを出してあげたいと思う傾向が強いですね。折角の天然木ですし、こうして形にする迄に何年もいっしょに暮らして来た素材なので着色で塗りつぶしてしまうのはなんだか勿体ないと言うか・・着色するにしても、せめて多少でも生地が透けて見えるシースルー系で仕上げてあげたいと思うのです。

勿論、仕上げたいフィニッシュ自体が塗りつぶし前提のものは仕方ないですけどね。

今回の個体はまた独特の素材2種の合体品ですからね、仮にオーダーが決まって依頼主の方から塗りつぶしのカラーリング要望が出たとしたら、せめて多少なりともシースルーにしませんか?ってお願いするでしょうね。

それは製作者だからこそなのかも知れませんが、皆さんの木に対する思いと製作者であるワタクシの木に対する思いはもしかすると根本的に違っているのかもしれませんね。

昔からの事なのですが、自宅から地元の駅に至る迄には遊歩道があって周りは樹木が沢山あるのですがワタクシは心の中でそれらの樹木に声を掛けながら歩く事がよくあります。
朝だったら「おはよう、いい天気だね」とか、季節の変わり目なんかは「もうすぐ秋だね」とか木々を見上げながら話しかけています。

要するにワタクシは木に対して完全に自分と同じ生き物として接しています。だから楽器にする上でも絶対に生かし抜いた作品にしてあげたいと思うのです。そして出来る限り装飾や彫刻などの余分な手は加えずに。
シンプルに、かつ奥深く音楽的に。そういった作品じゃないと、まず自分自身が嫌なんですね。

たぶん、これからもワタクシはそんな製作家のままだと思います。

  
Posted by tmp55hz at 23:33

3リットル

bd7738af.JPG12/1 とうとう12月ですよ。今年中に完成予定の楽器達のことを考えますと緊張します。

ワンミスでオジャンになったり、数週間完成が遅れる事だって充分有り得ますからね。
今日は最後のコーティング段階迄来ている楽器達を中心に総数で10数本にも及ぶ塗装作業で、およそ3リットルほどの塗料を消費しました。今でも少し頭痛がします。シンナーのシャワー浴びてる様なもんですからねえ。

時期的な事を考慮して、オーダー以外で製作を進めているものも4、5本あります。もし厳しい寒さの冬となった場合、気温が上がる迄は塗装自体がストップしてしまう為です。イメージに湧いたものをどんどん形にしていってます。

考えたら、こうして頭に浮かんだイメージを具体化して望んだ通りの出来の楽器に仕上げられる様になったのも最近の話ですね。それまでは例のスロープヘッド構造の完成形を用意出来ていませんでしたからね。

もう随分と長い間、フェンダー系フラットヘッド構造でもギブソン系のアングルドネック構造にも限界を感じていましたから今年はスロープヘッド構造を完成させることが出来たお陰で理想的な楽器を完成させられましたのでワタクシに取りましてはとーってもいい年です。この分では来年はより充実した一年となりそうです。

あと2、3年は混乱極まりない社会状況が続くでしょうけど、それにしたって器を超えたローンや借金などを抱えていない限りは大丈夫だと思いますね。これは個人でも会社組織でも同じだと思います。不況の時は不況なりの生活を送ればいいのだと思います。

きっと人間社会全体が見直しの時期なんでしょうね。日本だってそのうち人口は8000万程度に落ち着くでしょうしね。もう量産量販の時代は終焉を迎えている様にワタクシは感じてます。  
Posted by tmp55hz at 20:12

November 30, 2009

個別報告 #−2 杉並区のTさん

5b001c32.JPG11/30 2回目の報告はメンテナンス終了報告となります。杉並区のTさんのCCRです。

全てメンテナンスを終了して本日出荷済みです。明日の20時前後の到着予定です。お楽しみにお待ち下さいませ。  
Posted by tmp55hz at 19:10

個別報告 長野のHさん

416f32ed.JPG11/30 11月も今日で終了です。本当に早いもんです。

写真は長野のHさんのCCR(ブラックオリーブ)でネックをスロープヘッドに作り替え無事完成したところ。実は先日までこのネックを別な方の名前で経過報告をしておりました。Hさん、すみませんでした。

既に本日出荷済みです。到着は20時目処ですので楽しみにお待ち下さいませ。もう1本同じ内容でのSHネックへの作り替え依頼を頂いておりますが、そちらはあらためてご報告させていただきますね。  
Posted by tmp55hz at 19:08

November 28, 2009

ついでに

ff929d4f.JPG11/28 もうすぐ29日になるところです。

先日、特殊なラミネート設定を施した板材加工について説明を致しましたが、写真の素材は既に切り出し加工済みなので、そちらの写真もお見せしておきますね。

これはtmpマホ+ブラウンアッシュ材のラミネート仕様のTELESAの裏面からのショット。トップ材の個体は30ミリ弱のこの厚さだけで通常のホンジュラス・マホの43ミリ材ほどの重さがあります。
バック材のアッシュは通常のホワイトアッシュとは異なり、軽量でピークの出にくい素直な響きをしますのでこうした用途に採用した次第です。

この結果、設定に必要な全体厚を得ながらも重量では重めのマホガニー材と同等程度に収まっています。

ちなみに、重いマホガニーと言えばサペリマホが浮かびますが、ワタクシはサペリはまず使わないですね。平均的に音質が硬く重い割りに低域に広がりや豊かさが出にくいからです。

この素材特性ですと、やはりピックアップはP−90Wのギブソン・トーン設定かな。ホンジュラス・マホを更に力強くしたサウンドが魅力的な楽器になるでしょう。  
Posted by tmp55hz at 23:50

個別報告 池袋のNさん

335c94c2.JPG11/28 本日も割と晴天でしたので塗装作業を進める事が出来ました。

写真の右に写っているのが池袋のNさんオーダーのSTELA-SS/3Sで、本日やっと下地処理が終わってシースルー・ブラックオリーブに着色出来ました。写真では分かりにくいでしょうけど抱え込んで演奏している本人にだけシースルー仕様だと分かる程度のシースルー加減での着色にしてあります。

ソリッド・スプルース仕様は全ての作業に通常の倍以上の手間が掛かります。でも出音を聴いちゃったらこの材中心で製作をしたくなっちゃうんですよね。

ちなみに、いっしょに写っているストラトとTELESAは共にクリスマス・シーズンだけの単品着色仕様です。オーダーがあろうと無かろうと思いつくまま気分のままに作ってます。

明日の日曜日はお休みしようと思っています。散髪に行く事だけ予定してます。

そうそう、新しいtmpのHPに関してですが、現在多少の不具合みたいのが生じているそうでして修正中とのことです。リニューアル内容は取りあえずは整理整頓的な内容です。中身に関してはワタクシがまた新たに記述しなくてはいけないので当分は作業に追われてますから気長〜にお待ち下さいね。

P.S. 今年の忘年会はちゃんこ鍋をみんなでつつこうかなと画策しています。食うぞ〜  
Posted by tmp55hz at 17:38

November 27, 2009

規格と品質

13922bdd.JPG11/27 ヨコハマ晴天。よしよし。

12月目前のこんな時期にデカイ台風が発生してる様子です。やっぱり気候がどうかしてますねえ。

写真は以前に紹介した「tmpマホ」と呼んでいるアフリカの材にブラウンアッシュを接ぎ合わせているショット。大理石に挟まれた上に見えるのがブラウンアッシュ、下がtmpマホ材です。

このtmpマホは正確にはマホではないんですが、非常にマホガニー系の響きを備えながらマホガニー以上にコシが強く粘りが出る素材なのです。問題なのはその多くが重い事です。

重い素材は勿論サウンド面でも重さが出せますが、問題なのは張られる弦が決まっていますから鳴らせる質量にも限度があるってことです。よく同じモデルでもヘビー・アッシュ材などには石の固まりみたいに重量級の個体がありますよね。その多くが通常張られる弦の振動ではボディ全体が反応しないために倍音バランスが悪く奏者に対しても無用な重さリスクになっているケースが多いです。

すべてにバランスと言うものが存在しますから実際に張られる弦振動にくまなく反応してくれる作りを与えなくてはいけません。しかし量産楽器ではボディの厚さ規格が43ミリとかの決まった厚さで加工されますから重量級の個体に当たると張りのあるサウンド傾向にはなるものの低域が倍音不足に成り、結果として硬質な音色になります。低域にふくよかさが無い為に張りがある部分だけが強調される傾向が強く出るわけです。これもまたある種バランスを欠いた設定と言えます。

今回の接ぎ合わせも素材重量がある個体でしたので、この素材だけの単板仕様で製作した場合、同じくバランスを欠く上にズッシリ重い楽器になってしまいますので、tmpマホ材をトップから30ミリ程の厚さまでにしてバックに軽量ながらふくよかでフラットな鳴りを示すブラウンアッシュを接ぐことでトータル厚を通常に設定しているのです。このボディのトータル厚も弦の裏通し設定の楽器では張力設定上で重要になりますので軽くする為にボディ厚を薄くしました、ってだけではダメなんです。

今回の場合、ネックが仕込まれる部分もブリッジに至までがtmpマホ材構成の上に成り立っていますからサウンドはこの素材の音質音色を備えます。バックのブラウンアッシュはマホのトーンになじみ易い素材ですから決して邪魔はしません。

この様に最終的に音質音色、そしてバランスを得る為にはなんでもかんでも製品規格通りに製作してはいけないのが本当のところですが、メーカーさんではそうも出来ないのが実際のところです。皆さんが良く口にする「アタリ・ハズレ」の楽器とはこうした素材個体差を無視して規格通りに作られている事が大きな要因となっているのです。

弦楽器は一定の張力が与えられた状態で弦が振動し、その振動が楽器本体に伝わり、その本体の振動がまた張られた弦に戻って弦振動する事で「振動循環」が生まれ、そこで初めてよく鳴り響く楽器としての素養を身につける事が出来るのです。
ですからバランスよく鳴る楽器を製作するという事はワタクシが製作上行っている様に毎回、素材の個体ごとに様々な個々設定アレンジを施しながら求める響き方を結果的に得られる様に作り込むしかないのです。

まあ、人の生き様もバランスを欠いて自己中心に生きると、自分も自分の周囲の人もシアワセになれないのとどこか似てますねえ。心が不安定な人って必ず生き方のバランスを本人自身が欠いていますもんね。

今回のこの特殊なラミネート材はTELESAの単品イレギュラー製作用に仕込んでいます。
当然スロープヘッド・ネック設定で製作しますので、ただでさえ音のコシが強く粘る素材ですから、より一層それが際立った泥臭く鳴り響くギターになります。P90WかWH仕様で製作する事になりますので、たぶん販売価格は43万ほどになる見込みです。 お楽しみに。  
Posted by tmp55hz at 17:29

November 26, 2009

我が子の手足みたい

803ee5e5.JPG11/26 今日のヨコハマは快晴。ボディ塗装も行えましたし、イタヤカエデ材のスロープヘッドネック4本を下地処理迄進める事が出来ました。写真の下の方に写っているのがそう。

長年我が家で寝かし続けた板材からこうして楽器のネックになるまで加工してここまで仕上がってくるともう我が子の手足を見てる様な感覚になります。これは製作家じゃないと分からない心境かな?

イタヤカエデ材は通常のメイプルとも北米産のハードメイプルとも異なり、ワタクシの一番のお気に入りの素材でもあります。但し、暴れん坊な素材なので楽器業界では滅多に手出ししない素材でもあります。
今回もイタヤカエデを探していると材木商に連絡しましたら「在りますけど〜イタヤはかなり捩じれますよ」と即答。でもワタクシは「あっ、構わないですよ、手なずけますから」と返事して発注。

腕白で暴れん坊、ワタクシにはそこがまた可愛い。他の製作家が手出し出来ない事もワタクシには好都合ですし、伝家の宝刀「燻煙処理」で、一旦手なずけたら素晴らしいサウンドで響いてくれますからね。  
Posted by tmp55hz at 16:46

November 25, 2009

完成してます。

d5eabc10.JPG11/25 早いもので11月もあとわずか。呆れる程月日の過ぎ行くのは早いですね。

様々な作業を連日行っている中で、お知らせが遅れましたが03年製のレスポールも既に無事に完成致しております。とてもいい出来に仕上がっていますよ。少なくとも30万円代でこれだけのサウンドグレードで鳴るレスポールはまず見つけられないでしょう。

問題なのは先日も試奏に見えた方もそうでしたが、隣に並んでいる試奏用のTELESAを弾いちゃうとみんな考え込んじゃうんですよね。
ソリッド・スプルースのTELESAですから軽量に仕上がっている上にピックアップはtmp製のP−90のシングルPUにも拘らず、鳴りまくりのレスポールと同じくらいの音圧や太さを備え、鳴りやバランスも群を抜いていますので皆さん、それにまず驚いてしまうんです。

で、結局TELESAのオーダーに要望が変更してしまうんです。まあ、それはそれで当然の流れかも知れません。

この分ではソリッド・スプルースやイタヤ・カエデ/トップ+W・マホガニーのラミネート材などの材仕込みを追加で行っておくべきと考えて材の手配も行っています。勿論何年も先の製作に備えての事です。

現在製作している分は5年程前に仕込んでおいたものですし来年製作する分は4年程前に仕込んでおいた素材で製作する事になります。この様に仮にあと5年先にも製作を行うつもりであるなら、その素材は今年中には手配を済ませておかなくてはいけないのです。
燻煙と言うミラクルな製法を行ってもその程度の寝かしは欠かせません。仮にワタクシが燻煙せずに通常手法で製作を行うとしたら、倍の10年程は寝かして作る事になりますね。

取りあえず、今のワタクシの予定では来年で素材入手は一旦終了するつもりでいます。
きっと、それだってあっと言う間に過ぎ去るんでしょうね。

将来「二度と同じレベルの楽器を作れる人間は現れなかった」と言われる仕事をして行きますよ。お楽しみに  
Posted by tmp55hz at 22:13

November 24, 2009

ぼや騒ぎ

8d35f713.JPG11/24 夕方から小雨が降って来ました。昼に燻煙が終わったのでまずまずの進み具合。

実は昨晩と言うか深夜2時過ぎの事なんですが、燻煙中の仮眠をしていたタイミング時に電話の呼び出し音で叩き起こされました。
「ん?だ、誰だこんな時間に・・」まあ、この業界ではあり得ない事ではないので問題は「誰だよいったい」って思いながら電話に出ると「あっ、マツシタさん?となりの◯◯ですが、お宅が火事の様なので・・」

ワタクシはすぐに燻煙の煙の事だなと気づいて、お隣のご主人に「あ〜っスミマセン、それ薫製みたいなのを今やってまして、火事じゃないんですよ、単に煙が出てるだけでして」って申しましたら、「あ〜・・そーですかあ〜実は火事だと思って消防車呼んじゃったんですよ、で、もう来てます」って。

「え〜っつ!」慌てて玄関から外を見たら来てる来てる、確かに真っ赤なデカイ消防車がぐるぐる赤いライト回してるし・・ うわ〜参ったなあ・・

それからと言うもの、近隣の方々や消防署員にも米つきバッタみたいにペコペコ頭下げて状況説明して、お詫びしまくってお帰り頂いた次第。
消防署員さんからは「今後同じ様に煙を出す場合は事前に消防署に通達してから行う様に」と注意勧告を受けました。とほほ。

そんなワケでその一件から起きっぱなしで先ほど作業終了。さすがに疲れちゃいましたねえ。これでしっかり消防署にもマークされちゃったし。 う〜ん、やっぱりちゃんとした工場が無いと難しいなあ。


写真は前回も紹介した製作時に使う固定治具のひとつで、これはボディの側面を生地磨き(サンディング)する時にボディを垂直に固定する専用治具です。これがあると無いとでは作業時間の面でも仕上がり具合でも大きな差が付きます。写真の治具はつい先日新たに作り直したばかりのもの。

う〜む・・それにしても今後は更に工夫してより短時間で燻煙処理出来る方法を研究しなくちゃ。
ひとつだけ手はあるんですけどね〜・・それには真空装置が必要になるのでまたしてもお金がドバッと掛かるので考えもんなんですわ。でーも絶対に燻煙は止めませんからね。  
Posted by tmp55hz at 18:22

November 21, 2009

めまぐるしい

55ea7d67.JPG11/21 今日は少々湿度が高めでしたが無事に塗装作業を進める事が出来ました。
明日は気温もグッと下がるとか。なんだか天候の変化が目まぐるしい様な気がしますねえ。天気予報はハズレてもフツーみたいになっちゃってますしね。

写真左はSTELAのイタヤカエデ・トップ+Wアフリカンマホのラミネート仕様のボディを急に今日になって華やかなゴールドトップに吹きたくなったので自分の思うがままに吹いたもの。イメージはクリスマス・ゴールド。
いつもは重厚なヴィンテージ・ゴールドに吹くところをクリスマスっぽく、やさしく明るめの感じの色調合をしてみました。
通常のヴィンテージ・ゴールドは下地に濃いめのグリーンを吹くのですが今回はエメラルドブルー・グリーンを吹いた上に明るめのゴールドを重ねて有ります。

右はTB−5のゼブラトップ+バスウッドバックの単品製作品ですがなんだかバックのカラーリングが気に食わなくて今回吹き直してしまいました。少しダーク目のヴァーガンディー系のカラーリング。

再び塗装が出来る天候タイミングでどんどん塗装は進めて行かなくてはいけません。そうすることで更に気温が下がる12月に塗装自体は完了した状態でセットアップ作業に移行出来る様にする為です。
出来るならこの連休も塗装作業をしたいところですが、やはりそこは周囲への配慮を欠いてはいけませんから出来ませんね。
サンタさんが実在するなら、こうお願いします。「ファクトリーをワタシに!」  
Posted by tmp55hz at 18:42

November 20, 2009

楽器作り=治具作り

6b33e0ef.JPG11/20 早いですねえ〜11月もかっ飛んでいきますね。

本日のメイン作業はカスタム用のスロープヘッドネックの生地加工4本。
写真はサイドポジション・マーカー入れの為のネック固定治具を使用してのポジション入れ作業中のショットです。ちょっと分かりにくいかな。

楽器製作には様々な加工に応じて作業性を考慮した固定治具が欠かせません。写真のものはネックを固定すると自動的に指板側面が水平に成る様に製作した簡易治具です。こんなシンプルな物でもあると無いとでは大違い。

こうした作業補佐用の治具は楽器全体の行程中で形状テンプレートなども含めると、1本完成させる迄におよそ15〜20種類くらいは使用します。勿論そうしたものは市販などされていませんから全て自分の手で作り出したものばかりです。

楽器製作では設計が上がった次の作業が、こうした治具/テンプレート類の製作なんです。全てそのモデルに応じて製作します。1本の楽器製作に必要な治具/テンプレート類まで含めて楽器設計と言えるものですからメーカーさんからの開発依頼時には試作品+治具/テンプレート類を含めた請求をさせて頂く事になりますね。
勿論、対メーカーさんの場合はそれらの一括の代金の卸値で納入する事になります。それでも割と簡単なモデルでも70万程度にはなりますね。当然引き渡した時点から、その楽器と同じ物をワタクシ自身も二度と製作する事は出来ません。

その意味では仮に一般の方からフルオリジナルで楽器製作を依頼された場合もそれらの定価が受注金額となりますので1本がメーカー卸値の25〜30%アップになりますね。要するに楽器本体代金だけではなく製作する為の治具/テンプレート類までを含めての請求となるわけです。

そんなに出さなくてもオリジナル製作してくれるところはいくらでもあるって?確かにそうですね実際。
でもワタクシの場合はこれが普通だと思っています。ファンション的にどんなサウンドでも構わないって言うのなら、まあもっと安く製作も可能ですが、ワタクシはオモチャを作る気は無いのでお断りするでしょうね。

数ヶ月〜半年程も掛けてたった1本を設計から製作まで行うワケですからね。値段が通常のカスタム製作品の2.5倍くらいしても普通でしょ、それは。
とは言えど、今後そうしたご要望にお応えするつもりはないんですね。人生最後の製作期間は自分の納得の行く仕事だけしたいですからね。やっとお楽しみの時期が到来ってわけです。  
Posted by tmp55hz at 18:15

November 19, 2009

もうすぐ完成

be046041.JPG11/19 寒い一日でしたねえ。寒さはこれぐらいで勘弁して欲しいなあ。

写真は少しずつ進めて来た03年製ギブソンLp-Stdです。あとは弦を張ってナットの溝切り、そして最終調整です。たぶんこのレスポールがtmpで用意した素材での最後のフルチューン品となるでしょう。
(これ以降は素材持ち込みでのハーフ及びフル・チューンナップのみの受注となります)

こうしたレスポールをこれまでに何本手掛けたでしょうねえ。カウントしていませんから分かりませんが結構な本数である事は確かです。こうした作業は結果的に本家のサウンドを凌ぐ事が最前提ですからそれなりに手間が掛かりますが、プロミュージシャンの楽器も散々手をかけて来ましたから、それらを含めるとなると最終的に何本行って来たかは今となっては全く分かりませんね。

結果的に様々な手を加えた楽器であってもヘッドのロゴはギブソンのままのが殆どですから多少はギブソン社に恩返し出来たのかもしれませんね。

しかし、寒いなあ。これ以上気温が下がるとまたしても塗装が・・・  
Posted by tmp55hz at 22:09

November 18, 2009

個別報告 池袋のNさん

f4f83a10.JPG11/18 今日は快晴。助かる!塗装が出来て一安心。

写真はNさんの以前製作したCCR/ブラックオリーブのネックをSHネックに作り替え作業中のショット。

Nさんからはもう1本同じくSHへの作り替え作業の依頼とSTELA-SS/3Sのオーダーも頂いています。
ネックの作り替えはまず、こちらの1本から始めますからね。
Nさん、STELAの方は今日、下地吹きの4回目を行いましたよ。ソリッド・スプルースは通常材の丁度倍くらいの下地作りが必要なので下地だけでもあと4回は吹く事になる予定です。

作業が更に進んだ時点でまたご報告させて頂きますのでお楽しみに。

本格的に冬らしい天候になって来ましたね。みなさん寒さには充分ご注意を。  
Posted by tmp55hz at 17:58

November 17, 2009

急遽お休み

d2a059ea.JPG11/17 ヨコハマは雨降り。けっこう寒いです。

実はいつも通り仕事を始めようとしたのですが、どーも気分が乗らず体調もイマイチ。
誰しもたまにはあることですよね。
アシスタントさんへの指導しながらの作業や工房内のリニューアルなんかで少し疲れが溜まっていたのかも知れません。写真のスロープヘッド・ネック数本の生地加工を少し行っただけで本日は終了。

今年に入って何とか月に数回は休みを取る様にはしてますが土日には来客があって結局お仕事というパターンが多かったんです。週一で休みを取れる様にしたいんですけどね。
そんなわけで、ここは素直にお休みを頂戴する事にしました。 また明日から頑張ればいいじゃないか、と。  
Posted by tmp55hz at 13:48

November 16, 2009

ここ最近

417ba746.JPG11/16 11月も半分終了。早いですねえ。

ここのところブログのリニューアルだけでなく(と言ってもワタクシは管理人さんに任せっぱなしですが)工房の中を数日掛けてリニューアルしてました。それも本日で終了。
おかげさまで以前よりも作業し易くなりました。グッジョブ!

ワタクシの予測ではあと2、3年もすると更に不動産物件の価格は下がり空き家も増えるでしょうから、移転するなら2012年以降にと考えています。少なくとも、もう暫くはこの場所での作業となりますから多少でも仕事し易く出来るところはしておこう、と。

写真はソリッド・スプルースの板材からSTELAの形状に切り出したばかりのショット。このあとは各仕様の共通項の部分だけ生地加工してピックアップやトレモロ/ブリッジ部分は未加工状態で寝かしておくつもりです。
次にはTELESAも同じ様な生地加工を行うつもりです。

tmpのカスタム製作品も来年アタリから本格的になると見込んでいますので来年はこれまで以上に楽しみな年になりそうです。と言ってもワタクシ一人で作れる本数は決まってますから結局はマイペース製作ですけどね。
ある意味で楽器製作はそんなんで充分理想的。しあわせな製作家ですわ、ワタクシは。  
Posted by tmp55hz at 19:13

November 13, 2009

11/13 #−2

dbaf7b97.JPG11/13 本日2件目は完成報告です。

ゼブラトップ・バスウッドバックのカスタムPBです。通常のPB規格からすると3ミリも生地ボディ厚は薄く設定してあります。
本体質量を下げてのローカット設定により、ローエンドが重すぎずに全体のレスポンス・バランスを整えた設定です。
ニューヨーク系の軽快なベースランにばっちりなサウンドと反応を備えています。でも音の線が細いとか音が軽いんじゃあないですよ。全域が「軽やか」にレスポンスしたプレベ・サウンドと言う意味ですからね。
実際、充分な低域を備えてますからNY系サウンド以外の方にだって魅力的な1本です。

イレギュラーな仕様ですからお好みの方はこの機会をお見逃し無く。次回のこのモデルの製作となると、いつのことやら?って感じですからね。
このまま購入希望の場合はスペシャル・プライス:¥40.0000+TAX(セミハードケース付き)1本のみ。  
Posted by tmp55hz at 18:29

出荷準備OK 長野のHさん

b21523d3.JPG11/13 今日は小雨ふる肌寒し1日でした。
写真は長野のHさんのトリプル・J仕様のカスタムPBです。でもネックはFJ製をCF化して作り替えたものですので本来のT−J仕様カスタムPBよりも数万円安めに仕上がっています。
*フェンダーのヘッド形状での製作は行えなえませんが、こうしたユーズド・ネックを使用する場合のみ可能となります。
この個体は在庫期間が長かった為に結果的にW燻煙処理されていますので既にサウンドはかなり出来上がって来ています。W燻煙すると製作中の目痩せも凄いので作る方は大変です。

久しぶりにこの仕様のベースを弾きましたが、やはり面白い。使える音のバリエーションが通常のベースの倍以上ありますね。レコーディング用としても用途は豊富ですから重宝することでしょうね。

いつでも発送可能ですから到着希望日時などご連絡下さいませ。それまでペンディングしてお待ちしています。  
Posted by tmp55hz at 18:17

November 12, 2009

個別報告 大田区のTさん

b0cfcc58.JPG11/12 雨は上がりましたが塗装も燻煙もダメですね。

写真は昨日も報告させて頂きましたがスロープヘッドへの作り替えが終了した大田区のTさんのCCRです。
いつでも出荷出来る状態です。
新たな設定を施しての作業ですから楽器本体がこの設定で落ち着くのに多少時間は要するでしょう。でも現状でも充分スロープヘッド効果は感じられますね。指定ゲージはアーニー/011〜048ですが、6本の弦全体のまとまり感がフラットヘッドでは得られないレベルですから各弦の音の繋がりにも一体感が備わっています。

元々フェンダー社のフラットヘッド構造は1インチ材(約25.5ミリ)のUS規格材厚から作り出せるように設計されていますのでヘッドも段差仕様のフラット構造なのです。そもそもこれがベストなネック設定と言うのではなくて、あくまで量産向きに最初から設計がなされていたわけです。
規格材から木取りが出来て作り易い単純な構造ではあるからこそマス生産向きなわけですが、弦の張力をバランスさせる為にはどうしてもテンションピンが必要だったと言うワケです。

今回は6本の弦すべてをナチュラルにバランスさせることが出来ていますからテンションピンも不要です。従来のアングルド・ヘッドでもフラット・ヘッド構造でも得られなかった一体感を備えたバランスと表現力を備えた設定がtmpのスロープヘッド・ネック設定です。
Tさん、お楽しみに。到着希望がございましたらメールでご指定くださいね。  
Posted by tmp55hz at 18:35

November 11, 2009

停滞中

cf54409d.JPG11/11 ヨコハマ雨降り。今週はだいたいこんな天候なのだそーです。

当然作業は停滞気味になります。まっ、仕方ないですね。
それでもトリプル・J仕様のHさんのカスタム・PBも完成間近ですし、大田区のTさんのCCRのスロープヘッドへの作り替えも同じくもうすぐ完成出来ます。お二人は到着日時のご指定がありましたらメール連絡願いますね。最新の住所も念のため記しておいて下さいませ。

写真は作り替えではないカスタム・スロープヘッドネックの生地加工途中のショットです。通常のフェンダー系フラットヘッドからすると、ぶ厚いヘッド厚の設定でネック自体を製作しておいてから、こうして設定した傾斜角に加工をしていくのですが、トレモロ仕様はブリッジ部分での張力の架かり方がハードテール・ブリッジ仕様と異なりますので設定角度のスタート位置の指板上面からの深さ位置の違いで作り分けをしています。それだけでなくナット上方からヘッド段差に至R形状加工のRの強さをどの位に設定するかもヘッド厚同様重要です。
Rを大きく設定すればヘッドに架かる起こし張力に対抗する力が大きくなりますし、反対にRを小さくすればヘッドが弦張力に反応し易い状態を作る事も可能です。こうした部分ですら音作りのエレメントとして一端を担っているわけです。これらを最終的に得たいサウンド特性を得る為の手段として頭の中で組み立てて作業で具体化していくのです。ネックの設定ですらこんな具合です。
こうした作業を何百本と行うことで自分の体の中に音楽と楽器のエッセンスが染込んでいくのです。

最初に狙ったサウンドが結果として得られる様になって行くのも徐々に出来る様になるものであって、そこまでに20年程度のキャリアが必要となります。10数年程度のキャリアですと一通りの経験が済んだだけですから本当の意味でのいい楽器職人にはまだ成れないんですね。

話を戻します。このネック達のこれから先の加工は設定したサウンドと木材の個体差を考慮してヘッド厚を決めて、それに従って裏面の加工を行って行き、次にはペグ・ロケーションからペグ穴加工を済ませてから外周形状の切り出し加工、そして生地仕上げへと進みます。最後には指板仕上げ/ポジション・マーカー入れなどの作業が残っていますのでそれらを仕上げて仮加工しておいたネックグリップの最終仕上げを行って、やっとネックの生地仕上げが完了となります。

その次が下地から中塗り塗装行程、そしてネック最後の燻煙処理、それからやっとフレット打ちの作業となり、それを仕上げたら最終のネック・コーティング塗装となるわけですね。
メーカー生産の場合ではtmpよりずっと作業行程は少なくて済むわけですが、量産体制下の場合ですと1本のネックを製作(板材状態〜フレット打ち済みの塗装完了状態)するのにおよそ10名程の工員さんが関わり、それぞれの担当作業内容別に分業で行っています。そうすることで1日に数十本から百数十本もの製造が可能となるわけです。

ですからそうした製造現場では全ての行程をこなせる作業員さんなどは必要が無いんですね。実際、大きなメーカー工場では全行程をたった一人で完成までこなせる製作専門スタッフは工場内に一人いるかどうか、殆どの場合は存在しない方が多いですね。全員がそれぞれの担当部分だけを長年受け持っているだけです。

ですからワタクシの様な製作家を目指す方々は、最低3〜5年程は生産工場で全行程を実体験しながら学んで行くのがいいでしょう。そこで生産上の行程や流れを経験し、それに加えて設計自体のノウハウや各パーツの設計製作なども個人製作家には必要になりますからマスターすべき事は山の様にあります。

こんな具合ですから、あっと言う間に30年経ってしまいますよ。 頑張って!  
Posted by tmp55hz at 18:27

November 09, 2009

湿度高め

89029af2.JPG11/9 今日は晴れてはいましたが湿度が高めでしたね。
その為に塗装のコーティング作業は重ね吹きが出来ず、あまり進行出来ませんでした。残念。

でも実際には新たにバスウッドのストラトの半加工で寝かしてあった個体を下地吹きまで出来ましたので作業としてはまずまずの進み具合でしょう。この個体もまだ依頼があったわけではありませんが、そろそろ本格的な冬のシーズンですからね、いずれ塗装はストップする日が増える事を予測して今のうちに製作準備を整えているのです。

実は塗装で最も時間を要すべきは下地作りなんです。特にtmpでは燻煙処理を行いますのでハンパ無く木材乾燥が進みますので通常製作の楽器では考えられないくらい目痩せが起きます。まあ、少なくとも十数年分の乾燥状態に持ち込む事が可能ですのでその結果、塗装作業もその影響をもろに受けて通常とは比較にならない手間ひまが掛かります。
でもその苦労も所有者となられた方に本来鳴り出す迄の十数年を待たなくてもいい分、早く長く楽器の高いポテンシャルを提供出来るわけですからね。意義深い作業だと思っております。
とは言え、何時の世にも自分の考えしか受け入れず何事にも否定的な方々はいらっしゃるものですが、ひとつだけ申しておきますが、これらtmp独自のノウハウ全ては楽器の演奏家である皆さんの為に長い時間をかけて熟成して来たノウハウでありテクニックで、演奏家の皆さんの為に行っています。ですから初心者や単なるマニアの方にはある意味では無用であり、その価値も理解不能な産物かもしれません。
ちまたに並ぶマス生産で作られた商品で満足されるのもそれはそれでいいでしょうし。でもそれらの商品と最初から楽器として製作されたものの違いを知った上で判断された方が良いと思いますね。まあ、良いというか、演奏家として知恵者と言うか、その方が賢いと思いますね。 あなたが楽器の演奏家であるのなら。  
Posted by tmp55hz at 18:33

November 07, 2009

あらためて

65447a96.JPG11/7 本日もバリバリ作業を進めました。

チューンナップ希望の方々も依然いらっしゃる様子ですが、ベーシックチューンの受付は終了しておりますのでそれらの作業希望の方には申し訳ないのですが諦めて頂いています。

以前にもお話ししたことですが、ある意味では製作や修理とも異なり、双方の技術やノウハウを多分に要するチューンアップ作業は最も難しい作業とも言えます。通常のリペアーマンでは手出しが出来ない分野と言えるでしょう。数多くの楽器の設計理論から製作ノウハウまで身につけた技術屋にしか行えない作業だからです。

中でも依頼者からの持ち込み楽器のベーシック・チューンでは元の素材が決まっていますから、その素材自体が悪くても変更は行えない上に限られた予算内で済む作業しか行う事が出来ません。
写真のピックアップ・アッセンブリーは以前に受けたベーシック・チューンとハーフチューンの中間的な作業内容のFJ製ストラトの物ですが、予算がハーフチューン的にはギリギリで主要部に手を入れた関係で依頼者のご予算ではアッセンブリー自体には手が入れられませんでした。リヤーのピックアップをtmp製のP−90に変更するに留まり、配線材やパーツは元のそのままです。

例えば、こうした量産品の配線材たるや、非常に安価な製品が使われています。勿論、ポットやジャック、コンデンサー自体も音質的には出来れば採用したく無いレベルの物が使われています。今回もヴォリューム・アウトからSWのメイン・ラインだけはサービスでtmp特性のクライオ・フラットケーブルに引き直しておきましたが、出来ればパーツ含めて総交換が望ましいのは言うまでもありません。

折角だから無料で交換してあげたいと気持ちでは思っても、でもそこはちゃんと予算を割いて依頼下さった方々と同じ作業を特定の方だけ無料で施すわけにはいきませんので当然ながら手つかずのまま作業を終了しなくてはいけません。

問題は依頼者のご都合から施す内容が決まって行くのは仕方が無い事なのですが、やはりこのままの状態でこれがtmpの作業だと判断されるのは、何とも残念な気分になってしまうんですね。
きっと中途半端なチューン内容を見た見知らぬリペアー・マンは「「この程度のことなの?tmpの作業って」「チューンナップと言いながらこんなパーツ使ってるの?」って思うかもしれません。
正直嫌なんですね〜、そー言うのが。

ある程度のノウハウや技術力がある技術屋ならtmp設定を「なるほど、こういうことか・・」「きっと意味があってのことなんだろうな」と理解も判断も出来るかもしれませんが、ごくフツーのレベルのリペアー・マンでは設定意図までを読み取る事は到底出来ないでしょうから、ヘタすれば量産品と同じ設定に戻そうとする恐れも有ります。そーなったら最悪ですね。
そこら中に転がっている量産品レベルの設定に変えられてしまうんですからね。何の為に繊細な設定変更を行ったのか、それらのピンポイント設定が水泡に帰しかねません。

とまあ、言ってみれば技術屋の我がままとも言えるのですが、しかしながら中途半端な内容の作業は予定通り終わっても何かこう、スッキリしないんですね。残尿感みたいな不快さ、まるで手を抜いたような後味の悪さ、そんな気分がどうしても残るんですね、いつも。

仮に外科の医者で言うのなら、怪我をした患者の支払い能力の都合で一番酷い傷だけ直して他はそのままにして帰したみたいな、そんな気分。

そこでいっそのこと中途半端な内容は受けるのをやめてしまおう、と結論したワケです。
とは言え、希望される方々には誠に申し訳ないとは思っています。ごめんなさいね。でもワタクシもあと何年かしたら引退するつもりの職人ですから、あまり納得の行かない仕事を残したく無いというのが正直なところなんです。どうかご理解頂き許してやって下さいまし。

  
Posted by tmp55hz at 18:52

November 06, 2009

11/6 #−2

e6085417.JPG11/6 本日2回目のブログは昨日紹介したSTELA-SS/3Sに下地処理してピックガードやパーツを仮乗っけしたショット。魅力的な趣がいい感じですねえ。

この個体は昨晩ブログ紹介の直後に池袋のNさんに売約となりました。シースルーのブラックオリーブのカラーリングにて仕上げて行きます。最近はこの仕様でのオーダーを検討されている方が多い様子。
作業は勿論、スロープヘッド・ネックの製作にも同時に追われる事になります。

作り替えの申し込みだけでも既に5本程来てますし、カスタム製作分のSHネックも何本も作らなくちゃ行けませんからね。風邪なんかひいてるヒマは無いので元気で頑張りますよ。明日も晴れる事を願います。  
Posted by tmp55hz at 17:22

塗装日和

91baa41e.JPG11/6 ヨコハマ快晴。こーいう日は塗装作業優先です。

随時5〜10本程の作業を抱えておりますので塗装日和の日は物干竿を楽器達が独占状態です。(写真)

最近では近所の人もこの光景を目にしても気に留める様子も見せません。以前ですと『はあ?なんでしょアレは」ってな表情を浮かべて通過する通行人が多かったのですが今では全く普通の光景なんでしょうね。

今年になってお隣に引っ越しされて来たご家族も「お宅さんはホント特殊なお仕事をされてますねえ」って。
そーでしょうね、本来は工場の中でしか目に出来ないはずの光景ですからね。今日はそのお隣さんから柿の差し入れまで頂戴しちゃいました。感謝。

そー言えば、不思議な事に昨日も友人からの食事の差し入れが別々に3件届きました。豚汁やら芋の煮たやつと手作りソーセージやお惣菜etc、それぞれの家庭の手料理。有り難〜く頂いちゃました。太ちゃうなこれじゃ。  
Posted by tmp55hz at 17:11

November 05, 2009

こんな感じ

e9cad79f.JPG11/5 ヨコハマ薄曇り。さすがに夕方にもなると冷え込んで来ますね。

本日も様々な作業を進めつつ、ここのところカスタム製作を希望されてる方々でSTELAのソリッド・スプルースの3S/トレモロ仕様をベースに考慮中と言う方が数名いらっしゃいますので、元々製作予定にある仕様でしたから今回実際に加工してみました。(写真)

豊かな春目と固く堅牢な冬目のコントラストが印象的な個体材です。ソリッド・スプルースのこうした個体はウエイトは軽めでも倍音が厚く豊かで、腰も強いので非常に表現力がある楽器の製作が可能です。
ワタクシには最終的に出て来る音が分かっていますから余計に楽しみながら作れますね。弾き手の喜ぶ顔が浮かぶからです。

奏者の技量が高ければ高いほど、この楽器はそれに応えてくれますからね。本来、楽器とはそうあるべきものだと思います。
  
Posted by tmp55hz at 18:02

November 04, 2009

個別報告 大田区のTさん

319710de.JPG11/4 ヨコハマ快晴。

写真は大田区のTさん所有のCCRのネックをスロープヘッドに作り替え、本日最終塗装が終了した時点でのショットです。これが設定自体が実に微妙なものですから、なかなか手強い作業でして(自分でした設定ですから文句は言えませんが)やっと塗装の乾き待ち段階まで終了です。

1ピース構造のスロープヘッド・ネックは秘蔵の長らく寝かし続けていたイタヤカエデ材から作りますが、フラットヘッドのネックから製作する場合はヴァイオリン製作用にストックしていたハイクオリティ・メイプル材を接ぎ合わせての製作です。ある意味では非常に贅沢ですね。ハンパ無い値段の素材を使っちゃってますからねえ。

同じ変更作業をご依頼下さってる方々には追って報告させて頂きますからね。お楽しみにお待ち下さいませ。  
Posted by tmp55hz at 17:40

November 02, 2009

いよいよ

d776eafa.JPG11/2 今日は寒いですね〜、まあ11月ですもんね。

写真のトリプル・J仕様のカスタムPBも、もうすぐ完成出来そうですのでもう暫くお待ち下さいね。

ところで、この2フロント・1リヤーのトリプル仕様のサウンドは多くの方が非常に想像しづらいかと思われます。

簡単に音作りに関してお話ししておきますと、本来JBではフロントとリヤーがパラレル・ハンバッカー構成ですから双方の磁極性は逆層同士で、ギターで言えばハンバッキングPUの2つのシングルPUが離れてロケーションされているのです。別な言い方をすればJBもPBもワン・ハンバッカーの楽器なのです。(PBは1、2弦:3、4弦との2シングルのシリーズ・ハンバッカー構造)

ちなみにワタクシがPJ仕様でベースを現在作っていないのはPJの組み合わせの場合、上記の説明でお分かり頂けると思いますが、フロントのPBのピックアップは正層+逆層のパラレル・ハンバッカーPUですから、リヤーのJ・PUとはどちらかが同層のハーフトーン・サウンドで片方が逆層ペアのパラレル・ハンバッカーですから逆層側がパワーがあり片側はパワー落ちしたアンバランスなパワー・バランスで鳴る事に鳴ってしまうのです。ですから仮にあえてPJで設定する場合は1、2弦側を同極層/ハーフトーン・サウンド、3、4弦側を逆層組み合わせのパワーが得られる組み合わせで作る事になりますね。
この組み合わせにしますとスラップした場合、1、2弦がパワーカットされたハーフトーン・サウンドで鳴りますから音量的に味付け的なスラップ・サウンドには割とマッチ出来ます。

話をトリプルJに戻しますが、この設定では2つのフロントPUはリヤーに対して逆極層のPUが2つ設定されています。トリプル・J設定のフロント位置は通常のJB/フロントのロケーションよりひとつ手前のウオームなトーン・ポジションで拾わせてあり、センターPU位置は通常のJB/フロントよりひとつ後方のブライト・トーンが得られる位置で拾わせています。これをそれぞれのヴォリューム操作で音量を変える事で通常のJBでは得られないサウンドメイクが可能になっているのです。

通常JBより、よりウオームな重厚さが欲しければセンターPUのヴォリュームを絞ってフロント+リヤーで鳴らせば得られますし、よりブライトなJBサウンドが欲しければフロント・ヴォリュームを絞ってセンター+リヤーで鳴らせば良いのです。更にその状態でOFFにしたPUのヴォリュームを微妙に上げてブレンドしてやると独特なトーン変化も得られます。
またフロントの2つのPUは同極層ですから仮にリヤーを絞ってフロント2つだけで鳴らせばストラトのハーフトーンの様なパワーカットされた独特のハーフトーン・サウンドが得られ、そこにリヤーをミックスすれば、リヤーは2つのフロントそれぞれに対してハンバッカー作用で交わります。そのリヤーのヴォリューム・ミックス加減でも勿論表情は変化して行きます。
この3つのピックアップのヴォリューム・バランスの組み合わせで様々なトーンやパワー感の違いに依る多彩なサウンド・メイクが可能だと言う事です。

また、ベーシストの中には既にお気付きの方もいらっしゃると思いますが、オリジナルなJBサウンドとはトーン自体が割と暗いんですね。ヴォリューム・バランスをリヤーに振る事で固目のサウンドは作れるのですが楽器本体でのブライトなトーンは作れないんです。これは元々がシングル2つを離れた位置に設定したハンバッカー構成だからです。
ハンバッカー構成はハイを打ち消し合ってノイズキャンセルする代わりにハイ落ちするのです。その結果ブライトなトーンが作りにくく鼻つまみなトーンとなるのです。でもそれがJB自体のトーン・キャラなんですけどね。
今回はオーソドックスなJBの所有者は沢山世の中にいらっしゃいますので、通常のJBでは決してサウンド・メイク出来ないサウンドを提供する為にこのような2フロント・1リヤー構成で、更にリヤーPU自体をスラント設定(傾斜設定)することで2つのリヤー位置でのハーモニクス・ポジションに斜めにまたがってピックアップさせ1弦側に最も高いハーモニクス・ポイントで拾わせることでリヤー自体にブライト・トーンなキャラクターを与えています。その結果、トリプル・JはJB/PBより根本的にピックアップ・レンジが広いのです。
その3つのピックアップを3ヴォリューム+マスター・トーン/コントロールと言う特殊なコントロール構成で微妙かつ多彩なサウンド/バリエーションのベースとしたワケなのです。

フィンガーでもピック弾きでもこれまでに出せなかったトーン・キャラクターを提供したかったのが、このトリプル/J仕様なのですが、実はかれこれ30年近く前に女神工房時代に作って以来、使えるトーン・キャラクターがバリエーション豊かに得られるベース設定として密かに大切にしてきたのです。
大雑把な言い方をすれば、3PUのミックスやバランス操作で、JB系、PB系、リッケン系それぞれに似たニュアンスや表情が1本のベースの中に同居している様なイメージですね。
機会があったらどうぞお試し有れ。いずれtmpで試奏出来る様に致しますからね。お楽しみに。  
Posted by tmp55hz at 17:52

October 31, 2009

個別報告 さいたま市のNさん

2ef15f2a.JPG10/31 いや〜10月も終わりですねえ。とは言え、今日は晴れてくれて助かりました。

写真のCCRも無事に完成。初めて弦の張力を木部が体験しているところなので数日様子見です。
ボディ材は良質のバスウッド、ネックはSHネック、P−90Wのピックアップ・ロケーションはフェンダー・トーン設定でまとめてあります。
同じtmp製ピックアップのP−90W設定でもギブソン・トーン設定と比較するとみごとにその違いが出ていて面白いです。ロケーションの違いに依る表情の違いですね。

Nさん、たぶんこのままの状態で問題はないですので数日中に発送は可能となる見込みですので、ご希望の到着日時などございましたらメールにてお指定下さいね。本当に長らくお待たせを致しました。到着をお楽しみに。

本日はこれにて作業終了。友人知人達とのガーデンパーティの準備に取りかかります。ではまた来週!  
Posted by tmp55hz at 16:08

October 29, 2009

フィージーじゃなくてセブ

8e2e5cec.JPG10/29 今日は湿度が高めの為に塗装は行えませんでした。

HPのリニューアルが大詰めなので管理人さんとメールでやり取りをおこなっているのですが、再構築作業はフィージー島じゃなくてセブ島なんですって。そのうち行ってみようと思ってる島です。

予定では、さいたま市のNさんのCCRのセットアップを完了させなくてはいけないのですが、スケジュールの関係で連日お手伝いさんが来る日が続いてまして先延ばしになってしまっています。お手伝いさんが出て来る日はその作業内容を指示や指導をしなくてはいけないので自らの作業が中断されます。

まあ、半年前後の期間を経て完成させるカスタム製作品ですから最後の最後で失敗は避けなくてはいけませんから周囲に誰もいない環境で集中したいってのが本心としてあるんです。どうしても誰かが側に居たり、来客がある場合は集中力を欠きがちなので嫌なんですね。

手術中の医者が執刀中に誰かと関係のない話をしたり接客したりするなんてあり得ないでしょ。バッターボックスに立っているイチローが掛かって来た電話に出るなんて事だって絶対にあり得ません。
それと同じなんですよね、神経を集中してセットアップしてる最中に誰かと話などしたくもないですし、出来るなら電話にすら出たくは無いですもん。誰にも会いたく無いのが本心です。

ですから大事な大詰め作業の場合などは身内と言えるお手伝いさん達とて居ない方が助かるんです。ですからお手伝いさん達の就労時間を一日最長でも4時間と決めているんです。最低でも半日は誰も自分以外は工房内に居ない環境を作っているんです。大事な作業はそのタイミングで集中するようにしています。

何年、何百本作り続けて来たとしても2本と同じ素材が無いのが楽器製作です。前回はうまくいっても今回も狙い通りに完成出来るなんて思ったらそれは大間違いなんです。毎回毎回が真剣勝負。このプレッシャーを楽しめる様になれたら一人前なんでしょうね。

ちなみに写真は前回紹介したラミネート仕様のTELESAを生地仕上げまでWH仕様で行ってしまい、パーツを仮乗っけして映したショットです。  
Posted by tmp55hz at 22:33

October 27, 2009

10/27 #−2

f123be97.JPG10/27 本日2個目のブログは前回少し触れた次期製作予定のTELESA用のボディを板材から切り出したばかりでのショット。イタヤカエデ・トップ+W・アフリカンマホ・バックのラミネート材。素晴らしい個体です。

もう既にこの時点でコーン、コーンと実によく鳴り響くタッピング反応してます。まあ、どー考えてもこのまま製作を進めれば鳴りまくりのTELESAを完成出来るでしょう。ちなみに、スロープヘッド仕様での製作しか考えておりませんので悪しからず。

この個体でのオーダーが決まらなければツイン・ハムでSHネック仕様、カラーリングはアイスティー・バーストtmp風に仕上げようと思っています。この場合、TELESA形状のピックガードはべっこう3Pかな。今は大体そんなイメージですね。この仕様での販売価格は税別で¥430.000(SHケース付き)を予定しています。

仮にお早めのオーダーを頂ければ、スペック変更でのTELESAとして製作も可能ですからご希望の方はお早めにメールにてお問い合わせ下さいね。

10/28 追記:
数件お問い合わせをいただいておりますが、掲載写真の個体と同レベル同仕様ラミネート板材があと2枚在庫に有ります。この3枚は同じ1本のイタヤ・カエデ材から切り出してトップ材にしたものですから兄弟みたいな板材なのです。
残りの2枚はまだ形状切り出しも行っていませんが素材自体は全てシーズニング完了していますので、いつでも加工可能な状態です。
オーダーをお考えの方は写真のTELESAと同じレベルの素材と思って下さい。参考まで。  
Posted by tmp55hz at 17:53

個別報告 さいたま市のNさん

c97fcc4b.JPG10/27 天気予報がハズレて今日のヨコハマは快晴でした。ゴキゲンで作業出来ました。

写真はセットアップ進行中のNさんのCCRです。後はピックアップ・マウント配線、ブリッジサドル加工と、いよいよ残すところも僅か。Nさんは既にもう1本、TELESAのオーダーを考慮中とか。
Nさんは既に何本ものtmpギターの所有者ですので、製作者としてはこのCCR完成後、スロープヘッドの弾き心地やサウンドを味わってから次期オーダー品のスペックを考慮したらいかがでしょ?と思っています。

年末年始などは気候の関係で、またしても塗装作業に不向きな環境に成りますので今日も板材からの形状切り出し加工を行っています。
現在決めているのは、イタヤカエデ・トップ+西アフリカ・マホガニー(通常のアフリカンマホよりホンジュラス産にかなり近いマホ)のラミネート仕様でTELESAーWH・SHネック仕様を1本、同じ素材スペックでSTELAーWH/SHネック仕様の2本は製作するつもりで今日から加工に入っています。
その他で考慮中なのはソリッド・スプルース単版の3S・ストラト仕様(W/トレモロ)ですかね。

ベースではトリプル・J仕様のプレベ(tmp製バスウッド・ボディ+FJ製チューンド・メイプルPBネック)で、このモデルはマーマレード・オレンジ・メタリックにカラーリングすることに決めています。やりたい放題だなあ。わはは。

今のうちに大まかなスペック決めして、切り出し加工〜生地仕上げ/下地コーティングまで何本か進めて置くつもりで居ます。勿論、楽しみながらね。  
Posted by tmp55hz at 17:38

October 26, 2009

こんな感じ

d0726d32.JPG10/26 雨が降り続いています。まーた塗装も燻煙も中止です。

写真は暇を見て作業を進めていた試作のTB-4・ZTです。もうすぐ完成させます。
この楽器もかれこれ半年以上作業時間が掛かってますね。最初の板っぺら状態からですと6年以上居ますね。でも本来楽器作りは大方こんなペースです。
量産品があまりに製造スピードが速いだけのことです。でも、じっくり作ってなんかいたらメーカーさんは商売に成らないですもん。 ホイホイホイーッ!と、一日で百本以上作っていかないとメーカーはやっていけませんからね。

ところで10月もこんな時期に来てしまいましたねえ。tmpのWEB管理者に成って頂いたK氏からの報告ですとHPのリニューアル作業も順調に進んでいる様子です。なんと実際のWEB作り替えの作業は人件費その他のメリットからフィージー島で行っているそうです。

遠く離れたフィージー島でWEBデザイナーされてる日本人スタッフの方がtmpのHPをリニューアルしてくださってるって、なんだかワタクシにはピンと来ないのですが。
元々デザイン全てワタクシが自分で行ったものですから今回は再構成していただいて見やすくなる様にお願いしてあります。

ブログのコメントに関しては無関係な人間を排除する為にも無しでいいだろうと思ってます。現在もそうしちゃってますしね。そんなワケでして今後もコメントは全てメールでくださいまし。  
Posted by tmp55hz at 18:38

October 24, 2009

延期

339ba128.JPG10/24 朝から曇り空で夕方には雨降り。今日のガーデン・パーティは来週に延期。

ま、ワタクシの場合、連日の燻煙の疲労が来てましたから延期の方が都合が良かったんですけどね。
写真のトリプル・J仕様のベースはセットアップ準備が整っているのですが、ネックの塗膜が燻煙効果で痩せ過ぎてしまっている為に天候が回復したらもう一度だけコーティングすることにしました。

燻煙処理をしていなければ目痩せした塗膜など気にする事も無く作業を進められますが、燻煙を重ねた楽器では木も限界近くまで引き締まり、塗膜も吹きたての状態から1/3以下にまで痩せますのでカスタム製作の様に半年近い時間が経過すると製作スタート当初とは随分変化が起きるのです。
これが通常生産の市販品では新品から同じ様な「出来上がった状態」に至までには軽〜く10年以上は掛かってしまいますからね。tmpの楽器はその十数年分に、いち早く到達出来るわけです。ね、ミラクルでしょ?

この手法は誰かが受け継ぐわけでもないですからワタクシが「もうやーめた」と言う出す前にご依頼下さいね。  
Posted by tmp55hz at 18:24

October 23, 2009

順調です。

085fd09c.JPG10/23 今日もゴキゲンな一日でした。
今夜も燻煙です。終了は明日の昼あたり。明日の土曜日は友人やミュージシャン交えてのガーデンパーティを別の場所で予定していますので早めに終了。基本、明日は燻煙明けですからあんまり仕事しません。
たまにはいいでしょう。

ワタクシは通販で取り寄せた日本一ウマイ!と言われているソーセージを焼く係。まかせとけ!  
Posted by tmp55hz at 18:24

October 22, 2009

個別報告 さいたま市 Nさん

5fadcd14.JPG10/22 今日もいい調子。すべて順調。

写真はさいたま市のNさんのCCRです。やっと本日磨き上げが終了しセットアップ準備が整いました。
やはりカスタム品製作はある種の旅みたいなもんです。100年近く生きた木を切り倒して楽器にする以上、本物にしてあげたいですからね、様々なリスクを背負って(オーダーされた方だって支払いリスク背負ってます)こうして1本の楽器になっていくわけです。

ワタクシの言う事がオーバーに聞こえる方が居らしても、それは単にその方が楽器製作をご存じないに過ぎません。tmpのカスタム製作はメーカーさんのライン製造とは内容が異なる別な作業と言えます。

まだ気は抜けませんけどね。でもここまで来れば一安心。Nさんの生涯のパートナーと成れる楽器にすべく、あと数日間頑張りますよ。Nさん、お楽しみに。

P.S. Nさん、あらためてPUカバーやノブ系のパーツカラーの確認ですがブラックで宜しいですね?アイボリー系に変更されたい場合はお早めにメールにてご指示下さいませ。  
Posted by tmp55hz at 18:19

October 21, 2009

個別報告 大田区のTさん

b4ac260f.JPG10/21 本日はメーカーさんとの打ち合わせが有った為に朝から久々に東京都内に移動。
都内は相変わらずの感じでしたが、やはりワタクシはヨコハマが一番好きですね。

作業は帰宅してからでしたのであまり進められませんでしたが写真のTさんのCCRのネックをスロープヘッドへの作り替え作業を塗装のコーティングまで進行させました。これからは乾燥後に仕上げのコーティングに移行して、そして最後はリセットアップです。ここまで順調です。

Tさん、恐らくスロープヘッドのサウンドでこれまでの概念が確実に変化すると思いますよ。お楽しみに。  
Posted by tmp55hz at 16:40

October 20, 2009

まとめ報告

6567aa51.JPG10/20 今日もまずまずの天候。塗装も燻煙処理も同時進行させています。

本日も受注品のコーティングが主体の塗装作業。写真がその一部の楽器達。
今日のヨコハマは少し風が強かったので吹き付けしたラッカーが自分にも吹き返って来て、終わったら顔や腕が塗膜でパリパリした感じ。着ていたTシャツも何となく強張った様に思えます。まあ、当たり前か。
当然、塗装で目にも染みるんですが保護メガネかけるとだんだんレンズが曇って来るので結局外しちゃうんですよね。室内で塗装が出来たらどれだけ楽か・・まあ取りあえず現状でベストを尽くすのみです。

そんなわけで楽器達も同じくワタクシも全身ラッカー仕様ですねえ。視力が落ちるわけだわ。とほほ。  
Posted by tmp55hz at 16:09

October 19, 2009

そろそろ

fae91785.JPG10/19 本日は塗装可能な一日でしたので主に塗装作業を行いました。

写真はもう随分前から仕掛かっていた試作のTB−5/ZT・JJです。本日やっと塗装行程最後の磨き上げです。この個体はいつものtmp設定よりは薄く仕上げて定位を高めで設定し、ローエンドカット傾向のニューヨーク系のサウンドにフィックスさせてあります。ライトな感覚のサウンドにはいつものtmp設定ですとローエンドレンジが重厚すぎるからです。

トップ材のゼブラウッドは硬質な響きをしますので、それを薄めにバスウッドにラミネートさせております。
あくまでこのウッド・コンビネーション仕様は特注仕様ですからイレギュラー扱いです。

このTB−5はそのうち試奏用に完成させようと思っています。まあ、のんびり楽しみにながらね。

ちなみに、やはり続々とスロープヘッドへの作り変え要望で楽器が到着致しております。あっと言う間に工房内がそれらの楽器で埋まってしまいました。依頼希望の方はもう少し時間をおいてからお送り下さいね。
宜しくお願い致します。  
Posted by tmp55hz at 18:13

October 17, 2009

個別報告 大田区Tさん

23fce19c.JPG10/17 本日は塗装NGでしたね。夕方から小雨が降ってます。

写真はスロープヘッドへの作り替えの依頼を大田区のTさんから受けての作業で元のCCRのネックに接ぎ木しているショットです。
今回は全体のオーバーホール兼ねてのネック・リメイクです。
今後は少しずつこうしたスロープヘッド化の作業要望が増えて行く気がします。
Tさん、既に作業はスタートさせておりますのでお楽しみにお待ち下さい。またご報告致します。


本日も順調に作業を行い、夕方から行きつけの理容室に出かけて散髪しておりましたら店内のTVからショッキングなニュースが流れてきました。ニュースキャスターが音楽ディレクターのKさんが自ら命を絶たれたと報じていました。

今年の8月に、とあるパーティ会場でお元気そうなKさんをお見かけしたばかりでしたから少なからずショックを受けました。人間の運命は本当に分かりませんね。そしてただただ残念です。 
Kさんのご冥福をお祈りします。  
Posted by tmp55hz at 18:54

October 16, 2009

個別報告 栃木のYさん

466b6337.JPG10/16 本日も快晴。実に気持ちよく仕事が出来ました。

写真は栃木のYさんの05年にチューンしたストラトのブリッジです。今回はオーバーホールを兼ねての設定アレンジを行いました。
このチューンド・ストラトは元のFJ製のトレモロ・ユニットをそのまま流用した内容で、ブロックの弦のボールエンド位置がブロック中央に設定されたままでした。
現在では、トレモロのボールエンド位置設定は3タイプに分かれています。ブロックの一番奥に設定されたものは表面のサドルがセットされているシャシー・プレートの弦穴のすぐ近くに設定されています。全体弦長が最も短い設定でテンションも低くなりますがミッドが薄れて音の重さも失われますのでドンシャリ系の鳴りが特徴です。2点支持トレモロの多くがこの設定です。
次に多いのがブロックの中央位置にボールエンドが設定されたタイプで今回の個体もこの仕様でした。
上記2つのタイプの設定は楽器本体の鳴りの面でローレンジがカットされますので音は軽く細くなります。

そもそもオリジナルのシンクロトレモロのブロックではブロックエンドに設定されており、実際にこの設定がもっともタイトで音の重さも出せますので今回の場合もブロックエンド位置に来る様に元のブロックにスチールシャフトを打ち込んで設定変更行いました。写真は作業を済ませた直後でのショットです。

こうした変更を行いますと元の設定からはブロックエンドまで全体弦長が延びたワケで、張力バランス自体が変化しますので楽器本体の設定にもアレンジを加えてこの設定でのバランス出しが必要になります。
今回も様々な部分に手を加えて新たなバランス出しを行ってあります。

それに伴う作業とはテンションピン位置修正、ネック仕込み修正、スプリング・バランス調整などです。
結果的に指定弦を張った状態で最も太くバランスした鳴りを得られる様にアレンジを加えたわけです。
この様にtmpで作製したハーフチューン/フルチューン製品に関してはメンテナンスの範疇を超えた作業やグレードアップ作業もサービス価格で行っています。

Yさん、既に作業を完了し出荷済みですので明日には到着するはずですのでお楽しみに。
お待ち頂きありがとうございました。  
Posted by tmp55hz at 18:33

October 15, 2009

計算通りの結果

6da95aa0.JPG10/15 素晴らしい秋晴れの一日でした。

写真はギターのHYさんのtmpストラトでスロープヘッド・ネックに交換して仕上げたばかりでのショット。
長い時間を寝かし、そして製作したSH・ネックでしたが、本来は貸し出し用のストラト用に製作した、SH・ネックでした。しかし、いち早くSH・ネックをオーダー下さっていたのに長梅雨で完成が遅れていましたので、これ以上お待たせするわけにもいかず、試奏用のネックをマウントして仕上げた物です。

既にこの楽器は本日ご本人に引き渡し済みです。設計通りの設定で製作したSH・ネックですので、ものの見事に狙い通りのサウンドを引き出しています。
今回は弦をアーニーの011〜048ゲージで調整しての引き渡しでしたが、想定通りベンド感はまるで010ゲージなのに出てくるサウンドの太さは、まるで012ゲージです。
ご本人も驚き、そして大満足でお帰りになりました。そりゃそうでしょうね、こんな鳴り方をする楽器は歴史上無かったですからね。

でもこればっかりは実際に弾かれないと分からないでしょうし信じられないでしょう。でもそのサウンドこそがワタクシが求めて止まなかったエレクトリック・ギターのサウンドであり表現力なんです。

あらためて今回のSH・ネックに交換したこのギターで、従来のフェンダー系フラットヘッド構造のネックで楽器を製作する必要性はかなり薄れましたね。フェンダー設定からの脱却とも言えるでしょう。
技術者としてこの結果が得られた事で技術屋としての自分の願いが全て具体化出来た事の喜びを感じますね。

今の自分には今回のtmpのフルオリジナル・ギター達はこれまでの定番楽器のどれよりも魅力的な楽器です。
これを言い切れる日が来るとは、もしかすると内心自分でも思っていなかったかもしれませんね。
実に幸せな男だと自ら思います。ありがたいことです。
  
Posted by tmp55hz at 18:33

October 14, 2009

今日はこれと言ってナシ

85d9a921.JPG10/14 今日は残念ながら湿度が少々高め。塗装は中止。

昨日頑張って吹きまくったのは正解でしたね。写真の様に皆さん乾燥中。
こうしたコーティングをおよそ20回ほど繰り返します。勿論途中には研磨も何度か行いながら吹き重ねていくわけです。
メーカー品に於ける1本の楽器製造で板材加工から完成出荷までに掛かる時間とtmpの塗装行程だけの所要時間が丁度同じ位ですね。もっとも、tmpがちゃんとしたファクトリーを所有し全てを室内作業出来たなら現状の2/3の製作所用時間で済むでしょうけどね。

業界内のある方が「tmpさんの一番凄いところは一般住居内でこのレベルの楽器を製作している事に尽きる」っておっしゃってましたが、ワタクシに言わせればtmpにまともなファクトリーがあったらもっと凄い楽器を作れるってことです。
何しろtmpには今時どこにでもあるホームセンターで購入出来るポータブルマシンや工具しか無いですからねえ。そう!どなたでも技術やノウハウさえあれば楽器製作は可能だってことなのです。
現にワタクシ、これを趣味でやってるようなもんですからね。やる以上は楽しまなくちゃね。  
Posted by tmp55hz at 18:32