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2005年11月

秋にさよならする日

秋にさよならする日の朝は
新月間近の三日月を東の空に見上げましょう
秋にさよならする日の昼下がり
赤や茶や黄色の落ち葉を掃きましょう
秋にさよならする日の夕暮れに
裏山のチニタにお別れ言いましょう

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秋にさよならした晩は
さてさて何して過ごしましょう
柚子巻き巻いて銀杏の皮でも剥きましょう

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『私は美人』

朝日新聞社の月刊PR誌「一冊の本」に連載されていた酒井順子のエッセイ。
これが、なかなかに面白い。
美人のタイプを19種類に分類し、分析・考察しているのである。

で、この度、目出度く一冊の本となって1575円にて刊行。
是非、一読されませよ。立ち読み可。
「そうそう、そのとーーーり!」と膝をうち、笑い出すこと必定。
 美人ではないが、とりたててブスでもない..
と思っている大方の女性(含む某女)は、「自分のことを美人だと思っている女」が、大抵は大嫌いなのであるからして。

 しかし、昨今
親切で優しく皆に慕われる人の方が、美人であったり感じのいい顔付きをしている場合が多い。
「中味の良さと外見の良さ」は、正比例方向に移行しつつあると思えたりもするのでした。
この傾向は、経済的に恵まれている階層に顕著である。
例外も間々あるにはあるが、それはそれで「心根の優しいお嬢様」で世間には通用するでありましょう。

 金持ちでも、さして貧乏人でもないワタクシは
フツーに老けて、傍目にも年相応に見えれば充分ではないか.. と思うのです。
いい年したバーサンが、いつまでも生臭い話をしなければならないなんて・・・・
それこそ、しみじみ疲れてくるではありませんか。


 酒井順子
『枕草子リミックス』も面白いですよ。 『負け犬の遠吠え』は未読ですが。

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すっかり秋も深まって

九里よりうまい十三里 .. というわけで、芋羊羹。
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 サツマイモ 600g
 砂糖    70g(お好みで加減
 粉寒天   8g




サツマイモ
 皮を剥き適当な大きさに切る→暫し水にさらす→蒸かす
 (皮を少し残すと出来上がりに風情が感じられる
 蒸かしたオサツをフードプロッセサーにかける→砂糖を加え混ぜる
 (なめらかすぎない方が素朴でいい

粉寒天
 150ccの水を沸騰させ煮溶かす(1分くらいブツブツと

寒天液を加え混ぜる
内側を水で濡らした適当な入れ物(タッパーとか)に流し入れる
粗熱がとれたら冷蔵庫に2、3時間

チョー簡単! チョーまいう〜♪  「舟和」も吃驚! .. な はず。

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夢と轉生の物語

6b64eb66.JPG「豊饒の海」 四部作
  
  
  豊饒の海 ..
  月の海の一つ
  Mare Foecunditatis の邦譯


「春の雪」
 「今、夢を見ていた。又、會ふぜ。きっと會ふ。瀧の下で」
 本多はきっと清顯の夢が我家の庭をさすらうてゐて、公爵家の廣大な庭の一角の九段の瀧を思ひ描いてゐるにちがひないと考えた。
 ― 帰京して二日のちに、松枝清顯は二十歳で死んだ。  

「奔馬」
 勲は深く呼吸をして、左手で腹を撫でると、瞑目して、左手の小刀の刄先をそこへ押しあて、左手の指さきで位置を定め、右腕に力をこめて突っ込んだ。
 正に刀を腹へ突き立てた瞬間、日輪は瞼の裏に赫奕と昇った。  

「暁の寺」
 延髄麻痺や流涎が起こり、呼吸はゆるく、脈は不正で迅くなった。醫師が着いたのは、すでにジン・ジャンが最後の痙攣を起こして息絶えたあとであった。

「天人五衰」
 そのほかには何一つ音とてなく寂寞を極めてゐる。この庭には何もない。記憶もなければ何もないところへ、自分は來てしまったと本多は思った。
 庭は夏の日ざかりの日を浴びてしんとしてゐる。 ・・・・・・
                            「豊饒の海」完。
                       昭和四十五年十一月二十五日


『小生たうとう名前どほり魅死魔幽鬼夫になりました』

自らの青春時代を「抒情の悪酔だった」と突き放し、「私の中の化物のような巨大な感受性」をすり減らそうとしたらしい人が、生きていたら・・・・・
この時代を、どのように見るだろうか?

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正直に生きよう

「まんが日本昔ばなし」が再放送されてますね。

 むかーし、あったげな
渡し舟の船頭さんが、流木でも集めようと川へ船を漕ぎ出したそうな。
 大きな丸太じゃ・・・ 
近づいてみると、なんとそれは、お坊様の死骸だったのじゃ。
 あれ・・ 座頭坊様でねーか。お可哀相に・・・
船頭さんは、座頭坊様の死骸を船に引き上げ、村の畑にそれはそれは丁寧に葬ったそうな。

 そして、お話は・・・ 
手柄(?)を自分だけのものとせず、必要以上のものを欲しがらず、みんなみんな幸せになるのですね。
グッときて、ちょっと泣きそうになりました。
昔話によくあるパターン.. と言ってしまえば、それまでですけれど。

 
 『座頭の木』

常田富士男と市原悦子の懐かしい語り口に、箸を持つ手が止まった今日の夕餉のことでした。

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八つ目の大罪

 アニータ・ロディクさんという社会活動家が、
「都会人の八つ目の大罪はスピードである」と言っている。

人は立ち止まって考えることをやめ、多忙すぎて他人に無関心になってしまった..

「ビジネスを数字だけで語る経営者って、なんて退屈なんでしょう。そういう人って、ご臨終間近というしかありません」 とも。

村上某と姉歯何某 同じ顔に見えて仕方ない。表情の無い嫌な顔付きだ。

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dilettante を気取るわけではありません

ウィーン・ピアノ三重奏団を聴く。

ハイドン : ピアノ・トリオ ト長調 Op.73
ベートーヴェン : ピアノ・トリオ 変ロ長調 Op.11
シューベルト : ピアノ・トリオ 変ホ長調 Op.100

 ピアノ・トリオというジャンルは、
主に家庭内(サロン)で演奏されるものとして確立された音楽である。

ヴァイオリンのペーター・ヴェヒターさん
 楽章と楽章のちょっとした間合いに、
「ひょっとして演奏終ったの?拍手すべき?」と、おずおずと拍手してしまった人に軽く会釈され笑顔を見せられた。
小さなホールならでは..の、とても素敵な瞬間だった。

アンコールには、ヨハンシュトラウスのポルカを弾いてくださる。
 演奏者も観客も乗りに乗り、
ウィーン・フィルの「ニュー・イヤー・コンサート」って、こんな風に楽しいんだろうな・・・
と、テレビでしか見たことのない私は思うのでした。


『この作品は誰に献呈したものでもなく、この曲を気に入ってくれる人なら誰にでも捧げます。これが真の献呈ではないでしょうか・・・』  シューベルト

 貴族や特定の人だけのものだった音楽を、
今、私たちは誰でもが、こうして楽しむことができるのですね。

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新しい未来が始まることを信じて

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 『そして、ひと粒のひかり』
 
 @シネ・アミューズ (East



文化や経済状況の違いに関係なく、
僕たちには「17歳の世界」という普遍的なものが存在すると思っている。
「何をしたくないか」ではなく、
「何がしたいか」を基準に前向きな決断をし、自分自身の尊さを発見していく若い女性としてマリアを描いた。

  と、 Director's note にある。

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 カタリーナ・サンディノ・モレノ



今年のアカデミー主演女優賞にノミネートされた。全編スペイン語、かつデビュー作でありながら。

南米コロンビアの現実を極めてリアルに描いた物語。 是非!


原題を、そのまま片仮名にしたものとか直訳が多い最近の映画の中で、
この映画の日本題名を『そして、ひと粒のひかり』としたセンス.. 最高ですね。
『そして』の後につく句読点「、」に、深い意味を感じる。
 もちろん、
原題の『MARIA FULL OF GRACE』も素敵だけれど。

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年中行事

6時過ぎ、巨大な工事クレーンの向こうに煌煌と輝く満月を見る。
こんなに綺麗な月を見ることができるのか?
この新宿で・・・・

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 Xmasイルミネーション

 @新宿サザンテラス


 年毎に早くなる点灯







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 まだ忘年会ではありませんよ。

 @新宿ダブりナーズ


 マッシュルームのフライに添えられたマヨネーズ
 ハーブサラダのドレッシング
 チーズの盛り合わせについてくる黒パン
 
 美味しい♪


ギネスもキルケニーも冷えすぎな気がしたのは私だけでしょうか?



日付の変わる頃、山間の我が家に帰り着く。
ふと空を見上げると、東の空の低いところにオリオンが瞬いていて
ああ、もう季節は冬なんだね・・・・ と、思ったことでした。

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畏れ(恐れ)入谷の鬼子母神

新潮社 「波」 11月号 
≪『千住家にストラディヴァリウスが来た日』刊行記念母娘対談≫
千住文子×千住真理子/母という生き方、芸術家という生き方

  を拝見して

三人の子供を世界的芸術家に育て上げた母上には、心底畏れ入るが、
『私は、女性を捨てました。大オーケストラの前で、たった一人で立ってコンチェルトを演奏するには、心の底から“男”にならないとダメ。女性の気持ちは捨てないと』
 と、言い切る真理子氏にも
ふむぅ〜 芸術家とは凄いものよの〜 と、畏れ入る。

億単位の「ストラディヴァリウス・デュランティ」を一生弾き続けられることになって、それ以外にやりたい事は全く無くなったの。
 と、喜びを語る真理子氏。

 が、それよりなにより
この対談中(そもそも、これを対談というのか?とも思うが
娘・真理子嬢の母親への呼びかけが、なんと!!「お母ちゃま」

 それにしても・・・ 
お母ちゃま.. とは・・・・。 まずもって、恐れ入る!


 それで思い出したのが、
ちょっと前、BS-i(だったか?)で放送された番組。
アメリカ在住のハンガリー系化学者が、「ストラディヴァリウスの素晴らしい音は偶然の賜物」と。
ニスに混ぜる防腐剤(今では使われない)のナントカが、「その音の秘密である」
 と、とくとくと語るわけです。

彼はヴァイオリンを弾き、また作ってもいるのですね。
さてさて、その出来栄えは? 理論どおりにはいかないらしい。
名器には、化学や科学では立証できぬ「何ものか」が宿っているのでありましょう。
 
彼の娘さんと千住真理子さんが、「チャルダッシュ」を演奏されました。
どちらも素晴らしい演奏であったのでしょうが、
彼の娘さんの演奏に、民族の血.. みたいなものを感じたのでした。

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