2025年11月09日
昨日は御門徒さんのお母様(88)の四十九日の法要が本堂で営まれた。養子娘さんで、その家の姉妹は二人とも私の元教え子。私が寺に嫁いだ当時、彼女達は小学校低学年で、日曜学校や中学の塾にも来てくれたので大変親しい。
また妹さん(50代)の息子さんも(23)も、子供時代から我が家に頻繁に遊びに来てくれた。現在結婚されて自宅前に新居を建築中。
妹娘さんは現在寺の行事さんで、毎月お世話になっている。9月の秋の永代経直後にお母様がご逝去されて、この度忌明け法要を寺でお勤めすることになった。
先日の報恩講(11/2,3日)の時に、四十九日法要の時には、あなた方ご夫婦が門徒式章を付けてお参りにいらっしゃい。式章はきっとお仏壇に仕舞ってあるから。亡きご両親様も本堂にお参りする時には常に式章を付けていらしたわ」と言った。
すると昨日の忌明け法要では夫婦揃って、善正寺の名前入りの式章を身につけ、参列の御親戚方に立派にご挨拶された。「子は親をきちんと送って一人前」とよく言われるが、親の死を通して世間の沢山の事を学んで育てられていくのである。
御親戚が御仏前とお供えのお菓子を持参されたが、最初はおカネの方は固く拒否されていた。「こういう冠婚葬祭のおカネは辞退せずに、この次あなたがお招きを頂いた時に同じように包んでお返しするものよ」とアドバイス。こうして親戚のご縁の糸が繋がるのである。
イマドキの若い人は、自分の都合を最優先するが、ご縁の糸はご先祖からの温かい繋がりによって保たれて来た。娘さん夫婦共に門徒式章を付けて、亡母の49日法要を親戚一同集まって立派に勤められたことに敬意を表したい。(充子)
昨日は、午前が満中陰法要、午後は両親の年回法要、ともに、寺の本堂でのお勤めで、事前準備から、法要後の接待、事後の後片付けと、多忙,多端の一日であった。午後にお参りになった方が「納骨堂を見学させてほしい」と申し出られた。確か、小杉町の墓地に先代の時代からのお墓があったはずだ、と思っていた。
そこで、法要の後、納骨堂に案内して親戚の人たちも一緒に見てもらった。彼は、「子供のいない家ですから、将来小杉の墓を墓じまいして、この納骨堂にお世話になりたいと思います」と言われた。「小杉町の墓地管理委員会の管理責任者の方が今度善正寺の門徒に加わっていただいたので、あなたが希望されるときに,いつでも呼んできてもらうことができますので、おっしゃってください」とお話しした。
納骨堂の納骨壇が残り少なくなりつつあるのを見た親戚の人が「早く申し込まないと、なくなるかもしれによ」と彼に注意勧告されたので、「今後今いてるところに、納骨壇を増設することができますので、どうぞご心配なく」とお話しした次第である。
なお、この日、私の80歳の誕生日だとご存じの、埼玉のKさんから傘寿の祝電が届けられた。ブログのコメント欄からもお祝いの言葉を頂き、有難いことである。応援して下さる方々のお育てを頂いたので、多忙の中にも元気を頂戴した思いでいっぱいです。ご期待に応えるべく、今後も健康維持に注意怠りなく頑張ってまいりたい。
2025年11月08日
今日は住職の80歳(傘寿)の誕生日。本来ならば家族でお祝いをしたいところだが、残念ながらできない。午前も午後も夫々に御門徒さんが、本堂で法要を勤められる。午前は49日法要で16名参詣、午後は年回法要で6名の参詣者をお迎えして、私はその接待に追われる。住職もそのお勤めをしなければならない。
先日(11/2日、3日)の善正寺報恩講の作品展に出品された女性から嬉しいメールを頂いた。その方とお孫さん(中3)が作品展に出展して下さった。
特にお孫さんの創作折り紙ティラノザウルス(怪獣、左最前列)は数千工程、10時間もの時間をかけての作品で、目を見張る出来栄え。その作品を見た大勢の方々が「根気よく作成されたねえ。中3ながらスゴーイ!」と絶賛。
ウチの中2孫もじっと眺めて驚いていた。(写真)
ウチは俳句が趣味で、感性で五七五と言葉を並べて、あちこちの俳句大会に応募して入選。
夫々10代の若い作品が並んで、親鸞様もさぞビックリされたことだろう。
ティラノザウルスの写真をブログに掲載したら、出品した中3のお孫さんが「おおっー、世界に発信やっー!」と喜んで下さったとか。この若い感性!私も感動。老いも若きも喜んで頂き、作品展を開催してよかったと感じた。
ところで昨日は隣寺の報恩講にお参りさせて頂いた。かつては隔年毎に、ウチと隣寺が報恩講二日目の午後に三全仏婦の報恩講として開催されていたが、会員数の減少と予算不足で、各寺の二日目午前の報恩講に併修させて頂く形になった。
私も会員であるので、お参りさせて頂いた。
講師は奈良のM師(70)。中央最前列で聴聞させて頂いた。
広々とした本堂で、ゆったりした気分で聞かせて頂いた。自坊の報恩講はあれこれと仕事が思い浮かんで、のんびり聞かせて頂くことが無かった。ウチの至らない点に気付き、見習うべき点を学んだ。
いよいよ秋本番。我が家は仕事が山積。
12月号の寺報作成、来年度年回表作成、お内仏報恩講(12/6午前10時)の案内状作成、・・・と仕事が次々思い浮かぶ。
住職の傘寿の祝いをする余裕は全くない。お互いこの年齢まで健康で、毎朝垂坂山へ散歩できるだけでも有難いと思う。(充子)
