2023年12月06日

宅急便が届いたり郵便物も多い。
週末から来週にかけては、私も予定があれこれ入っているので、早めに『善正寺だより』来月号(令和6年1月号、第361号)の私担当分を仕上げた。
住職は医者通いや法務等、色々予定があり、まだ出来上がっていないらしい。
12月9日から来年2月初め頃まで、住職の目の手術が済んで快復するまで車の運転ができないので、私が住職の運転代行をする。そうすると益々忙しくなるが、成るようにしか成らないと諦めよう。
昨日は久しぶりに楽しいひと時を過ごした。ヨソのお寺に所属するご門徒さんだが、いつもブログを訪問して下さって私を応援して下さる。立場こそ違え、心を割ってお話できた。
帰宅すると、嬉しい郵便物が色々届いていた。その中の一つ、広島県呉市のSさん(80代)のお手紙に惹きつけられた。彼女は今年最愛のご主人様をお浄土へ送られた。いつもは便箋に書いて下さるが、昨日は写真をコピーした裏に、ぎっしりと現在の胸の内を吐露。それを読んで、さすがにお念仏の喜びを会得した人の手紙だと感動した。その一部を紹介。
「今年6月にお浄土に還った夫とは今、不思議と弥陀同体の感じです。『お父さん、お父さん』と呼んでいたのに、今は『なまんだぶ、なまんだぶ、‥』になってくれ、いつでもどこでも一緒に参れる身になりました。しかし肝心の私が足の痛みが治らず、善正寺様の報恩講に参れず残念です。私達の結婚式写真のコピーですが、夫が往生、次々に他の人も往生して、私一人だけが生き残りました。でもこうして手紙を書ける幸せを喜んでいます。・・私も不自由な身ながら手押し車や杖を頼りに、仏法広まれと願いつつ、近くの寺の報恩講にお参りします」
抑々Sさんとのご縁は22年前(平成13年春)の蓮如上人のご法要。たつた一度だけ広島から善正寺へ4人でお参り下さったのが始まり。それ以降善正寺だよりを郵送してご縁を繫いで下さる。
寺と門徒さんとの関係を超えて、私達をお育て下さる全国の法友の皆様に支えられて、今の私があると感謝せずにはいられない。
冒頭の写真を見て、昔の人は女性参列者全員が留袖を着て、結婚式をお祝いされたのだと敬服し、厳粛な気持ちになった。それだけ冠婚葬祭を大事にされ『人の絆』が固かったのだろう。(充子)

実はこの日、そこの病院へ、尿管結石の薬をもらいに行くことを予定していた。朝刊を読んだ坊守が、「あの病院の駐車場から道路に出る時、前の道路を沢山の車がスピードを出して走っているから、危ない。もっと別の所に車を置いたらどうなの?」と離れた場所に駐車するアイデアを口走る。それらは病院から少し離れている。まあ、病院から道路に出る時に左右をよく見て、通行人にも注意して通行車の途切れたタイミングを見計らって出れば大丈夫だ、と言い、納得を得て、出かけた。
病院に着いて駐車場に駐車の後、病院前のガードマンをしている人に「昨日、この病院の前で大きな交通事故が起きたのですってね?」と聞くと「直進してきた車が衝突で横転したのですから、大変な衝撃で、たまたま歩道を通っていた人が巻き込まれたのですわ。通行人もちょっと注意しておればよかったのでしょうがね。年末はみんなどうしても急ぎますので、事故が起きやすいのですね」と語っていた。「お互い、気をつけたいものですね」と答えて病院玄関に向かった。
早めに家を出て、病院の受付順も早かったし、診療を受けずにいつもの薬の処方箋を受けとり、隣の調剤薬局で薬をもらうだけであったから、帰宅すると坊守が「え?もう帰ってきたの?」と驚くほどであった。(案ずるより産むがやすし)
そんな話(事故の経緯など)をしていると大きな荷物が届いた。見ると大きな信州りんごが沢山でびっくり!法友のUさんからの贈り物で、リンゴの上に「南無阿弥陀仏 布施」という毛筆書きの紙が入っていた。み教えをよく聴聞されるお人らしいご配慮と感心させられる。信州の産地からの有難いプレゼントであり、早速お内仏の仏前にお供えさせて頂いた。息子や孫たちの方にもおすそ分けして、手を合わせて賞味したい。
愛知県の中学校で、生徒同士がトラブルで、殺傷事件が起こるなど、何かと物騒な世相。仏法に導かれ、心穏やかに過ごしたいものだ。
2023年12月05日

今週前半はお内仏報恩講を終えて解放感に浸っているが、後半から連日予定がある。
その内三重組の集まりが連続ある。7日夜の三重組基推の会合と、9日午後J寺様での研修会。
三重組寺院連絡用LINEで念押しのメールが来たので、休むわけにはいかない。
組長様もご本山からの沢山の配布物(来年度手帳やポスター等)で大忙し。9日の講習会を兼ねて各寺院にお配りされるのであろう。常に組織のトップに立たれる方は全ての仕事への気配りと要領が大切で、神経の休まる暇がない。私の坊守会会長の役目も残り4か月の辛抱。無事に勤めを果たしたい。

自動車を傷つける犯人を現行犯逮捕する為に真っ暗闇の中、見張りを続けていらっしゃる。
気温3度の寒さの中、じっと立っているのは体に堪える。
私達が懐中電灯を照らしながら通りかかると、一人の警察官が話しかけて来た。
「おはようございます。お寺のご住職さん夫妻ですね。最近近くのお寺でも2軒立て続けに賽銭ドロボーが発生しています。どうかお気を付けください」
「はい、分かりました。しっかり戸締りします。皆さんもお役目とはいえ、ご苦労様です」と言って垂坂山に向かった。警察官にそんな注意を受けると、急にウチのことが心配になって来た。
以前我が家でも3回ほどドロボーに入られた。最近では7年前の11月、隣寺のご法要当日。表を通る稚児行列に気を奪われている隙にどこからか侵入して、深夜寝静まってから庫裏に移動して物色。
幸い家族は寝静まって気付かず、少々の金銭被害で済んだ。
それ以来防犯意識が高まり、サッシ戸には二重ロックと防犯音。専門業者に頼んで防犯カメラを境内数か所設置、人感センサー付きライトも数個設置した。
境内の目立つ所に「防犯カメラ作動中」の業者用ステッカーを貼った。
しかし昨今の凶悪強盗犯事件を見ると、最近はのんびり構えている訳にはいかない。身を護る防具も必要かも知れないが、用心に越したことはない。
冬場はドロボーの被害よりも、寺院は火災の心配の方が大きい。私達も気を引き締めて、お寺の護持に勤めよう。(充子)