June 2006

June 30, 2006

ローリンド・アルメイダ:男と女

男と女(紙ジャケット仕様)
ローリンド・アルメイダはブラジルはサンパウロ近郊で生まれ,独学でギターをマスターし1947年渡米しスタン・ケントン楽団のソロ・ギタリストとなります.50年代後半にアメリカを席巻したボサノバブームの中で,1963年名作Getz/Gilbertoに続き,Getz/Almeidaを発表します.この作品は1967年に発表されたものでフランシス・レイ監督の男との女,ビートルズのミッシェル,マシュ・ケ・ナダと多彩.ジャケガイノススメシリーズというレコード会社苦肉のシリーズですが,結構面白い.6月21日にはニック・デカロの「ハッピー・ハート」が出たそうなので,週末にはお店をのぞいてみようかと思っています.

tnakadat at 22:21|PermalinkComments(2)TrackBack(1) 音楽,CD 

アヒルたちのグルーミング

小泉首相がアメリカを訪問し,ホワイトハウスで国賓級のもてなしをしたそうです.小泉首相はスピーチでThank you, for American people.For love me tender!といったところ,ブッシュ大統領は困ったような笑い顔になり,記者からは失笑としか取れない笑いが渦巻きました.基本的に日米間には話すべき話題がない.あるとすればブッシュ大統領の苦境くらいです.イラク情勢は混迷しており,中間選挙で減税や低所得層への支援策を約束すれば,アメリカの経済が更に悪化するという懸念が消えません.最高裁はグアンタナモ収容所に収容された容疑者を特別軍事法廷にかけることは捕虜の取り扱いを定めたジュネーブ条約に違反するという判決を出しました.結局ブッシュはあと2年の任期を残してはいるものの,手詰まりの状態なのです.小泉首相も実は同じ.めっきが剥げて増税,社会保障費のアップ,医療費削減など国民の人気が下がる現実が待っています.安倍官房長官が首相になってもこの状態は変わりません.よっぽど何かしないと来年の参議院選は惨敗するでしょう.外交面でも北朝鮮問題は完全に韓国と中国に主導権を握られ,テポドン情報でアメリカから脅しをかけられる.しかしテポドンとテポドン2は二段式ロケットで,燃料は発射直前に注入しなければならないという代物.太平洋を越えることだけが技術的な眼目です.精度については全く分からない.ブッシュ政権にとってはミサイル防衛という国民に人気のない戦略への願ってもない追い風です.テポドンの脅威を盾に日本から金を搾り取ろうとするでしょう.日本にとって実質的な脅威であるノドンは,実戦配備を終えたとアメリカ情報筋は云っているそうですが,何しろ事実かどうかわかりません.ジェーン年鑑に載っているといっても,情報の出所はアメリカ軍です.確か3年前に二機の軍事偵察衛星を打ち上げたはずですが,一向にどんな情報があるのかもわからない.調べてみるとカメラがチルトできないとか,赤外線カメラを搭載していないとか,実はかなり機能が見劣りする軍事衛星であることがわかりました.三菱製らしいのですが,今年と来年にかけてまた軍事衛星を打ち上げるらしい.お粗末な軍事衛星に大変な税金がかかっているのにマスコミは例によって知らん振り.ワールドカップと同様,世間知らずで,金持ちの日本,という構図が見えてきます.Lame duckというのは怪我をして歩けなくなったアヒルのこと.ブッシュと小泉という二匹のアヒルは世界に背を向けて,互いの傷をなめあったのでしょうが,本来日本の元首は天皇陛下です.国賓並みの歓待を固辞するという謙虚さを,一欠片もこの人は持ち合わせていないようです.

tnakadat at 21:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 記事,事件 

リチャード・A・ヴェルナー:円の支配者

円の支配者 - 誰が日本経済を崩壊させたのか
著者のリチャード・A・ヴェルナーはドイツ生まれでオックスフォード大学を卒業し,東京大学大学院で経済学を専攻し,3年間オックスフォード大学経済統計研究所の研究院として日銀金融研究所と大蔵省財政金融研究所で研究を行ない,現在は彼自身が取締役を務めるプロフィット・リサーチ・センターのチーフ・エコノミストも兼ねる.この本は2001年に出されたものですが,門外漢の私が読んでも非常に面白い.日銀はバブル経済のとき銀行に窓口指導を行ない,過剰に資金を市場に溢れさせ,行き場を失ったマネーは土地という再生産されないものに向かい,結局不良資産化した.その後の停滞期には金利を下げたにも係わらず,日銀は充分資金を市場に供給しなかったため,不景気は長引き,業を煮やした国民は民営化や規制緩和を受け入れ,結局日本が戦争中から続けてきた統制経済は終わりを告げた,全て日銀の目論見通りであった,というのが著者の描くストーリーです.非常に明快なストーリーで,残念ながら文化の格の違いを感じます.これはワールドカップの日本代表と強豪チームの差とも共通するものです.只一点付け加えるとすれば確かにこの国民に知らされず密かに行ない,まんまと成功した日本経済改革は本当に日銀だけのものだったのか.これは著者自身がアジアで起きた経済危機について記述している部分と矛盾があるように思えます.
「実はアジア危機を招いたのはアメリカ財務省とIMF,そして地元アジアの中央銀行の政策であった.日本と同じく,中央銀行を中心とする既得権益者が経済構造の改革を狙って経済危機を引き起こしたのである.アジア危機のあとではほとんどが完全に独立し,自らの行動に対する説明責任を負っていない.」
確かに財政当局の圧力から中央銀行は自由であった方が良いかもしれません.しかしIMFは国際的な組織とはいうものの,アメリカの利益を優先していることはすでに明らかです.アメリカはハワイを併合する際も,フィリピンを併合する際にも,現地政府の後進性や腐敗を攻撃し,民主的で効率的な政府の樹立を謳って自国の傀儡とも言える人物を立てました.「中央銀行を独立させる」,立派な言葉の陰には裏があった.今回の福井総裁の事件,個人資産の大小で追求が終わるようでは,日銀にメスが入ったとはいえないのではないでしょうか.

tnakadat at 20:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 書評 

映像は何かを語る

モノクロこのモノクロ写真は以前北朝鮮が公開した横田めぐみさんの最も後になって撮影された映像です.この写真は救う会全国協議会のホームページに掲載されていますので,拡大映像はビットマップで見ると,より鮮明な画像が観ることが出来ます.以前にも指摘したことですが,政府はこの写真について「明らかな偽装の跡はない」とコメントしました.またマスコミも元北朝鮮工作員(かなり怪しげな人物ですが…)安明進氏のコメントとして撮影されたのは金正日軍事大学であるとか,左に映っているベンツが不自然とか,ピント外れの指摘を繰り返しました.しかし以前のカラー写真と比べて一目瞭然なことは,にこやかな笑顔で,コートをきれいに着こなしていたはずの横田めぐみさんが,明らかに体に合っていない分厚い防寒コートを着て(着せられて?),殺風景な駐車場で,しかも明らかに本人の意思とは無関係に,こわばった表情で撮影されたということです.この二つの写真の間には相当大きな落差が存在します.横田めぐみさんと北朝鮮当局の間に大きな変化があったとしか考えられません.そもそも北朝鮮がこの写真を撮影した理由は?何故北朝鮮はこの写真をトリミングせず公表したのか?トリミングこそ周囲の不自然な情景を消す,最も手っ取り早い方法の筈です.めぐみさんの手を見てください.左手が前に,右手を覆うように乗っています.通常このように手を添える場合,親指が後ろに回るか,あるいは他の指の第二関節を最も下にして反対側の手首か,指の部分を握ります.もしも手首を握れば,当然右手の指は見えます.指の部分を握れば,僅かに手の甲は内側に曲がりますから,手首の関節が強調されることになります.この写真では親指は前に添えられ,他の指の関節もほぼ一直線になります.右手に至っては,ほとんど写真で確認することすらできない状態です.これは何を示すのでしょうか.もちろん下手くそな修正を行なったということなのですが,ということは腕に何か公表できない変化があったということになります.一つの可能性は手錠で拘束されていたか,あるいはその上から何か布のようなものを被せていたか,ということです.しかし手錠だけなら手錠を消せばよい.もう一つの可能性は怪我をしていた可能性です.これ以上の議論は推測の域を出ないため,書かない方が良いでしょう.いずれにしても政府は茶番劇を止めるべきです.北朝鮮から提供された横田めぐみさんのカルテなど,全ての情報を開示してほしい.北朝鮮と同じレベルで水掛け論を繰り返し,あまつさえ政治的に利用することは,結果として長い間苦しんできた,年老いた拉致家族を,さらに苦しめるだけに過ぎません.



tnakadat at 11:24|PermalinkComments(2)TrackBack(3) 記事,事件 

June 29, 2006

日本外交敗北の日に首相はいない

北朝鮮に拉致されたとされる金英男氏が会見を行い,横田めぐみさんの死亡を改めて発表しました.この会見が一体どのような経緯で行われたかは,判りませんが,少なくとも北朝鮮と韓国両政府の合意がなければ実現しなかったものと思われます.日本政府の圧力は結果的には,韓国を北朝鮮に更に接近させてしまったわけで,結果的には日本外交の失敗と評価せざるを得ないのではないか,と思います.そもそも小泉首相の電撃訪朝,そして平壌宣言自体が戦略的に無理があった.直ちにアメリカ側から核問題を突っ込まれ,不審船問題で後退し,一転して拉致問題を梃子に北朝鮮パッシングへと国内世論を焚き付けた.ところが本来経済制裁というのは,戦争状態への準備段階です.日本政府にその覚悟があるかというと,これは明白にやる気がない.もちろんアメリカだってやる気はない.「自由と民主主義を世界に広げる」と豪語するものの,国益に反する戦争は絶対しないことはソマリア,レバノン,ボスニアなどで示されています.ブッシュ大統領も「納税者が納得する」戦争しかしないのです.一方韓国はいまだに徴兵制を採っています.戦争を遂行できる体制ですが,戦争状態となれば韓国は北朝鮮に勝っても,経済はぼろぼろになります.また金正日体制がいかに非人道的であっても,急速な崩壊は韓国にとっても困るのです.難民が国境から大挙して南下する事態は何としても避けたい.太陽政策はしたたかな韓国の生き残り戦略だと私は思います.安倍氏は「北朝鮮に毅然とした態度をとれ」と家族会の支持を集めるような発言を繰り返してきました.ところが今の日本には北朝鮮に対する経済制裁といっても,密輸行為を取り締まるしかありません.本当はもっと確実に締め上げる方策があります.それはパチンコ屋の換金を厳重に取り締まることと,広域暴力団を一斉に取り締まることです.40兆円ともいわれるパチンコ業界を根絶やしにする方法はとても簡単で,本来違法である換金を取り締まることです.また広域暴力団と北朝鮮の関係は覚せい剤や偽札作りで明白なのです.本来出来ることはやらず,船舶の立ち入り検査でお茶を濁しているから,意図が読まれてしまうのです.実際は小泉首相にせよ,安倍官房長官にせよ,国益や拉致被害者のためというより,政権争いに北朝鮮外交を利用してきた.小泉首相は野中氏らが握っていた北朝鮮利権を取り上げて,政治的影響力をなくするために北朝鮮訪問を行なった.安倍氏は安倍氏で,祖父である岸信介氏時代からの人脈で,韓国右派勢力や自民党右派勢力の伸張を図った,家族会や横田夫妻は利用されたという印象が拭えません.しかし日本では安倍氏の目論みは成功したかもしれませんが,韓国では成功したとは思えません.逆に今回のテレビ会見で日本は拉致問題に固執しているという印象を見事に植えつけることに成功したように思えます.本来であれば北朝鮮の国家犯罪を明らかにするとともに,何故拉致が防げなかったのか,当時の公安や警察,外務省の資料を国民に開示し,責任を追及すべきであったのです.そこまでの決意を見せ,犠牲を厭わず,拉致被害者を救出するという姿勢を示せば,あるいはここまで無視され続けることはなかったかもしれません.それをせずにただただ北朝鮮を追求するよう,マスコミを誘導した,マスコミも愚かですが,国内の政治情勢に左右され,二転三転する政府の対応は,あまりにお粗末でした.小泉氏はエア・フォース・ワンに乗せてもらって大喜び.しかし肝心の外交は誰がケアしているのでしょう.

tnakadat at 20:21|PermalinkComments(2)TrackBack(3) 記事,事件 

一転して爽やかな陽気に

一転して爽やかな陽気に大陸生まれの乾いた高気圧に覆われて今日は爽やかな天気になりました.最低気温は15.2度.日なたでは暑く感じても,日陰に入ると涼しい風を感じる.6月本来の薫風です.

tnakadat at 10:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)  

秋までレームダックが続く

小泉首相はカナダからアメリカに入り,ブッシュ大統領と会見,その後メンフィスにあるエルビス・プレスリーの自宅を訪れる予定です.しかし横田めぐみさんの夫といわれる金英男氏と母親が平壌で再会,テポドン発射準備の報道と共に,小泉電撃訪朝のサプライズは消えてしまいました.日銀福井総裁の去就が決まらないことは,海外のメディアも大きく報じています.小泉首相はカナダで「総裁選以降は派閥の会長は無くなる」と異例のコメントを発表しましたが,旧橋本派である津島派は福田氏支持を話し合ったようです.民主党の小沢氏は共産党,社民党,国民新党と党首会談を行って今後の政治日程について話し合ったようです.多分小沢氏は津島派に揺さぶりをかけているに違いない.国会ではさっぱり審議が行われず,それでいて消費税は10%と云う話が先行し,抜き打ち検査ではなく,事前通告した一部の施設の査察を済めば,アメリカ産牛肉が輸入再開となる.また一部の牛肉に異常があっても,前回のように全ての輸入を止めないことを日本側は呑んでしまったようです.これは降伏したと同じです.日本全体がサッカーの敗北で呆けてしまったためでしょうか.テレビは大学生のリンチ殺人事件と美容整形外科医の娘の誘拐未遂事件ばかり報道しています.このまま秋までレームダックでいいのか?総裁選のニュースだけでいいのか?エネルギー問題,アメリカの景気減速,中国の経済成長の歪み,米軍再編,日本の自殺率,考えなければならないことはそれこそ一杯あるはずなのですが.

tnakadat at 00:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 記事,事件 

June 28, 2006

夏の陽気

夏の陽気雲はすっかり夏の雲.午後からところどころで雷雨があったようです.この天気も明日までで,週末は梅雨前線の北上で雨模様との予報.ということは九州,四国地方は暑くなるということなのでしょうか.

tnakadat at 19:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)  

あじさい

あじさい今日は梅雨はどこにいったのか,というほどの陽気.各地で28度を越え,夏を思わせる日差しの一日でした.あじさいはそろそろ花をつけ始めましたが,まだ緑が強く,青や紫は弱いようです.


tnakadat at 19:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 花たち 

何だろう?

何だろう北上市のJR北上駅近く,新幹線の高架橋そばにある小さな公園の背の低い潅木に白い花が咲いていました.周囲には芳香が漂い,ハチが蜜を求めて集まってきています.ネットで調べてみましたが,ショウキウツギのようでもありますが,花ビラが4枚で,丸い形の実のようなものは,ショウキウツギの写真には見当たらず,ガクにあるはずの白いひげもありません.判る方がいらっしゃれば教えてください.


tnakadat at 19:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 花たち