February 2007

February 28, 2007

壮大で,愚かな,悲しい人体実験

厚生労働省がインフルエンザ治療薬のタミフルの使用注意勧告を出しました.副作用報告よりは軽いものですが,少なくとも小児,学童に対するタミフル使用の大きな歯止めになることでしょう.今のところ相次ぐ飛び降りなどの異常行動と,タミフルの因果関係は不明です.またこのような副作用の報告は,我が国以外では確認されていません.あるいはインフルエンザの高熱や,患者自体に問題があったのかもしれません.しかし一昨年の報告では,日本は世界中の8割に上るタミフルを使用し,小児に限ればアメリカの何と13倍ものタミフルが使用された,といわれています.タミフルで確認されている薬効は,飲まない場合に比べ,解熱と自覚症状の改善が48時間早くなる,という事実のみです.死亡率や,重症患者の予後を変えたという報告はありません.

 本来このタミフルは,近い将来起こるであろう,新型インフルエンザのために備蓄すべきものでした.それが子供を休ませたくない,試験を受けさせたいという,両親にとっては切実な,しかし医学的には取るに足らない理由のために,浪費してしまったことになります.またこのような事態を看過してきた,医師会や厚生労働省も愚かである,と思います.「良薬口に苦し」といいます.国民や患者に対し,時に厳しく説明しなければならないこともあるはずです.

 日本では「備えあれば憂いなし」という諺があります.これでは「備えなくして,憂いばかり」です.今の世相は,甘く感傷的な,自己中心的な方向へと流れてしまい,マスコミがそれを大いに助長します.後で苦い思いをするのは,自分達だというのに.このタミフルに関連する悲しい事故ほど,今の日本に何が足りないのか,必要なものは何なのか,を示している事例はないでしょう.昨日中国市場とニューヨーク市場で株価が全面安となりました.「アリとキリギリス」のキリギリスとならないことを祈るばかりです.

tnakadat at 22:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 記事,事件 

武田邦彦:リサイクル幻想

リサイクル幻想
著者は名古屋大学教授で資源材料工学が専門.その専門家が「リサイクルは資源の無駄使い」と力説しているのだから,穏やかではありません.例えばこの本の帯の部分には「ペットボトルを石油から作り,消費者の手元に届けるまでの石油の使用量は,ボトルの大きさにもよりますが,約40グラムです.ところが,このボトルをリサイクルしようとすると,かなりリサイクルが進んでも150グラム.つまり,4倍近く石油を使うことになります.」と書いてあります.

 この部分だけ読むと今のリサイクルは,何と資源を浪費し,無駄なことをしているか,と思うに違いありません.しかしこの文章にはトリックがあります.ペットボトルをリサイクルしなければ,どうなるのか,が抜けているのです.もちろんリサイクルしなくても,誰かが集めて焼却処分か,埋め立てなければなりません.ペットボトルは耐衝撃性に優れていますから,簡単には押しつぶすことが出来ません.しかもこのペットボトルの素材であるポリエチレンテレフタレートは燃焼させた場合のカロリーが低い.これは化学式を見ればわかりますが,ベンゼン環に4個の酸素分子が結合しています.その分だけ酸素と結合しにくいわけです.ペットボトルを燃やしても旨みが無ければ,埋め立てるしかありません.年間消費されるペットボトルは膨大な量ですから,埋め立てに使われるエネルギーや,それによって使用できなくなる地面や,砂浜の面積もこれまた膨大です.ところが著者の計算には,リサイクルされないことのマイナスは全く考慮されていませんし,それに要するエネルギーも計算されていません.

同様の記述はガラスのリサイクルにも見られます.テレビのブラウン管に含まれる微量の重金属が混入する可能性があるから,ガラスのリサイクルも有害だ,と述べるのです.ところが著者も認める通り,ガラスのリサイクル率はかなり高く,しかもガラス瓶とブラウン管とが混入する可能性はかなり低いのです.おまけにゴミの分別に要する手間とエネルギーは膨大だから,全て一緒に燃やして,その灰を「人工鉱山」なるものを作り,そこに閉じ込めてしまえ,というのです.その中には鉛やカドミウムも含まれてしまうのです.鉛もカドミウムも融点が300度程度で,焼却炉であっという間に溶けて,冷やされると同時に微小の粉末になって塵埃となります.もちろん焼却炉は重金属などが溜まる一方になるでしょう.しかもそんな人工鉱山を人口30万人当たり一個つくれば良い,といっているのです.東京都では30箇所,名古屋でも7箇所です.何もかもを燃やした燃え殻を傍に置いておきたい人間がどれだけいるのか,問うて見たいものです.

 これが効率的な解決法でしょうか.結果的にはこのような粗雑なゴミ処理は高くつくのではないか,と思うのです.しかも氏はこの方法のコストを明示していません.多分このようなゴミ処理が最善と思う人は少ないのではないか,と思います.実は氏のいうことはプラスチックにおいて良く当てはまり,その他の素材では余り当てはまらないことが分かります.このサイトを見ればスチール缶やガラス,アルミは概ね90%近いリサイクル率が達成されていることが分かるのです.銅やステンレスなど盗難に遭うほどなのですから,金属はそれほど心配する必要はありません.問題はプラスチックなのです.

 これだけリサイクルが叫ばれているペットボトルですら,60%そこそこです.多分この著者はプラスチックの肩を持ちたかったのでしょう.しかし攻撃する方向が違うのではないか,プラスチックの使用量を抑えるか,プラスチックのリサイクルが進みやすい技術を模索するのが,あるべき姿なのではないでしょうか.その端的な例が,漁船やモーターボートに使用されたFRPです.処分できないFRP船が浜辺に放置されているのは,ご存知の通りです.最近ようやくFRP船を処分するプラントが出来たそうですが,これまで処理することを考えずに,企業は多くのプラスチックを生産し続けていたのです.著者が批判すべきなのは,むしろそちらではないでしょうか.

tnakadat at 21:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 記事,事件 

February 27, 2007

de ja vu:アカデミー賞とワールドカップ

昨夜第79回アカデミー賞の発表がありました.各賞の受賞は次の通りです.作品賞と監督賞は「ディパーテッド」が獲りました.香港映画「インファイナル・アフェア」のリメイクです.主演男優賞はウガンダの独裁者,アミン大統領を描いた「ラストキング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィテカー.主演女優賞はダイアナ妃の死とイギリス王室の混乱を描いた,「クィーン」でエリザベス女王を演じたヘレン・ミレン.日本の菊池凛子さんが取るのではないか,と注目された助演女優賞は,シュープリームスと1970年代のソウル・ムーブメントを題材にした「ドリーム・ガールズ」のジェニファー・ハドソンが獲りました.

こうして見るとやはりクリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」が,作品賞を獲得する可能性は低かったような気がします.外国映画賞のドイツ映画の「善き人のためのソナタ」は,旧東ドイツの国家保安省(シュタージ)の市民監視を描いたものです.旧共産圏の恐るべき監視体制と,非人間性を描きながら,それは現在のアメリカやイギリスの政府による盗聴や監視に繋がります.つまり過去を描きながら,それは体制や国境を越える.優れた芸術作品は時空を越えるのだと思います.

 他方「硫黄島からの手紙」が戦争の悲惨さや,空しさを描いたものとはいえ,もはやそういう視点で日米関係や,戦争を描いても,所詮は日本人や,アメリカの一部でしかもてはやされないのではないか.現在のイラク戦争と二重写しになる,といいますが,それなら何故広島や長崎の原爆を取り上げないのでしょう.原爆こそが日本の敗北を決定付け,アメリカの覇権を確かなものにしたし,北朝鮮やイランの核開発という現代に繋がる問題です.考えてみればハリウッドには核戦争を題材にした映画は数多くありますが,原爆投下をそのものずばり取り上げた作品はあったでしょうか.我が国でも原爆を真正面から捉えたのは,今は亡き今村昌平監督の「黒い雨」だけではないでしょうか.ナチスドイツのユダヤ人虐殺が,幾度となく映画に取り上げられたのと,比べてみれば良い.そのアメリカですら,拉致に拘り続ける日本の頭越しに,さっさと北朝鮮の経済封鎖を解除しました.何だか日本だけが冷戦体制の中で,惰眠を貪っているようにしか思えないのです.

 また菊池凛子さんは「バベル」で熱演したかもしれませんが,アメリカの賞ということからすれば,「ドリーム・ガールズ」の方がやはり訴えるものがあったように思えます.アミン大統領の独裁やダイアナ妃とイギリス王室,それぞれ魅力ある素材です.ところが日本では皇室を描いたオーストラリアのジャーナリストの本が出版中止に追い込まれましたし,従軍慰安婦裁判の問題でNHKは大きく報道姿勢が後退しました.日本の文化や,報道自体が大きく内向きになっていること,そしてそれが日本人の視野を狭め,本来なら見えるものを見えなくしているように思えます.

 バブルの頃にタイムスリップするという映画「バブルへGO!」をホイチョイプロ,東宝,そしてフジテレビが制作しましたが,多分「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の二番煎じでしょう.ジュリアナ東京や,お立ち台が描かれても,バブル経済の主役であるヤクザの地上げや,ノーパンしゃぶしゃぶなど,大蔵省官僚と銀行やノンバンクの腐敗は描かれないのではないか.それにしてもバブル全盛期に,しこたまお金を儲けたはずのホイチョイプロと,フジテレビが,こういう映画を性懲りもなく作るというのが,もはや末期的症状のように感じます.またもや東京の一部にはバブルが起きているのでしょうか.しかし多くの国民は醒めた目で見ているのです.それでもマスコミは経済が浮揚する,成長すると云い続けています.どんどん日本の文化が内向きになっていることが,そしてサッカーと同じように,マスコミが大騒ぎをするのと裏腹に,内外格差が拡がっていることを痛感します.

 確かにノミネートされたのだから,選ばれる可能性はある.しかし本命との実力差は相当あった.何だか昨年のワールドカップのようです.そして直前まで大騒ぎをして,後は「祭りの後」のように,急に盛り下がるマスコミの姿勢もこれまた,ワールドカップを髣髴とさせるものです.ワールドカップ,その前のトリノオリンピックでも,相当な実力差がありながら,日本が勝てる,と言い続けたマスコミは批判されました.それでもこのアカデミー賞の騒ぎようを見ていると,全然マスコミは懲りていないように見えるのです.

tnakadat at 10:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 記事,事件 

February 25, 2007

北極の氷が溶けると,海水面は上昇するか

氷−1氷−2リサイクル幻想」という本を書いた武田邦彦氏が「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」という本を出したそうです.この中で温暖化で北極の氷が溶けても海水面は上昇しない,と書いていることを池田信夫氏が紹介しています.

 で写真はコップに氷を浮かべたもの.左が浮かべた直後.右はその1時間後です.御覧のように水は溢れません.この理屈は武田氏が「北極の氷とアルキメデスの原理」という記事で述べてある通りです.確かに北極海に浮かんでいる氷山が温暖化で溶けようと,海水面は上昇しない.しかし武田氏は肝心なことを忘れているようです.それではこの北極海の氷山はどこでできたのか,ということです.

 豪華客船タイタニックに衝突した氷山は,グリーンランドの氷河が北極海に落ちて生まれたもののようです.つまり氷山の多くは,高緯度地方の氷河が離岸して出来たものなのです.地球上の水の97.3%は海水,残りのたった2.7%が陸上にあります.陸上の水のうち,氷河が2.1%,その他が0.6%と見積もられています.氷河の水は数千年前のものと考えられており,これは地下水よりも古い.川の水や,湖沼の水のターンオーバーとは比較にならない,寿命の長さが氷河の特徴です.これが溶けるか,増えてゆくかは,海水面の上昇に影響を与えるのです.海水が蒸発し,雲となり,雨になる.陸地に降った雨は,やがて川になり,また海に還る.しかし氷河はその循環が極めて遅い.ですから寒冷化すれば,雪は氷河となり,ごく僅かしか海へ戻らない.海水面は下がります.逆に温暖化すれば,海水面は上昇し,低地は水没します.

 事実氷河期にはアリューシャン列島や,アラスカが地続きになっていたわけですし,日本列島も中国大陸と地続きだった.上海蟹とモクズガニは遺伝子的に同一と呼ばれていますし,日本に生息する多くの動植物は,この時期に大陸から移動してきたものです.縄文時代には世界的な温暖化の影響で,縄文海進という現象があったことは,疑いようの無い事実です.

 確かに武田氏の「北極海に浮かぶ氷山が溶けても海水面は上昇しない」という主張は科学的に正しい.しかし北極海に浮かぶ氷山が溶ける時,極地方の氷河も減少し,その水は最終的には海に注ぐ.従って海水面は間違いなく上昇する.「北極海の氷山が溶けると海水面が上昇し,南の島が水没する」という環境保護グループの主張はプロパガンダかもしれませんが,アルキメデスの原理を持ち出して「変わらない」と主張するのも,これまたプロパガンダです.海水面が上昇するにせよ,それがどの程度かは,予測するシミュレーションの方法と,入力する数値による,と答えるのが良識ある科学者として相応しい態度なのではないでしょうか.

 武田氏は地質学と考古学の常識を無視しているのか,知らないようです.この武田氏はさる国立大学の教授らしいのですが,専門以外のことは興味が無いのでしょうか.もし知っていて,このような珍説を広めているとすれば,困ったことです.

tnakadat at 22:57|PermalinkComments(6)TrackBack(1) 記事,事件 

フキノトウ

ふきのとう今朝の盛岡の最低気温は氷点下6.6度.久々に寒い朝でした.それでも日中は強い日差しのせいか,3度近くまで気温が上昇しました.昨年は真冬日が続いていたのが,嘘のようです.溶けかけた雪の下から黄緑色のフキノトウが顔を覗かせています.

tnakadat at 22:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 自然・環境 

February 23, 2007

どこが「第二の西山事件」なのか

週刊文春と週刊新潮が揃って読売新聞記者の中国ディーゼル潜水艦事故報道を取り上げています.アメリカ大使館に勤めていた女性と不倫関係にあったとか,取材が強引であったとか,記事には書かれていますが,伝聞や推測の域を出ません.しかもこの潜水艦の故障を最初に発見したのはアメリカの軍事衛星であるとか,潜水艦に300番台の数字が書かれていたのを報道したのがいけなかった,などと書かれていますが,明級の潜水艦が03で始まることは,別に秘密でも何でも無いようです.詳しくはこちらを御覧下さい.この事故を起こしたとされる明級のディーゼル潜水艦は1970代に建造されたもので,通常型空母キティホークに接近した宋(ソン)級に比べれば,脅威は遥かに小さい.しかも防衛省の課長で今取り調べを受けているとされる一等空佐は情報本部第五課所属で,その職務はロシア地域の電波傍受と,その分析であると週刊文春は書いています.何だか事件全体が怪しげなのです.西山事件は佐藤内閣時代の沖縄返還を巡る,日本政府とアメリカ政府の密約をすっぱ抜いたものでした.今回の事件は産経新聞がスクープしたようですが,何となくおかしな印象を与えます.ご存知の通り,読売新聞の渡辺氏は安倍首相とは親密な間柄です.安部政権誕生時,読売新聞は安倍政権よりの記事を書いていました.ところがどうも今はそうでもないらしい.事件はつまらないが,今頃何でこんなことが記事になるのか,そちらにむしろ興味があります.

tnakadat at 19:19|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 記事,事件 

Both Sides Now

Both Sides Now ジョニ・ミッチェルが作詞,作曲,ジュディ・コリンズが1968年に取り上げ,日本では「青春の光と影」というタイトルでヒットしました.

森進一氏がヒット曲「おふくろさん」の冒頭で「いつも心配かけてばかり いけない息子の僕でした 今ではできないことだけど しかってほしいよ もう1度」と語りかけたことを作詞家の川内康典氏が激怒,もうこの曲を歌わせない,と息巻いているそうです.氏は「了解していない.森のやっていることは作詞家同士なら盗作と同じ.人間として失格」と断じているそうですが,もし川内氏の言い分が通れば,歌手や演奏家は一切アドリブやアレンジが許されないことになり,演奏の前に事前の了解が無ければ,これ等の行為が出来なくなります.もちろんヒップホップのサンプリングなど問題外です.森氏側は川内氏に謝罪し,和解する方向のようですが,音楽業界や,著作権協会が他人事のように森進一さんだけに罪を被せるのは,いかがなものか.作曲家や作詞家にしてみれば,自分の意にそぐわない演奏は不愉快です.しかし一旦発表された作品は彼らの専有物ではなくなります.表現者にも自由はあるはずです.

6年前群馬県で起きた殺人事件の容疑者とされる40歳のペルー人に対し,警察庁はペルーの警察当局と代理処罰が可能かどうか,検討するとしています.ブラジルに帰国した容疑者の代理処罰が,つい最近認められたばかりですが,ペルーとの間では代理処罰の前例はありません.もし日本国内でペルー人が犯した罪が本国で問われるようであれば,日本人あるいは日本国籍を持った人間がペルーで犯した罪を日本国内で処罰しなければなりません.ペルーの元大統領だったフジモリ氏は,作家である曽野綾子氏の支援で,日本国内に留まりました.今後はこのようなことが出来なくなる可能性があります.

池田信夫氏と山形浩生氏がネット上で生産性と賃金の関係について,激しい議論を行いました.池田氏の結論は「生産性の低い重厚長大型の産業から,IT産業のような高い生産性と成長が望める産業へ労働力が移転することが,結果として労働賃金を上げる.固定化した賃金や,横並びの賃金制度はむしろ競争力を低下させる」というものです.誠にもっともなのですが,生産性が高い企業は本当に優良で,社会に貢献するのか,というのは全く別です.マイクロソフトのオフィスの利益率は50%を越す,といいます.しかしこのオフィスやインターネット・エクスプローラーのために,ロータスや,一太郎,ネットスケープなど,さまざまなソフトが食い尽くされたことも事実です.いまやマイクロソフトの開発者は,インドを中心とした低賃金の労働者が中心らしい.そもそも我が国で最も生産性の高い企業はどこでしょう.我が国のアングラマネーは2000年の推計でおよそ20兆円といわれています.そのうち10%が暴力団に関係するそうです.山口組は全国のおよそ半分として,1兆円です.構成員がおよそ2万人,一人当たりの生産高は5000万円.経費は事務所と人件費だけ.おそらく日本でもっとも生産性の高い企業ではないでしょうか.

更に池田氏と田中宇氏は「環境省にとって不都合な真実」と,「地球温暖化の似非科学」という二酸化炭素排出と温暖化の間に,科学的な根拠はないという説を取り上げています.確かに二酸化炭素の排出量が上昇しても,地球は寒冷化するかもしれません.海水面上昇は,さほどではない可能性もあるでしょう.しかし化石燃料を燃やせば,炭酸ガスが排出されること,資源としての化石燃料が無限でないことは疑いの無い事実です.天然ガスもこのまま利用し続ければ,あと40年ほどで枯渇するといわれています.石油は太古の昔の微生物の死骸ではない,地球内部の高温高圧環境下で,いわば無機的に生まれたものだ,ということを唱える人もいますが,どちらも炭素と水素という比較的軽い分子が結合したものです.これらの物質が地球内部に多量に存在する筈がありません.結局産業革命以降の人類は,かつて地球に降り注いだ太陽エネルギーを消費しているに過ぎません.このエネルギーの収奪が未来永劫続くということは有り得ないのです.地球温暖化が嘘であろうとも,このシステムはどこかで破綻するということです.一方地球温暖化は幻である,と唱えることによって利益があるグループが紛れも無く存在します.石炭産業です.石炭は燃焼すると二酸化炭素しか排出しません.天然ガスは燃焼すると水素は水になります.石炭は環境を悪化する悪者扱いされてきました.ところがフランスやドイツ,そしてアメリカと中国は国内に比較的産出量の多い炭鉱を持っています.炭酸ガス排出という足枷が無くなれば,これらの炭鉱は高く売れるでしょう.嘘をついているのは一体どちらなのでしょうか.

ちなみにジョニ・ミッチェルの青春の光と影の最後はこうなっています.なかなか味わいのある歌です.

I've looked at life from both sides now
From win and lose and still somehow
It's life's illusions I recall
I really don't know life at all


tnakadat at 11:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 記事,事件 

February 22, 2007

更科:天ぷら蕎麦(680円)

天ぷら同じく北上市の更科の天ぷら蕎麦.かき揚蕎麦と同じ値段です.天ぷらは海老が一匹と茄子,シソの葉という組み合わせですが,ひょっとすると季節によって野菜は変わるのかもしれません.もちろん蕎麦は更科系の白っぽい細めの蕎麦です.こちらもなかなか美味しく戴けました.

tnakadat at 21:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)  

更科:かき揚蕎麦(680円)

かき揚北上市にある更科のかき揚蕎麦.かき揚には海老,アサリ,ホタテ,タマネギ,ニンジンなどが入っています.かき揚とネギは別の皿に載っていましたが,蕎麦の上に乗せて撮影しました.本格的なかき揚げ蕎麦は,小柱や小海老などなのでしょうが,タマネギやニンジンの甘さも捨て難いものです.やや甘辛いそばつゆが,天ぷらと良く合い,美味しい一品でした.

tnakadat at 21:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)  

渡り屋:丸鶏チャーシュー麺(780円)

渡り屋盛岡市の南西,羽場というところに最近できたラーメン屋さん.売りは焼き干しを使った焼き干しラーメンなのですが,これは丸鶏ラーメンという鶏ダシのラーメン.焼き干しラーメンは,いささか煮干しの匂いが強過ぎて,私にはちょっと合わない感じでした.お店の雰囲気はとても家庭的で,日曜の昼時は結構混雑するようです.

tnakadat at 21:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)