April 2009

April 30, 2009

Alert lebel Phase5

 WHOが緊急会見を行い,警戒レベルをフェイズ5に引き上げました.アメリカで感染者が増加し,死者が出たことが大きい,と思います.すでに新型インフルエンザの遺伝子配列は同定され,カリフォルニアとテキサスの株は同一のようです.アメリカCDCはこの新型インフルエンザを検出するリアルタイムPCRキットを開発,使用する予定だと書かれています.日本ではまた国内での患者は発見されていませんが,国内では新型インフルエンザを早期に発見できる検査法がありません.

 昨日から始められた機内検疫は新聞報道を見る限り,既存の診断キットで今国内で散発的に発生しているB型インフルエンザではないことを確認,かつA型インフルエンザであれば,人間及び豚の主要な流行株であるH3N2でないことを,リアルタイムPCR検査でチェックするという,二段構えの検査を行っているようです.このリアルタイムPCRは人間及び豚のキットがすでにあるのでしょう.すでにCDCと同様の診断法の開発に動いているのでしょうが,現状ではこれが精一杯ではないか,と考えられます.最大の試練が訪れるのは,海外旅行からの帰国ラッシュが到来する,大型連休後半です.機内検疫には防衛医大の医師や自衛官も動員されるとのことですが,この辺りも応召義務の不備が現れているように感じます.とにかくベストを尽くすしかありません.頑張ってほしいものです.

追伸:新型インフルエンザの遺伝子配列についての記事が4月28日付けMMWRオンライン版に載っています.この記事によれば,この新しいウイルス(Swine-origin influenza virus:S-OIVと命名されています)はこれまでのヒト,ブタインフルエンザにはない特徴を有し,M2蛋白に遺伝子変異を持ち,アマンタジン,リマンタジンには抵抗性だが,タミフル,リレンザは有効と書いています.問題は診断キットですが,これも早晩開発,販売されるものと考えられます.この大型連休中はとても無理で,おそらく第二波,今秋の流行を見据える形になるでしょうが.

tnakadat at 07:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 記事,事件 

April 29, 2009

牧場の花

牧場の花この小岩井の桜並木は先ほどの写真で分かるとおり,周囲は牧草地で,この時期は生え始めた牧草の緑が鮮やかです.桜のピンク色,牧場の緑,空の青,岩手山の残雪の白.小岩井農場の春は色鮮やかです.

tnakadat at 12:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 花たち 

朝日の中

朝日の中この写真も小岩井農場の桜です.時間は午前6時頃.そろそろ観光客の車が増えてきた頃です.出かけた頃はかなり寒かったのですが,太陽の光でかなり暖かくなりました.

tnakadat at 12:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 花たち 

一本桜

一本桜NHKの連続ドラマのおかげで観光客がぐっと増えた,小岩井の一本桜.まだ咲き始めで,東側の枝だけうっすらとピンク色になっています.見頃は今週末か,来週でしょうか.ここ数日は晴れの日が続くとのことですので,花の持ちもよさそうです.

tnakadat at 12:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 花たち 

小岩井農場

小岩井農場一昨日まで低気圧で荒れ模様の天気が続きましたが,昨日からは高気圧に覆われ,良い天気が続いています.この写真は昨日の朝に撮影したものです.朝の最低気温は1度近くで,車のボンネットには霜が降りていました.この桜並木は四分から五分咲きというところでしょうか.

tnakadat at 12:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 自然・環境 

April 28, 2009

Pandemic Flu 2009

alert lebel WHOは予定されていた緊急会議を一日繰り上げ,メキシコから始まった豚インフルエンザウイルス感染のレベルをphase4に引き上げました.しかしこのphase4は暫定的なもので,さらに引き上げられる可能性が高いと考えられます.phase4からphase6まではそれほど時間を要さないでしょう.すでに多くの国で感染が確認されており,グローバル化,ジェット機で移動する現在,パンデミックは時間の問題だと思います.WHOの藤田事務局長補は「国境封鎖や渡航禁止といった処置を勧告しない」とし,事実上インフルエンザの封じ込めに失敗したことを認めています.この状況で,メキシコへの渡航は自粛するでしょうが,問題は隣の国,アメリカです.

 アメリカ=メキシコ国境は世界最大の不正入国者が行き来するといわれます.推定で年間100万,アメリカの農業人口の45%はメキシコからの不正入国者とされていますし,食肉加工など,アメリカ人の嫌がる職種の多くは,海外からの移民やメキシコからの不正入国者で占められているといわれます.メキシコにおける死亡者が異常に高いことが報告されていますが,メキシコでは健康保険の加入者が全国民の半数に満たない,といわれていることも関係していると思われます.

 ではアメリカはどうか.アメリカでも健康保険の加入者は人口の7割程度です.もちろん失業者や海外からの移民は加入できないでしょうし,メキシコからの不正入国者は保険どころか,ビザや身分証明書すら持っていないわけですから,いかにアメリカの医療が進んでいても,把握は困難です.

 一昨年ハリケーンでニューオーリンズで大きな被害を受けましたが,その原因はテロとの戦いに予算が投入され,災害対策の予算が大幅に削減されたため,と云われています.レーガン元大統領に始まる新自由主義で,保健所など公衆衛生に関わる施設や予算は大きく削減された,と言われます.今のアメリカは上半身が肥満体,下半身は細く,足腰が弱いという,ちょうど現代のアメリカ人のような姿をしています.アメリカの足元で拡がるこの災害に対処できるでしょうか.アメリカの抱える大きな問題は,昨年のサブプライム・ローンと同様に,パンデミックに対しても大きな弱点となり得る可能性があります.

tnakadat at 07:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 記事,事件 

April 27, 2009

Simon & Garfunkel:Live 1969


Live 1969
Live 1969
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このところ堅苦しい内容が多かったので,感動したアルバムの紹介を(笑).何と40年前グループとして最後のアルバムとなった「明日に架ける橋」発売直前に行われた全米ツアーのライブアルバムです.一部ノイズが入っている部分がありますが,録音状態は極めて良好.そして何といっても素晴らしいのは,「明日に架ける橋」に収められた「ボクサー」や,「明日に架ける橋」のライブ・バージョンが聴けること.このライブは構成がこれまでのポールのギターのみというシンプルな構成から,ピアノ,ドラムス,ベースといった,より多彩な楽器を取り入れた構成に移っていったことが分かります.そういう意味では,Live from New York City, 1967 と解散後に共演したConcert in Central Park とを繋ぐ,特にポール・サイモンの音楽の軌跡を知る貴重なアルバムと言えます.確かに「明日に架ける橋」はピアノなしでは語れません.そのピアノはアルバムでも演奏したラリー・ネクテル,ドラムスはハル・ブレイン,ベースがジョー・オズボーンという,これまた凄いメンバー.ファンはもちろん,普通の人も聴いてほしい.サイモンとガーファンクルのハーモニーの凄さ,ギターのテクニック.今でこそコンピュータがリズムも,コーラスも完璧に作ることができますが,このアルバムは全て手作業で,しかも一発録音.流行とか,トレンドとかという言葉が馬鹿らしく感じられます.国内盤は出ていませんが,輸入盤がアマゾンから購入できます.お勧め.

tnakadat at 10:35|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 音楽,CD 

応召義務

 応召義務という言葉があります.元々「応召」とは戦前在郷軍人が,召集令状によって指定された場所に駆けつけることを指すそうです.ところが今の時代には応召義務を明確に規定する法律は医師法のみで,医師法19条「診療に従事する医師は,診察治療の求があった場合には,正当な事由がなければ,これを拒んではならない」と医療者の診療拒否を禁じるという,いささか本筋からずれた解釈がなされています.しかし本来応召義務というのは,有事の際に社会の安定,維持に不可欠な人員が駆けつけることを意味する筈です.

 我が国では有事というと,戦争を連想するためか,有事という言葉を避けるだけでなく,有事を想定することすら忌避する傾向が見られますが,しかし地震や台風といった自然災害も有事ですし,新型インフルエンザのパンデミックも有事です.まだWHOはメキシコで起きた豚インフルエンザを「人から人への感染が起きる」フェイズ4と断定するのを避けていますが,現状は限りなくフェイズ4に近い状態と云ってよいでしょう.もしこのゴールデン・ウィーク中に感染者が国内に入ったらどうなるか.保健所や公的病院の対応はどうか.

 特に五月の4連休は多くの企業のみならず,病院や保健所も休みです.どうするつもりなのでしょうか.昨年暮れに起きた殺虫剤が混入した中国製冷凍餃子事件でも,千葉県の保健所が年末対応だったため,調査報告が遅れて新たな被害を生みました.国家公務員法や地方公務員法を見ても,応召義務の記載はありません.この国には細部を異常に拘るのに,肝心な部分がぽっかり抜け落ちるという悪癖があるように感じます.

tnakadat at 07:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 記事,事件 

April 26, 2009

灯台下暗し:豚インフルエンザの奇襲

 メキシコから始まった豚インフルエンザはまたたく間に拡がりつつあります.メキシコではすでに1000人以上が感染し,81名が死亡したようです.アメリカでも3つの州で患者が確認され,ニュージーランドの高校生10人が感染し,日本でもメキシコ,アメリカから帰国した3人が発熱などの症状があり,現在検査中のようです.この豚インフルエンザは1931年アイオワで初めて発見されたことになっていますが,実はスペイン風邪が起きる直前に,アイオワで同様の症状で豚が死んだことが分かっています.

 1918年10月初旬全米の数百万の豚が発熱,咳,鼻汁などの症状で倒れ,次々死んでいったことが記録に残されています.ちょうど同じ頃アメリカ軍の兵舎や輸送船で次々に兵士が倒れ,折から第一次世界大戦が起きていたため,またたく間に全世界に広がってゆきました.WHOも我が国も,新型インフルエンザはアジア,特に中国,ベトナムで起きるものと推定していました.しかも鳥インフルエンザから人間に伝播するだろうというシナリオを想定していたのです.ところが北米,しかも豚インフルエンザという形で起きてしまった.明らかにアジアで起きたH5N1ウイルスよりも,人から人への感染性は強そうです.

 確かにH5N1ウイルスも人から人への感染が否定できない事例がありましたが,それは家族など相当密接に接触している例に限られていました.ところが今回の流行はニュージーランドの高校生の感染を見ても,遥かに人への適応が進んでいるように感じます.この流行はひょっとするとパンデミックとなるかもしれません.昨年起きた経済恐慌もそうですが,チャイナ・リスクといいながら,結局はアメリカ・リスクでした.やはり灯台下暗し,なのです.

tnakadat at 20:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 記事,事件 

薬物乱用は増加しているのか

 もうテレビや新聞は草薙逮捕を全然取り上げませんが,彼が薬物乱用の嫌疑を受け,取り調べられたことは,ほぼ確実です.最近中村雅俊氏の息子が大麻所持で逮捕されたり,力士が逮捕されたりと,大麻取締法による検挙が相次いでいます.大麻が本当に健康被害が強いのか,社会や治安に対して脅威なのか,ここでは触れません.しかしこの覚せい剤から大麻へのシフトは,間違いなく日本の外交政策の影響によるものです.北朝鮮禁輸によって覚せい剤の流通量は激減し,末端価格もおよそ8倍に跳ね上がっているそうです.

 一般的にこのような薬物は,気分が高揚するもの,気分が弛緩するものに分かれます.アルコールは二つの精神作用を併せ持つ面白い薬物で,しかも簡単に製造できることから,これほど流通し,文化としても発展できたのでしょう.とはいえ,過量に摂取すれば,今回の事件のような悲惨なことになりますので充分に注意が必要です.覚せい剤は精神を高揚させ,興奮させる代表のようなものです.戦争中は軍が歩哨や特攻隊に服用させたこともあるようです.戦後も一時期は薬として使用され,学生時代私も使った,と発言し,慌てて陳謝した大臣もいました.

 このような覚せい剤と同じような薬理効果のある薬剤といえば,コカインや,脱法ドラッグであるMDMAでしょう.しかしコカインが我が国で蔓延しているという報告は聞いたことがありません.MDMAは一般にエクスタシーと呼ばれ,外国人の出入りするクラブでひそかに流通し,最近では合法ドラッグから,脱法ドラッグと名前を変え,相当取り締まりが厳しくなっている筈です.

 興味深いのはアメリカで10代の薬物乱用者が減少していることです.これは国際麻薬統制委員会(INCB)が昨年報告したもので,ここ8年間で24%の減少を見た,とアメリカ政府が報告しているそうです.特に目立つのが大麻吸引で,逆に医療機関から処方される薬(抗精神病薬や鎮痛剤のことでしょうか)の乱用が増えている,と報告しています.もちろんアメリカの傾向を日本に当てはめるのは早計です.しかし日本でも大麻,覚せい剤をはじめとする薬物乱用は減少しているのではないか.そう感じる理由は,私が若い頃はヒッピー・ムーブメントにせよ,サイケデリック・ミュージックにせよ,大麻や,LSDが若者文化の隅々に染み付いていたことを知っているからです.

 ビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」はLSDのアナグラムと言われたし,キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」の後半で現れるモノリスから時空を移動する,光の乱舞をアメリカのヒッピーはLSDや大麻を吸引しながら観たと云われます.あの当時と今の日本は全然違います.確かにこれまでの日本は経済大国で,コロンビアからリッチな人間しか使えないコカインが流入するのは時間の問題と考えられてきました.コカインも覚せい剤と同じアッパー系の麻薬で,リッチな顧客が覚せい剤から乗り換える需要があると思われてきたのです.ところが全然コカイン密輸が増えた,という話は聞きません.

 むしろ国際麻薬組織がターゲットにするのは,名実ともにアジアの金融市場となった上海なのかもしれません.かつて阿片が蔓延し,魔都と呼ばれた上海の方が確かに麻薬が似合いそうです.本当にこれほど厳重な薬物乱用防止が今の日本で必要なのでしょうか.内閣府や厚生労働省は,キャンぺーンで「戦後最大の薬物乱用!!」と言い続けます.盛んに警察は学生や力士を検挙し,こぞってマスコミは取り上げるけれども,それは彼らにとってこれだけ仕事をしていますよ,というアピールに他なりません.もちろん検挙や取り調べに使われるのは国民の税金です.厚生局麻薬取締部,いわゆる麻薬Gメンは拳銃所持を許されている筈です.しかし今回の事件といい,最近マスコミを賑わせている事件の多くは,拳銃を使用せざるを得ない状況になかったようですし,実際麻薬Gメンが殉職したという話も聞きません.せっせと雑魚を捕まえては「ほら,薬物乱用が増えていますよ!」と云っているような気がしてなりません.

 戦後最大の薬物乱用は,おそらくヒロポンを打ちながら作家が書き続けた戦後混乱期や,村上龍氏が「限りなく透明に近いブルー」でデビューしたベトナム戦争,全学連の時代でしょう.薬物乱用もやはり時代性というものがあるのだと思います.もはや今の日本にはそんな熱気も,若さもありません.今は閉塞感に押しつぶされ,アルコールや抗精神病薬に依存し,清水由紀子さんが硫化水素で自殺したように介護疲れで死を選ぶ,それがこの日本です.彼らに必要なのは警察ではなく,医療であり,福祉です.検挙,拘束ではなく,治療や癒し,優しさです.この国の指導者は国民の福祉,厚生ではなく,恐怖による支配を望んでいるとすれば,最近話題になっている世襲と併せ,全く北朝鮮の政治体制と何ら変わらない,ということになります.

 今回の事件でどれだけの税金が使われたのでしょうか.関わった人の数はおそらく二桁以上ではないかと思います.しかし酔っ払いが全裸で放歌していたからといって,検挙,勾留,半強制的に尿検査,さらには家宅捜索で,謹慎処分はいかがなものか.今回は裕福で社会的に恵まれた芸能人だから良かったものの,一般市民ならば社会的な信用を失い,ほぼ間違いなく失職,家族や友人からも見捨てられ,最悪自殺です.長きに及んだ防衛医大教授の痴漢裁判にしても全く同じです.あなたはどちらを選ぶでしょうか.この国の息苦しさ,閉塞感を直視するならば,この行き過ぎた官僚支配にノーという声を上げるしかないように感じます.

追伸:26日夜にNHKが新宿区戸山団地を取り上げていました.住民の半数が65歳以上で,自立することができない高齢者が多数を占めるそうです.この戸山団地は昭和30年代後半から建設が始まった,いわば高度経済成長の象徴ともいえる団地です.老朽化が目立つため,再開発が計画されているそうですが,住民はどうするのでしょう.ここにも自分たちの仕事はハコモノを作ることで,住民の福祉や介護はそっちのけという,この国の抱える大きな歪みが現れています.東京都庁と目と鼻の距離にある,現代の姥捨て山は都庁からは見えないのでしょうか.

tnakadat at 11:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 記事,事件