October 19, 2009

ワクチン狂想曲

 今日から新型インフルエンザのワクチン接種が始まります.医療従事者が最初に接種することになっているのですが,接種希望者の80%を満たす出荷量しか確保できないのだそうです.岩手県で全ての医師と,看護師の80%と言っていますが,これでは現場で働く看護師の士気が上がる筈はありません.医療従事者のみならず,現代の医療では検査技師,理学療法士など多くの人間が医療に関わっています.むしろ医師の接触時間は,小児科,救急科などを除けば少ないのではないか.何より医療従事者の分でさえ,充分な量が供給できない国内ワクチンメーカーの生産体制はどうなっているのか,いささか気がかりです.報道では国内メーカーが2000万人分生産可能としていましたが,全く需要に追いついていないのではないかと危惧されます.

 厚生労働省も慌ててこれまで二回接種と言っていたものを,「一回の接種で充分」と変更する始末です.アメリカでも一回接種なのだから,輸入に頼る我が国は最初から一回接種に統一するべきでした.そもそもアメリカでは医療従事者ですら接種希望者は多くありません.1976年の豚インフルエンザワクチンの副作用に懲りているのでしょう.一般市民に対する調査でも,46%しかワクチン接種を希望しないことが,先週のCBSの調査でわかっています.アメリカがのんびりしているのか,日本が過敏すぎるのか.厚生労働省の対策は常に後手に回り,不安を煽っているようにしか見えません.「足りない」,「間に合わない」という情報が流れれば,我も我もと,接種希望者は殺到します.危機管理に戦力の逐次投入はむしろ逆効果です.挙句の果ては肺炎球菌ワクチンの再接種と認める,との厚労省の発表.でも肺炎球菌ワクチンは現在入手困難と言われています.日本の官僚制度,そして日本の官僚を育てる,我が国のチマチマとした点取り教育は,そろそろ見直しが必要でしょう.

tnakadat at 15:43│Comments(0)TrackBack(0) 記事,事件 

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