September 03, 2004

鬼の手形

202bd778.jpg鬼の手形と呼ばれる高さおよそ6mの大きな花崗岩です.
言い伝えによれば岩手山の噴火で飛ばされたものと言われていますが…

もちろんこれも花崗岩の露頭で噴火によるものではありません.中央部に節理があり三つに分かれているためこの岩を祀っている神社は三つ石神社と呼ばれています.昔悪さをした鬼を神様が懲らしめてこの石に手形を押させた,という言い伝えから鬼の手形と呼ばれています.このような巨岩,巨石と鬼伝説は岐阜県御嵩町の鬼岩や京都府大江山の鬼退治など各地に見られます.二つの地域でも同様に花崗岩の露頭があり,特に後者は大江山の黒御影石として有名です.石の周りにはしめ縄の他に鉄製の鎖が廻してあります.これからも上に挙げた言い伝えの他にもこのような巨石に超自然的な力が宿っているのではないかと考えた古の人々の心を窺うことができます.

tnakadat at 15:37│Comments(2)TrackBack(0) 花崗岩 

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この記事へのコメント

1. Posted by sakaiy22   February 15, 2005 22:33
BLOGへのコメント、TBありがとうございます。
コメント返しのついでで恐縮なのですが、ふっと「カンカラ石」の話を思い出してしまったのです。お侍の奥方が上役から言い寄られて自害したお墓の話だったと記憶しています。
「カンカラ石」のあるお寺をご存知でしたらご教示願います。
googleでも出てこないのです。

それにしても、貴Blogまた改めて拝見しましたが、盛岡はいい街だなーとつくづく思いました。
『中年会社員の観察日記』作者
2. Posted by tantanmen   February 16, 2005 20:02
ちょっと書店で調べてみましたが,はっきりしませんでした.聞いたことが有るような気もしますので,もう少しお時間を頂ければ幸いです.だんだんつまらない建物が増えて,由緒のある建物が取り壊されていくことは,この地でも避けられないことのようです.できるだけ紹介していきたいと思います.

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