知的地盤を固めてくれる良書
・福澤諭吉『文明論之概略』
文明というキーワードを通じて、あるべき知的、精神的態度について考えさせられます。現代語訳版がおすすめ。

・西部邁『知性の構造』
真の保守的態度とは何たるかを、極めて抽象的に解説しています。「平衡させる」ことの重要性について認識が整理され、深化されます。

マルクス『ユダヤ人問題によせて』
正直、本題のユダヤ人問題についての記述には首をかしげるところが多々ありましたが、公共性に関する議論は圧巻です。数十ページしかありません。

マックス・ウェーバー『職業としての政治』
ウェーバー往年の名演説。責任倫理と心情倫理を区別するという議論はどんな人にとっても重要です。終盤の「それにも関わらず!」にも共感するところが多いはずです。

経済思想史の良書

・ガルブレイス『不確実性の時代』
・ハイルブローナー『世俗の思想家たち』
・小峯敦『福祉の経済思想家たち』
どれかがおすすめです。

経済、市場に関する良書
・マイケル・サンデル『それをお金で買いますか』
何でもかんでも思考停止的に市場に任せる態度について警鐘を鳴らす一冊。なるべく人生の早い段階に読んでおくべき。

・柴山桂太『静かなる大恐慌』
市場の失敗について学際的な観点から考察しています。

・中野剛志『国力とは何か』
日本もステートを強大にするよりも、ネイションを分厚くしましょう。

社会保障や政府の役割に関する良書
・権丈善一『再分配の政治経済学』シリーズ
いずれも傑作揃いです。具体的な政策論議と政治的実現可能性の議論をここまで高度に融合させたのはおそらくこのお方だけ。

・湯元健治『スウェーデンパラドックス』
なぜスウェーデンが高福祉と高国際競争力を両立し得ているかを論じます。制度はもちろん歴史や制度を支える哲学にまで踏み込んでいます。

労働に関する良書
・濱口桂一郎『新しい労働社会』
新書で出すべきではない緻密な議論。個人的読書歴の中で五指に入る名作。

・本田由紀『教育の職業的意義』
大学と就労をいかに架橋すべきかを考えるうえで重要な議論を展開しています。