273 :■■■■:2010/06/02(水) 00:12:10 ID:NVQJFDao
上条と美琴は人一人分の間をあけながらベットの上に腰をかけていた。
時間帯は深夜だと言うのに、部屋は電気がつけられておらず、部屋の中は夜の闇に支配されていた。
「キス………するぞ」
その闇の中で、上条は緊張した声で言うと美琴は恥ずかしさに赤くなりながらこくりと頷いた。
そして、その言葉がこれからすることの始まりだとわかっていたのでそれを意識して、さらに恥ずかしさとこれからする緊張感に心臓が爆発してしまいそうだった。
「ほら、こっちこい」
「……うん」
上条に誘導され、美琴はベットの上に正座して、上条と向かい合った。
そこで美琴は、上条も顔が真っ赤であったことに気づき、緊張しているんだと上条の心情を察した。
「えっと…今日で、3回目、でせうか?」
「……うん………3、かい…め」
「あ~……その、優しく……する、から」
「……うん……やさしく」
ぎこちない声で会話をする二人は、3回目だと言うのにこれから初めてする同士の会話のようであった。
そのことは本人たちもわかっているのだが、こうしてするとなると緊張で上がってしまい、上手く話せないのが二人の現状だった。
「そ、それ…じゃあ」
と、おどおどした上条の手が美琴の頬に触れた。
途端、美琴の肩がぴくりと震え、ぁ…と驚きの声を小さく発した。
上条はそれを聞いてぴくっと身体を震わせ、ただでさえいつも緊張感に心臓が飛び跳ねそうだというのに、さらに緊張感が増してしまったおかげでキスをしようとした動きにためらいが出てしまった。
「えっと……キス、するから、な」
ためらいが行動を鈍らせた。なのでキスをすることを言葉として言い、一旦気持ちを整えた。
それから小さくふぅと息を吐き出すと、上条は美琴の唇に自分の唇を強引に押し付け、そのまま美琴のベットの上に倒した。
「んんっ!!?? ……んっ」
いきなり倒されたので驚きはしたが、ベットに頭が付く瞬間、先回りしていた上条の手が美琴を優しく受け止めてくれたので、その驚きは一瞬だった。
それからは、大切にされているとわかるほどの優しいキスが、美琴の身体の緊張を優しく解いていた。
「んん…ちゅ………んっ……っ、はぁ…はぁ」
強引に唇を押し付けられてから10秒ほど経つと、上条は一旦唇を離し、美琴と見つめ合う。
互いに真っ赤になった顔と少々息が切れている呼吸は、今のこの場らしい雰囲気を漂わせ、小さな背徳感を感じさせる。
しかしそれ以上に、この雰囲気を大事にしている二人は、緊張感が前面に出てしまい、まだほとんど雰囲気に乗れていなかった。
「……御坂」
「な、何…?」
一言ずつの会話であるが、こんな会話でも緊張感が少し抜けていくようであった。
だが上条も美琴も、こうした会話は今のが最後だとこれからの展開を想像した思考がそう告げるようであった。でも、今の会話に後悔は、ない。
「………次から、する」
「…………ぅ、ん」
美琴はされる覚悟をしながら、目をぎゅっと閉じて、上条が来るのを待つ体勢に入る。
上条は美琴の身体を大切なものを守るかのように、優しく抱きしめて、御坂と名前を呼んでから、もう一度唇を合わせた。
「んんっ…ちゅっ……んぅ」
274 :■■■■:2010/06/02(水) 00:12:39 ID:NVQJFDao
最初は優しいキスだった。だが次第に優しさが激しさへと変わっていく。
当たるだけの簡単なキスではなく、少々過激で微妙に官能的。それが甘い香りを嗅ぐかのように、頭にびくんびくんと響く。
「ちゅっ……口、開いてくれ」
一瞬だけ唇を離して、美琴にそのようなお願いをする。お願いされた美琴は、今のこの状況でそれを断る理由はなかった。
美琴は上条に言われたとおり、自分の口を指一本あたりの大きさ程開けると、すぐさま上条の舌が開いた口に強引に差し込まれた。
その瞬間、緊張感に支配されっぱなしだった美琴は自分の頭にあったするスイッチが、かちっと音を鳴らして押されてしまったことを感じ取った。
「ん……ふ…ぁ……んっ」
差し込まれた舌を受け入れた美琴は、待っていましたとでも言うように差し込まれた舌に自分の舌をぶつけると、すぐさま舌を絡ませた。
ちゅっ……ぬちゅ……ちゅぱ……。
舌が美琴の口内に侵入した瞬間、初々しかった二人の態度からは想像できないほど、情熱的かつ官能的なディープキスへと姿を変えていく。
少年と少女の舌は、少女の口内を舞台にじゃれ合い愛し合う。
「んんっ……あふ………んんん」
ぬちゃ…ちゅぷ…ちゅ…・・ぬちゅ……。
美琴はディープキスを、自分でも驚くぐらいに感じてしまい、艶かしい吐息を堪えきれなかった。
さらに、身体が燃えるように熱くなり、額から冷たい汗がすーと垂れた。
ちゅぷ……ぴちゅ……ぬちゅっ…。
(キスだけで……かんじ、ちゃってる)
ディープキスをされるだけで、下半身からぬるりとした生暖かい液体が流れてきている。
信じられないかもしれないが、ディープキスだけで感じすぎてしまい、このままだと限界に達して飛んでいってしまいそうだった。
さすがに、キスだけでイってしまうとても感じやすいエッチな女の子だと思われたくなかったので、美琴はキスをやめようと唇を離す。
「んん…ちゅっ……んんっ!!!」
「はっ……はぁ……はぁ…どう、した?」
「はぁ……はぁ……はぁ……ぎ、ぶ」
下半身の違和感を感じながら、美琴は息を切らせながらそのように答えるが、一体何がギブなのかわかっていない上条は、まったくわかっていない表情を浮かべた。
一方の美琴はわかっていなくていいのよと、思いながらキスのときについた口元の唾液を舌で回収して飲み込んだ。
(ちょっと甘酸っぱい、わね。これが私とあいつの唾液…なのよね)
そう思うと、あっさりと飲み込んでしまった唾液をもう少し味わえばよかったと、考えなしに飲み込んだことを今更だが後悔した。
それから上条は美琴の制服に手をかける。すると美琴は、待ってと小さな声で抵抗したので、手をかけるだけにとどめ美琴の顔を見た。
「いい、よな?」
上条は制服を脱がせるつもりだったのは、美琴にもわかってはいたが、やはり脱がされるのにはまだそれなりの抵抗があった。
でも、それでも、ここでずっと首を振りっぱなしであったら、先には絶対に進めないしせっかくの雰囲気が台無しになる。それだけは、考えるだけでとても嫌であった。
「ぅ、ん……おねがい」
先ほど消えたはずの緊張感が改めて復活してしまったせいで、声がまた震えてしまった。
しかし美琴は、恥ずかしさと緊張感にさいなまれながらも、上条に先に進む許可を出してしまった。
なので恥ずかしさと緊張感は自然に消えてしまい、行為と雰囲気に任せるだけになるだろう。
それに、この二つの感情を上条は無視してくるはずだ。それは鈍感だからではなく、最後まですると言う上条の決意のようなものを感じ取っていたからだった。
だから美琴が今出来るのは、自分の制服を脱がそうとする上条を、アシストするだけだった。
275 :■■■■:2010/06/02(水) 00:13:57 ID:NVQJFDao
上条が脱がせたのは、美琴の上半身だけだった。と言っても、まだブラは残っている。
下半身の方は短パンを脱がせただけで、まだスカートと下着は残っている。
(やべえ…全裸よりも全然エロイ)
半脱ぎとは少し違うが、上はブラだけで下は無事の組み合わせは、過去に見た半脱ぎと近いものを上条に感じさせた。
その証拠に、上条の下半身は美琴のその姿に反応して、大きな棒となっている。さらに頭は熱湯をかけられたかのように熱く、頭に血が上っているのが自分でもわかった。
「…………ばか」
それに対して美琴は、恥ずかしさから頼りない胸を両手で隠し、視線を布団に逸らした。
だが美琴は気づいていない。そんな恥ずかしそうな美琴を可愛いと自然に思ってしまい、それが上条の理性の氷を少しずつ溶かしていっていることに。
「御坂。ブラ、ずらすぞ」
そういうと上条は胸を隠す美琴の両手をどけると、ブラを外さずに上にずらした。
「っ!!?? ぃゃ…」
上にずらされたブラは、本来持つはずの効果を失い、その効果を得るはずだったの胸は今、上条の目の前にあった。
少々頼りない大きさであったが、上条は大きさには文句はない。逆に綺麗で形が整っている美琴の胸の魅力に、文句を言いたくなってしまいたかった。
それほどまでに、美琴の胸は上条を引き寄せる強烈な何かを持っていた。
「それじゃあ、始めるからな」
今すぐに揉んでしまいたい本能の衝動を抑圧しながら、上条はできる限り優しく言うと、美琴は目をギュッと閉じながら小さく頷いた。
「あ……ふぁ……ん……や…」
優しく優しくと自分に言い聞かせ、乱暴にしたい欲望を抑えながら、じっくりと美琴の胸を優しく揉んであげる。
それだけで美琴は感じているような声を上げているが、これが本当に感じていることなのかは上条にはよくわからない。
一方まだ恥ずかしさが抜け切っていない揉まれている美琴は、上条の手に優しさを感じとった。だが同時に揉まれている感覚を抑え切れなかった。
「御坂、感じてるのか?」
「ぁ……ん……し、しらないわ…よ」
一応聞いてみたが、やっぱ答えてくれないかと素直に感じていると言ってくれなかったことに、少し肩を落とした。
しかしまだ始まったばかりなので、気を取り直して少しだけ力を加えて、今度は少々乱暴に揉んでみた。
「やぁ…ぁ……ふぁっ……ぅ……ん」
(さっきよりも声が大きい。これって感じてる…んだよな? ならば)
と乱暴に揉む胸を鷲づかみして、さらに乱暴に揉んでみた。
「あっ……んんっ…いゃ……んんぁ……」
ちょっとやりすぎになるかもなと少々不安に思っていたが、それとは逆に少々乱暴なほうが美琴は感じるようであった。
しかし、自分が今まで優しく揉み過ぎて美琴が感じていなかったのか。はたまた、美琴は少々乱暴な方が感じやすいのか。
どっちがこの反応に強く影響しているのかは、まだ上条にはわからなかった。ちなみに、答えは両方である。
「んふ……ぁ………だめ…ょ……んぁ」
(結構、感じてるんだな。んにしても、柔らかいよな。見た目はこんななのに)
小さいから柔らかくないのか思っていた過去の自分に教えてやりたいよと、胸の柔らかさの認識を改めながら上条は思った。
大きいほど弾力があるのは度重なるトラブルで知っていたが、美琴の大きさでも十分弾力はある。
それに大きさはあくまで理想なだけであって、小さいのが嫌なわけではない。
というよりも、大きくても小さくても女の子の胸は好きだ。それが高校生男子上条当麻の本音である。
276 :■■■■:2010/06/02(水) 00:14:35 ID:NVQJFDao
(………もう、聞かなくてもいい、よな?)
心の自分に問いかけてみて、その答えはなかった。つまり、もう好きにしろという意味だ。
そして、上条は思う。まだ理性は残っているが、少しだけ自分の本能に任せてもやりたいようにしてもいいだろう、と。
上条は鷲掴みしている手を美琴の胸の中心にある小さな山、乳首へとゆっくり移動させ
「ふぁっ…! そこは……らめぇ」
両方の小さな山を親指と人差し指で摘んだ。
「んぁ……あぁ…おねがい……そこは」
「………感じる、んだよな? わかるよ、俺にも」
「ち、ちがっ…あぁっ! そんな強く……だめ……ぁっ……んんんっ!」
揉んでいた時とは反応も声もまったく違い、誰がやっても確実に感じているとわかるほどの反応と声に、目の前で見て聞いていた上条はさらに理性が溶けてしまい、
「んあぁっ! こらぁ、いきなり吸わないでよ、ふあぁぁ!!」
片方の山を一回舐めて、それからもう片方の山に噛み付いた。
「あっ……んぁ……ダメ、ダメ……吸われるの、ダメ!」
「気持ちいいんだよな? だったら、いいじゃねえかよ」
「そ、そういう問題じゃ、あぁ! だからいきなりすわ、あっ!」
ぷちゅ……ぺろ……ぴちゃ…。
「いや…いや! 音なんか、立てないでよぉ~!」
しゃぶっている口元から時折聞こえてくる唾液の音は、官能的であるが美琴には羞恥心を煽るものでしかない。
自分の胸を赤ん坊のように吸われていると思うのはまだなんとか耐え切れるが、それが上条に吸われていると人物を連想してしまうと、恥ずかしくて死にたくなる。
反面、乳首を弄られると自分がとても感じていることを自覚してしまい、その感覚をさらに求めてしまう。
恥ずかしい自分とエッチな自分。美琴は交わらない二つの感情は、今この場ではどちらが本当の自分なのかがわからなかった。
「あぁ……んん……ふぁ……ぁっ……やっ」
「可愛いよ、御坂」
「いや……いや……だめ、よ」
今も恥ずかしかったが、摘まれて刺激された乳首からの快感が全身に回り、気持ちいいと思ってしまった。
すでに上条は、美琴が感じていることに気づいているが、当の本人はそれを自覚することを拒んでいた。
ぺろ……ちゅっ……ぺちゅ…。
「気持ちいいか、御坂?」
「し、知らない……しらな、あっ!」
「やっぱりまだ素直に言ってくれないか。だったら、上条さんはそろそろリミッターを外させていただきますか」
というと上条は、空いていた片方の手を美琴の股の間に差し入れた。
539 :■■■■:2010/06/21(月) 01:25:29 ID:zw.5dd6s
リミッターの解除とは、自分の内に秘めていた欲望を曝け出すこと。
言葉にしてみると大したことではなさそうに思えるが、上条自身にとってはこれほどまで自由で加減のいらない状態になることは滅多にないため、ある意味至福の時と言えた。
では具体的にはどうするのかというと、単純にしてみたかったことをするだけのこと。そのためには、まず美琴をさらに攻め立て確実な主導権を握らなければならない。
そのために上条は、小柄な胸ではなく女の子の一番大事で敏感な部分を責めることにした。
「えっ? あ、ダメッ!?」
ぬる…とした生暖かな何かが差し入れた手の指を汚した。
上条はそれを温度と触れた場所で理解した瞬間、一気に自分の理性の氷が溶け自分でリミッターを解除しなくても、自分を制止することが出来なくなりそうなあたりまで来てしまったことをカッと頭に血が上ったことで理解した。
しかし、血が上る前からリミッターを外していた上条には、理性が一気に溶けてしまったのはエンジンが温まるのと同じ原理。つまり現状では好都合である。
「御坂。お前のあそこ、すっげぇ濡れてるな」
「いやだ、言わないで! 言わないでよ!!」
「別に恥ずかしがらなくてもいいと思うけどな。むしろ、これぐらい濡れていた方が、上条さんとしては嬉しい限りです」
異常とも言える大きさに成長した上条の下半身と同じぐらい、美琴の濡れ方も今までのものと比べて異常であった。
その時のことを細かく覚えていたわけでもないし、今よりも全然意識していなかったのだが、それでも触れただけでわかるぐらいの濡れ方だった。
「御坂ってさ、意外と感じやすいよな。上条さんは今更だけど理解しましたよ」
「っ!!?? そ、そんなわけ、ふあっ!?」
ない、と言わせる前に上条は美琴の下着越しから秘所を指で押して、快感を与える。
すると上条の予想した通り、快感の声を上げながら身体を大きく振るわせた。
どうやら、美琴にはこの程度のことでもこれほどのことになってしまうようだ。
「やっぱり感じやすいみたいだな。前はそこまで反応を示さなかったようだけど、実はこれが御坂の本性なのか?」
リミッターを外した上条は、言葉責めで美琴を虐めようと先ほどから様々なことを言って揺さぶっているが、どうやらこちらもなかなかの効果を持つようであった。
と言っても、美琴を傷つけるのかもしれない言葉はなるべく避け、羞恥心を煽ることばかり言うぐらいの優しさもある言葉責めである。
「違う、違うわよ! 私は感じやすくなんか、んんっ!?」
羞恥心を煽りながらも、未だに素直に言ってくれない美琴は少々手強いのかと思いながら、また言葉の途中で上条から仕掛けた。
しかし今度は秘所にではなく、美琴の唇にであった。
「んんっ…ちゅっ……ちゅっぷ、んっ」
最初は始めた時にしたキスを少し激しくした程度。
「んんぅ……んむっ……ちゅっ……ちゅるっ……んぅ!」
だがそれは始めの何秒間かだけ。すぐさまキスは先ほどとは違った濃厚で、官能的なキスへと変わっていく。
歯茎を隅々までなぞり、舌を使って舌をひれ伏しさせ、全身を擽らせるような気持ちで舌全体を舐めまわす。
「んくっ…ちゅっ、ちゅぷっ……ぴちゅ…んんっ」
さらに、自分の唾液を相手に口内に送り、送った唾液を口内に塗るように舌でかき回す。
ぐちゅ…ぐちゅ…ぴちゃ…と唾液の音を立て、羞恥心を仰ぎながら、少しずつ確実に美琴の口内を上条の色に染めていく。
「ちゅっ……エッチだな御坂。前からずっと我慢してたんだろ?」
「なっ…!? そ、そんなわけ―――」
「ある、よな? エッチな御坂さん」
秘所の少し下にある太ももを優しく撫でながら、上条は美琴の頬をぺろりと舐める。
「太ももに垂れてるぜ? なあ御坂。これってお前の」
「違う違う違う!!! それは全部アンタが悪いのよ!
「でも流れてきてるのは美琴のおまんこからだろ? 俺の手からはこんな暖かい汁は出てこないぜ?」
「うぅ~バカバカバカ!!! 意地悪なアンタなんか……アンタなんか……」
「アンタなんか………何?」
「アンタなんか……アンタなんか………嫌い…になれないわよバカ!」
涙目になりながら美琴はふんと言って顔を背けた。それを近くで見ていた上条は、可愛いやつめと嫌いと言い切れなかった美琴の横顔を見て思った。
540 :■■■■:2010/06/21(月) 01:26:17 ID:zw.5dd6s
「んんっ……ん…やっ……ぁっ…」
ぐちゅ…ぐちゃ……。
「ぁん……んん……くっ……あっ」
「どうしたんだ御坂。なんだか物足りなそうな顔してるぞ?」
「ぁ……んぁっ……んっ…そ、そんなこと」
秘所をもしもの時の右手でなぞりながら、上条は勝ち誇ったかのように笑いながら言う。
そしてここだろうなと美琴の隙が生まれている気を逃さず、上条は自分の下半身で蠢く肉棒を開放するためにズボンのチャックを開けた。
「そうか? だったらこれを中に入れなくてもいいか…」
あえて肉棒を出したこと伝えて、美琴の意識をそちらに向けると、その目論見通りに美琴の意識は肉棒へと傾く。
それを見て生まれたはずの美琴の中の入れて欲しいと思う素直な欲望を予想して、上条は先っぽを美琴の秘所に触れさせた。
「んんっ……熱い、わ」
「そうだろ? 俺のやつは御坂の中で暴れたいってこんなに大きくなっちまったんだ」
「ふ、ふ~ん。そ、そう…なの」
わざと興味がなさそうに返しているつもりであるようだが、言っている間チラチラ肉棒を見て、そのたびに蕩ける様な熱っぽい瞳は興味津々と上条に訴えかけているようだ。
それでも素直に言わないのは羞恥とプライドなのだろうかと上条は思ったが、それを知っているのは美琴本人だけだ。
「なあ御坂。お前のおまんこもさっきから入れて欲しいって蠢いてるんじゃないか? これを入れて欲しくて仕方ないんじゃないか?」
「そ、そんな……こと、ない……わよ」
「そうか? でも上条さんには早く早くって言っているように見えるけど、どうなんだ?」
「だから知らないったら知らないって! わ、私の中が、入れて欲しいなんて……お、思うわけ…なぃ」
嘘であることは言う前から上条はわかっていたが、ここまで嘘だってわかるほどのことを言うかと言っている間でも嘘だとわかっていただろうと思えてしまうほど、美琴は下手な嘘を付いた。
美琴の秘所は本当は欲しくて欲しくて仕方ないはずなのに…美琴も欲しくて疼いて、早くして欲しいと思っているはずなのに…美琴は折れなかった。
(仕方ねえな。強引な方法だけど、こいつにはこれが一番かな)
本当は口だけで言わせようと思ったが、なにぶん頑固であったので少々不本意であるが違う方法を取ることをした。
「嘘言うなよ。御坂のここ、さっきからエッチなお汁ばかり出てるじゃねえかよ。ほら、ほらほら」
「ああっ! そんな…いきなり触っちゃ……んんっ!」
ずっと我慢していたからか、先ほどよりも感じるリアクションが大きくなったようだ。
美琴自身は素直ではないが、自身の意思とは違う反応を示す身体は上条が予想したとおり素直であった。
「ぁぁ……ぁん……んんっ……やだ…そんなに、触っちゃ」
「触ったら…なんだ? 何かあるのか?」
「うぅ…今日のアンタ、すっごい意地悪。いつもは、もっと優しいのに…あんっ」
「言ったろ。リミッター解除って、な。だから今の上条さんは、歯止めとかしてねえぞ」
ぐちゅ…ぬちゅ…ちゃく…。
上条の手は官能的な音を響かせ、美琴はその音に戸惑い苦しむ。
もはや限界なのは、上条も美琴も同じだった。そしてそれは、自分だけではなく互いにも(予想ではあるが)わかっていた。
「御坂…入れたい……お前の中に入りたい…。御坂、御坂御坂御坂!」
「あふっ……んんんっ! わ、わかった、わよ………………言うから! だからそんな声で名前呼ばないで」
「あ……ああ。わかった」
焦らす筈がついつい自分も限界だと本音を言ってしまったことに気づいたのは、美琴の秘所から手を離してからだ。
その際、上条はつい本音を言ってしまうほど追い詰められていたんだなと、美琴だけではなく自分も自分で追い詰めていたことに気づき、はははと小さく自嘲的に笑った。
それに美琴は、何笑ってるのよと一人笑う上条を睨んだ。上条は別にと何に笑ったかを誤魔化し、それよりも言うんだろと話を戻させた。
「うぅ……わ、わかってるわよもう。こ、こんな恥ずかしいこと言うのは、今回だけよ! わかった!!!」
「わかったわかった。それよりも、早く言ってくれないと、言う前に上条さんが襲っちまいますよ?」
「だからわかってるって! 少しは落ち着きなさい、変態彼氏!!!」
「落ち着きたいのはやまやまなんですけど、なにぶん限界寸前なもので」
上条は自分の立派な肉棒を指差し、そのように説明した。
それを見た美琴は、準備出来てると上条はいつでも大丈夫な状態になっていたことを理解したかのようなことを言うと、小さく息を吐きぎゅっとスカートを握って、言った。
「と、とぅまの…お、おちん、ちん………入れて…ほしぃ、の………」
そう言われた瞬間、少し涙目になりながら必至に言おうとする美琴の表情と甘えた声での言い方に上条は確かな眩暈を覚えた。
541 :■■■■:2010/06/21(月) 01:26:47 ID:zw.5dd6s
互いに裸のまま向き合い、上条は自分の肉棒を利き手で握って美琴の秘所へ先っぽを触れさせる。
途端に美琴は、んんっと気持ちよさそうな声を上げて上条の肉棒を見つめた。
そして上条はいいかと声をかけると、美琴は上条の顔をしばらく見てから、小さく頷いた。
「いくぞ」
肉棒の先を少し入れてから両手で美琴の腰を掴んで、ゆっくりと中に突き入れていく。
「ふあぁっ……ぁぁっ……はいって…くる」
処女を奪ったときの印象はきつくて入りにくかった。だがそれ以降は数を重ねるごとに少しずつ和らぎ、美琴への負担も減っていっている。
上条は自身の分身を美琴の膣内(なか)にゆっくり入れながら、始めの頃と比べてみてそのように思う。
しかし強く圧迫される感覚と熱すぎる熱は処女を奪った時とそこまで変わらず、入れ切る前に力尽きてしまいそうであった。
上条は奥歯をかみ締めながら、さらに腰を奥へと突き進めた。
「くっ……入ったか。御坂、動くぞ」
「え、あんっ……あぁっ……んんん~、そんな…いきなり」
腰に力をこめ射精欲求を押さえ込みながら、上条はゆっくりと肉棒を引き抜く。
美琴の膣内はそれを逃すかと、ぎゅうぎゅうと上条の肉棒を離すまいと全方位から圧迫してくる。
そのあまりの感覚には頭の痺れと抑えていた射精欲求を刺激されてしまい、これだけでおかしくなってしまいそうだった。
「んんっ……ぁっ…うごいてる」
美琴も感じるものは違えど、上条と似た強さの快感を感じているのだろう。いや、もしかすればそれ以上の快感か…。
男と女の身体のつくりは違うので、上条には美琴がどれだけの快感を感じているかなどまったく理解できない。
引っ張られる感覚や圧迫される感覚、肉棒の感じ方など感じるものは互いに違う。
「あ、ああ! それ、ダメ! んぁ……ぁぁっ」
引く抜く寸前で、また突き入れる。その感覚は美琴には刺激が強すぎたらしく、その一瞬だけは声を抑えなかった。
一方の上条も美琴に声はかき消されたが、くっと快感に耐える声を小さく上げた。
「御坂…気持ち、よかったか?」
「んんっ…し、知らないわよ! き、気持ち…いいか、なんか……あぁっ」
甘い声を上げながら、美琴は快感を否定する。ここに来ても美琴はまだ素直に快感を受け入れたようなことを口にしなかった。
「あ……あっ……はぁ……んんっ!」
一往復を気に今度は小刻みに腰を振る。先ほどよりも肉棒が外気に触れる面積は小さくはなったが、動きはこちらの方が断然激しい。
ずちゅ、ぬちゅ、ぴちゅ…。
「ああっ……んんっ……あん……あぁ、ふぁ……」
水音も本格的の音を立て始め、美琴の声はさらに甘さが増していく。
「んんぁっ……あんっ……はぁ、ああ!」
焼けるように熱く強い圧迫をしてくる膣内だけで目一杯なのに、水音と甘い声で聴覚を刺激されてしまっては、射精欲求を抑えるのがさらにきつくなる。
いずれは射精をして終わらせないといけないが、本格的に動き出してまだほとんど時間が流れていないし、美琴もこれだけでは満足できないはず。
しかしそれらを抑える術はなく、むしろ刺激はより強くなっていく一方であるのがセックスだ。
それを身を持って体験したことのある上条は、腰を動かすたびに射精へと追い詰められていることを感じながら少しずつ腰の動きを激しくしていく。
「あ……あっ……はぁっ……あんっ……ああ」
ぷちゅ、ずちゅ、ぬちゅ、ぴちゅ…。
「あぅ……んんん……ああぁ…あつ、い」
接合部から生暖かな汁が、とめどなく流れベットのシーツを汚し、水溜りを作っていく。その様は、まるで滝のようだ。
さらに互いの肉が激しくぶつかる度に汁は四方に飛び散り、互いの接合部周辺を艶めかしく汚していく。
542 :■■■■:2010/06/21(月) 01:27:16 ID:zw.5dd6s
ぐちゅぐちゅと、パンパンと、水音と衝突音が交差する中、上条は射精を意識から外したくて、美琴の胸にちゅぅと吸った。
「ふああぁっ! ダメダメダメ! 胸も一緒になんか……ああぁっ……んんあぁ……つよすぎ、て」
胸の刺激を加わったせいだろう、美琴は激しい嬌声を上げた。
その瞬間、美琴の膣内の圧迫が急に強くなり、上条は反射的に腰を引いて射精しないように奥歯に力を込めた。
「おねがい…むねといっしょは…」
「気持ちよすぎて、か? 今の声を上げた瞬間、すげえきつくなったってのはそういうことだよな?」
「あぅっ………それとこれとは、あんっ!」
最後まで言う前に、上条は動きを再開させた。それも、先ほどよりも強く深く激しく、奥をぶち破るかのように。
「あぁん、あぁっ、あああ、んんん!」
白い美琴の裸体には汗が浮かび上がっている。上条はそれを舌で舐め取り味わう。
「御坂の汗、美味しいな」
「らめらめらめ~あんっ! そんなに舐めちゃ、あん……いやっ」
額、頬、首、腕、胸、腹、指。知らぬ間に、汗をかいていない部分まで舐めていることに、実は上条は気づいていなかった。
それほどまでに、上条はいっぱいいっぱいで多くを考えることが出来なかった。
「あんっ、んんっ……ふあ…あっ」
腰の動きはがむしゃらに、何度も何度も美琴のお腹の激しく突く。
追い詰められている上条だからこそ、最後の最後に狂ってしまうほどの快感を美琴に与えたかったのだ。
その理由は一緒にイキたい。ただそれだけのために、まだイっていないであろう美琴を壊すかのように腰を振った。
「あっ……ああんっ、んんん~…あっ!」
「御坂……俺、そろそろ」
そろそろ抑えが利かなくなることを感じ、上条は自分の限界を腰を振りながら言った。
ちゅく、ぬちゅ、じゅぽ。ちゅぷ…。
「あぁん、あぁっ、んっ……あぅっ!!!」
「御坂……中…外…どっち…どっちだ」
「中………中で、いいから……避妊、してるから…だから…だから……ああぁっ!」
美琴も余裕がなくなってしまったようで、無意識に上条にあわせ腰を振っていた。
最後になって美琴は淫らに腰を振り、もっと…もっと…と小さな声でさらなる快感を求める。そこにいるのは女になった御坂美琴であった。
「らめ。イク…イク……私…わたし……そろそろ…イク」
「御坂…御坂! 俺も…俺もイクから……一緒に」
そう言って上条は美琴を強く抱きしめ、最後が来ることを感じて、言った。
「御坂、好きだ! 好きだからな!」
「わたしも…好き。アンタが……とうまが、好き…好き…好きぃぃぃ~~~~~!!!!!」
美琴は身体を震わせた途端、膣内が千切れるほどの強さで急激に締め付けられる。
今までで一番の締め付けに、頭の中が真っ白になって体の感覚が快感に飲まれ一瞬だけ飛ぶ。
それと同時に今まで抑えていた射精欲求が爆発し、美琴の膣内に精液をぶちまけた。
びゅるるる、どびゅ……びゅびゅ……びゅっ……。
「あぁぁ……あぁ……おなかが、あつい」
びゅ……びゅっ…………どくっ、どくっ、どく、どくん……。
「はぁ…はぁ…はぁ……中に、出したな」
「あぁっ……ぁっ……そ、そうね」
射精の勢いが身体に反動が来たようで、身体を動かすのがだるい。
終わったことで一気に疲労感が襲ってきたのが原因だろうが、ここまでとはと上条は予想以上に疲れてしまったことに驚きながら、美琴の膣内に入っている肉棒が縮んでいくのを感じた。
543 :■■■■:2010/06/21(月) 01:36:35 ID:zw.5dd6s
「避妊、してたのか?」
「うん。薬も飲んだし、今日は大丈夫な日だから問題ないはずよ」
そういう美琴の視線は、下半身の接合部へと向いていた。
そこから愛液と精液が混ざったものが、汁の水溜りの上にとろりと流れていく。
その様子はセックスが終わったことを意味するんだろうなと思うと、少しだけの悲しく思えた。
「なんだか…もったいない。せっかく中に入ってたのに」
「まあそういうもんだし……………ん? もったいない?」
「え……? あ」
自分が何を言ったのか気づいたらしく、美琴は真っ赤になって首を横にぶんぶんと振った。
「ちちちちちちがうちがう!!! べ、べつにもったいないとは思ってなくて…その……もったいない…わけじゃないけど……と、とにかく違うの!」
「なんか言ってることが滅茶苦茶で、どれが本当かわからないんですけど…」
「とととととにかく、違うの、違う。い、今のは………その……えっと……」
真っ赤になりながら視線を様々な方向へ彷徨わせる美琴。
一体何を言いたいのかを今ひとつ理解できていない上条は、そんなに慌てなくてと思いながら呆れてため息をついた。
「こういうのを、ムードが台無しって言うのか? 今ひとつ締まらねえ終わり方だな」
「アンタがそれを言うか…」
美琴は細い目をしながらそう言うと、何故かため息をついた。
「でもこういうスッキリしない終わり方も、ある意味私たちらしいのかもね」
そう言ってニッコリ笑うと上条と唇を合わせた。
そして美琴は言った。大好き、と。
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これで終わりです。
物語性よりもエロを求めた作品だったので、そっちだけに力を入れて書いてみました。
544 :■■■■:2010/06/21(月) 01:53:40 ID:4NzVgaxI
あぁ…GJですGJ
もうヤバイよ
545 :■■■■:2010/06/21(月) 01:55:02 ID:9lyT66X.
GJです!
次の話も楽しみに待ってます!
546 :■■■■:2010/06/21(月) 01:56:34 ID:OWKkCGW.
GJ!ナイスエロスでした!
547 :■■■■:2010/06/21(月) 02:15:17 ID:2B5XVnUw
GJ!!
最後の終わり方がこんななのも二人らしくていいなぁ
548 :■■■■:2010/06/21(月) 03:23:12 ID:WCACZJR2
GJ
ちゃんとフィニッシュまで全力で書いてあって良かったです。
次回作も楽しみです
戦争を体張って止めた英雄-ヒーロー-がそこまで堕落してるとはなァ。
だから、殺して殺るから、いい加減に、楽になれェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!!!!!!!!