393 :禁書「構ってほしいんだよ!」:2010/06/19(土) 09:55:34.45 ID:vXCRI.DO
上条「んー、後でな」
禁書「どうして?」
上条「どうしてって見りゃ分かるだろ……」
禁書「かだいってやつ?」
上条「そうだ」
禁書「後でじゃ駄目なのかな?」
上条「後でだと忘れそうだからな」
禁書「私が覚えてるんだよ」
上条「そういう問題じゃなくてなぁ」
禁書「じゃあどういう問題?」
上条「作者の気持ちを15字以内で……ってそういう問題じゃねえ」
禁書「とうま、意味が分からないんだよ」
上条「少し静かにしてくれないかインデックス?」
禁書「う、分かった……」
上条「……」
禁書「……」
394 :禁書「構ってほしいんだよ!」:2010/06/19(土) 09:56:12.17 ID:vXCRI.DO
上条「あー駄目だ、分からん!」
禁書「終わった!?」
上条「いや、まだだけど」
禁書「……静かにしてるんだよ」
上条「……。インデックスも勉強してみるか?」
禁書「暗記以外は苦手かも」
上条「まぁ現代文だから大丈夫だろ。ちょっとこの話読んでみろよ」
禁書「うん」
―――――
上条「どうだ?」
禁書「黒い太陽ってどんな魔術かな!? 10万3000千冊の魔導書にもほとんど記されてないんだよ!」
上条「ちょっとは記されてんのか!? ってこれは作り話であって本当の話じゃないよ」
禁書「え?」
上条「フィクションだよフィクション」
禁書「なぁんだ。新しい角度からの見解が入ってきて今まで構築困難または不明とされてきた術式の解明が進かもしれないと思ったのに」
上条「科学も魔術も勉強も上条さんにはさっぱりですよ……」
395 :禁書「構ってほしいんだよ!」:2010/06/19(土) 09:56:44.37 ID:vXCRI.DO
禁書「それで私はどうすればいいのかな?」
上条「ん、あぁ。ここの問題が分からなくてな」
禁書「うーん……? それは多分この一文だと思うんだよ」
上条「どうしてだ?」
禁書「『瞬きをした』で前の世界と今の世界との場面が切り替わってるんだよ」
上条「おーなるほどな」
禁書「合ってるかな?」
上条「解答欄的には合ってるぞ」
禁書「その基準はちょっとおかしいかも……」
上条「細かいことはいいんだよ。さ、次の問題を見てくれよインデックス」
禁書「分かったんだよ」
――――
上条「サンキューなインデックス」
禁書「とうまはもっと勉強すべきなんだよ」
上条「寝ないで授業聞いてノートもちゃんと取ってるんだけどなぁ……」
禁書「もしかしたらその右手のせいかも」
上条「またか!?」
396 :禁書「構ってほしいんだよ!」:2010/06/19(土) 09:57:10.06 ID:vXCRI.DO
禁書「多分。右手で字を書いてるから視覚からの情報になんらかの影響を与えてるのかも」
上条「ははは、って笑えねえよ……」
禁書「げ、元気出すんだよ! げんだいぶんなら力になれるんだよ!」
上条「頼もしいなインデックスは」ナデナデ
禁書「まっかせるんだよ!」
上条「よし、課題も終わったしインデックスに構ってやるとするか!」
禁書「わーい!」
上条「それで、なにして遊びたいんだ?」
禁書「遊びっていうより頼みごとかな?」
上条「金のかからないことならなんでもいいぞ!」
禁書「最初の一言が凄くみみっちいんだよ」
上条「なにをぉ!?」
禁書「冗談なんだよ。お金のかからないことだから安心してほしいかも」
上条「よし、バッチコーイ」
禁書「腕枕をしてほしいんだよ」
上条「なんですと?」
397 :禁書「構ってほしいんだよ!」:2010/06/19(土) 09:57:36.30 ID:vXCRI.DO
禁書「だから腕枕をしてほしいんだよ! 駄目かな?」
上条「い、いやぁ、それくらいならお安い御用さ! でも急にどうしたんだ?」
禁書「この間らすとおーだーと遊んだ時に教えてくれたんだよ。よく眠れるって」
上条(打ち止めが? 相手はまさか一方通行? はは、まさかなぁ……)
禁書「とうま?」
上条「あ、あぁ、なんでもない。腕枕は別にいいんだが寝るにはちょっと早くないか?」
禁書「早寝は三文の得なんだよ!」
上条「早起きな。まぁ見たいテレビもやってないしたまには早く寝るか」
禁書「うん!」
――――
上条(いざ腕枕をしてみたものの、上条さんは女の子に腕枕なんてこれが初めてです。多分。もちろん男にはないはず。多分)
禁書「とうまと寝るなんて久しぶりだね」
上条(ここでの寝るという意味は純粋に睡眠という意味であって、やましいことは一切ないないですないでございます。あれ、なに言ってんだ俺?)
禁書「とうま?」
398 :禁書「構ってほしいんだよ!」:2010/06/19(土) 09:58:06.46 ID:vXCRI.DO
上条「ん、あ、あぁ。久しぶりだなぁインデックス」
禁書「変なとうま」
上条「あはは……」
禁書「とうまの手、おっきいよね」ツンツン
上条「男の手なんてこんなもんだろ」
禁書「私、とうまの以外の手をじっくり見たことないから分からないかも」
上条「そっか」
禁書「とうまはこの右手で色んな人を救ってきたんだね」ツンツン
上条「結果的にはな」
禁書「色んな人にちょっかいも出してる右手だけど……」ギリリ
上条「いてて。おい、つねるなよ……」
禁書「でも今晩は私だけの右手なんだよ」
上条「右手ってより右腕だけどな」
禁書「む、屁理屈はいらないんだよ」
上条「悪い悪い」
禁書「それじゃあおやすみ、とうま」
上条「おやすみインデックス」
400 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/19(土) 10:06:56.36 ID:FO8npCA0
最高でして。ああもうやっぱりインデックスは可愛い。大好きです。
ありがとう、乙。