10 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:09:41.92 ID:7k798AY/0

黒子「初春、このアニメがアニメ史上に残る一大傑作として、日本、いえ世界の歴史に名を刻むにはどうすれば良いでしょう?」

黒子「………ねえ初春、聞いてますの?」

初春「聞いてますよー」モグモグ

黒子「ならいいですけど。何か良い手はありませんの?」

初春「私がギターを弾いて歌ってみるのはどうでしょう?」

黒子「あれはこの前映画上映したばかりでしょう?」

初春「それもそうですよねー」モグモグ

黒子「そういうことは学園都市で有名なお姉様が.....…………..そうですわ!」

初春「はい?」

黒子「お姉様に相談してみましょう!」

12 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:13:43.08 ID:7k798AY/0

一方「で、オマエがそれを盗み聞きしたっていうわけか?」

御坂「そ。で、アンタ達にも協力して欲しいの」

一方「は?」

御坂「何よ」

一方「待て待て待て、なンで俺まで巻き込まれてンだよ。ハイそうですか、そうなンですか、分かりました、なンて言うと思ってンのかァ?他の奴等としてろ」

御坂「そんな……待ちなさいよ」


??(なるほど、面白そうだ。これは統括理事長に報告するか)

13 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:16:45.21 ID:7k798AY/0

【次の日のとある公園】

麦野「ん?超電磁砲か?」

御坂「アンタ…何しに来たの」ズザッ

麦野「何って、第一位に呼ばれたんだよ」

御坂「私もよ…もう、今日はアイツとデートに…」

麦野「ほら、第五位も来たぞ」

食蜂「もう、この私を呼び出すなんて生意気なんだゾ☆」

麦野「私が呼んだんじゃねーよ」

御坂「私でもないわよ」

一方「俺だ」

14 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:17:52.80 ID:7k798AY/0

麦野「いきなり来るな!……つか、用って何?」

御坂「まさか、アンタ…」

一方「ああ、やってやる」

御坂「ヤッター!これで黒子の期待に……」

食蜂「一応何やるのか聞いておかないとぉ」

御坂「バンドよ♪」

麦食「「バンド?」」


麦野「どーせ第六位は抜きでだろ」

一方「決まってんンだろ」

16 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:19:12.97 ID:7k798AY/0

【とあるファミレス】

一方「第七位以外の5人は来てるな」

削板「遅れましたー」ガチャ

垣根「“たー”じゃねえよ!何分待ったと思ってんだ」

麦野「ほんの10分じゃねえか。オイ第一位、はじめろ」

一方「俺じゃねェよ」

垣根「俺が第一位に伝えたんだ」


垣根「学園都市の知名度アップのため、俺達レベル5がバンドを組んでやれと、統括理事会からの命令だ」

一方「どうやら、俺と第三位が話しているのを誰かが盗み聞いて、密告したんだろうな」

垣根「やらなきゃ殺られる。俺達全員がな」

食蜂「じゃあー、私達全員が理事会の手駒ってことね」

御坂「アンタそれで納得できんの?」バン!

食蜂「私の洗脳で万事解決ってことにもできるけどぉ、相手が統括理事会だしぃ、私は御坂さんみたいに問題起こしたくないしー」

17 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:20:52.09 ID:7k798AY/0

削板「根性があればなんでもd……」

麦野「私も別に良いわよ」

御坂「ちょ………」

一方「言い出しはオマエだ第三位。どうすンだ?」

麦野「私達消されちゃうのかにゃーん?」

御坂「わ……わかったわよ。手駒でもなんでもしてやるわ!」

麦野「じゃあドリンクバーお願い。浜面の代行で」

御坂「手駒っていったって、 そういう意味じゃ……ていうかあの人そんなことさせられてんの?」


店員がレベル5の集団を前に手汗びっしょりだったのはまた別のお話

19 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:22:33.15 ID:7k798AY/0

麦野「バンドやるって言ったって、誰が何やるか決めてないしねぇ…」

削板「第一位、アンタ何か出来んのかよ?」

一方「」

削板「言ってみろよ」

一方「か……」

麦野「か?」

一方「……カスタネット……」///////

削板「百合子ちゃん萌え………」



百合子『うんたん☆うんたん☆うんたん☆うんたん☆』



垣根「○アニに失礼だろ」

一方「どういう意味だ三下ァァァァ!!!」

20 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:24:04.27 ID:7k798AY/0

御坂「バイオリンならできるけど……」

麦野「バイオリンかよ。バンドって感じじゃねえな。ま、いいけど」

食蜂「私はキーボードぐらいかなぁ」

麦野「私はリズムギターかな?」

削板「俺は根性でやるから、なんでもいいぜ!」

垣根「何勝手に決めてんだよ。ま、第一位も記憶力はキチガイ並だからな。俺と第一位でベースでもやるか」

一方「オマエも勝手に決めてンじゃねェか」

麦野「後のはボーカルだな」

御坂「え?歌歌うの?」

麦野「当たり前だろ。つか、なんでそんな嬉しそうなんだよ?」

21 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:24:54.18 ID:7k798AY/0

麦野「超電磁砲がボーカルしたいと」

一方「は?なンでだよ」

御坂「だ、だって初春さんの声優がボーカルやってるから羨ましくて………」

垣根「いや、もうそのアニメの話題には触れなくていいから」

削板「○アニの人達は根性と優しさを兼ね備えているから大丈夫!」

一方「誰情報だよ」

23 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:29:08.94 ID:7k798AY/0

食蜂「御坂さんはバイオリンだからボーカルは無理ねぇ」

御坂「したいけどなぁ~」

麦野「第七位でいいじゃねえか」

一方「心配なンだけどなァ。つか、垣根と同じってのはやる気が出ねェ」

垣根「んじゃあドラムでもするよ。歌詞はどうする?」

食蜂「それも削板君じゃないの?」

一方「オマエは歌詞が『根性』の熟語で埋め尽くされても良いってのかァ?」

垣根「なら俺が書くさ」

24 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:30:41.41 ID:7k798AY/0

一方「これって誰かに見せンのかァ?」

御坂「どうかしらね」

垣根「一応舞台には上がるらしいが」

削板「それもまた修行だ!」

麦野「へぇー」

削板「よし、もっかい合わせんぞ!」

一方(あのガキにも来てもらうかァ)

御坂(アイツには恥ずかしいから言わないでおこうかな…でもレベル5のライブだもの、きっと大勢の観客が…)

25 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:31:25.43 ID:7k798AY/0

  【ライブ当日】

食蜂「で、結局私達は呼び込みなんかは一切しなかったけどぉ、いいのぉ?」

垣根「上が全部やってくれるんだとよ」

御坂(アイツは来てないのかな?)ブツブツ

一方「大丈夫か超電磁砲の奴…ふん、あのガキも黄泉川達と来てるな…」


??(計画どうり…)


ある人物による陰謀によって、このライブが行われようとしていることを最強を名乗る者たちはまだ知る由もなかった…

26 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:32:46.00 ID:7k798AY/0

垣根「そろそろ本番だ。舞台上がるぞ。まだ幕は上がってないけどな」

御坂(アイツはまだ来てないみたいね……ん?何あの黒い服の人達二人…て言うかあの服装どこかで見たことが……まさか!)

御坂(絶対能力者進化計画!!)

御坂(まさか、一方通行絡みで…でもなんで今頃裏の工作員が…)

御坂(ハッ!一方通行はあの時…)

一方『ああ、やってやる』

御坂(としか言ってない!まさか統括理事長に密告して…このライブを利用してなにかを実行しようとしてるわけ?)

御坂(そもそもあの工作員達が入っていった部屋は照明のブレーカーがある……)

27 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:33:24.74 ID:7k798AY/0

一方「よし、幕が上がるぞ…」

御坂「ねえ…アク…」

   ガタンッ!!!

削板「照明が落ちた!?」

麦野「どうなってんだよ!」

御坂(先に動かれた!)

御坂「一方通行!!(ここで押さえておかないと…)」

一方「なンだァ?大声出しやがって、すぐ近くにいるじゃねェか」

御坂(私の勘違い?違う、ライブ直前に全照明が落ちるなんてことは普通ならあり得ない…)

一方「なに考え事してンだよ」

御坂「いや、何でもない、ごめん。(やっぱり私の勘違い?)」

  「キャャァァァ!!」

28 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:34:54.32 ID:7k798AY/0

打ち「助けてってミサカはミサカは思いっきり叫んでみる!」

食蜂「なっ?」

麦野「お前…」

男はナイフを握っていた。

その先端は少女の頸動脈に向いていた

正確には人質というべきか

打ち止めは人質にとられた



一方「垣根ェ………」



そう、学園都市第二位の超能力者、垣根帝督によって

30 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:35:42.59 ID:7k798AY/0

垣根「ハハッ、こんな計画どうりにいくとはな…お前らの馬鹿さには呆れるぜ」

一方「オマエ…最初から…」

垣根「考えてもみろよ、統括理事長からの命令だなんて、嘘だと思わなかったのか?」

食蜂「……」

御坂「私と一方通行の会話を盗み聞きしたのも、アンタ?」

垣根「あれから俺の一方通行に対する復讐計画が幕を開けたんだよ……この幕みたいにな!」ドオンッ

打ち「っっっ!!」ビクッ

垣根「ふん、まだガキだな、こいつも。オイ、この人質預かってろ!」

工作員A.B「「ハイ!」」

垣根「さて、グチャグチャになる覚悟は出来たか、一方通行?」

一方「……」

垣根「どうした、人質とられて怖気づいたか?」

一方「なァ格下ァ、もっかい冷蔵庫に戻りてェかァ?」

垣根「はあ?おいおい、お前この状況わかって…」

   ビリビリ!!

32 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:36:39.19 ID:7k798AY/0

工作員A,B「「ウウッ」」ドサッ

垣根「なっ!?」

一方「そいつも一応はレベル3。無能力者に預けたのが失敗だったな」

垣根「っ!!」

一方「さァて、お前のさっきの言葉、そのまま返してやる」


一方「グチャグチャになる覚悟は出来たかァ?格下ァ?」ニヤリ


垣根「ふん、人質奪還したところで調子に乗るんじゃねえぞ」ドクン

一方「あ?」

垣根「俺はお前を超えるために努力した…」ドクンドクン

一方「何言ってンだ?」

垣根「これから…お前を…」

垣根「あの時やられた事と、同じことをしてやるよおおおおお!!!!!」

33 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:39:06.93 ID:7k798AY/0

ドバァと垣根の背中から何かが飛び出す。

それはかつて、かの第一位をも圧倒した彼の能力、未現物質の象徴である6枚の白い翼…


――――ではなかった


一方通行の目に写っているのは、闇だった。

麦野「黒い……」

削板「翼………」

御坂「何これ…」

垣根「ハァッハァッ、どうだ、お前の強さの次元にたどり着いたぜ…」

垣根(実際に使うのは初めてだからな、体に負担がかかるのか…)

垣根「しかもあの時のお前は意識が飛んでた…でも俺は意識もあるし、普通に言葉も話せる……勝敗は見え見えだな…」ハァハァ

一方「……っ」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/14(土) 07:39:59.13 ID:+HmUQ6Ik0
噛ませ犬

35 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:40:50.78 ID:7k798AY/0

  【上条宅】

上条「なあインデックス、翼が生える魔術ってあるのか?」

禁書「またどうして急にそんなことを?」

上条「いやな、ロシアで一方通行を見たとき、翼が生えてたんだよ。魔術かなーなんて思って、聞いてみただけ」

禁書「あの白い人の黒い翼は前にも見たことがあるけど、あれは天使の力に酷似しているんだよ」

上条「天使の力って言うと……ロシア正教の……」

禁書「完全な天使の力ではないんだけど、天使の言葉をしゃべっている点からしてそうだと思うんだよ」

上条「天使の言葉ぁ?」

上条「天使の言葉なんて、天国じゃあるまいし…」

禁書「天使の力は常人にはとても負担になるの、だから発動した本人は天使の言葉をしゃべるし、意識も無くなって、普通に話せなくなるんだよ」

上条「そんな……でも、魔術で翼生やして普通に話してる人だっているだろ!」

禁書「それは単なる飛行魔術にすぎないんだよ」

※実際のストーリーとは関係ありません

37 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:43:47.84 ID:7k798AY/0

一方「こ…この野郎……!」カチッ キューン

垣根「電極のスイッチを入れやがったか、なら……さっさと肉塊にしてやるよ!」ゴウッ

一方「……」ズザッ

垣根「オイオイ、大人しいなぁ、一方通行ァ?」

一方「……」

垣根「どうしたんだよ!もうちよっと気合いれ……ガハッ!」ビチャビチャ

食蜂「吐血……した?」

御坂「どういうこと?」

垣根「何…故…?」ガハッゴホッ

土御門「それは魔術だからぜよ」

一方「土御門!来てたのかよ…」

土御門「まあな」

土御門「能力者が魔術を使うと、こうなるんだぜよ」

垣根「こ…この腸をかき混ぜられたような…感触……ぁ…」ガクッ

土御門「堕ちたか…」

38 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:45:00.06 ID:7k798AY/0

それから、土御門の魔術の説明があり、事態は収束に向かう

黒子「ジャッジメントですの!」

御坂「アンタ達、来てたの?」

黒子「お姉様の姿を拝見しようかと、今来ましたの」

初春「なんか胡散臭い黒服の人達に止められましたけど、白井さんのテレポートで来ました」

御坂(垣根の部下だ……)

黒子「もう少しで警備員が来ますので、この血まみれの人は拘束しておきます」

打ち「一方通行!!」

一方「ったく、世話焼焼かせンじゃねェよ」

打ち「ありがとう、ってミサカはミサカはお礼を言ってみる!」

一方(何もしてねェンだけどなァ)

39 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:45:39.59 ID:7k798AY/0

  【ライブ会場の外】

一方「……」

御坂「……」

麦野「……」

食蜂「……」

削板「……」

一方「まァ、垣根のおかげで俺達化け物がまとまれたってのもある。その団結力を利用する機会があっても無くてもだ」

御坂「……」

麦野「ポジティブかよ」

一方「ふン、そンじゃ俺は帰る」

麦野「私も」

食蜂「あ、うん。車一台まわして、なるべく早く」ピッ

削板「俺も帰るか…」

御坂「……」

40 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:46:19.58 ID:7k798AY/0

  【窓のないビル】

アレイスター「第二位め、私の立場を利用したな」

アレイスター「しかし レベル5が団結すると、少々厄介だな。私のプランに影響を及ぼすのなら手は打たなければならんが…まあまだいいとしよう」

アレイスター「私が今興味深いのは……」


    「幻想殺しだけだ」

41 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:47:53.37 ID:7k798AY/0

  【とあるファミレス】

佐天「へぇー、レベル5が団結ねー」

御坂「大げさね、ちょっと知り合いになっただけよ」

初春「でも、これから何かが起きそうですよね!」

黒子「そんな…ここは学園都市ですのよ、何が起きたって不思議じゃありませんの」

…………………

御坂「そりゃそうよねー学園都市だもんね!」

佐天「ですよねー」

初春「そうだよそうだよソースだよー」

「「「「アハハハハハ、アハハハハハ、アハハハハハ!」」」」ソウダヨソウダヨソースダヨー  アハハハハ



【ここは学園都市、様々な能力者が住まう街。たとえレベル5のライブがあったって、不思議ではないのである。】


―――fin――

43 :◆oorp3TPzYc:2012/01/14(土) 07:50:15.71 ID:7k798AY/0
すいません、初めて書いたので色々とおかしくなりましたが、読んでくださった方々には感謝しています
ありがとうございました


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/14(土) 07:49:34.60 ID:TiCN8um70
乙~

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/14(土) 07:50:21.18 ID:dRDCmz5p0
おつつ

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/14(土) 08:09:09.29 ID:ops4sPel0
アレイスター「超能力者達にバンドを組ませる―『最終計画』だ」土御門「」ってのがある