今回は第二類危険物です。


第二類危険物は可燃性固体で
主に金属粉、固形燃料が含まれています。


第一類危険物とは逆で
酸化する側ではなく

酸化されやすい、
つまり燃えやすいということです。

ということは第一類危険物と混合すると
衝撃などで爆発する危険があります。


性質は可燃性固体なので
もちろん固体です(笑)

比重は1より大きく水に不溶です。

可燃性なので比較的低温で着火しやすく
燃焼によっては有害なガスや可燃性ガスが
発生します。



空気中で自然発火する物、
水と反応して有毒ガスを発生するものも
あります。


金属粉、硫黄、赤リンなどは
粉状なので空気中に分散、
浮遊しているところに引火すると
粉塵爆発を起こします。




消火方法は乾燥砂、泡などが有効です。
特に金属粉などは水と反応して
水素が発生するので
水での消火は厳禁です。





そして第二類危険物の主な分類です。




①硫化リン
②硫黄
③赤リン
④鉄粉
⑤金属粉
⑥マグネシウム
⑦引火性固体



あれ?鉄粉とマグネシウムって
金属粉じゃないの?

って思った人いるはずです(笑)



それぞれ性質、大きさが違うので
消防法上では分類されています。





それでは大まかな性質などを
紹介していきます。



②硫黄


説明上の都合②番からいかせて下さい!



多分説明するまでもないでしょう(笑)
あの黄色の独特の匂いのする粉末です。

水に溶けず二硫化炭素に溶けます。
↑試験頻出


高校化学では同素体を形成する
元素として有名です。


酸化剤と混ぜると加熱、衝撃で
発火します。
これを利用したのが黒色火薬です。


燃やすと有毒な二酸化硫黄が発生します。

昔は日本でも山などから産出してましたが
今は原油からの脱硫で得ています。



③赤リン

画像1


今回紹介するのは画像で2番目の
赤い粉末です。



こちらも硫黄同様、
同素体を形成することで有名です。


同素体の黄リンは第三類危険物なので
次回紹介します。


硫黄とは違い二硫化炭素には溶けません。
↑試験頻出‼


また黄リンと違い無毒〜毒性少で
安定しています。


ただし赤リンは黄リンから
作られるので不良品には
黄リンが混じってる場合があり
その場合は自然発火することがあります。



マッチにも使われるくらいなので
燃えやすいです。



①硫化リン


説明の順番をずらした理由がこれです。
①と②の化合物が硫化リンです。


三硫化リン
画像1




五硫化リン
画像1



七硫化リンがあります。



どれも黄色の結晶で
二硫化炭素に溶け、
水と反応して硫化水素を発生させます。
画像1



この硫化水素もご存知の通り厄介で
有毒で可燃性のガスです。



なので水での消火は厳禁です。





④鉄粉

なぜいかにも燃えにくそうな鉄が
危険物なんだ?

と思う人いるはずです(笑)

大半の金属は酸化されやすいです。
ただそれが燃焼を伴わないだけです。


錆びたり光沢を失ったりするのです。


ところが、鉄やマグネシウムなどは
塊ではなく細く糸状にしたり、
粉にする事によって表面積が増えれば
燃えたりします。


なので小学校や中学の実験では
スチールウールを燃やしたりします。


また金属粉は燃える時に
明るい炎を挙げることが多いので
花火にも利用されています。

さらに細かく粉状にすると
空気に撒くだけで発火します。


消防法では

目の開きが53μmの網ふるいを通過するものが50%以上の物が指定されています。



このくらいになると水や空気と
接触するだけで発火します。


塩酸などの酸溶けて水素を発生します。

また油が付着した切削屑などは
自然発火の可能性があります。




⑤金属粉

消防法で定められた金属粉は


アルカリ金属、アルカリ土類金属、
鉄、マグネシウム、銅、ニッケル
以外の粉のことです。



アルカリ金属系は第三類危険物、
鉄、マグネシウムは別の分類なので
この分類ではありません。


そして目の開きが53μmの網ふるいを通過するものが50%以上の物が指定されています。



主にアルミニウム粉と亜鉛粉が
指定されています。



この二つは鉄粉と違い
酸だけでなく水酸化ナトリウムなどの
アルカリとも反応して水素を発生します。



アルミニウム粉より亜鉛粉の方が
危険は少ないです。


アルミニウム粉は銀白色
亜鉛粉は青白色をしています。




⑥マグネシウム粉

消防法では

2mmのふるいを通過しない塊状のもの、
及び直径が2mm以上の棒状のものを
除くとなってます。


さっきの金属粉より厳しくなってますね…

でもよく実験でつかう
マグネシウムリボンは指定外のようです。


マグネシウムの恐ろしいところは
熱水に反応して水素が発生するとこ。


また燃えると眩しいくらいに輝きながら
燃えます。


なのでキラキラ火花がでる花火に
使われています。





⑦引火性固体



固体アルコール、その他1気圧において
引火点が40℃未満の物のことです。


大半が樹脂、生ゴムなどに
引火性液体を染み込ませたり
溶解したりしている物です。



使われている引火性液体は
第四類危険物です。


なので樹脂などに引火するわけではなく
揮発した引火性液体に引火します。


↑試験頻出‼


また常温で引火性液体が揮発して
可燃性蒸気が発生しています。



⑴固形アルコール

旅館やキャンプなどで使う固形燃料が
まさしくこれです。


旅館で一人用の鍋を温めている
あれです(笑)


これは樹脂にメタノール又は
エタノールを染み込ませて
寒天状にしたものです。


有毒なメタノールの蒸気が出ているので
注意が必要です。


⑵ラッカーパテ

白いペーストでニトロセルロースを
原料としている物もあるので
燃焼は激しいです。


⑶ゴムのり

自転車のパンク修理や
サンダルを作る時につかう接着剤です。


生ゴムにベンゼンなどの石油系溶媒に
溶かした物です。


昔は前記の通りベンゼンで作られて
いましたが、発癌性の問題から
トルエンが使われていました。


が、これもシンナー遊びの影響で
今はトルエンではなく
ヘキサンやシクロヘキサンが
使われています。


なんか有機溶媒の歴史を辿ってますね(笑)



使用される溶媒により蒸気を吸入すると
目眩、頭痛などの
有機溶媒中毒になります。










さらっと紹介しました。


第二危険物は品目が少なく、
硫黄や固形アルコールといった
普通の人でも想像しやすいものばかり
なので難易度は乙種の中で
一番低いと思います。





人それぞれですが(笑)