【日本のカワイイ文化】
「BABYMETAL」好きなおっさんよ、立ち上がれ! 海外を席巻している大和撫子の雄姿を見よ
いやあ、おじさん記者がはまってしまった。いま世界をとりこにしている日本の3人組女性ユニット「BABYMETAL(ベビーメタル)」だ。
実は周囲のおじさん仲間にも「AKB48の曲は耳に残らないのに、BABYMETALの曲はすぐに頭に入った」という「ベビメタ中毒」が急増中なのだ。
BABYMETALとは何か。「アイドルとメタルの融合」をテーマに、ボーカルのSU-METAL(スゥメタル=中元すず香、18)、YUIMETAL(ユイメタル=水野由結、16)、 MOAMETAL(モアメタル=菊地最愛、16)の3人で2010年に結成。14、15年にワールドツアーを敢行するとともに
動画サイトに投稿したミュージックビデオ「ギミチョコ!!」(再生回数5千万回超、動画あり)などが評判になり、海外での知名度が一気に急上昇した。
海外で受け入れられている要因の一つには、愛くるしい衣装をまとった少女3人の可憐な容姿からくる日本独特の「カワイイ文化」の影響もあるだろう。
今年は4月に世界同時発売のセカンドアルバム「METAL RESISTANCE」が 全英総合アルバムチャートで15位を記録。米ビルボードのアルバムチャートでも初登場39位と、1963年に14位を記録した坂本九さん以来53年ぶりにトップ40入りを果たした。
現在3度目のワールドツアー中で、「2020年東京五輪の開会式で演奏するにふさわしい」との声も聞こえる。
SU-METALの力強くも透明感ある歌声。YUIMETALとMOAMETALのキレキレのダンス。
海外でも「神業」と絶賛されるバックバンド「神バンド」による演奏。
これらが三位一体となって「メギツネ」「イジメ、ダメ、ゼッタイ」「KARATE」などのヒット曲を生んだ。
昭和のアイドル歌謡には耳に残るメロディーが必ず入っていて、今でも愛され続けている。
最近はそうしたキャッチーな(親しみやすい)曲が少なくなったと嘆いているおじさんにとって、BABYMETALは大好物なのだ。
ただ悲しいかな、ベビメタ中毒のおじさん連中に聞くと、家族から白い目で見られるためコソコソ隠れてユーチューブに投稿された動画などを見ているという。
50歳を超えた大の大人が10代の少女の歌声やダンスにうっとりしている姿は、確かに異様に映るかもしれない。
しかし、BABYMETALに関しては「少女」というより世界を相手に戦っている「闘士」と呼ぶにふさわしい。
アルバム「METAL RESISTANCE」の最後の曲「THE ONE」には「音楽で世界をひとつにする」というメッセージが込められている。
音楽の前ではみな平等。おじさんも堂々とBABYMETALファンを公言しよう。
メタル界に〝処女性〟を持ち込んだ3人の少女が今後どうなっていくのか、おじさんにはとても興味がある。
これから数年後、人生経験を積んだ彼女たちにどんな変化が現れるのか、注目していきたい。(伊藤徳裕)
BABYMETAL - ギミチョコ!!- Gimme chocolate!! (OFFICIAL) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=WIKqgE4BwAY
産経ニュース 2016.5.15 11:00
http://www.sankei.com/premium/news/160515/prm1605150003-n1.html
http://www.sankei.com/premium/news/160515/prm1605150003-n2.html
http://www.sankei.com/premium/news/160515/prm1605150003-n3.html
画像:米ツアーでハードロック界の大御所、アリス・クーパー(左から2人目)と記念撮影をするBABYMETALの3人。
右からMOAMETAL、SU-METAL、YUIMETAL(5月9日の公式ツイッターから)
(>>2-5あたりに、テレビ放送予定、参考ライブ動画、関連スレ)