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2018年も早いもので2月に入りました。
2月というと、子供たちの進学や進級の時期が近づきますのでそろそろ準備を始めようという方も多いのではないでしょうか。

特に進学(保育園などへの入園)については、急に環境が変わってしまうため子供達によってはそのタイミングで躓くこともあったりします。
特に発達障害などを抱えているとなると余計に心配も尽きません。

実は我が家の子供たちは双子なのですが、二人とも発達障害を抱えています。
今は高校生になり、割と安定して来ていますが小学校へ進学するときには悩みと心配とで大変だった覚えがあります。

そんな時期、我が家でどのように対応したかを紹介したいと思います。

我が家の子供たちは比較的早く発達障害と診断されました。
一人は2歳ごろだったと思います。
その後、地域の療育教室にお世話になりながらなんとか保育園卒業までやってきました。

この療育教室ですが、対象は未就学児でしたので小学校に入ると基本的にはお世話になることが出来ません。(ちょくちょく先生には相談に乗っていただきましたが)

子供たちの生活の中心がこれまでと大きく変わって小学校になります。
その学校生活を控え、一つ目の選択をしなければなりませんでした。

普通学級or特別支援学級

の選択です。

色々と夫婦で悩みましたが、まずは普通学級で様子を見ようと結論を出しました。

ただし、心配もあります。
療育教室の先生や、発達障害専門医の先生からは覚悟を決めろという事なのか、かなり厳しい事例をもってアドバイスをされたりもしました。(悪意はなく真剣なアドバイスですよ)
例えばこんな感じです。

・小学校高学年から中学校くらいでいじめに遭う可能性は高い。
・家庭内暴力など高校ぐらいで手に負えなくなり最悪の事態では親が家を出ていかなくてはならないケースもある。

やはり、人との距離感を図るのが苦手なところがあるので、孤立した結果の最悪の形という事で話していただいたと思います。

親としてはこのような話を聞いてしまうと気が気ではありません。
ただ、保育園でもそれほど孤立していた訳でもなく、大勢の中でコミュニケーションをとりながら勉強した方が子供達には良いように思っていました。
あくまで我が家のケースですが。

そうは言っても、小学校では今までのように手厚い対応をしていただく事は難しいのも判っていました。
特別な対応が必要なら特別支援学級に行けって話ですので当然ではあります。
(ちなみに保育園では、専任の保育士さんがさりげなく付いてくれていました)

確かにそうではあるのですが、親として出来るだけ通いやすい環境は作ってあげたい。
そう思ってダメもとで学校の校長先生宛に手紙を出すことにしました。少しでも配慮いただければありがたいなと思っての行動です。

以下はその時の手紙の内容です。
〇△小学校 校長先生殿
      教頭先生殿

 平成**年4月より〇△小学校へ入学するtobiAとtobiBは広汎性発達障害があります。
 Aは4才6ヶ月、Bは2才3ヶ月で専門の医師より診断されました。
障害があるがゆえに小学校という全く新しい環境に入りづらいと考えられます。
保護者として二人が小学校生活をスムーズにスタートできるよう出来るだけ環境を整え、精神的な負担を少なくしてやりたいと考えています。二人が安定した学校生活を送れるということは他の児童にとってもあまり迷惑をかけることが無く結果としてよい影響があると考えています。
 そこで以下の通りお願いをまとめさせて頂きました。
誠に勝手なお願いですが、ご一読いただきご配慮のほどよろしくお願いいたします。

tobiAについて
 ・環境の変化を最小限に抑えるためにクラスは保育園で仲のよかったお友達と一緒にし
て下さい。
ABちゃん ☆ CDちゃん ☆ EFちゃん
 ・先生は女性にして下さい。(あまり厳しすぎる先生は苦手です。)

tobiBについて
 ・環境の変化を最小限に抑えるためにクラスは保育園で仲のよかったお友達と一緒にし
て下さい。
 ☆ RC君 〇 KD君 〇 LE君
 〇 JO君
 ・IKEZU君とは別のクラスにして下さい。
  保育園の年中の時トラブルがありました。
 ・座席は落ち着いて授業に取り組める所にお願いします。

 
 ※※地域担当の分団の先生へ
  二人とペアになる児童は気配りの出来る女子児童にして下さい。特にtobiAは相手から話しかけてくれる子を好みますし、男の子は苦手です。
TobiBは体力がないのでtobiBの体調を気遣ってもらえる子であるとありがたいです。

 以上、よろしくお願いいたします。

                             保護者 Tobiuo
今読み返してみると、結構自分勝手なことを書いているなと思いますが、当時はそれだけ必死だったのでしょう。
ただ、先生方には申し訳なかったです。

この手紙を送った(直接手渡した)のが3月に入って直ぐの頃です。
この相手側の受け取り方によっては自分勝手と言われても仕方のない希望ですが、結果としてほとんどの部分でかなえてもらえました。

・娘の担任は学年唯一の女性の先生。
・息子には男の先生ですが発達障害に理解のある先生が担任になってもらえました。
・二人ともクラス分けについてもほぼ希望通りです。

そして、念のために入学前に子供たちと学校に行き担任の先生と顔合わせをし、万全を期すことも忘れません。
そうして、小学校に入学する日を迎えました。

その結果どうだったのか?
それでも苦労はありました。

娘は放課後まで学校にいられず、午前中に迎えに行く毎日が半年ほど続きます。
息子は集団登校になじめず(整列して歩くのが苦手)集団登校の列から離れて毎朝私が学校まで一緒に歩きました。これは1年くらい続きました。

それでも教室では孤立することもなく徐々になじんでくれて2年生に進級するころには何もなかったかのように学校に通えるようになりました。
そこで、ようやく親としてひと安心したのを覚えています。

これまでを振り返ってみて、あの時思い切って学校側にお願いする手紙を書いたのが良かったんじゃないのかなあと感じています。
もちろん他の方法ではどうなっていたのか比較できるわけではありませんし、個人差が大きい発達障害の症状ですからこの方法が全てとも言えません。

ですが、我が家に関しては今、子供たちを見ていてまあ、当時の親としては100点とは行かなくても及第点は与えられる行動が出来たのではないかなと思っています。

当時、こんなことお願いするとうるさい親と思われるかな?かえって子供たちが居心地悪くなるかな?などと色々考えてしまいましたが、理解のある校長先生で本当に良かったです。

今でも本人たちは色んな局面で生きにくさを感じているようですが、それでも今一番心配なのは大学受験と他の子たちと変わらない悩みを言えるようになってきました。
当時の絶望とまでは言いませんが、将来に不安を抱いていたのがウソのような悩みです。

それもこれも原点はあの頃にあったのではないかなと思っています。