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少し前ですが、ストレスとがんとの因果関係についての研究結果が国立がん研究センターから発表されました。
ストレスが高いと長期間感じている男性はがんにかかるリスクが2割ほど高いという結果だそうです。

日本経済新聞から引用
国立がん研究センターは19日、常に高いストレスを受けていると感じている人は、ストレスが低い人よりがんになるリスクが高いとの調査結果をまとめた。ストレスとがんの関連は男性で強くみられ、臓器別では肝臓がんと前立腺がんでストレスが高いと発症リスクが上がった。大規模調査でストレスとがんの関係が明らかになったのは初めてという。

 研究チームは40~69歳の男女について1990年代から2012年まで追跡調査した。追跡期間は平均17.8年。調査開始時と5年後に日ごろ受けるストレスの程度を聞いた。2回とも回答したのは7万9301人で、このうち1万2486人ががんを発症した。

2回の答えから、ストレスを受ける度合いを6グループに分類した。長期にわたり多くのストレスを受けていると感じている人のグループは、ストレスレベルが最も低いグループより、がんになるリスクが11%高かった。

とは言え好きこのんでストレスに長期間さらされたいと思う人は少ないはずです。

人間関係
仕事
家庭の問題

などなど、否応なくストレスというものは襲ってきますので、逃れられないというのが正直なところでしょう。
特にストレスを感じやすい方などはどうしても長期間に及んでしまうでしょうから、この研究結果は見逃せないところです。

さて、このストレスですが私自身は自分で勝手に比較的ストレスに強いと思っていました。
その根拠は?というと、以前入院中の病院での実験に参加したときの経験からです。

もう10年ほど前になりますが、ある手術をするために入院したことがあります。
その時は計2回の手術を行ったのですが、1回目の手術で、あろうことか全身麻酔から手術中に覚めてしまうという悲惨な体験をしました。

手術中に麻酔が覚めることってあるの?っていう体験。

そんな悲惨な経験の記憶も冷めやらぬうちに行われる予定の2回目の手術(こちらが本番)を控えたある日、病院からある研究への協力を持ち掛けられました。

内容は、「手術室への移動方法とストレスの関係」についてというものです。
それまでの手術は基本的にストレッチャーに寝かされて手術室まで移動するというのが一般的でした。

しかし、中には手術をするものの比較的元気で徒歩での移動に問題ない方もいます。
そんな人が結構目立つストレッチャーで移動するのはストレスがかかるのではないかという視点から、移動方法によるストレスを測定したいというものでした。

その方法は3つあります。
・今まで通りストレッチャーでの移動
・車いすで座っての移動
・徒歩での移動

1回目の手術の時には意識がしっかりしているのにも関わらずストレッチャーでの移動という見た目大げさな状況に若干の照れのようなものがあった私は、この研究に協力すればストレッチャー移動から逃れられるという打算からその申し出を快諾しました。

そして私が選んだ移動方法はもちろん徒歩での移動です。
とぼとぼと歩きながら手術室に入っていく姿というものもどうかな?とは思ったものの、手術室までの道中何事かと注目を集めるストレッチャーよりは気分的にマシだろうということで選択しました。

今回の研究で行うストレスの測定は専用の測定器で唾液を採取し判定するというものです。
測定は前日・手術直前・手術台で麻酔をする直前の3回行い、手術が近づくにつれてのストレス度の変化を見るとの事でした。

そして手術前日。ストレス測定の開始です。
前日測定結果
ストレス度=0

全くストレスはないとの結果でした。前回麻酔切れという修羅場を経験した割には再度手術を控えた前日で全くストレスがないというのも何だかな~と思い、測定器の精度を疑ってみたりもしました。
しかし実際にその夜もよく眠れたので本当にストレスは感じていなかったのかもしれません。

そうしてたっぷり睡眠をとりつつ手術当日を迎えました。
まず、病室から手術室へ向かう直前に測定します。
ストレス度=0

次に、とぼとぼと歩いて手術室に入り手術台に自力で乗った後に測定
ストレス度=0

どんな状況でも安定の0、ストレスは全く感じていない状況です。
これにはあきれて看護師さんも苦笑いしていました。

確かに自分でもなにも緊張感もなかったので、その時の測定結果は機械の不備ではなく正確だったのかなあと今でも思っています。
そしてその経験が私はストレスに強いという自信につながっていきました。

そうして数年が経過します。
ついに「私はストレスに強い」という自信が完全に覆される時がやって来ました。

それはリストラによる早期退職、そして転職という大きな人生の転機でした。
早期退職に踏み切るときも私はどこか楽観的なところがありました。
まあ、何とかなるだろうと。

しかし当時既に48歳、アラフィフでコネもない状況での転職というのはそれほど甘いものではありませんでした。
妻子を抱えての転職活動は思いのほか厳しいもので、それはそれは大変なストレスを感じることになってしまいました。

何しろその当時、私は毎夜うなされていたそうです。(後日妻から聞きました)
どうやら私は手術のような人にお任せするしかない物事に対しては強いようですが、自分の力でなんとかしないとならない事態に対してはめっぽう弱いようです。
当時は後悔しても後の祭り、ただただ現実を受け入れるしかありませんでした。

その後再就職を果たすものの、その職場で仕事に慣れて名実ともに「居場所」というものが確保できるまでは同じくストレスを抱えた状態ですごしていたように思います。

これがもう少し長かったら私もがんの魔の手にやられていたかもしれません。
研究では“がん”リスクが高くなる長期間とは5年ほどと定義しているようです。

私の場合、退職から再就職までが約半年。
新しい職場でストレスを感じなるまで3年弱。
トータルでストレス期間は3年半ほど。。。危なかったです。

このことからすると、再度転職というのはもうあり得ないかな?と思っています。
今の勤め先は収入面などで物足りなさはあるもののそれがストレスにはなっていない以上、50代での転職というのは物理的にも精神的にも無理。
今のところそういった判断です。

今の章句場では仕事のストレスというのはさほど感じていないので、このまま続けていくことは問題なさそうですので、これからは出来るだけストレスとは距離を置いて過ごしていきたいと思っています。

なにしろ“がん保険”は既に解約済み。がんにかかる訳には行かない...という理由もありますので。