2010年01月03日

桃太郎温泉

みなさま、今年もよろしくお願いします。

哲平が生まれる前から、お正月には、いつも妻の実家の西脇市に里帰りしていました。
それが一昨年、相次いで義母と義父が亡くなり、実家も弟夫婦の世代となりましたので、去年から正月の里帰りは遠慮することにしました。

哲平は楽しみにしていたのですが(どうやら、目的の多くはおじいちゃんとおばあちゃんからもらえるお年玉のようでしたが・・・・)、“代わり”にということで、去年は長男も誘って、白川郷や金沢へ温泉旅行に行きました。これからは、西脇に帰省する代わりに家族で温泉旅行もいいかな、と言っていました。

さあ、今年はどうしよう・・・と考えていた矢先に、今度は突然の私の母の死去・・・、まだ忌中で我が家の床の間の祭壇を置いて毎晩お参りしているのですから、家を空けるわけにはいきませんし、そんな気分にもなれません。

ここで、哲平にどう納得させるか、それが問題です。
哲平も般若心経を唱えながら、遺影や位牌に手を合わせているのですから、おばあちゃんが亡くなったことは理解しているはずです。でも、それが西脇に行くのを止めたり、温泉旅行に行けなくなったりするのと結びつく・・・のは理解できそうにないですね。

そこで、我が家で考えた代案です。『今年のお正月は「桃太郎温泉」に行きます!』
哲平もあっさり「桃太郎温泉! 桃太郎温泉!!」と納得です (^_^.)
めでたし、めでたし。

実は、この桃太郎温泉、私の通った小学校(今は廃校ですが)のすぐ先にできた施設で、我が家からだと車で5分もかからず手軽に行けます。
大衆演劇や宿泊施設もある、いわゆる健康ランド的な温泉です。

元日の日、朝から「温泉、温泉、桃太郎温泉!」とすっかり乗り気な哲平と、帰省中の長男も連れて家族4人で出かけました。最初は大きなバッグに着替えなどを勝手に詰めようとする哲平に「今日はお泊りではありません。タオルだけでいいです」と納得させて出発です。

入湯料を払って、男湯と女湯に分かれて、いざ温泉です。
隣接している日本料理のレストランには何度も昼食に来たことはあるのですが、お湯に入るのは初めてです。
入ってみて、意外に温泉らしい(?)のに驚きました。お湯も豊富で、気持ちがいいです。
周りには火山も温泉もないところですが、地下1500メートル以上もボーリングして、温泉を掘り当てたそうです。ですから、毎日500tを超える源泉掛け流しで、お湯がどんどん入れ替わってきれいな湯船です。
外はちょっと寒かったけれど、昼間から露天の桧風呂に男3人はいって、身体を伸ばしいい気持ちです。

大衆演劇は哲平も飽きるかもしれないとパスしたので、入湯料だけ。一人千円もかからず、温泉気分を満喫できました。

風呂上りにほかほかした身体で、昼食は隣の日本料理店「ひなせ」、新鮮な瀬戸内の魚料理で、日本酒を熱燗でいい心持ちです・・・去年に比べるとずいぶん安上がりな“温泉旅行”でしたが、哲平も充分満足したようなので・・・、いいお正月でしたね。


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