2015年01月02日

「新年の抱負」@スズキダイスケ

みなさんあけましておめでとうございます!わー!Happy New Year!←テンション高め
文学部3年のスズキダイスケです。初めましての人は初めまして!そうでない方はおひさしぶりです!1年以上振りの執筆になります(^^)♪

とうとう2015年になってしまいましたね。みなさんはどのような大晦日を過ごしたでしょうか。わたしはアイリッシュパブでセッションをしながら年越しをするという、昨年に引き続きなんとも騒がしい年越しを迎えました(笑)

写真
写真は祖父母の家にいるマグロの赤身が大好物のバカ犬です。定位置はストーブの目の前(笑)



さて、新年第一回のブログになる今回は、「新年の抱負」というテーマを頂きました。

本来なら、「わたしの新年の抱負はこれです!!(どーん)」と書くんだろうと思うかもしれませんが、わたしは生まれてこの方「新年の抱負」というものを立てた記憶がなく、また今年も特に立てる気がない(笑)ので、「新年の抱負とは?」というテーマにすり替えてアクロバティックに論じてみようと思います!考えを解きほぐす手助けになればいいな、くらいの大まかな議論になっていますが、受験生も受験生でなくとも抱負(≒目標)をどう上手く使っていくかの参考になると思うので、スキマ時間にでも読んでみてくださいませ\(^o^)/



(1)「抱負」の意味と効果

 「新年の抱負」、良くあるものだと「痩せたい!」だとか「地区大会で優勝する!」だとか、それくらいのことしかわたしの頭には浮かびませんが(発想が貧困)、そもそも「抱負」とは何でしょうか…?まずは「新年の」の部分を取り除いて、「抱負」の意味と効果について考えてみましょう。自宅に眠っている分厚い『広辞苑』を紐解いてみたところ(何年ぶりだろう…)、抱負とは次のようなものでした。

抱負…「心中に抱き持っている計画や決意」

なるほど、心のなかで思っている「決意」や「計画」のことを意味するようです。ここで、明確な基準があるかどうかで区別して、「決意」は「主観的抱負」、「計画」は「客観的抱負」として(つまり「痩せたい!」は「決意」、「1kg痩せたい!」は「計画」)その効果を考えてみましょう。


ー膣囘抱負

 まず、みなさんがこれまで立てた「主観的抱負」を思い浮かべてみてください。それは達成することができましたか?わたしはあまり達成できていない気がします。その達成の要因を考えてみると、内発的動機と外発的動機のいずれかが効果的に機能するかにあるように思います。つまり、「めっちゃやりたいこれ!」という気持ちで取り組めるか、あるいは「やらなきゃ…」という切迫感が感じられるかが重要ではないでしょうか。

 すると、これら二つをいかに効果的にするかが考えるポイントとしてあります。まず、内発的動機では、例えば好きな食べ物を使ってダイエットを楽しんでやる、などがあるでしょう。次に外発的動機では、例えば周りの人に「絶対やるから!」と高らかに宣言する、成功にしたらご褒美をもらう(テストで100点取ったらお小遣いとか)、失敗したら罰金を課される(テスト赤点を取ったらお小遣いなしいするとか)、などがあるでしょう。

 ただ、このような細工をしてより主観的抱負が機能するようにしても、これはあまりよいものではないと思います。その理由は次の二つです。まず一つ目は、達成の基準が曖昧であること。客観的な基準がない主観的な抱負だからこそ、心の奥底ではできていないと思っても、できたことにしてしまう「合理化」にはしることがあります。次に二つ目は、それを達成するための経路が不明確であること。抱負が主観的であるからこそ、それを達成するための手段をあまり考えずに、場当たり的な考えで進めていこうとしてしまいます。この二つのことから、主観的抱負はたとえそれ自体で機能する事があっても、次につながるような包括的な学びを得ることが難しいのです。


客観的抱負

 そこで上手く機能する抱負を立てるには、それを客観的抱負にする必要があります。客観的な抱負を立てると、まず達成すべきものが明確になり、その達成に対して言い訳がしづらくなります。そして、達成すべきものが明確になるからこそ、それにあたってどのように進めていくかを考えていきやすくなります。

 みなさんは「PDCAサイクル」という言葉を聞いたことがありますか?これは、最近ビシネスの世界で非常に大切とされてくるようになってきた事業改善のフレームです。PDCAとは、“Plan-Do-Check-Action”を意味していて、「計画をする→実行する→評価する→修正する」という流れを示しています。

 中学生・高校生にとってはビジネスとか今は全然関係ないじゃんと思うかもしれませんが、これ実は受験勉強とか部活動とかでもすごく大事。なぜなら「自分で課題を設定して、それを解決していく」こと自体をより良くしていこうという姿勢がないと、やっていることが無駄ばかりになってしまうからです。PDCAのような視点を持っていると、ある抱負を達成することがより効果的にできるようになるだけでなくて、他の抱負を立てた時にそれがより効果的になるような考え方も身につけることになるのです。


 ここまでの ↓△鬚泙箸瓩襪函◆嵬槁犬狼甸囘な方がいい、そしてその目標を達成する手段も明確にして、『課題解決の枠組み自体』を次に別の課題を解決しようとするときに活かせるといい」ということになるでしょう。




(2)「計画された世界」の限界

 ここまで「PDCAサイクル絶賛」みたいな文章を書いてきましたが、それでも上手くいかないところがあるのが人間ですよね(笑)ということで、今度は「限定合理性」と「確証バイアス」について紹介します。

 まずは、「限定合理性」についてです。人間が「客観的合理性」を達成するには、決定に先立って、(1)可能な代替的選択肢を網羅すること、(2)各選択肢から生じる諸結果の全てを知ること、(3)全代替的選択肢から一つを選び出す基準としての価値体系を持つこと、ができなければなりません。しかしまあ、そんなことできませんよね。人間はこの三つのいずれも、不完全あるいは部分的にしか実行できません。つまり、人間は「限定合理性」を達成することができるのみだといえます。

 次に「確証バイアス」についてです。「確証バイアス」とは、社会心理学の概念で、「自己の先入観にあうように対象の情報を選択・解釈して、既存の先入観を強化するように作用する」ということです。例えば、好きな人がいるときに、その好きな人の自分が好む行為のみを選択的に認識して、さらにその人を好きになっていく、というようなことですね。(なんとも夢のない事例です…w)

 これらのことを考えると、抱負自体が不完全なものである、そして抱負が達成されたかどうかを自分に都合の良いような基準から解釈してしまうことが示唆されます。

 抱負で目指そうとしていたものが、一つの通過点でしかないことがあります。例えば、野球で「素振りを毎日300回しよう」というものがそうですね。この時、素振りそれ自体をすることではなく、ヒットを打てるようになるための通過点として素振りが設定されています。これって結構盲目的になりがち。そして、抱負を達成しようと頑張る過程の中で合理的判断の基盤が変容していきます。抱負自体が揺らいでくるかもしれないし、抱負を達成する手段として別のものが見えてくるかもしれない。そのはずなのに、抱負自体を疑うことは難しいし、これまでやってきたからそれを達成する手段は上手くいっているはずで、その手段を変えていくことは難しい、という状況に陥ることがあります。

 ここまでをまとめると、言いたかったのは、抱負それ自体を妥当かどうか疑う姿勢が必要であること、そして一度定立した抱負とそれを達成するための手段は状況の変化で変わっていくから、先入観に惑わされることなく抱負や手段を柔軟に変容させていくことが案外大事なんじゃないかということです。

(ちょっと話はそれますが、この考えた通りにいかないじゃんこのやろう!って感じこそが人間らしいことですし、思った通りに上手くいかない現実こそが実は面白いと思えるポイントなんじゃないかってわたしは個人的に思っています。自己の不完全性に振り回されて揺らいでいくことがいい意味で笑えるところなんじゃないかって。)




(3)「新年の抱負」の妥当性

 「新年の抱負」から話は遥か彼方まで行ったような気がしますが(笑)、最後に「新年の」の部分まで戻ってきましょう。ここまでは、「抱負」の意味と性質について論じてきました。ただ他にも大切なものがあって、それは抱負をいつからいつにするのかということです。何かを達成するという目標は、基本的にはある時点からある時点までの時間的区切りの中でなされます。「次の試験でクラスで5番に入る!」とか。

 このいつから(開始時期)いつまで(終了時期)をどう設定するかということは、抱負の中身をどうするかと同じくらい重要なことのように思います。あんまり意識されることはなさそうですが。

 「新年の抱負」においては、新しい年が始まる元日1月1日を開始時期として、その年が終わる大晦日12月31日が終了時期となります。この時間的区切りは、どれだけ妥当性があるのでしょうか。……ただこの問は単独で答えられるものではなく、そもそもの抱負の中身との関係性を持ってしか答えられ得ないので、ここでは問いを投げるだけで終わらせましょう(笑)




さて、ここまで「新年の抱負」について論じてきました。「そんなマジレス期待してない…」みたいな声も聞こえてきそうですが(笑)、合理的に考えつくされた世界はわたしも好きではありませんw

まあでもとにかく今回の記事が少しでも参考になれば幸いです!
受験生はあとひと踏ん張り、悔いの残らぬ時間を過ごしてくださいね♪


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