東大での学び 〜理系編〜

2015年11月06日

「大学の授業」@モリフジリクタ

皆さんこんにちは!東京大学理科一類一年のモリフジリクタです。ブログを書くのも久しぶりですが、よろしくお願いします。

さて、今回は「東大の授業」について書いていきたいと思います。東大の授業は、中学・高校の授業とどう違うのでしょうか。それには、次の二つ挙げられます。

ー業が長い
東大の授業は一コマ105分です。高校の授業は一コマ50分のところが多いと思いますが、その二倍以上にあたります。
最初は「やってられない!!」とかって思うかもしれませんが、慣れれば意外と普通です。今では、高校の50分授業で苦しんでいた自分が信じられない感じすらします。(;^ω^)

この105分授業が始まったのは実は、今年からです。(以前は他大学と同じ90分授業でした。)そのため、上級生は学事歴の変更に面食らった人も多いようです。

また、先生方も105分授業に慣れるのに苦労しているみたいです。中には、5分くらい遅めに教室に来て、途中10分休憩をムリヤリ挟むことで90分授業をやってのける先生もいます笑。



⊆業をえらべる
これは東大に限った話ではないのですが、大学の授業は自分の興味に従って自由に組むことができます。(ただし、必ず受けないといけない「必修科目」は別です。)

各学期の初めに「シラバス」と呼ばれる分厚い冊子が配られて、その中に載っている授業から好きなものを選んで履修できます。


僕の場合、「現代教育論」と「基礎統計」という授業をとっていました。

「現代教育論」は心理学系の授業で、高校の授業では絶対に聴けないような内容だったので新鮮味がありました。先生の説明も興味深かったです。


「基礎統計」の方は予想以上に難しく、苦労しました。

高校生の皆さんが「統計」と聞くと、数学っぽくなくて地味な印象を受けるかもしれませんが、そんなことはありません。この授業では数Bのシグマ記号や、数携積分(!!)まで使ってデータを調べていきます。

テスト勉強の時は大変だったけど、最後にはきちんと理解できたので一安心しました。理科の実験データを分析するときに役立つ知識を得られるので、理系の大学生にはおススメです。



以上、大学の授業について述べました。大学では、高校よりもはるかに広い分野の事柄を学べます。皆さんが大学に無事合格して、楽しく授業が受けられるのを祈っています!(^^)!

最後に、こちらをぽちっと↓
人気blogランキング
東大生ブログランキング



todai_guidance at 19:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2015年10月23日

「私の研究」@イトウユウジロウ

東大ガイダンスブログ♪をご覧のみなさん、こんばんは。
東京大学大学院総合文化研究科修士一年のイトウユウジロウです。

さて、今回は「私の研究」というテーマで執筆させていただきたいと思います。

自分の専門は「表面科学」と呼ばれている分野です。
文字通り、固体の表面を扱います(笑)。

この夏、お盆等休みを返上して行った実験が失敗して結果が出なかったので、去年の卒業論文で扱ったものについて言及しながら紹介したいと思います。

そもそも、人も研究も中身が大事だと思いますが、なぜあえて表面を扱うのでしょうか。

それは、表面が固体内部(この分野ではバルクと呼びます)と異なる特殊な物性を示すためです。バルクでは、どちらの方向を見ても周期構造が続いています(これを並進対称性があるといいます)。一方、表面においては法線方向の並進対称性が崩れているため、バルクと異なる物性を示すことがあります。そのため化学反応の触媒や半導体加工に、表面および界面(異なる物質の境界となる表面)の理解が不可欠になってきます。

それでは、どのようにして表面の物性を測定するのでしょうか。

高校で化学を学習している人は、化学反応に重要な役割を果たすのは原子の最外殻の電子(価電子)であると習ったと思います。これは、扱う対象が原子のたくさん集まった固体・表面になっても同じです。物質の性質はその価電子構造によって決まります。
(価電子構造とは原子がたくさん集まっている分、価電子もたくさんあるので価電子のエネルギーに幅があるんだ、くらいのイメージを持ってください)

そこで、表面の価電子構造を調べるために「光電子分光」を行います。

光電子分光とは、アインシュタインが発見した光電効果(興味のある方は調べてください)を利用して、試料の価電子状態を測定する方法です。光を試料に放射することによって、試料中の電子を弾き飛ばし、その電子の運動エネルギーと個数を観測します。試料中で安定な電子は低い運動エネルギーを持ち、不安定な電子(価電子)は高い運動エネルギーを持つので、この方法によって、試料の価電子状態を知ることができます。

実は、ここで試料に照射する光(プローブ)に何を使うかも結構重要です。
表面の価電子状態を観測するには、試料内部までプローブが侵入しない方がよいのです。
自分の所属している研究室ではHe偽μ沈と呼ばれる紫外線(紫外光電子分光:UPS)とHeの準安定原子(準安定原子電子分光:MAES)を使用しています。とくにMAESの方は試料最表面のみを選択的に観測することのできる、世界でも数少ない実験装置・実験方法になります。興味のある方は研究室のHPをのぞいてみてください。

東京大学 増田茂研究室(http://maildbs.c.u-tokyo.ac.jp/~masuda/research.html)

ここまで、実験的に表面を研究する方法を紹介してきました。
これは、いわばマクロな視点から表面を理解していく方法です。一方で、近年発達の著しいコンピュータによるシミュレーションも行っています。ミクロな視点からモデルを組み立て、理論計算によって、表面を理解していこうという方法です。

申し訳ないですが、自分の力不足で、シミュレーションについて分かりやすく説明できないので、普段、計算について色々教えていただいている研究室のURLを貼っておきます。興味のある方はそちらを参考にしてください…。

大阪大学 森川良忠研究室(http://www-cp.prec.eng.osaka-u.ac.jp/)


ここまで、非常に大雑把ですが、自分の研究分野・研究方法について紹介してきました。

最後に具体例として自分の卒業研究を少し紹介。

卒業研究ではAu上DNTT薄膜の電子状態を研究しました。
DNTTとはdinaphtho[2,3-b:2',3'-f]thieno[3,2-b]thiopheneの略称で(興味のある人は調べてください)、硫黄原子を含んだ多環芳香族です。ベンゼンとチオールがくっついたものです。大気中でも化学的に安定であることから新規有機半導体の材料として注目されています。

有機半導体では、電荷を運ぶキャリアを電極から注入する必要があります。そのため、金属と有機物との間の界面の価電子状態が重要になってきます。自分の卒業研究では、特に有機物としてDNTTを取り上げました。

光電子分光による測定、コンピュータによるシミュレーションによって、有機―金属界面で特殊な価電子状態ができていることが分かり、第一層目の有機物の電子状態は金属的であることが分かりました(多くの有機物では絶縁体の電子状態になっています)。


非常に大雑把ですけど、「私の研究」を紹介させてもらいました。

最後に少しだけ宣伝。
今年も11月21日〜23日に駒場祭が行われます。もちろん、東大ガイダンスの会場に足を運んでくださると嬉しいのですが、自分も東大ガイダンスの他に企画を行います。
自分の研究室は駒場キャンパスにあるのですが、同じ大学院で研究している学生の有志でそれぞれの研究について発表します。「駒場で学べる化学」という企画名で5号館531教室で終日やっていると思うので、お時間のある方は是非一度のぞきに来てみてください。

夜の冷え込みが厳しくなってきました。健康に気を付けてください!
最後まで読んでくれてありがとうございました。

人気blogランキング
東大生ブログランキング




todai_guidance at 19:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2015年10月02日

「Aセメスターが始まって」@スギヤマケイ

11121377_806248519457010_352101021_n
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
スギヤマケイです。
23歳です。
東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻修士課程2年です。
略して火星(化生)のM2(master's courseの2年生)です。
個性的に生きている人とお喋りすることが好きです。
東大ガイダンス相談員を大学1年生の五月祭から始めて、6年目のにいさんです。
僕が何者かについてもっと知りたいという奇特な方は、右上の検索窓に「スギヤマケイ」と打ち込んでみてください。
 
さて今回は「Aセメスターが始まって」というお題。
お題。。
。。。
 
「セメスター」って、何でしたっけ?
 
そういえば学生生活というと、一つの年度がいくつかの学期に分かれていて、それぞれの間には長めのお休みがあって、そのお休みが終わるころには休みよ終わるなと念じつつ、新学期からは心機一転新しいことに取り組む、そんな姿が一般的なんでしたね。
東大では今年から学期を「セメスター」と呼ぶようになった、確かそんな感じだった気がします。

と、他人事のような物言いをする私も学生の一人ではあるのですが、学期とかセメスターとかは関係ない生活を送っています。

「大学院生」
それは、学生の括りに入れられながらも職業研究者とあまり変わらない生活を送る生き物なのです。
もちろん、専攻によっても違いはありますが・・・。
似て非なる生き物との簡単な比較がこちら↓

☆大学生と大学院生の違い
・大学生は知識を学ぶために大学へ行くが、大学院生は知識を生産するために大学へ行く。
・大学生の一日は定められた講義の時間に沿って決まるが、大学院生の一日は何をするか自分で決める。
・大学生は一日の講義時間の終了と共に自由時間となる(定時で終わる)が、大学院生は一日の仕事をどこで終えるか自分で決める(フレックスタイム労働)
・大学生は一定水準の知識の習得を教員から要求されるが、大学院生は出来る限りたくさん知識を生産する(仮説の証拠を揃える)よう教員から要求される。

☆大学院生と職業研究者の違い
・大学院生は無給だが、職業研究者は有給。
・大学院生は指導者から研究戦略の指導を受けるが、職業研究者は自分で研究戦略を決める。
・大学院生は指導者に対して支給された研究資金で研究するが、職業研究者は自ら研究資金を獲得して研究する。
・大学院生は自分の研究に専念すればよいが、職業研究者は後進の育成にも労力を割く。

※これらは大まかな比較であって例外ももちろんあります。

つまり大学院とは、知識の生産活動を指導者のもとで行う場、なのです。
そして私がどのような知識を生産しているかは・・・
右上の検索窓に「スギヤマケイ」と打ち込んでみてください(笑)
WIN_20150501_144218


研究活動にセメスターはありません。
というわけで「Aセメスター」が始まったと周りが騒いでいたところで私には関係ないのですが・・・
しいて言えば、いよいよ卒業が近いんだな、という思いが強まってきたかもしれません。

私が所属する専攻では修士課程を修了した人のうち3分の1くらいが博士課程に進学するのですが、私は進学せずに就職する予定でいます。
つまり、6歳(1998年)の4月から始まった18年間の学生生活が、ついに終わりを迎えようとしているわけです。
学生だからこそできることは何か、学生という身分でやるからこそ意義深い活動は何か、卒業前に会っておきたい人は誰か、・・・そんなことを考えながら日々を過ごしているのですが、卒業までのあと半年間はそれらを出来る限り多く実行するよう心がけたいと思っています。

私は「学生」というものを、「社会人の準備」のためにある期間とは考えていません。
高校生から先は、人生のある一定の期間その活動を行う、と数ある選択肢のうちから選んだ1つの業種であると考えています。
来年度から違う場に移ってしまう前に得られるだけのものを得ておきたいし、せっかくなら自分がこの場にいたという痕跡、業績を残せればいいな。


私が「学生」というものをこんな風に考えるようになったのは割と最近で、大学院生になってからのことです。
大学に入学した18歳のころは「社会人の準備」とは思っていないながらも、刺激的な環境で学生生活を送りたいな、くらいのことを思っていただけでした。

人生において何をしたいか。自分は何をするために生きている人間か。

大学生の期間はそれを考えるいい機会であり、東京大学はそれを考えるにあたって参考となる材料に恵まれた環境です。
皆さんが皆さんご自身にとって有意義な学生生活を送ることができるよう、切に願っています。

ではまたどこかで。



2015年10月2日未明
就職内定先の同期と遊んだ後

todai_guidance at 20:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2015年08月14日

「大学の試験(前期課程編)」@モリフジリクタ

皆さんこんにちは。理科一類一年のモリフジリクタです。初めてのブログ執筆なので,うまくお伝えできないところもあるかと思いますが,よろしくお願いします。

先月末,僕は東大に入学して初めての期末試験に臨みました。そこで,今回は「大学の試験」についてお話しようと思います(^^)/
まず,東大の試験が高校のテストとどう違うのかを説明します。

〇邯海了期
東大のほとんどの試験は各学期末(7月と12月)に行われます。高校でいう「中間考査」というものは一部を除いてありません。
また,試験期間はおおよそ2週間に及び,高校の時よりもはるかに長いです。

評価方法
大学の試験の多くは,試験の結果や平常点を参考にして100点満点で採点されます。そして,その点数によって「優」「良」「可」「不可」という評価が付きます。
49点以下を取ってしまうと「不可」(=不合格)になります。その場合,追試験を受けたり,授業を全部受け直さないといけなくなったりして,大変です。
ですから,試験前には徹夜で勉強する人も少なくないようです。(;^ω^)

進学振り分け制度(進振り)
東大の場合,二年生の半ばに「進学振り分け」という制度があります。これは,大学の3,4年の間に何を専攻するか(どこの学科で勉強するか)を最終的に決定するものです。
ですから,僕は理科一類に所属していますが,来年の進振り時に文系の学部を希望することもできるわけです。
これは,学びの幅を広げてくれる良い制度だと思いますが,希望のところに入れるかどうかは1年生からの定期試験の結果次第なのです。なので,定期テストはシビアです。


さて,定期試験を受け終えた僕個人の感想を少し。
まず,問題内容がやはり難しいと感じました。高校の定期考査では通常,試験範囲内の問題しか出ないのではないかと思いますが,東大の定期試験では見たことが無いような難しい問題もいくつか出題されました。
また,高校と比べて試験範囲も広く,テキストを広げてクラクラしてしまいました。特に,情報の試験の範囲は教科書丸々一冊分!(@_@)
とはいえ,どの試験にも授業で習った内容の問題が用意されていたので,次回の試験も授業は大事にしていきたいです。

よろしければこちらをぽちっと。↓
人気blogランキング
東大生ブログランキング



todai_guidance at 08:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2015年07月28日

「キャンパスの外での学び」@T

こんばんは。東京大学農学部応用生命科学過程水圏生物科学専修3年のTともうします。今回は「キャンパスの外での学び」がテーマということで、私の所属する学科の事例を紹介したいと思います。

 このブログの記事を読む高校生の皆さんの中には、東京大学と聞くとひたすら図書館にこもって分厚い本を読みながら学生生活を終える学生ばかりいるというイメージを持つ方がいるのではないでしょうか。もちろん、そのような学生が一定数いるのは否定しませんが、東大の学びはそういった屋内に閉じこもっているだけのものではありません。積極的にフィールドに飛び出し、キャンパス内だけでは決して得ることのできない経験を得る機会が豊富にあるのです。

僕が所属する学科では3年生の7月に静岡の水産実験所で2週間、神奈川の臨海実験所で1週間、連続で実習が行われます。写真の通り、海が目と鼻の先にある研究施設での実習で、その内容も多岐にわたります。
2
↑静岡県の水産実験所近くの風景
3
↑神奈川県の臨海実験所近くの風景

 静岡県の水産実験所では、うなぎやトラフグなどの魚を題材とした生理学・魚病学・増養殖学(遺伝学)・免疫学、海水の組成を調べる環境科学の実習を行いました。私が印象に残っているのはこの環境科学で、海水のサンプリングのために船酔いに苦しんだり、解析や成果発表準備を含め5日間もかかったりと中々気力を削られました(特に最終日は深夜2時まで作業に追われていました)。大変でしたがとてもよい勉強になりましたし、充実した日々をおくれたと思います。
 また、神奈川の臨海実験所では漁業学実習が行われました。ここでは定置網漁や延縄漁、棒受け網漁や沖釣り、船曳網漁等と様々な漁法を試します。漁網の手入れからとれた魚をさばくところまですべて自分たちの手でやれるので、普段自分たちが食べる魚がどのように食卓にのぼるのかについて明確なイメージが持てるようになれました。
1




























↑定置網漁では普段魚屋で見かけないような魚もかかることがあります(これはツバクロエイという魚です)
 ここまで私の所属する学科での「キャンパスの外での学び」のほんの一部を簡単に紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。東大の学びの魅力を少しでもお伝えできていれば幸いです!!


todai_guidance at 21:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2015年07月25日

「大学院入試」@タカダコウタロウ

こんにちは!工学系研究科化学生命工学専攻修士1年のタカダです!
今回でブログの記事を書くのは3回目になりますが、約1年ぶりに書くので少し緊張しています^^;
ヤマサキくんに引き続き大学院入試に関することを書いていきますので、高校生というよりも大学の学部生向けの内容になってしまうかもしれません・・・。

私は工学系研究科化学生命工学専攻と薬学系研究科を受けたので、その両方について、話せる範囲で書こうと思います。

・2つの研究科を受けた理由
私は進学振り分けで工学部の化学生命工学科(化生)に進学しました。化生は(というか化学系の学科は)4年生の4月から研究室に配属されます。昨年の化生の院試は8月の中旬以降にあったため、約3ヶ月間は研究室で研究を行いました(7月からは院試休み)。たった3ヶ月の間ではあったもののその間でなんとなく研究分野に対する興味がより明確になっていきました。当時はこのままの研究室でも自分の興味に沿った研究はできるが、よりその興味に近い研究ができるのが薬学系研究科のとある研究室だと考えていました。一方で、このまま今の研究室に残って研究を続けたいという気持ちもありました。そのため、とりあえず2つ受けてみてそれぞれの学科の院試で第一志望の研究室に合格した方に行こうと思いました。普通は、工学系研究科化学生命工学専攻(そのまま上がる)を受けるのが自然の流れなので、同じ学科の同期のほとんどは化生の院試のみを受けていました。

・薬学系研究科の院試
薬学部の院試は化生の院試よりも一週間程度先に行われました。試験は、基礎科目(6科目から3科目選択)、専門科目(11科目から3科目選択)、TOEFL、口述試問です。同じ東大とはいえ、他の学部の院試を受けるのは、他大学から東大の院試を受ける人と同じように完全にアウェーです(知り合いが何人かいたのでまだよかったですが)。この試験にむけて、私はなるべく化生の院試と被る科目を選び勉強していました。大学院の試験はやはり過去問が重要になるので、特に外部の院試を受ける人は早めに過去問を入手する必要があります。過去問は東大で公式に購入することができます(一年分で300円ぐらいだったか・・・)。ただ、私の場合幸いにも薬学部に首席の友達がいたので、その人から過去問をもらい、その友達の解答や授業ノートももらうことができました。基礎科目では、その友人いわく数学や物理といった薬学部ではほぼ使わない科目の方が点数を取りやすいということでこれらを選ぶ人が多いようです。しかし私は、その2つに関しては勉強しませんでした。というのも化生の院試では物理や数学は出題されないからです。専門科目では、主に有機化学と物理化学と生物化学の勉強をしました。試験本番のときに解く問題を選べば良いので、複数の科目ができる人ほど、難しい問題ばかりや苦手な問題が出た時にその科目を選ばずに、比較的簡単な科目を選ぶことができるため、有利になります(科目間で明らかに難易度は異なっています)。しかし、私の場合は化生の院試と共通する部分しか時間的に勉強できなかったため、選べる科目は必然的に少なくなってしまいました。とは言いつつも本番では、基礎科目は化学2つ、数学1つを選びました。数学は全く勉強していなかったものの、本試験で出題された問題が学部3年生のときに自主的に取っていた数学の授業で習ったことであったため、解くことができました。勉強したことは無駄にならないんだなあって実感しました(笑)。専門科目は有機化学1つ、物理化学1つ、生物化学1つを選びました。こちらは物理化学は割と手応えはあったものの、有機化学と生物化学はボロボロでした。有機と生物は化生の院試でも出題されるため、勉強はしていました。しかし、どちらも同じ有機、生物という科目であっても内容や出題傾向が全然異なっていたため、薬学系の院試1本で受けている人のように薬学部の試験対策だけをすることができなかった私には厳しかったです。TOEFLはITPというリーディングとリスニングの試験を行いました。これは東大理系ならだいたいどこでも行われる試験で、私もそこそこ力を入れて勉強しました。口述試験は志望動機や今現在どのような研究を行っているかなど、割りと普通のことが聞かれました。時間は10分程度であったと思います。人によっては5分程度で終わることもあるみたいです。

・工学系研究科化学生命工学専攻の院試
化生の試験はTOEFL、科学英語、専門科目(小問45問から20問選択)、口述試験です。TOEFLは薬学系と同じですが、配点は異なっています。科学英語というのは化生オリジナルの英語試験で、主に化学に関する文章を読解したり、英作文などを行います。専門科目は無機・分析・物理化学の5問、有機化学の10問、高分子化学の10問、生命化学の10問、バイオテクノロジーの10問の計45問のうち20問を選択して解くという形式です。私はだいたい万遍なく勉強しましたが、特に薬学系と被る有機化学と生物系の勉強をしていました。本番の試験でも各分野の平均半分ぐらいの問題を選び、計20問解きました。筆記試験に関してはかなり手応えはありました。試験問題は学部の授業で習ったことが多く出題されていたので、これに関しては内部生は有利だと思いました。
口述試験は、化生の場合一人20分と決まっていて、自分が行っている研究に関してかなり深く聞かれます。そのため、自分の研究テーマに関して深く理解していないと、大きく口述試験で点数の差がついてしまいます。面接の出来不出来が点数化されるというのは、なんとも厳しかったですね。

・まとめ
大学受験とは異なり、院試では口述試験の点数のウェイトが大きいと思います。具体的な配点は公式に発表されていないと思いますので、ここでは数字は述べられませんが、結構配点は大きいです。また、一番気になると思うのが、内部受験と外部受験で有利不利(点数に差がつくようになっているのか)があるのかということですが・・・内部受験と外部受験の両方をした私でもはっきりとはわからないです(いろいろ噂はあり、薬学部と化生に関してはなんとなくならわかりますけどね笑)少なくとも言えることは、筆記試験はその学部学科で習った内容に関する問題が出題されます。そのため、その授業を受けていた内部生の方が筆記試験では必然的に有利になるでしょう。というのも大学院の入試は、同じ科目名でも大学や学部学科によって試験内容は大きく異なり、全てを網羅するのは難しいからです。そのため、外部受験を考える場合、事前に情報を集めることが大事になります。また、修士課程から別の学部の研究室に所属する場合ならなおさらですが、同じ学科であっても別の研究室を考えている場合は事前に研究室に連絡をとって面談する必要があります。

私は結果的に化生の第一希望の研究室(4年生の4月から所属しているところ)と薬学部の第一希望の研究室の両方に合格しました。いろいろ悩んだ末、このまま今の研究室で研究を続けていこうと決めました。ただし、ひとつ言えることは、大学院試験では研究室単位で志望するため、定員がある研究室を受験すると受かっても、進学しない場合、枠をひとつ減らしてしまうことになります。そのため、本来は受けたいところひとつに絞ることをおすすめします。

↓化生院試後の学科コンパの写真
securedownload



人気blogランキング
東大生ブログランキング



todai_guidance at 23:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2015年07月21日

「大学院入試」@ヤマサキユウジ


 こんにちは!工学系研究科修士1年のヤマサキユウジです。

 今回は大学院入試についてお話していきます。
 東大の学部入試の話については、このブログであったり、予備校であったり、体験記をまとめた本などなどで耳にする機会も多いことと思います。
 一方で、大学院入試についての話は聞く機会がなかなかないのではないのでしょうか。情報量の少ない大学院入試について、その仕組みから、どんな勉強をしたらいいのか、などなどについて、私の経験をもとに話していきます。

・大学院入試の概要
 私が受けた工学系研究科は、出願が7月の上旬、試験は8月末ころでした。大学や研究科の種類(東大であれば、工学系研究科、理学系研究科、新領域創成科学研究科などなど)によって、出願期限、試験日時が異なるため、複数の大学や研究科を併願している人もいました。また、試験は数日にわたって行われました。私の受けた専攻だと、試験科目は英語(TOEFL)、数学、物理、口述試験の4つでした。試験科目は受ける研究科や専攻によって変わってくるので、受けようかと思っているところについては早めから調べておくことをおススメします。また、大学受験の時みたいに、○○学科に合格、というだけではなく、××専攻△△研究室に合格、という形になるので、その専攻に合格することだけでなく、どこの研究室に合格するかも重要です。他の大学から東大の大学院を受けてくるという人も多くいて、大学院で他の大学出身の新しい友達ができるということもあります。
 また、大学や専攻によっては、推薦で早々と決まるところもあるらしいですが、私の受けたところだと、推薦はなかったです。

・大学院入試の特徴
 私の受けた専攻だと、特徴かなと思うのは以下のことです。

 選べる研究室の幅が広がる
 私の学科だと、大学4年生で研究室配属があり、選択肢となる研究室の数は20程度です。
 しかし、大学院になると、選択肢となる研究室の数が30程度と多くなります。私自身も、大学院からしか入れない研究室を志望してそこにいくことになりました。また、私の専攻の場合、学部4年生からいける研究室は大半が本郷キャンパスにあるのですが、大学院からいけるようになる研究室は、駒場2キャンパスや柏キャンパスといった、ほとんど研究室だけで構成されているようなキャンパスに多くあります。私個人の感想ですが、ほとんど研究室だけで構成されているようなキャンパスは物静かで過ごしやすいと思います。(笑)
  また、自分の興味のある研究室については、見学会などで実際に見に行くことをお勧めします。大学院生活の9割はどこの研究室に行くかによって決まるといっても過言ではありません。(私個人はそのくらい重要だと思っています) 第一志望のところだけでなく、志望に書こうと思っている研究室はすべて見ておいたほうがいいです。第一志望にいけなかった場合に、適当に志望を書いて自分のやりたい内容とまったく違う研究室に行くと、なかなかつらいものがあるらしいです。

 口述試験が重要
 大学受験とは違って口述試験がある場合が大半です。専攻によっては、第一志望の研究室への志望動機を話すといった普通の面接であったり、筆記試験で合否がほとんど決まり面接自体はそこまで重要でなかったりすることもあるようです。(別の学科に行った友人から聞いた話です。) しかし、私の受けた専攻だと、卒業研究の内容について、紙の資料を4枚使って7分程度説明した後、専攻の教授・准教授の方々からの発表内容に関する質疑応答が8分程度あるというような感じになっています。質疑応答のときには緊張してうまくこたえられなかった気がします・・・笑。あくまで噂ですが、この試験の出来で志望の研究室に行けるかどうかが決まるんじゃないかといわれているほどです。と、ここまでは言い過ぎかもしれませんが、重視されているのは確かだと思われます。

・大学院入試の科目ごとの試験内容と対策
 これも私の受けた工学系研究科のある専攻についての経験談となっています。主観も混じっているので参考程度にとどめてもらえたらと思います。

 英語
 私のところだと、TOEFLを試験日に受けました。TOEFLにも何種類かあって、工学系研究科の院試ではTOEFL ITPというものを受けます。問題の内容としては、リーディング、文法、リスニングの三種類からなっています。配点もそこまで高くないと聞いていたため、TOEFL ITPの勉強は、高得点がすぐに期待できる文法問題を問題集一冊分しっかりとやりましたが、リーディングとリスニングに関しては、TOEFL ITPの模試を何回か解くくらいで終わらせました。リスニングはかなり速かったので、勘で答えたところも多かったです。試験はマーク式なので、勘でも意外と当たります笑
 英語が得意な人や、海外留学を視野に入れていた人など、事前にTOEFL ibt(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの四種類の点数で自分のスコアが決まる試験です) を受けていた人は、その点数を申請することで、当日の英語の試験が免除されます。ただ、当日受けるTOEFL ITPの方が高得点を取りやすいとのことらしいので、院試のためだけにibtの方を受ける必要はないんじゃないのかなと個人的には思います。

 数学
 私の受けた専攻だと、工学系研究科で共通の数学の問題が試験となっていました。内容としては、微分方程式、線形代数、複素解析、ベクトル解析、フーリエ・ラプラス変換、確率の6題があって、その中から3題選んで解くというものでした。対策としては、過去問が工学系研究科のHPに載っていたので、これを5年分くらい解きました。過去問を解いていてわからないところがあれば、その度に教科書や過去の講義ノートに戻って復習+似たような問題を解くようにしていました。学部3年前期までの講義の内容が入試の範囲で、大学での試験期間ごとに勉強していたこともあったので、復習するだけで大丈夫でした。大学院入試といっても特別なことをする必要はなく、日ごろの大学での講義内容をしっかりと理解していけば十分だと思います。

 物理
 入試で一番苦労したのはこの科目だったと思います。自分の受けた専攻では、独自の問題が出され、難しかったです。内容としては、力学・電磁気の試験と量子力学・統計力学・光・物性物理学の4題から3題を選んで解く試験の二種類がありました。試験の範囲自体は、大学3年までの講義でやったことだったのですが、内容自体がそもそも難しいことに加え、講義とは違う切り口で問題が出されることも多かったので、試験問題の傾向になれつつ、内容そのものをよく理解していくことが必要でした。
  対策としては、数学と同じように過去問を解くことからはじめたのですが、初めて解いたときに、「これは結構対策しないと難しい…」というような感想を抱いたのを覚えています。同じ専攻を受ける同じ学科の友人も同じ時期に過去問を解いて、自分と同じ感想をもっていたようでした。そういうこともあったので、この科目に関しては、同じ専攻を受ける友人5人で協力して過去問を解き進めていくということを行いました。具体的には、過去問の各大問(1年で、力学・電磁気・量子力学・統計力学・光・物性物理学各1題ずつあります)を、各人に割り振って、1週間ごとに1人1題ずつ解いて自分の解答を発表し、わからなかったところを議論するということをやりました。これは、週に1回5人で集まってやっていました。この方法だと、自分の担当になった問題は責任をもって解く必要が出てくるので、自分1人だけで解くよりも勉強になります。さらに、人の解答を聞いて議論することで、ただ問題を解くだけよりも、内容が頭に残りやすくなるというメリットもあります。
  家で一人で勉強するときは、数学同様問題を解いていてわからないことがあれば教科書や講義ノートに戻ってやり直すというようにしてやっていました。個人的な意見ですが、この科目に関しては、数学以上に過去問をやることが重要だったように思います。というのも、過去問で傾向をつかみ、問題を解いていく中で、試験範囲の内容がより深く理解できるということが多々あったためです。さらには、大学院入試の方が大学入試よりも、出る問題の分野やパターンが少なく、過去問とほぼ同じような場合が多いです。そのため、大学入試以上に過去問で演習していくことは重要だと思います。私が本番で受けた試験は、過去問よりも量も難易度も高くて終わった瞬間やばいなってなったのを覚えています・・・(が、周りの人もできてない的なことを言っていて安心しました)

 口述試験
 内容に関しては、「口述試験が重要」の項に載せたとおりです。これもきちんと対策をしました。自分の場合は、卒業研究に関する実験をすでに始めていたので、そこでやる予定のことやすでにやったことをまとめつつ、足りない知識を論文などで勉強していました。発表資料に関しては、自分の作ったものを前年に同じ専攻の院試を受けていた研究室の先輩に見てもらいながら完成させました。研究内容についての発表だったので、足りない知識や発表の流れなどは先輩方に教えてもらうなどしていくといいと思います。こうした方が、自分1人で作るよりもいい発表が作れます。


  ということで、私が昨年受けた大学院入試についての話はこんな感じです。
  大学院入試は、受ける大学や学部、専攻によって試験日時や試験科目などがかなり違ってきます。他大学や他学部の大学院を受けることになると、どこの研究室が自分の興味にあっているか、ということも調べていく必要があります。
   重要だと個人的に思うことは、
 ・わからないことがあれば自分で調べていく+先輩や友人に聞く
 ・大学院生活はほぼ研究室で決まるので、志望予定の研究室は複数見学しておく
   ということです。

  大学院進学を考えている方の参考に少しでもなればうれしい限りです。
  長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただいてありがとうございました!


人気blogランキング
東大生ブログランキング



todai_guidance at 20:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2015年06月09日

「面白い授業」@シミズナオ

はじめまして、理科二類1年のシミズナオです!初めてのブログ執筆、緊張しております・・・。

理科系1年生は先日、数理科学基礎(数学のことです)の試験をもってS1タームを終えたと同時に、S2タームをスタートしております。多くの文科系1年生は、S1ターム終わりの試験はなかったようです。いやぁ、うらやましいです(笑)。試験のせいもあってか(?)、ただいま若干風邪気味です・・・。タームは変わるのに、間に休みはないんですね(^_^;)。季節の変わり目ですし、読者の皆さまも健康にはお気をつけください。

さてさて、前回に引き続きテーマは「面白い授業」です。それでは早速、面白いと感じた授業をいくつか紹介していきたいと思います!


1.初年次ゼミナール理科
今年度より始まった、理科系1年生の必修科目です。もちろん、文系用にも同じような、初年次ゼミナール文科という科目があります。大学1年生は、どうしても知識をつけていくための講義型授業が多くなりがちです。しかしそんな1年生の初めの時期に、より専門的な科学に触れて科学的技法を身に付けていこう!といった趣旨でできた科目のようです。最初の数回の授業では、学術論文の構成や研究倫理、文献検索の方法などについて学びました。その後、いくつかのグループ毎に割り当てられた豊富なラインナップの中から授業を選び、少人数の授業がスタートします。私の場合、生物多様性、再生医学、素粒子物理、エネルギー工学、航空宇宙工学、木質構造などなど、選択肢は実に15個以上ありました!
たくさんの選択肢の中から私が選んだのが、「自然環境のサーベイランス@渋谷」です。地形図や航空写真を読み込んだり、渋谷の歴史について調べたり、実際に渋谷の街を歩くことで、渋谷という地域を科学的に分析していく授業です。先日は先生方の引率のもと、渋谷を何時間も歩き回るという贅沢な町探検をしてきました。特徴的な地形や、渋谷再開発、さらには渋谷の歴史についてなどを随時先生方が解説してくださり、貴重な体験ができました(^_^)。教室では、現地調査などをもとに皆で話し合ったり、最終的にプレゼンテーションをしたりします。まさに少人数授業ならでは、というかんじです。地形図をしっかり読み込むことなどほとんどやったことがありませんでしたが、先生方が1からアドバイスしてくださるので問題ありません。なぜ渋谷なの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、実は東大の1、2年生が講義を受けている駒場キャンパス、渋谷から歩いてすぐのところにあり、渋谷は駒場生にとって身近な地域です。この科目、S2タームまで続くのでまだまだこれからですが、これを機に渋谷をもっと身近に感じていければと思っています!
IMG_0581[1]
現地調査ではこんなかんじでたくさん写真を撮りました













2.英語二列S(FLOW)
こちらも、今年度新たに1年生向けに設置された必修科目のようです。この授業の特徴は何といっても、ネイティブの先生による英語のみの少人数授業(大体15人くらい)であることです!担当教官次第で多少内容は異なりますが、スピーキングやディスカッションの練習をする授業です。私のクラスでは、興味深い記事についてのスピーチ、How to ◯◯ と題したスピーチ(マジックのやり方を発表している人もいましたし、私はマスクの正しいつけ方というしょうもない発表をしました笑)、好きなアプリについてのスピーチ、完全フリーテーマのスピーチ、TED動画(海外のプレゼン動画です)を見てその後に皆でディスカッションなどなど、軽いテーマから重いテーマまで様々なことをしました。最後の授業では、先生が持ってきてくれたお菓子や緑茶を囲んでのディスカッションも。みんなディスカッションよりお菓子に集中していました(笑)。
この授業、事前に準備ができるスピーチは案外何とかなることも多かったですが、その場で発言を考えるディスカッションは、大変苦戦・・・。自分の思ったことを英語で表現できない悔しさを何度も味わいました・・・。授業自体はS1タームで終了してしまい、すぐに英語力が向上するほど甘くはありませんでしたが、これからのモチベーションになる授業でした!


3.エネルギー変換化学・環境化学・安全安心工学
この科目は上の2つとは違い、総合科目(選択科目のようなもの)です。燃料電池、太陽光発電、ダイオキシン、地球温暖化、オゾン層破壊、水環境問題などなど・・・。高校の理科や社会で習い、なんとなく知っていたこれらのことがらを、科学的にもう少し詳しく解説してくださり、さらに今現在どこまで研究が進んでいて、これからの課題はなんであるのかといったことが学べます。正直、説明が深くなってしまうと理解できないこともしばしば・・・。しかし、難しいことをすべて理解することは求められていないようで、こんな話もあるのかと思うくらいでもよい、と先生はおっしゃっていました。もともと興味のある話題だったので、毎回楽しく聞いています(^_^)
総合科目ではこのように、文系理系問わず、1、2年生の時点で本当に様々なことが学べます。私の場合、S1・S2タームでは3つの総合科目しか取れませんでしたが、必修科目が少なくなる2年生では、もう少したくさん取れると思います。数、内容ともに本当に様々・・・。総合科目をうまく取れば、自分の興味あることを学べること間違いなしです!


以上、特に好きな3つの科目を紹介させていただきました。S1タームが終わったばかりで、私自身大学生活はまだまだこれから・・・。面白い授業にもっと巡り会っていきたいです(・∀・)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


人気blogランキング
東大生ブログランキング



todai_guidance at 10:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2015年06月02日

柏キャンパスについて@シマダナツキ

 東大ガイダンスブログをご覧の皆様こんにちは。新領域創成科学研究科、先端エネルギー工学専攻修士2年のシマダナツキです。
 
 私の肩書を見て、「新領域創成科学研究科?そんな学科が東大にあるの?」と思われた方が多いと思われます。実はあるのです。そして、そこに所属する学生の多くは柏キャンパスにある研究室に配属されて、柏キャンパスで研究を行っています。(後述するように、私は違うのですが)

 まずはタイトルにもありますように、柏キャンパスの説明からさせてもらいます。

 柏キャンパスの位置は千葉県の北西部の柏市にあります。本郷キャンパスから柏キャンパスに移動しようとすると、電車で50分程度かかり、運賃は片道770円かかります。た、高い。修士・博士を合わせた学生数は1,642人です。ちなみに東大全体の学部生は14,097人、大学院生は13,768人だそうです(東大公式サイトより、平成26年5月時)。

kashiwa_campus
(http://www.kashiwa.u-tokyo.ac.jp/tpp20.htmlより)

 では、どういう人が柏キャンパスに通っているかを説明します。そもそも東京大学およびその大学院は、いくつかの研究施設やキャンパスから成り立っています。その中で、大学に入学した人のほとんどが一度は通うのが、駒場キャンパス(大学1,2年生時)、本郷キャンパス(大学3,4年生時)です。(細かい説明や例外ケースを話すと複雑になるので今回は大体こんな感じで決まるんだなというイメージでお願いします。)

 多くの人が、1,2年時に駒場、3,4年生に本郷という選択肢をとるのですが、柏という選択肢が4年生から出てきます。柏キャンパスを意識し始める人が本格的に出てくるのは理系の場合、大学3年の終わりごろです。大学3年生の終わりごろに自分たちの所属する学科(工学部電気電子工学科とか、理学部物理学科とか)の研究室配属が行われます。そして、学科によっては柏に研究拠点をもつ研究室を持っています。研究室選びが迫ると、学生は自分の所属する研究科の研究室の中に柏を拠点にする所があることに気が付き始めます。そして、自分のやりたい研究分野や柏での学校生活を行いたいかどうかを天秤にかけて研究室を選びます。

 そして、めでたく4年生になって柏の研究室に配属が決まったら柏でのキャンパスライフスタートです!柏キャンパスに研究拠点に持つ研究室を選んだ人で取るべき授業が結構残っている人は、本郷キャンパスで授業を受けながら柏キャンパスで研究を行うという金銭的、体力的に結構ハードな生活が待っています…

 柏キャンパスへのチケットは、大学院進学の際にも入手することが可能です。東京大学の大学院を受験しようとした際に新領域創成科学研究科という選択肢があり、大学院受験で合格することができれば柏でのキャンパスライフスタートです!ちなみに東京大学の内部生として柏に拠点を持つ研究室に所属していて、引き続き研究を行おうとする人は新領域創成科学研究科に志願を出す人が多いです。大学院では講義のために本郷キャンパスに移動する必要はなくなることが多いですが、野暮用で本郷キャンパスにそれなりに来る必要がある人もいるようです。

 とここまで、東大の理系学生生活の中で柏キャンパスがどのような形で我々と接点を持ってくるかをお話ししました。では、柏キャンパスが東京大学の組織の中でどのような役割が期待されているかをこれからお伝えします。

 東大公式サイトから柏キャンパスについての説明を引用してきました。
東京大学は、明治10年(1877年)以来伝統的学問分野を深く極めてきた本郷キャンパスと、昭和24年( 1949年)以来複数の学問分野の接点において新たな学際的領域を開拓してきた駒場キャンパスを両極として発展してきましたが、平成12 年(2000年)に学問体系の根本的な組み換えをも視野に入れた学融合を志向する柏キャンパスが加わりました。柏キャンパスではこのような「知の冒険」を目指して様々な新しい取り組みが行われています。
(http://www.kashiwa.u-tokyo.ac.jp/tpp20.htmlより)

 簡単に言うと、今まで別の分野だとしてカッチリ分類してきた学問体系を、柏キャンパスでの研究ではきちんと分けずに、いろいろな分野の視点から包括的に研究しようということです。

 私の例をあげさせてもらいますと、私は学部まで工学部電気電子工学科で電力の研究を行っていました。そして現在、水道システムを利用して電力システムが安定して運転できるようにしてみようという研究を行っています。研究の中では電気電子工学科では本来あまり扱わない流体力学なども考慮に入れる必要があり、そのため、今まで全然知らなかった水道のシステムの勉強にもなりましたし、水の運用って電気とちょっと似ているなと思うなどの発見もありました。

 私にとっての柏キャンパスということを言うと、私の所属する研究室は本郷と柏の両方に居室を持っており、本郷を拠点としているため私自身は修士1年生の時に週に1回程度行く程度でした。柏キャンパスは自然豊かでキャンパス内にお寿司屋さんがあり、ランチ500円のワンコイン丼をそこで食べることができたり、世界・日本の名作DVDを無料で借りることができたりする点が素晴らしいです。

 しかし、一方で神奈川など柏から見たときに遠方から通学していている学生や東京23区の利便性になれてしまった学生などからすると、本郷キャンパスにある研究室に行きたいということがあるのも実情であったりします。そういった学生が多く、柏キャンパスの研究室の希望者が募集に対してかなり少ない場合、私の知る限り3つの方法がとられているようです。

  1. 大学での成績がいい人が優先的に希望の研究室に配属される。

  2. じゃんけんで希望の研究室を決めてゆく。

  3. 実力の反映されるトランプ競技で勝負した結果、勝った人が希望の研究室に行く。


 そのため、某学科ではトランプの練習を必死に練習する年があったりなかったりとか…。

 いろいろ書きましたが、柏キャンパスも実際に学生生活を送ってみると、本郷キャンパスより好きだという話も聞きます。

 いかがだったでしょうか、東大生からもなじみのない人にはない柏キャンパスでしたが、今回の説明でなんとなくイメージがわいてくれれば幸いであります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 よろしければ、下のボタンを押してください。
人気blogランキング
東大生ブログランキング



todai_guidance at 17:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2015年04月28日

Sセメスターが始まって @エンドウマサユキ

人気blogランキング
東大生ブログランキング



こんにちは。理科一類2年のエンドウマサユキです。
はやいもので入学してからもう1年が経ってしまいました。現在、進振りを目の前にして、どの学科に進学しようか全力で悩んでいます。

さて、今年から、東京大学では4ターム制が施行されました。これまでは、4〜7月の夏学期、10〜1月の冬学期という2つの学期で1年が構成されていましたが、今年からは、4、5月のS1ターム、6、7月のS2ターム、9、10月のA1ターム、11、12月のA2タームの4つのタームで1年間が構成されます。これにより、1〜3月がまるまるお休みになりました。また、1コマの授業が去年までの90分から105分に延長になる代わりに履修単位数が少なくなる等の調整も行われ、カリキュラム全体の構成が今年から大きく変更されています。そんなSセメスターが始まって1か月。今回の記事では、そんなSセメスターの感想を書きたいと思います。

まず、授業の長さですよね。去年までは1コマ90分だったので、15分伸びる形になります。たったの15分なんですが、たかが15分、されど15分。この15分が本当に長い。1時間45分ですからね。単純に時間だけを考えれば、ちゃっかり高校の授業の2時間分よりも長かったりします。ぶっ通しで集中し続けるのは、正直ちょっときついです(笑)。
ただ、理系に関して言えば、実験にしっかりと時間を割くことができるのはうれしいです。実験の授業は、各自、各グループで与えられた課題の実験があって、それが終わった人、グループから帰っていいことになっているのですが、実験によっては、時間内に終わらないのでは、と思うくらいにタスク量が多いものもあります。そのような実験に腰をすえて取り組むことができるのはありがたいです。

次にテストです。今年は、タームが細かく分かれることで、対策はよりしやすくなるのではないでしょうか。基本的には、どの科目でも、学期末にまとめて大きなテストが実施されます。去年までは、2学期制でしたが、今年から4学期制ということで、テスト範囲が半分になるわけです。(一部の科目は2学期ぶち抜きの開講、つまり去年までと変わらないような開講の仕方をしているものもあります。)高校のように中間テストなるものがあるわけではないので、体感の量は高校時代の定期テストの数倍はあって、計画的に勉強が進んでいないとテスト期間中は、意外とつらくなってくるのですが、今年からは、そのような事態も軽減されていくのではないかと思います。

最後に、長期休暇の使い方についてです。冒頭で記述したように、休みの期間が冬にまるまる3か月あるので、推測ですが、今まで以上に、新しい何かに挑戦しやすくなると思います。例えば、インターンをして実践的なスキルの習得、進路に関する考えを深めたり、長期間海外に滞在して、異文化理解を深め、語学に没頭したりすることもできると思います。


Sセメスターが始まった感想はだいたいこのような感じです。
この記事が、皆さんが大学生活のイメージをつかむ一助となれば幸いです。


todai_guidance at 12:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!