工学部

2017年04月14日

「サークル紹介」@ニノミヤテツロウ

こんにちは!

無事に進級することができた工学部3年のニノミヤです。
(なぜ、進級できたかどうかを報告する流れになっているんでしょう…(笑))
新学期になって、3年生になったのですが、いまだに間違って2年生って名乗りそうになるのが最近の悩みです。ひたすらレポートなどに、3年って書くことで慣れる、という作戦を絶賛展開中です(笑)

今回は「サークル紹介」ということで、僕の入っている3つのサークルを紹介したいと思います。
(サークルっていうのは緩い部活のようなものです。)

まず、一つ目は「笑論法」です。

名前から容易に想像できると思いますが、お笑いサークルです。
漫才やコントを披露するライブを、東大の学園祭だけでなく、学内でも定期的に行っています。
毎週1日集まって、ストイックに練習に励んでいます。
そのおかげもあってか、去年の駒場祭のお笑い大会で、優勝するコンビが出てきました。
もはや、東大で一番面白いサークルといっても過言ではありません。

二つ目は「東大うどん部」です。

名の通り、うどんが好きな人が集まるサークルです。
うどんの魅力を伝えるべく活動しています。
主な活動は、うどん屋さんにいって、おいしいうどんをいただくこと、うどんを自分たちで打つことの二つです。
年に一度、うどんの聖地、香川県に泊りがけで遠征に行くのが、僕個人としてはサークルの中で一番楽しみにしている行事です。
また、東大の学園祭で焼うどんを作っているので、もし来ることがあればぜひ買いに来てください!

最後はこのブログを運営してる「東大ガイダンス」です。

高校生に「生の東大生」を知ってもらうために活動しているサークルです。
東大の学園祭である五月祭、駒場祭、オープンキャンパンスにおいて、相談会イベントを開催しています。
他には、ブログの運営、イベントごとに配るパンフレットの作成、メルマガの配信などを行っています。

生の東大生に会って話したいという高校生、中学生の方はぜひ、イベントにお越しください!
直近だと、五月祭で相談会イベントを行います!!!

高校生に自分の経験を伝えたいという大学生はぜひ、東大ガイダンスへ!
新歓を行っているので、気になる人はぜひ、連絡をください!

このようにサークル三つに入っていると忙しいのですが、日々が充実していて楽しいです。
一つのサークルだけにどっぷり浸かったり、バイトにいそしんだり、勉学を頑張ったり、自由なのが大学です。

新入生や高校生の方は、たくさんのサークルの中から、自分にあったサークルを探すのが良いと思います!

以上、「サークル紹介」でした!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
少しでも、役に立つと嬉しいです。

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2017年03月07日

卒業を控えて@ヤマサキユウジ

こんにちは。工学系研究科修士2年のヤマサキです。




 大学4年+大学院2年の生活が終わりを迎えようとしています。今の大学1年生は、私が大学1年生だったときにはまだ中学生だったと聞くと、驚きを隠せません…笑。6年というと、小学校に入ってから卒業するまで、中学校に入ってから高校卒業するまでと同じなはずですが、終わってみるとその両方よりもあっという間だったように思います。




 このように感じた理由としては、大学に入って東京でひとり暮らしを始め、高校までより生活の幅がかなり広がったことによると考えています。高校までだと生活が基本学校内で完結していたのに対し、大学に入ってからは、大学で講義を受けるだけでなく、サークル活動や休暇中の旅行、研究室生活が始まってからの学会発表、企業でのインターンシップへの参加や就職活動の企業説明会など、学外に行く機会が多々あり、様々な人と交流してきました。海外に行ったのは大学院生になってからの学会発表が初めてだったのですが、英語で自身の研究内容を伝えたり、人の研究内容で気になるところを聞く難しさを肌で感じました。普段の生活も、東京に出てきたということもあり、各種イベントに参加しやすくなり、ちょっとした観光をしたり、色々なご飯をお店で食べたりするようになるなど、高校までより過ごし方の幅が広がりました。このように、高校までだと、家と学校を往復するルーチンワークのような日々だったのに対し、大学に入ってからは、日々の生活でも少しルーチンワークさが減り、学外へ出る機会も増えたために、時間が過ぎるのを早く感じたのだと思っています。




 大学に入ってからの6年間の生活で、色々な人と交流したり、自身で様々な経験をしていく中で、大学に入る時点では漠然としていた将来像が徐々に形となってきました。大学受験をしたときには、工学部に進学することまでは決めていました。しかし、学科までは決められず、将来は進んだ学科と関連した研究ができそうな企業で研究開発をするんだろうと漠然と考えていました。大学1、2年の時に工学部の中でも興味のある学科に関連した授業を受けてどの学科に進むかを考え、その結果、基礎物理を重視し、数十年後にはその成果が実用化されるような研究を行っている学科に行くことにしました。基礎を重視した研究を行うための準備としての学科での基礎物理の勉強は、難しいことも多かったですが、その分理解できたときの嬉しさもあり、楽しみつつ行うことができました。4年生では卒業研究を行い、大学院の修士課程では異なる分野の研究がしたいと考え、同じ専攻の別の研究室に進んで研究生活を送りました。大学院では、就職活動としてインターンや説明会に参加して様々な方とお話ししました。これらの活動を通して、私自身の興味が、基礎物理よりも、より実用化に近い技術にあることを認識しました。その結果、企業で研究開発をする仕事からは離れたのですが、実用化に近い技術には関わる仕事に就くことになりました。自分の中でこれまでの生活を通して出した結論なので、満足しています。




大学、大学院での6年間で学んだ知識そのものが、今後の仕事ですぐに役立つわけではないかもしれません。しかし、大学で学んだ基礎物理は、今後の仕事で新しく学ぶ技術を理解する下地として役立つと思っています。さらに、4年生での卒業研究や大学院での研究生活を通して、得られた実験結果に対して文献をもとに考察する力や、自分の考えていることを端的に相手に伝える力、卒業論文や修士論文の期限から逆算して計画的に実験、論文執筆を進めていく力などが身に付きました。課外活動では、異なる立場の人と協力してやっていく力というのが身につきました。これらの力というのは、○○という知識がある、というように分かりやすく可視化できる力ではないのかもしれません。しかし、今後の仕事に必須な力であると考えています。大学での勉強内容そのものを身に付けているかどうか、というところに注目されることも多々あり、内容そのものも重要なのですが、大学での勉強や研究、課外活動を通して物事を進めていくためのノウハウを身に付けていくというのも大事だと思います。




6年間を振り返ってみました。後悔していることもありますが、全体としては、様々な人と交流して自身の将来像を形作り、それを今後実現するために必要な力の下地を、大学での勉強、研究、課外活動を通して身に付けられたので、よかったのかなあと思います。




ここまで読んでいただきありがとうございました。

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2016年11月05日

「東大生の休日」@ヤマサキユウジ

こんにちは!工学系研究科修士2年のヤマサキです。

東大生の休日といっても、何か特別なことをしているわけではありませんが…笑、私の休日について書いていきます。

休日の話をする前に平日の話をすると、私は工学系の大学院生ですので、平日は基本研究室にいます。朝は10時くらいから、夜は平均21時くらいまでいます。家に帰ってからは、夜ご飯を食べて、テレビを見たりしています。夜ご飯は、早めに帰れた日だと自分で作ったりしますが、近くのスーパーで買った弁当を食べたり、外食ですませることもしばしばあります。と、平日は大体こんな感じです。何の変哲もない普通の一人暮らしって感じの生活ですね。ただ、大学生の時と違うのは、午前で授業が終わって午後ずっと空いてる、みたいな日がなくて、まとまった時間をとれる平日がないところです。大学生の時は、こういう日に、掃除や洗濯などの家事を一気にしていました。ですが、今はまとまった家事ができる日が平日にはありません。

ということで、私の休日は、平日にたまった家事をするところからはじまります。(平日毎日朝早く起きて頑張ればいいのでは?と思われるかもしれませんが、遅くまで寝ていたいのです…笑) 休日の午前中は、洗濯とかをしていると終わってしまいます。実験をする日は、ご飯を食べてから研究室に行きます。そうでない日は、その日の気分に応じて外出したりしています。夜は、友人とご飯を食べたり、一人でおいしいものを食べに行ったり、自宅で作って食べたりと様々です。映画を借りてきて見る日もあります。

と、平均的な休日はこんな感じです。何かすごいことをやるということもなく、普通に過ごしています。これだけだとあんまり情報がない気がするので、外出して何をするかをもう少し書いていきたいと思います。

私の場合、外出してするのは以下のことです。

・スポーツ観戦 
サッカーが好きなのでよくJリーグの試合を見に行きます。東京にいると、電車に一時間くらい乗れば行けるスタジアムが複数あるので、どの試合を見に行くか、の選択肢が豊富です。それ以外にも、野球やバスケなどなども見に行けます。

・映画 
現在公開中の映画はもちろんのこと、昔の映画をリバイバル上映してくれる映画館もあります。自宅でDVDを再生することでしか見られなかったものを大きな劇場で見て、他の人と感動を共有することもできます。また、普通の映画館よりも、画面が大きかったり、音響がすごい映画館もあります。有名人が来る舞台挨拶なんかも見に行くことができます。

・外食
東京にはかなりのお店があります。テレビやネットでおいしいといわれているお店が、ラーメンからイタリアンまで幅広くあるので、今日はこれが食べたいってなったら大体食べに行けます。

・特別な催し物を見に行く
有名なイラストレーターさんの展覧会や、博物館での特別展などなどに行きました。少し検索してみるだけで意外なものも見つかります。東京でしか開かれていない企画も多いです。

このように、ふらっと外出しても、いろいろなことができます。どれも東京でないとできないこと、ではないかもしれませんが、その選択肢が豊富なのは、東京かなと思います。

大学生活の一つの楽しみに、休日の過ごし方もあると思います。東大に限らず、自分の希望する大学に進んだ時、休日はどんなところに行けるのか、なども調べてみると勉強の息抜きになると思います。

最後に、日産スタジアムでみたサッカーの写真を載せます。
DSC_0162


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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2016年07月26日

私の研究紹介@ヤナギモトフミノリ

こんにちは!
博士課程1年生のヤナギモトです.このブログを書くのはすごい久しぶりです.
今回は,私の研究について書こうと思います.

私は今,博士課程1年生です.博士課程というのは,学部を卒業して,大学院の修士課程を終えて,そのあとに進むコースです.周りの同期たちは殆ど就職している中で,まだ学生をやっているのは時々焦りを感じますが,研究を思う存分できる環境はありがたいものです.

私の研究分野は破壊力学と呼ばれるもので,どのようにモノが破壊するか,そのメカニズムを探求する分野で,安全・安心な社会の構築には欠かせない分野です.その中でも,私は特に鋼材の脆性亀裂伝播・停止挙動の定式化に向けた研究を実施しています.

鋼材の破壊の様式は大きく分けて二つあります.一つは力を徐々にかけていくと大きく変形しながら引きちぎれる延性破壊,もう一つは荷重が低くても低温だったり変形速度が速かったりすると起きる脆性破壊です.このうち,脆性破壊は材料の内部に存在する微視的な欠陥(ひびわれみたいなものです)を起点として発生するのですが,材料内部の欠陥などを完全に除去することは困難です.特に,大型鋼構造物(船舶やLNGタンクなど)では溶接が用いられますが,溶接部の完全な制御はほぼ不可能です.
勿論,脆性破壊に対する抵抗値である靭性(英語でいうところのtoughness)の基準が設けられているのですが,脆性破壊は材料中の微小なひびわれからでさえ生じてしまうので,完全に防止することは難しく,一度脆性破壊が発生しても,構造物全体に致命的な損傷が生じる前に破壊を停止させる(亀裂が伸びるのを途中で止める)ことが重要です.このような,鋼材が有する脆性亀裂停止性能をアレスト靭性と呼びます.私は脆性亀裂の伝播現象を記述する支配方程式の解明を目指して研究をしています.

脆性亀裂は時として1,000m/sを超える速度で伝播するような,非常に高速な現象です.また,当然ですが鋼材は透明ではありませんので内部で何が起こっているのか直接観察することは不可能です.そのため,鋼材の脆性亀裂伝播現象は複雑な破壊現象の中でも特に難しい問題として知られています.そのため,未だに亀裂が伝播あるいは停止する条件は定量的には示されておらず,様々な議論がなされています.私の研究は亀裂伝播条件を実験と計算両面から明らかにしようというものであり,数十年続く議論に終止符を打ちうるものだと自負しています.

こうした脆性亀裂の伝播現象解明は何に役に立つかというと,構造物の安全性確保につながります.私の研究で特に対象としているのは大型船舶ですが,船舶に使用される鋼材のアレスト靭性に関する規定は数年前に初めてできたばかりで,まだまだ発展途上にあります.私も参加していますが,どのくらいのアレスト靭性があれば安全を確保できると判断するかに関する委員会も現在進行形で活動しており,私の研究はそうした活動に理論的な基盤を提供するものです.
実のところ,アレスト靭性に関する研究は国内外を問わず鉄鋼メーカー各社で盛んにおこなわれています.こうするとなんで大学で行う必要があるのか?と思われるかもしれません.実際,製品開発のための研究開発では大学よりも企業のほうが設備・人員・ノウハウなどの面で有利ですし,大学の強みは必ずしもあるわけではありません.しかし,多かれ少なかれ経験的な知見に頼っている企業の研究開発を支える理論の構築こそ大学の仕事ですし,様々な知見を活用しやすい大学の強みを生かせる研究です.
とはいえ,実際には企業の方と協力して研究を進めることも多く,産学連携の一形態として理想的な動きをできているのではないかと思います.

鉄鋼は非常にありふれた材料であり,一見研究しつくされたかのように見えます.ですが,実のところまだまだやることはたくさん残っていて,最先端の研究が大学でも行われています.最近では鋼材に代わる構造用材料としてCFRPなども現れていますが,使いやすさやコスト,安全性等の面で鋼材の強みは今後当分は失われないでしょう.鋼材は必ずしも見栄えのいい研究ではないかもしれませんが,社会の繁栄を支える重要な材料です.もし興味があるなら,一度ぜひ調べてみてください.



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2016年03月27日

「卒業を控えて」@マツイキョウコ

どうもお久しぶりです,工学系研究科修士2年のマツイキョウコです。
何度か自由に記事を書かせていただいてきましたが,4月から社会へ出るため今回がラスト更新ということになるようです。

高校生のみなさんからは修士2年生というととても遠い存在に思われるかもしれませんが,毎日を過ごしていると案外すぐにたどり着いてしまうものなので安心してください。
尤も高校生のわたしに今の自分を想像できるかというとそんなことは無理で,そもそも修士に進学することや,理系の学部にいることさえ考えていなかったでしょう。
そうやってわたしのようにぼんやりとその場その場で物事を決めて進んでいくことも可能ですし,しかしこの記事を読んでくださっているみなさんには別のやり方もあってほしいな,というふうにわたしは思います。

みなさんは大学入学後の生活を計画したことはありますか?
履修講義選択を想像したことはありますか?
研究室・ゼミ選びについて思いを巡らせたことはありますか?
就職活動や大学院進学の場面を考えたことはありますか?
企業や大学で働いている自分を思い描いたことはありますか?

これらのことはわたしがあまりやってこなかったことであり,みなさんにお勧めしたいことでもあります。
もちろんゼロから妄想することに意味はないので,もし時間やリソースがあるならできる限り情報収集をしてみてください。
例えば大学の中のことを想像するのであれば,各学部や学科がウェブページに掲載している学内外のイベントやプレスリリースを確認することができます。
大学の教授が書いている新書を読んでみて学問の概要を知るのもいいでしょう。

わたしが修士で研究したテーマは防災であり,リスクに対面した時にどのような意思決定をするか,という問題を扱っていました。
意思決定という動作を学問で扱う際には,「選択肢をどのように評価するか」「将来の不確実性をどう定式化するか」など様々な課題がありますが,その中でも重要なものに「選択肢には何を設定するか」があります。
いくつかあるうちの選択肢の点数を評価式に従ってそれぞれ計算するという動作は,多くの場合それほど難しくないやり方が存在します。
しかしそもそもどのような選択肢があり得るのか,という設定は,その意思決定を研究する人間のデザインによって大きく問題自身の性質を変えてしまうことになります。

みなさんはもしかしたら時間割に従って日々を生活していると思っているかもしれません。
でも本当はそれだけではないはずで,みなさんには今まで選択しなかった選択肢がたくさんあったのではないかと思います。
高校生のための留学プログラムについて検索しなかったことがあるかもしれませんし,親と人生の進路について相談しなかったことがあるかもしれませんし,奨学金について調べなかったことがあるかもしれませんし,市民向けのシンポジウムに行かなかったことがあるかもしれませんし,大学図書館に行かないでみたことがあるかもしれません。
わたしの周りにはわたしが想像もしなかったような選択肢を選んで進んでいった仲間たちがたくさんいます。
どの道がよかった,というのを簡単に言うことはできませんが,複数の内から能動的に道を選ぶことはよりよい意思決定の基本的な入口だとわたしは考えています。

さて,わたしは6年間の大学生活を終えて4月から社会人生活を始めることになりました。
先日卒業旅行でフランスを訪れた折,ルーヴル美術館で膨大な絵画を鑑賞しながら「世界にはこんなにもたくさん描くものがあるんだ」と漠然と考えたりもしました。
大学や研究室という場に籠って研究と就職活動に取り組んでいる間,他の視点からものごとを見つめること,他の解像度で世間を眺めることを忘れてしまったような気もします。
一方でみなさんにも中学や高校,家庭といった非常に限られた場からしか自分を見ていないといったことがあるかもしれません。
意思決定問題はデザイン次第,ということを覚えていてほしいなと思います。

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2014年08月01日

仮面浪人体験記その2@ヤマサキユウジ


こんにちは。東京大学工学部4年生のヤマサキユウジです

仮面浪人体験記の二番手を担うことになりました。
前回のオオキ君は私立文系からの東大受験だったのですが、僕は国立理系からの東大受験でした。
理系大学に通いながら東大を目指す人の参考になればと思います。

仮面浪人を始めるに至った経緯
 現役のときは前期試験で東大の理科一類、後期試験である国立大学の工学部を受けました。
前期は落ちたのですが、後期の大学は受かりました。後期試験を受けた直後は、「受かったらその大学で4年間がんばって、落ちてたらまた1年がんばって東大受けよう」くらいに考えていました。しかし、いざ後期試験受かってみると、それまでの気持ちから一転、「もう一回東大受けたい」という気持ちが強くなっていました。実は、東大に落ちたときに、現役時の夏あたりから諸事情で精神的にまいってしまい(これは完全に自分が弱かったせいですが・・・)、勉強でやりきれなかったことも多いし、勉強のやり方とかももう少し工夫していれば東大にいけてたんじゃないかという気持ちもありました。それで、実際に別の大学に行くとなったら東大にはいけない、ということなので、そのあたりの後悔が現実のものになったから、そのような気持ちになったのだと思います。「入学を辞退して浪人してもう一度東大を受けたい」という話を両親にしたところ、両親から「とりあえず進学してみて、それからもう一度東大を受けたいと思うのであれば、進学した大学で単位をとりつつ仮面浪人をするのだったらいいよ」と言われました。という感じで、僕はとりあえず大学に進学することにしました。
 大学入学してすぐは、初めての一人暮らしや大学のことに慣れるので精一杯で、受験勉強がどうとかという気持ちにはなれませんでした。ですが、漠然と東大に行きたいなあという気持ちだけはありました。そんな中、自分が入った学科のある必修講義を受けたとき、その教授の講義は単位が余裕といううわさがあったからか、学科の人が私語がうるさくて講義がほとんど聞こえず、ここで4年間勉強するのはちょっとなあ・・・という気持ちが出てきてしまいました(もちろん真面目な人もいましたし、学生が静かな講義も多くありました)。きっかけとしては些細なことかもしれませんが、消えかかっていた受験熱が再燃して、そこから受験勉強を始めた感じでした。

仮面浪人を続けた理由
 仮面浪人は100人がやると決意したら夏ごろまでには半分くらいがやめて、受験までいけるのがせいぜい10人程度、そこで受かるのが3人程度、という話をネットで見ました(詳しくは覚えていないですが・・・)。
 最初は東大に行きたいというだけで始めました。そんな時に上記の話を見て、1年使ってでも合格確率が低い仮面浪人を続けてもいいのかと思うことがありました。
 そのとき、自分の将来について改めて考えてみました。高校生のときは大学でやる内容をそこまで把握していたわけではなく、受験のときの学科選びはなんとなくで選んでしまったところがありました。そこで自分のはいった学科で将来的どういうことを学ぶのかを改めて考えたとき、そこでやる学問が自分にはあまりあってないかなあと思いました(今も昔も工学部ですが、工学部は学科によってやる内容がかなり異なってきます。学科選びには十分注意してください!)。じゃあ自分がやりたいことってなんだろうとなったとき、明確な答えは出せませんでした。それならなおのこと、大学入ってから専攻を選べる東大の方がいいじゃないかという結論に至りました。
そんな風なことを考えたので、成功確率は低いかもしれませんが、東大に受かるために仮面浪人を続けようと決めました。
(この理由で仮面浪人を続けようと考えたとき、落ちたあとのことは考えていませんでしたが、落ちたときどうするつもりでいたかについてはこの後また書きます。)

仮面浪人時の生活
4〜7月
 初めての一人暮らしもあり、掃除洗濯自炊全部一人でやることになり、最初は慣れない中大変でした。自炊に関しては、朝は食パン+牛乳、昼は学食、夜はご飯を炊いておかずは惣菜や炒め物やカレー、チャーハンなど作りやすいもの、面倒なときはインスタントラーメンやうどんなどを食べるという感じでルールを決めたらうまくいくようになりました。一ヶ月ほどで大学生活ともあわせて慣れてきたので、そこから受験勉強を少しずつ再開した感じです。
 受験勉強再開後の日々の生活としては、
朝起きてすぐ大学に行って講義を受ける
→講義が終わるとすぐに家に帰る(このとき帰りにスーパーなどで買い物をして帰る)
→家でご飯を食べる
→受験勉強スタート(大体夜21時とか、講義が終わる時間によってまちまち)
→寝る(1時くらい)
サークルやバイトなどやってなかったのでほぼ毎日こんな感じの生活でした。
休日は大学の課題をやるか受験勉強をやるか息抜きするかみたいな生活でした。

 大学の講義ですが、基本全部出て、講義中は講義に集中して内容を理解することに努めていました。これは単位をとることを優先していたからです。その理由ですが、上で書いたように、受験するにあたっての両親からの条件として、大学の単位は進級に必要な最低限度とっておくというものがあったからです。ただ、最低限度だと万が一落ちたとき大変というのもあって、一年生でとらないといけないだけの単位はすべてとるという、両親が出した条件よりも厳しい条件を自分で勝手に決めてやっていました。講義に出ていたもう一つの理由として、大学外で大学の勉強をする時間を限りなく減らして、その分を受験勉強や息抜きの時間に使いたいというのもありました。また、大学で出された課題は基本その日に終わらせるという縛りもつけていました。

 この時期の受験勉強ですが、もし大学の講義で課題があったり、テストがあったりする場合は、単位のことを考えてそちらを優先するようにいました。期末試験の時期である7月なんかはあまり受験勉強していませんでした。
そういうのが特にない場合は受験勉強をやっていました。
夏休みまでは
・英語
 単語や文法の復習からはじめ、英文を速読英単語上級編を読む
・数学
やさしい理系数学という本を使って、標準レベルの問題の解法を理解する
・国語
 古文漢文の基本的な参考書で基礎をおさらい
・物理
 物理のエッセンスの全問題を二回解く→重要問題集を二回解く
・化学
 化学の新研究を全部読む→重要問題集を二回解く
・地理
 センター用の参考書を読む
といった感じで、夏までは基本を完璧にしようと考えて勉強していました。
力の入れ具合としては
理科>英語=数学>国語>地理としていました。
というのも、受験勉強に割ける時間がほかの受験生に比べて少ない仮面浪人生にとって、
効率のいい点のとり方をして受かるのは必須のことだと考えていたため、勉強したらしたぶんだけ点が取れる理科に時間を割くのがベストだと思ったからです。

 ちょうどこの時期は、南アフリカW杯がやっていたので、日本代表の試合だけでなくそれ以外の試合もしっかりと見たり、ネット見たり、せっかく新しい土地で生活を始めたので自転車であたりを回るなど、勉強以外のことで息抜きをしつつ生活してました。(この生活送ってたの4年前と知り驚き)

8〜9月
 この二ヶ月は大学も夏休みだったので、実家に帰って、実家と図書館を往復して受験勉強をする生活を送っていました。
 この時期に受けた東大模試の成績が結構よかったので、このペースでいけば受かるだろうという自信も持てました。
 昼は図書館で勉強して、夜は家で勉強したりテレビを見たり両親と話したりする日々でした。夏休みの勉強ですが、8月は、数学以外は7月までと同じ勉強をして、数学は苦手だった整数問題の薄い問題集を理解するようにしていました。現役時の失敗に過去問を始めるのが遅すぎたというのがあったので、9月から数学理科に関しては過去問をとき始めていました(25年分やりました)。英語と国語は、この時期から通信添削の東大コースを始めました。

10月〜2月
 この時期も4〜7月と同じような生活で勉強していました。大学の前期(4〜7月)の成績でフル単していたので、後期(10月〜1月)は講義数を前期より減らすことができたので、受験勉強に割ける時間が増えました。ただ、センター対策もやらないといけなかったので、それまでよりか息抜きに使う時間も減らして、受験勉強を本格的に進めていきました。ただ、息抜きを全くしないというわけではなく、見たいテレビ番組をあらかじめ決めておいてその時間はテレビを見る、週に一回古本屋で漫画を3冊買ってそれは読む、というように、息抜きにもルールを決めてやっていました。
 センター対策は、国語と地理は11月から過去問と問題集を解くことを、それの教科以外は年明けからやっていました。二次対策は9月からのことを続けていました。

 1月半ばになるとセンター試験がありました。自分の通っていた大学で受けられたのは緊張もほぐれてよかったと思います。ですが、一年間勉強してきたのに、国語で大コケして現役時より悪い点を取るというショックもあってか、人生初のインフルエンザにこのときかかりました。この年、「インフルかかったことないし予防接種しなくても大丈夫でしょ」というフラグも立てていました・・・。フラグ回収に成功してしまった感じです。皆さんはこのようなことにならないよう、予防接種を受けるようにしましょう。
そのときは、息抜きのルールのひとつ「日本代表のサッカーの試合は全部見る」と決めてそれをセンター試験直前(このときはアジアカップがありました)に実行して罰が当たったのかなと思いましたが、今考えるとただの実力不足ですよね(苦笑)

 センター試験後は、2月に控えた大学の期末試験の勉強に集中し、試験が終わると二次試験対策をひたすらやっていました。私大と違って、大学の期末試験とセンター試験・二次試験の時期がかぶっていませんでした。ここは助かりました。

 2月24日に東京入りして、25/26日で二次試験を受けて僕の仮面浪人生活は一応の終わりを迎えました。
 というのも、センターでミスったのもあり後期の東大には出しても足きり確定だったのと、浪人は一年までと決めていたからです。なぜ浪人を一年までと決めていたかというと、自分の中にあった、東大に落ちたときに感じていた勉強に対する後悔はこの一年で解消できて満足したので、「これでだめなら東大には縁がなかったということであきらめよう」と思っていたからです。落ちていた場合、今の大学であと三年がんばろうと決めていました。仮面浪人を続けるかどうか迷ったときは、学問の内容があってないという風に思っていましたが、実際やってみないとわからない部分もあるので、やってみてどうしてもあわないようならそこでまたどうするかを考えようというような考えに変わっていました。

 3月10日には東大の合格発表があり、無事受かっていました。そのため、それまでいた大学に退学届けを出して、東京に引っ越すということになりました。初めて一人暮らしをした土地を去るのは少し寂しいところもありました。

 と、生活としては同じような一日を繰り返す単調な一年でしたが、個人的にはいろいろ学べた一年だったと思います。金銭面からいろいろサポートしてくれる両親のありがたみ、将来を高校のころからしっかりと考えておくことの大切さあたりなんかは痛感しました。

仮面浪人成功の鍵
志望校に受かったので、仮面浪人成功したということでこのような欄を設けてみました。
自分なりにこうしてよかったというのをまとめておきました。

・通っている大学のことを好きになる+大学の単位を確保しておく
 最初は、ある講義でうるさくてここで4年間勉強するのは・・・と思っていましたが、大学で話せるような友達ができてからは、講義に行くのも楽しみになりました。長い仮面浪人生活の中心である大学を、ストレスをためる場にしてしまうとただでさえしんどい受験勉強にも悪影響です。ここをいい息抜きの場にできたのはよかったと思います。また、通っている大学をそのように思えた状態でその大学の単位を確保しておくと、本命の大学の受験直前、万が一落ちても戻る場所があるという保険にもなって気が楽になります。

・大学の勉強をやっておくこと
 文系学部に関してはよくわからないのですが、理系の学部であれば、大学の一年生でやる科目は、受験科目をより深めたような内容が多いです。
例)微分積分、線形代数←高校数学の微分積分、行列、ベクトルあたりの発展的内容
  力学、電磁気学、構造化学←高校の物理の発展的な内容
  無機化学←高校の化学の発展的な内容 
  化学実験←高校の理論化学/無機化学/有機化学の内容
  など
入試の数学物理化学(特に東大入試の化学)なんかは、大学で学ぶことが問題の背景になっていることも多いです。入試では、大学の内容を高校の範囲でも解けるような形で出題されますが、あらかじめ大学で学んでおくとそのような題材に対するバックグラウンドがあるので、本番でも気が楽になります。実際、自分は本番でそのような化学の問題に当たったので、落ち着いて解けました。それに加えて、高校の内容よりも一歩進んだ内容をやることで、高校の内容しか知らなかったときよりも受験問題が簡単に思えました。
 また、英語も大学の講義であるので、受験勉強とは違う教材にも触れられたのはよかったと思います。

・模試を予備校とかに受けに行くこと
模試は予備校まで受けに行っていました。予備校には知り合いがいないので、周りが知らない人だらけという本番みたいな状況で受けられたのは、本番の練習としてもよかったのだと思います。また、普段通っている大学では、受験生という空気にないので、定期的に予備校など受験生がいるところにいくことで、モチベーションを保つことができます。

・模試は必要な分だけ受ければいい
模試は、東大模試とセンター試験用の模試に絞って受けていました。普通の浪人だと、志望校以外の選択肢を考えなくてはいけないこともあるので、本命以外の模試を受ける必要性が出てくることもあります。すると、復習なども時間がかかるので、本命のための勉強に割く時間が少なくなってしまいます。一方で、本命の受験だけに専念できる仮面浪人だと、志望校と傾向が違う模試は受けなくてもいいのはメリットです。

・受験する友達と定期的に連絡を取る
 大学では話す友達もいましたが、仮面浪人をするという友達はいませんでした。そのため、高校のときの友達で宅浪していた友達と定期的に連絡を取るようにしていました。受験仲間が周囲にいない中だと、一人で受験しているような気持ちになりつらいこともありますが、定期的に受験の話ができる友達がいたおかげで、そのような気持ちになることなく受験生活を送れました。そのような友達の存在がとてもありがたかったです。

さいごに
自分としては、誰からも指図されることなく自分のペースで受験勉強ができ、受験のときも保険があったので、普通に浪人するよりも仮面浪人をしてよかったのかなあと思います。
たた、これには向き不向きがあると思うので、どのような形で浪人するかは、自分の性格を考えて選ぶことをお勧めします。

これから仮面浪人をしようと考えている人、今仮面浪人をしている人などは情報も少なくて大変だと思います。僕も情報が少なくて苦労しました。この記事が、そんな皆さんのお役に少しでも立っていれば幸いです。
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2014年04月15日

「7学期へ向けて」@タカダコウタロウ

こんばんは!
この4月から4年に進級しましたタカダコウタロウです。
この団体には結構前からお世話になっているのですが、こうやってブログを執筆するのは今回が初めてです。1つ前の記事を書いてくれたタチバナくんは農学部の生命化学工学専修ですが、僕は工学部の化学生命工学科というところに所属しています(紛らわしいですね^^;)

今回は7学期(4年前期)に向けてというテーマで僕自身の大学生活について書いてみたいと思います!

東大の理系の4年生は基本的に研究室に配属されて、卒業研究というものを行います。教室で受ける授業(座学)がほとんどなくなり研究室で過ごすことがメインになります。化学生命工学科は主に最近できたばかりの工学部新3号館というところに研究室があります。

↓新3号館
t31

さらに、僕は今年度から化学生命工学科に新設された研究室に配属することになりました。つまり僕らがこの研究室の第1期生というわけです!ってことは先輩はいないってこと?って思われるかもしれませんが、博士や修士の先輩方はちゃんといらっしゃいます(どいうこと?って思うかもしれませんがまあその辺は書き出すと長くなるので省略させてもらいますね)

今年から新設されたってことでまだ実験設備が整っていません・・・。今まさに自分たちでラボの立ち上げを行っている最中でございます。逆にこんな経験ができるのも1期生の特権だと思っています。
こんな感じで何もないところから↓
写真 - コピー
実験設備搬入↓
414
今はまだ実験ができない状況ですが、これから徐々に始められるそうです。じゃあその間暇なの?ってことになりそうですが、そうでもなく研究テーマに関する論文(英語で書かれている・・・)を読んだり、自主的に勉強したりしています。

ちなみにこの卒業研究というものにも単位はあります。僕の学科だと1年間で16単位となっています。ですがこの16単位を取得するのはそれなりに大変なんですよ(普通駒場だと、1つの半期の授業で2単位です。つまり、8授業分にしか相当しないんですよね・・・。)

僕の研究テーマはざっくりいうと、高校でいう有機化学を使って生体に応用しようみたいな感じです。学科の名前の通り化学(有機化学)と生命科学をやるわけなんですね。このあたりの分野は最近日本でクロスカップリング反応やiPS細胞などノーベル賞が出ているので、高校生のみなさんの中にもきっと興味を持たれている人が結構いると思います(そう信じています(つд・))。実際研究するにあたって、理科(化学、生物、物理)の知識をかなり使いますし、また設備も必要ですし、そして何よりも研究成果が出るまでに時間が特にかかると言われています(そのため、研究室に泊まる人もちらほらいるみたいです)。これはなかなか大変なことではありますが、その分やりがいも大きく、社会からのニーズも高い分野です。僕もこれから本格的に始まる研究室生活を楽しみながら送っていきたいと思います。

それと一応最終学年(大学院に進学するつもりですが)ということなので、日々を大切にしていき、あとで成長できたなあと思えるような1年間していきたいと考えています(漠然としてますね)。

みなさんも新学期を迎え、それぞれが目標に向かって頑張っていこうと考えていると思います。その気持ちを忘れることなく、お互い充実した1年にしていきましょ!!



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2014年02月28日

私の卒論・修論@シマダナツキ

こんばんは、工学部の電気電子工学科学部四年生のシマダナツキです。
この前の雪すごかったですね。大学以前は九州で暮らしていた、雪を知らない私はテンションが上がって
夜中の1時にお散歩に出かけたのですが、あちこちで木の太い枝が折れる音が聞こえて
お散歩後半は結構怖かったです。

CIMG1837
大学図書館前

〜〜〜〜〜〜〜

さて、私の卒論・修論というテーマをいただきましたので、今回は私がこの前まで必死に書いていた卒論についてお話ししたいと思います。

さっきまで前回の記事を書いた社会心理学科のマサキさんの記事を見ていましたが、工学部電気電気電子工学科というバリバリの理系の学科でもどうやら卒業論文を書くまでの流れは同じだったようです。

引用させてもらいますと「ある研究課題(テーマ)を見つけて、(幻イ鯑匹漾↓調査・実験をし、自分なりの学術的議論を行う文章を書く」ということです。おそらく、文献を読むというところは文科系の卒論・修論よりも甘くなるでしょう。

では、私の経験をもとに卒論を書き上げるまでの話をさせてもらいます。


まず論文を書くためにはテーマの選定が必要です。

卒論のテーマを決めるにあたってアプローチは大きく3つあります。まず、研究室の先輩が行っているテーマを引き継ぐこと。2つ目に研究室の先生が提案してくれるテーマを受け入れること。3つ目に研究室の状況を見極め、この研究室でできそうなテーマを自分で創造することです。

ここでみなさんの中には、大学で行う研究とは自分で思いついたテーマについて独創的手法で行うもので、1番目と2番目の方法は邪道だと思う人もいるのではないでしょうか?

このブログの読者の高校生以下の方で大学に研究をするために入りたいという方はおそらくある一定数いるでしょう。しかし、何の具体的にどのような研究をやりたいかまで詳細なビジョンを描いている人はどの程度いるでしょうか?例えば医者になって難病を解決したいと思っている人も、どの難病をどのようなアプローチから行いたい、またそのアプローチは過去にどの程度研究されているかまで考えて研究を志している人は少ないのではないでしょうか?

高校の授業でこのような世の中の現象にに対する具体的な問題意識が生まれることがあまりないのと同様に、大学の講義を受けた途端に次々と問題意識が巻き起こり研究テーマを思いつくということは極めてまれです。ただ自分がどの分野に興味があるかということはわかると思います。

そのため先に書いたように3つ目のアプローチをとれる人は天才肌です。凡人である私の場合は1つ目と2つ目の間の方法をとりました。大学の卒論のテーマはこんな決め方をしているのだと失望する人もいるかもしれません。しかし、前者はお見合い結婚のようなもので、研究をしているうちに自分のテーマに愛が生まれるはずです。とか言ってみます。


テーマが決まれば後は目的に沿って研究を進めていきます。今回は研究の進め方を指南するのが目的でないのでどういうプロセスで研究を進めるかは書きません。そして、卒論提出1か月前くらいに「そろそろ、卒論のこと意識してね。」と先生に言われます。

ここも人によって分かれるところで、「もう1か月しかないのか」と思う人は先生のありがたい教えに従って早めに書き上げます。「まだ1か月もあるじゃん」という私のような人は先生のありがたい教えを無視して、直前に泣きを見ます。強者になると卒論発表の当日まで実験してるとかしてないとか…

ここからは、私の話なのですが私の場合実験装置の納期が延期されたり不具合が出たりで、実験できる期間がとても短くひやひやしました。世の中そんな都合よくいかないんだなということがわかりました。あと、実験をもとに卒論を書き終わった後に同期4人で誤字脱字、文法エラーのチェックをしあったのですがなんと私だけ、みんなより赤が入ってる箇所が4倍くらいありました!卒論を書くと国語力が上がります。理系の受験生は現文の対策に時間をあまりかけるべきでないというのが私の持論ですが、あまりに国語力が低いと受験後に苦労します。。。


こうして、卒論提出がなされ、最後に卒論発表という山を迎えます。発表の後は先生から思いもよらぬ質問が飛んできてなかなかスリルがあります。ただ工学部の発表で共通していえるのは、「その研究に工学的意味はあるの?」という質問が多いことです。

工学部の研究の目的は、「自然の摂理を知りたかったから」では許されません。「社会にとってメリットがあり、利用者に利便性をもたらす」という類の目的が絶対に必要です。なので、その研究に工学的な意味はあるのと聞かれたときに目的をあいまいにしか答えられないと、格好がつきませんね。

無事、卒論が終わり単位がそろえば晴れて卒業!春休みです。「ツライ〜」とか言ってやっていた卒論も終わってみればかなりの達成感があります。


いかがだったでしょうか?学校生活で疲れた体を癒すため、春休みしっかり休んでくださいね。私も卒論で疲れたんで春休みしっかり休みます!それでは!

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2014年02月07日

「東大生のクラス事情」その2@ナカショウジ カズヒロ

 皆さん、こんにちは。

 東京大学工学部3年の中小司和広と申します。

 先日東京でも雪が降りましたね。

 生まれはタイ、育ちはマレーシアの純正南国育ちには、何度見ても新鮮なものがあります。

 
 今回のブログのテーマは"東大生のクラス事情"ですね。

 前回の記事にもあったように、東京大学は言語によってクラスの振り分けがあります。

 私は何を間違ったのか、フランス語に次ぐ難関言語ドイツ語を選択しました。

 
 "ドイツ語はシステマティックで、理系の学生にはわかりやすいよ!!!"という言葉に踊らされ、選択したのが

 運の尽きでした。とめどなく溢れる形容詞の語形変化、男性名詞・女性名詞・中性名詞。

 挙句の果てには、初回の授業からドイツ語で出身地を聞いてくる教授。

 あれから2年の月日が経ちましたが、私が覚えているドイツ語の文書は次の一文だけです。


 Ich habe keine Zeit zu gehen Uni.  

 → 私は大学に行く時間がありません。


 先生ごめんなさい。

 
 ということで、私は理科一類23組に配属されたわけでございます。

 浪人生の頃、村上春樹のノルウェイの森を読んでいた私には、とてもじゃないですが、男子ばかりの

 理科一類は現実とは思えませんでした。

 とは言ったものの、クラスの仲間には本当に恵まれたと感じております。

 
 あれは、一年生の冬学期のテスト最終日だと記憶しております。ドイツ語の試験を控えた仲良し3人組は

 学生会館の屋上にいました。何を思い立ったのか、旅行好きの仲間Aが「タイに行こう」と言ったのです。

 すかさず、仲間Bが「そうだね」言いました。ドイツ語の試験を終えたAとBはその足でHISに航空券をとり

 に行きました。

 
 こうして我々3人は、わが祖国タイに旅行に行くことになったのです。

 あれは、カンボジアからタイに向かう列車のなかの出来事でした。以下会話文。

 A 「そういえば、下クラ(東大における1つ下のクラス)の合宿考えないとだね」

 B 「俺らの中の誰かが、下クラに入るのはどうかな?」

 私 「それはあんまりにも古典的じゃない?」

 A 「中小司がタイからの留学生として、下クラに入るのは?」

 
 全会一致の可決が成されました。
 

 晴れて、二年生になった私たちは、下クラを連れて渋谷に。

 下クラには、皆さんが見覚えのある男子が一人混じっていました。

 食事の会場では、下くらと上クラの自己紹介が始まりました。

 
 私「ミナサン コンニチハ タイ カラノ留学生 ナカーチョッパル デス」

 当然会場全体がざわつきます。私の同クラの友達は皆笑いを堪えるので必至そうでした。

 
 後輩S 「ナカーチョッパルは、どんな試験受けたん?」

 
 後輩Sは、関西の高校出身の下クラでした。会場では、ナカーチョッパルと隣の席になったのです。

 
 ナカーチョッパル「ミナサント オナジ シケンデス」

 後輩S 「え、でも、日本語やろ?」

 ナカーチョッパル「ソウデス、コトシノ トウダイノ モンダイ カンタン」

 後輩S 「天才やな、ちなみになんかタイ語しゃべってや」

 
 きましたよ。こんな質問があるだろうと、一か月間、徹底的にタイ語の練習をしていたのです。

 遊びも、勉強も全力 それが東大生です。

 私の軽快なタイ語に、S君も少し戸惑っていました。

 
 後輩S 「でも漢字とかは苦手やろ?」

 ナカーチョッパル「ソウデスネ。コトシノ 沸騰 ハカケマセンデシタ」
 
 後輩S 「お前は、賢いんか、あほなんかようわからんな」


 そういって、Sは隣のナカーチョッパル(先輩)の頭を殴ったのです。

 
 ナカーチョッパル「イタイデス、キット アナタニ アクムガ オトズレマス」

 後輩S 「訪れへんわ、あほ」



 後日、私たちは下クラと一緒に日帰りのキャンプに行くことになりました。

 ナカーチョッパルは完全に下クラに溶け込んでいました。みんなでカレーを作ることになり、

 ナカーチョッパルはごはんを炊く係りに任命されました。

 
 後輩S 「ナカーチョッパル、ごはん炊くのなれてんな」

 ナカーチョッパル「ソウデス タイノ シュショク ゴハン」

 
 カレーを食べ、皆が休んでいる時でした。

 仲間A 「はい、皆さん注目!!!」

 仲間A 「下クラの皆さんは、遠いところまで来てくれて、ありがとう」

 仲間A 「重大発表・・・・実は、下クラの中に、一人上クラが混じっています。」

 
 ざわつく後輩達と笑う先輩。


 仲間A 「皆に5回チャンスをあげるから、当ててくださーい」

 
 後輩たちは健闘したのですが、ナカーチョッパルが先輩とは夢にも思わなかったようです。


 仲間A 「それでは、答えあわせ」

 
 そういって、Aはナカーチョッパルのもとに歩み寄ったでした。

 Aとハイタッチを交わしたナカーチョッパルは、皆の前に立ちました。


 ナカーチョッパル「ミナサン コンニチハ ナカーチョッパルデス」

 ナカーチョッパル「キョウハ スゴクタノシカタデス」

 ナカーチョッパル「タダ ニホンゴ ニガテ ナノデ ミナサンニ メイワク カケル」

 ナカーチョッパル「ダカラ ダンダント ニホンゴ ジョウズニナリマス」

 ナカーチョッパル「タトえば、こんな風に話せるようになります」


 その時点で、後輩Sは土下座モードに突入。晴れて、私はナカーチョッパルから中小司に戻ることが

 できたのです。どっきり大成功ですね。


 

 そんなこんなで、3年生になった今でも、よく仲間A,Bとは遊びに行きます。

 皆さん、悪い先輩には騙されないように。


 それから、受験生の皆さん。 最後の追い込みの時期です。

 
 ナカーチョッパル「アナタニ コウフク オツズレマス」

 
 最後まで読んでくださって、ありがとう。 それでは!!!




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2014年01月07日

「今年の抱負」その1@マツイキョウコ

どうも、東京大学工学部社会基盤学科4年のマツイキョウコです。
今回は「今年の抱負」というお題をいただいたので、ちょっとだけお話させていただきたいと思います。


「今年はなにを目指そうかな〜」とちょっと考えたところ、最初に出てくるのはとりあえず「卒業したい」ですね。
はい、今年の抱負は「卒業論文を書きあげて卒業する」です!!!!!!!
高校生のみなさんは一月・二月の入試に向けて頑張っている時期だと思いますが、4年生のわたしも卒業に向けていまたいへん頑張っています。
学部によっては論文なしで卒業要件を満たすところもあるようですが、わたしの所属する工学部社会基盤学科では、卒業論文を書くことが要件のひとつに挙がっています。

「卒業論文と言われてもいまいちイメージがつかない…」「さっきからシャカイキバンとか言ってるけどなんのこと??」と思われている方も多いでしょうから、すこしだけいまわたしがやっていることについて説明させてください。
卒業論文というのは、実はわたしも的確に定義できませんが、(特にわたしのいる学科においては)(イメージとしては)教員がくれたり自分で問題設定したテーマについて、ちょっとスケールの大きい夏休みの自由研究を行うことです。
科学的なメソッドによって科学的な論文を書くものだというのが通例ですが、振れ幅は大きいようです。
そしてわたしのいる「社会基盤学科」というのは簡単に言えば「土木学科」で、メインの研究は橋や道路、ダムや河川堤防の整備、インフラ輸出や災害対策などを主な対象にしています。


さて、そういうわけでわたしは現在卒業論文に取り組んでおりそれを完成させて卒業していくのが今年の第一の目標かつ抱負です(せっかく大学院に合格したのに卒業できなければ進学できないので大問題です)。


ところで、そういえば去年の抱負はなんだったかなと思って調べたところ、「善き隣人である」というのを掲げていたようです。
仕事をするのでも、遊ぶのでも、いちばん大切なのはその内容ですが、その内容を大きく左右するのは「それを誰と一緒にするか」ということです。
幸いわたしはサークル活動などでは非常に仲間に恵まれており、そのことを痛感したので「じゃあ今度はわたしがよい隣人になろう!」と一念発起したのでした。
この抱負は決して悪くないと思うのですが、今から思うとちょっと抽象的すぎますね。
2013年に達成できたのかどうかもよくわかりません。
ということで、今年の抱負は非常に具体的に「卒業論文を書きあげて提出する」ことです!
これは達成できたかどうかがたいへん明確にわかるので、抱負として適切ですね。


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todai_guidance at 17:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!