理学部

2013年12月13日

「大学の授業」@ナガクラナオキ

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大学の授業では、先生と生徒の距離が遠いことがよくあります。大教室で、1人の先生が数百人の学生に対して一方通行の授業をすることも少なくありません。ぼそぼそと聞き取りにくい口調でひたすらしゃべり続ける先生や、逆に90分間一言もしゃべらず黒板に意味不明な数式を延々と綴る先生なんてのもいます。大学では、授業中に居眠りしていたり無関係のことをしていて咎められることはほとんどありません。

ところが自分が2年生のときに履修した「科学史」という授業では、上の状況とは正反対の講義が展開されていました。

この授業では、脳死や臓器移植といった、生命倫理の問題に焦点が当てられていて、100人以上の学生がいる大規模なものでしたが、常に自分の考えを述べる機会を与えられる参加型の授業でもありました。授業中に居眠りしていると、たとえ一番後ろの席にいようと容赦なく発見され、教室からつまみ出されます。(チョークを投げつけられることもあります笑。)自分の場合、サークルの朝練後だったので、ついウトウトしてしまうことがあり、その度に先生にキレられ(かなり怖かったです…)、教室からつまみ出されました。

そんな厳しい授業でしたが、自分が毎回楽しみにしていた授業でもありました。基本的に先生が好き勝手にトピックを選んで議論するので、「何かを教える」ことを主眼に置いた他の授業とは全く趣が異なります。恋愛ドラマを見せられ、とあるシーンについて意見を求められたり、「あしたのジョー」のマンガについての講義がいきなり始まったり…。学生に意見を求めるので、一瞬たりとも気が抜けません。生命と死というテーマに沿った授業を通して繰り返し強調されるのは、「自分の目で見て心で考えること」。自分が普段いかに何も考えずに生きてきたのかを実感しました。

現代では、インターネットの発達であらゆる情報が家にいながら手に入るようになりました。そんな時代だからこそ、何か自分が心惹かれたものに対しては、時間を惜しまず直接出向いて自分で体験してみようとこの授業を通して思いました。

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2012年04月10日

「東大生の映画のミカタ」@アメカワショウタ


写真 (7)


こんにちは!!
マイブームが
早起き、サブウェイ、サイクリング!
なアメカワですっv( ̄∇ ̄)v
初めて書かせていただきます( ´∀`)つ

写真はサブウェイ東京大学工学部2号館店の限定メニュー。
その名も“デストロイヤー”ww  かっこよすww
おいしかったので即完食!笑
また食べたいなー!!!
本郷キャンパスに来たときにはぜひお試しあれ♪

さてさて
「え…今回はサブウェイの店員さんが書いてるの…?東大生じゃないの…?」
と思ったあなたのために自己紹介!
東京大学理学部地球惑星環境学科で地学を学んでいるアメカワショウタといいます!4月に3年生になりました!
先週は新3年生への学科説明会後に房総半島へ直行!二泊三日の合宿です!
地層や化石の調査中に先輩が残した名言はこれ↓
「僕たちはいま数千年前の海底に立っているんだよ。」
…いま文字に起こすとちょっと恥ずかしいwww
けど本当に太古では海底だった場に立っていたわけだからわくわくしたなー( ̄∇ ̄)
地学って科学だけどロマンチックなとこがあって面白いですよ!



ではでは本題に入りましょう!(*・ω・)ノ
お題は「東大生の映画のミカタ」
実を言うと映画を映画館で見るのは1年に1回あるかないかぐらいなのです…(^_^;)
そんな僕が「映画のミカタ」といっても大層なことは語れないなー、などと思っていたら、偶然にも映画のお誘いが!!!びっくり!!
その日に見に行ったのですが上映されている映画を全く知らなかったので上映開始時間に最も近い映画を選びました←

そこで見たのは「マーガレットサッチャー 鉄の女の涙」です。
内容は晩年のマーガレットサッチャーが、亡くなった夫の幻覚と話しつつ回想することで彼女の半生を描くというもの。
歴史がちょっぴり苦手だった僕は途中、内容そのものへの興味が薄れつつありました←オイ

しかし、面白いなーと思ったところが1つありました。

それは音楽の使い方です。

晩年の彼女を描くときはバックミュージックをほとんど入れていないのに対し、回想に入る時に音楽が流れ始め、回想中も音楽をふんだんに使っていました。
毎日が充実していた昔と、晩年の彼女の無味乾燥な生活との対比を際立たせるのに効果的だったのではないでしょうか。
ラストシーン付近、幻覚の夫と言い争う中でそれまでとは違い、音楽は現実/回想を問わず流れ続けそして…

あくまで上の解釈はぼくが勝手に思ったことです。
自分の勝手な解釈を書いてしまってなんだか申し訳ない。。


内容そのものを楽しむことはとても大事!
でもそれだけだと自分の好きなジャンルしか見なくなって偏りがでますよね。
たまにはいつもと違うジャンルの映画を見てみましょう!
すると新鮮なものに出会って感覚が研ぎ澄まされた状態なので、音や映画館のにおい、隣の人はどんな様子だろう、映画の作り手は何を意図してるんだろうなどなどいろんな「気づき」を得ることが出来ます。
「気づき」はやがて自分の新しい「視点」に変わります。


気が向いたら、自分じゃ選ばないような映画をあえて選んでみてください!
新しい「視点」=「ミカタ」が手に入るかもしれませんよ。
では。


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2011年12月06日

「今までで一番大変だった授業」その1@チチイマサミチ

こんにちは。理学部生物情報科学科3年のチチイマサミチです。

東大ガイダンスブログを書くのは2回目ですが、前に書いたのは2年の6月なので、あらためて自己紹介から。
出身は埼玉県で、現在も埼玉に住んでいます(実家)。
出身校は公立高校で、一浪して理科二類に入りました。その後、進学振り分けで理学部生物情報科学科に進みました。現在、学部3年です。


今回のテーマは「今までで一番大変だった授業」です。そのため、今回のブログでは僕が4学期(2年の冬学期)に受けた「情報科学基礎実験」について当時のことを思い出しながら書こうと思います。


授業の概要
東京大学では2年の夏学期(前期)が終わった後、進学振り分けで学部に分かれ、2年の冬学期から専門科目が始まります。この授業は理学部の専門科目で理学部情報科学科と生物情報科学科の必修科目です。コマ数は週2回です。
この授業はおおまかに
(1)C入門
(2)アセンブリ演習
(3)C演習
(4)Scheme演習
4つに分かれていました。1つあたりの期間が約1ヶ月でした。
どれも基本的には、簡単な説明→プログラミングの課題が出る→課題を書いて出すというかんじでした。


(1)C入門
C言語というプログラミング言語を使ってプログラミングの基本を学びました。

プログラミングって?
プログラムを作成することで、人間の意図した処理を行うようににコンピュータに指示を与えることです。プログラミング言語でソースコードを書くことで行われることが多いです。

大変だったところ
()課題が多い
この授業では、プログラミングの課題を書いて出すことがで成績評価がされますが、その課題の量がとにかく多いです。授業中に終わらせるのはまず不可能で、授業以外の時間で週に10時間くらい課題をやるために使っていました。
()進むのが速い
この授業では「明解C言語入門編」「明解C言語実践編」が教科書になっていて、課題も主にこの教科書(主に入門編)にある演習問題から出されていました。課題をやる場合は自分で教科書を読んで、プログラムの書き方を理解して課題をやっていました。進むのが速く、300ページ以上ある入門編の範囲を1ヶ月でやりました。つまり、C言語の基本をわずか1ヶ月でやったことになります。
()プログラミング初心者だった
人によっては教養学部のときに授業でやっていたり、趣味でプログラミングをしたことがある人もいたようですが、僕の場合プログラミングは完璧に初心者でした。そのため最初の1ヶ月は「何がわからないかわからない」という状態になってフリーズ(パソコンではなく僕の脳みそが)することがたびたびありました。一応先生やTA(ティーチングアシスタント)に聞くことはできるのですが、プログラミングの場合「何がわからないか」自分で分かっていればだいたい問題は半分くらい解決しているようなものなのです。


(2)アセンブリ演習
アセンブリ言語という言語でプログラミングをしました。4つの中でここが一番大変なところでした。

アセンブリ言語って?
プログラミング言語の一種ですが、C言語や他のプログラミング言語とはかなり異なります。というのもアセンブリ言語はC言語などと比べて「機械語」にかなり近いからです。機械語というのはざっくり説明すると、コンピュータが情報処理をするのに使っている言葉のようなものです(正確な意味を知りたい人はググってください)。例えば、人間が何か考えるときは、日本語を母語とする人は日本語で、英語を母語とする人は英語を使います。日本語や英語などの言語を自然言語と言いますが、コンピュータは基本的に人間の使う自然言語は理解できず、機械語で情報処理しています。しかし、機械語は人間にとっては理解しにくく、それでプログラミングするのは大変です。そのためC言語などのプログラミング言語で書いたコードを機械語に変換し(この変換はコンパイラというものを使うと自動でできます)、プログラムを実行します。つまり、プログラミング言語は人間の使う自然言語とコンピュータの使う機械の中間にあると言えます。中間にあるといっても、言語によって自然言語に近い(つまり人間にとって理解しやすい)ものから機械語に近い(人間にとっては理解しにくい)ものまであります。そしてアセンブリ言語は機械語にかなり近い言語なのです。そのため他の言語にはできないこともできますが、人間にとってはとても理解しにくい言語なのです。

大変だったところ
()アセンブリ言語自体が難しい
上に書いたとおりアセンブリ言語は使うのがとても難しかったです。
()マニュアルが英語
課題と簡潔な説明が書いてある授業資料はありましたが、課題を書くにはアセンブリ言語のマニュアルを必要に応じて読まなければなりませんでした。そのマニュアルは1回目の授業で配られたのですが、それがすべて英語で書かれていて、ページ数は140ページ以上ありました(といっても読んだのは一部だけですが)。


(3)C演習
ふたたびC言語です。(1)に比べ、より高度なプログラムを書く課題が出ました。ソースコードが100行を超えることもよくありました。最後に書いたプログラムは377行ありました。(1)のときのように「何がわからないかわからない」ということはあまりなくなったのですが、プログラムが複雑になったためバグを見つけるのが大変でした。ただ大変と言っても(2)よりはましでしたが。


(4)Scheme演習
Schemeという言語でプログラミングをしました。Schemeはプログラミング言語の一種です。Schemeについて詳しく知りたい人はググってください。使ってみた印象としては、プログラミング言語としてはC言語ほど難しくないと感じました。ただ、課題が難しかったので、これも苦労しました。特に最後の課題が難しく、学科の友達に助けてもらってなんとか書くことができました。


以上の4つはどれも大変でしたが、あえて順位をつけるとすれば、(2)>(1)>(4)>(3)というかんじです。


まとめ(この授業の良い点、悪い点)
最後にこの授業の良い点、悪い点などを。
良い点
プログラミングの力はついたと思う。
アセンブリ言語はかなり難しかったが、コンピュータの仕組みに多少は詳しくなれたような気がした。

悪い点
全体的に課題の量が多く、難しいためプログラミング初心者にはつらい。


あと誤解のないように1つ付け加えておくとプログラミングは最初はきついですが、ある程度身につけるといろいろなことができて楽しいですよ。

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2011年10月25日

「ゼミとゼミの先生2」@コマツヒサト

 こんにちは。東大ガイダンスの相談員をさせて頂いております、理学部物理学科4年の小松と申します。今回が初執筆となります。

 今回のテーマは「ゼミとゼミの先生」ということですので、私自身の経験をメインにゼミについて書かせて頂きます。

 大学では、高校までのような通常の講義形式の授業の他に、学生同士で文献を協力して読んだり、あるテーマについて調べた事を発表し合ったりする形式のゼミナール(以下ゼミと略します。)という授業があります。
 この授業では、指導教員は学生に情報を伝達するというよりも寧ろ、アドバイスを与えたり、学生の発表の中で気にかかる点に専門家の視点で質問をすることで、学生たちの自主的な学びを補助する役割となります。

 例えば私が所属する物理学科では、3年生の冬に文献を読んでいく形式のゼミが一つあり、また、4年生は卒業研究が無い代わりに、夏と冬に一つずつ、理論に関するゼミか、実験の授業のどちらかを受講する事になっています。
 そのうち、4年生用の理論のゼミは、夏と冬の片方しか受講してはいけない決まりとなっておりますので、卒業までに学科の中で受講する事になるゼミは1つ又は2つという事になります。

 (尚、学生の中でも意欲の高い人は、学科から指定されて受講するゼミの他に、自主的にゼミを行う事があります。他にも、物理学科のように五月祭で自主研究の結果を発表する学科の学生は、五月祭の準備のために自主的にゼミを行って、自主研究のための予備知識をつけたりします。私自身も五月祭の準備をしている時は、流体力学の基礎や、分光測定の方法などのゼミを行っていました。これらの「自主ゼミ」は任意参加なので気が楽そうにも見えますが、当然ながら授業のゼミとは違ってアドバイスを与えてくれる教員がいないため、発表をする人がしっかり予習していないとグダグダになってしまう危険性が高いので、授業として行われるゼミよりも寧ろ大変かもしれません。)

 私は現在、4年生用のゼミを受講しています。ゼミの授業は行っている学部や学科、あるいは指導教員の方の方針によって、少しずつ形式が異なりますが、私の受講しているゼミでは、グラフェンという、炭素原子が平面上に蜂の巣状の格子を作って並んだ物質などの、指導教員の先生の専門分野に近いテーマを幾つか勉強した後、時間が許せばそれらのテーマの中で面白いと感じた物について、実際に未だ分かっていない部分の研究をしてみるという物になっております。
 まだ始まったばかりなので、今後ゼミがどのように展開していくか分からないのですが、テーマ自体の興味深さという面でも、また、来年から始まる大学院での研究生活の練習という面でも非常にやりがいのあるゼミだと思っています。


 教員の方や他の学生の前で発表するためには、調べた内容を自分の頭で理解し、自分の言葉で説明出来るように事前にまとめておく必要がありますので、通常の講義と比べると遥かに労力が要るのですが、その分発表者の理解も深まりますし、指導教員の先生から勉強に関する様々なアドバイスをもらえるチャンスでもあります。
 そのため、現在高校生の皆様も大学に進学されて、ゼミを受講する事になった時は、面倒だと言わずに、積極的にその機会を活用して頂ければ幸いです。(ただ、私自身もゼミを活用しきれていると胸を張って言える訳ではありませんが。)



 ゼミについての話は以上ですが、折角ですので、最後にゼミで使用したグラフをのせておきます。

グラフェン(バンド)


 これは先述のグラフェンの中の電子が持ち得るエネルギーを、ブロッホ波数という量を横軸に取って描いた物です。
 グラフの下半分の低エネルギーの状態は電子に埋められていて、熱によって僅かに上半分のエネルギーの状態に電子が移るため、グラフェンの物質としての性質を考える上では真ん中にある円錐状の構造をした部分が重要になります。
 一方で、素粒子物理学においても、ニュートリノのエネルギーを考えた時に、やはり円錐形が現れます。(厳密に言うとニュートリノの場合は円錐の先端が丸まってしまい、上の円錐と下の円錐が離れてしまいます。)
 このように特異な性質を持っていたため、グラフェンという物質は2000年代に実際に合成されるよりも遥かに前から物理学者の興味を惹いていました。また、グラフェンの合成に始めて成功したアンドレ・ガイム、コンスタンチン・ノボセロフ両氏には、2010年にノーベル物理学賞が授与されています。



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