進学振り分け

2015年09月25日

「進学振り分けについて」@モチヅキヒロキ

みなさん、こんにちは。文科一類2年のモチヅキヒロキです。

今日は私の進振り体験(失敗?)談をお伝えします!

まず結論から言うと、自分はこの夏の進学振分けで、文科一類から法学部へ進学することになりました。文一生のおよそ9割は法学部へ進むため、自分が法学部に進学することになったのは周りから見るとごくごく普通のことだと思います。しかし進学先が決まる過程には実に様々な思いや出来事がありました。

もともと「将来○○になりたい!」というものがなかった私は、受験生の頃までは理系だったのに、1年半前の後期試験(※昨年度をもって終了)に合格して文科一類に入学しました。(この時どうして文転して文一に入ったのかは今回は割愛しますが、この時もこれから書く進振りと同じようなことでかなり悩みました。)

東大に来て法学・政治学・経済学・社会学・心理学・数学・物理・情報科学など文理の垣根を超えて様々な学問の授業を受けました。その中で特に興味を持ったものから進振りでの進学先として候補になったのは、法学部と、工学部の建築系の学科(社会基盤学科、都市工学科、建築学科)、後は教養学部(後期課程)の国際関係論コースと経済学部でした。このうち、経済よりは法律・政治の方が興味があったり、国際関係論(国際政治)をアカデミックかつ集中的に勉強するほどの気持ちはなかったりしたので、候補は早いうちに法学部と工学部に絞られました。

工学部への進学を考えたのは、自分は趣味が旅行で、橋や道路、鉄道といったインフラに昔から興味があったからです。正確には、インフラの設計や構造も勉強してみたかったのですが、それらが社会に及ぼす影響について興味がありました。また、大学で受けた都市工学や社会基盤学の授業が面白かったことも進学先として考えた理由です。もし進学したら理転ということになりますが、自分は大学入学までは理系だったことや、大学に入っても数学と物理の授業をいくつか受けていたことなどから、工学部の勉強についていけない不安は特にありませんでした。

法学部への進学も有力だった理由には、法律や政治の授業が面白いと思っていたことや、それらを学ぶことを通じて広く社会の仕組みについて理解を深めたかったことがありました。テレビをつけると安保の話やマイナンバーの話などたくさんの社会の課題に対して、多様な立場から様々な主張がなされていますが、広く社会と制度について学ぶことで、このような問題について自分なりに考えてみたかったのです。ただ法学部の授業は大教室での講義のものが多く、そこがちょっと好きじゃないなあと思っていました。

進路選択をするにあたっては、本郷に行って後期課程(3,4年生)の授業に潜ったり、個人的に先生に連絡をとって研究室を見学させていただいたりしました。またいろんな先輩の話を聞いて、各学部での生活が実際どんな感じになるのかをつかむようにしました。就職や大学院のことについても少なからず考えました。ただ進路選択を考える際に最も重視したことは、自分は何が好きで何を勉強したいかということでした。

最終決定の2ヶ月前、6月頃には考えれば考えるほどどっちに進学したら良いか分からず、毎日悩みもだえ苦しんでいた覚えがあります。自分が一番興味のあること・勉強したことは何なのか、自問自答する日々が続きました。悩みすぎるあまり、そもそも何をしに大学に来たのかもわからなくなり、将来のことを考えるのがこんなにつらいのかと思いました。

そして志望を提出する日。自分は第一希望に工学部社会基盤学科を出しました。これといった決定打はありませんでしたが、何か新しいことに挑戦したかったのと、学科生活が楽しそうだったからです。「これだけ悩んだんだからどっちに進学しても大丈夫だろう。仮に後悔することになっても、『後悔することに後悔する』ことはない。」そういう気持ちもありました。

しかし残念ながら点数が高くてそこには進学できませんでした。あれだけ悩んで出した結論なのに...って感じでしたね(笑) まあでも、これで諦めがついて気持ちよく法学部に進学できました。自分の中では限りなく第一希望に近い第二希望だったので納得した進学です。(今日で新学期が始まって2週間ですが、法学部の授業にも自分の興味に合致するものがたくさんあって毎日授業を楽しみにしています!)それに進振りに向けて自分の将来について必死に考えた経験は、これからの自分の人生に少なからず影響を与えるような気がしています。

ちなみに自分のクラス(文一と文二の混合32人クラス)からは、教養学部に3人、文学部に2人、工学部に2人が進学しました。このように今の科類に捕らわれない進路選択をする東大生は毎年数多くいます。

8月のオープンキャンパスに来てくださった高校生のみなさんの中には、文理選択で悩んでいるという方も数多くいました。悩む理由は人それぞれでしょうが、ぜひその悩みを大切にして、自分の未来を真剣に考える機会にしてほしいと思います。

そして、特に自分の勉強したいことがまだ見つかっていない高校生のみなさんや、勉強したいことがたくさんある高校生のみなさんには、ぜひ東大に来て、大学での学びを通じてもう一度進路選択ができるチャンスを手に入れてほしいと思っています。成績が足りていないと希望の学科に進めないことがあるというのは決して無視できない進振りの側面ですが、それでも将来について考えるチャンスと自分の意志で人生を大きく変えられるチャンスを与えてくれる進振りは、東大の最大の魅力だと私は考えています。

長い文章を読んでくださってありがとうございました!
みなさんの進振りに対する理解の一助や進路決定に関する参考になれば幸いです。

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2015年09月22日

「進学振り分けについて」@カワタキサエコ

皆さんこんにちは、理科二類2年のカワタキです。
今日は「進学振り分け」というお題を頂きましたので、
東大特有の進学振り分け制度というものについて簡単に説明した後、自分が進学振り分けをどう乗り切った(?)のか書かせて頂こうと思います。

銀杏


東京大学には前期教養課程と呼ばれる、比較的自由に授業を履修できる期間が1年半設けられています。
この期間には、総合科目や主題科目(必修以外に自分の興味に従って選んで取る科目)は理文共通の授業がほとんどであり、所属科類に関係なく選択をすることができます。
前期教養課程は、教養を身につける目的で存在するというのが建前ですが、進学先に迷いを抱えている人のためにあるとも言っても良いと思います。
その後、時期としては二年生の8月頃に、進学先を決める「進学振り分け」(通称「進振り」)を迎えます。
まず進学先希望調査というものがあり、アンケートのようなものが取られます。(これに回答し忘れると、進振りに参加することができず、学部進学ができません!)
結果が集計され公開されるため、どの学部が人気なのか、行きやすいかなどが、何となく分かります。
自分の成績(履修科目の平均点)と定員枠の兼ね合いで、希望進学先を大学に提出します。
(進振りでは、1年生のSセメスター・Aセメスターと2年生のSセメスターまでの成績を総合し、平均点を出します。)

人気のある学部は、定員以上の希望者が出る場合もあり、そのときは点数の高い順に進学が決まります。定員枠については、科類が文系、理系共に3種類あり、同じ学科に対してでも、科類によって定員数が異なります。(例えば、理科一類は工学部、理学部の定員が多く、理科二類は農学部の定員が多いなど)
とうしん


以上に述べた進振りの制度の情報は、入学手続きのときに配られる「履修の手引き」に書かれており、学年ごとに少しずつ決まり事が異なる場合もあるため、注意してください。


それでは、参考までに、私が進学先をどう決めたか綴ろうと思います。
私の場合、前期教養課程に恩恵を受けたと思っています。というのは、私は入学時に進学を考えていた進学先とは異なる学部へ進学したからです。これは、大学に入ってから受けたある講義に刺激を受けたのがきっかけです。
私はもともと脳科学に興味があり、脳科学をテーマにした授業を取りました。
その授業では、脳神経について最先端の研究をなさっている研究者が講義ごとに毎回1人ずつきてくれて、研究の紹介をなさいました。
その中で自閉症に注目し、自閉症のモデルマウスを作製していらっしゃる先生と出会い、研究内容に大きな興味を感じました。その後研究室へ見学に行き、更に、一年生の春休みを利用し、三週間という短い期間ではありましたが、研究室に実際にお邪魔しました。具体的にどのような研究や実験が行われているのか見学させて頂いたり、実験の基本的な手法を教えていただいたりしました。その間に、生物を分子レベルで理解する学問である、分子細胞生物学の大切さを感じました。これは非常に貴重な体験で、進学先を考える上で大変参考になりました。
私は高校まで生物があまり好きではなかったのですが、研究室に行ってみて生物や遺伝学の領域面白さや奥深さに大変心を惹かれ、生体内の化学反応を勉強したいと思うようになったのです。
やはり自分が楽しいと思えることを、進学先でやりたいと考えていましたが、生物の方面に進むということはまさにワクワク感に任せて前に進むといった雰囲気がありました。

生物の勉強をする決心が出来たはいいものの、どの学部、学科に進むべきかはまだわかりませんでした。薬学部、理学部の生物学科、生物化学科、生物情報学科、工学部の化学生命工学科、農学部の応用動物学科など、東大には様々な学部があります。学部学科を決めるにあたり、私は学部ガイダンスを利用しました。5月あたりに開かれる学部ガイダンスでは、各学部の教授や学生が本郷から駒場へ来て、学部の紹介やカリキュラム説明をしてくれます(学科によっては駒場に後期課程を置くものもあります)。写真は工学部ガイダンスの案内のポスターです。

ガイダンス


ガイダンスで自分にあっていると感じた学部の研究室に、休日を利用して見学に伺い、雰囲気を何となく掴みました。

学部ごとに理念も異なりますし、自分がその場でで勉強することを想像してみて、違和感がないか考えてみました。
結局、私は「興味のまま追究する」理学部の姿勢が自分に一番合っていると感じ、その直感を信じて理学部の生物化学科へ進学しました。


私は比較的進学振り分けのためにいろいろと行動した方だと思います。でも、大学の後半の大事な二年間を、進学する学部で過ごすのですから、納得して後悔の無いようにしたいですよね。
まだ早いと思いますが、受験勉強の合間に、どの学部に進学しようか、とか、学部へ進学した後のことについて思いを馳せてみるのも良いと思います。

実際皆さんが入学するときの進振り制度は、今のものとは異ってきていると思います。
入学手続きのときに配られる「履修の手引き」をしっかり読んでくださいね!

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!

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2014年09月26日

「進振り体験談」

こんにちは。文科一類から農学部水圏生物科学専修(以下、水圏)に内定したT.Tと申します。今回「進振り体験談」ということで、私のケースについてお話ししたいと思います。

1.大学入学時
東大に文科一類生として入った当初は、マンガやドラマの影響もあり、弁護士になろうと意気込んでいました。当時から釣りやアクアリウムを趣味としていて魚に惚れ込んではいたものの、まだ「趣味は仕事にするべきではない」という考えもあってかそちらの道に進もうとは思っていませんでした。
そうして大学の授業にも真面目に出席し、ちょうど話題になっていた司法試験予備試験の勉強にも興味を示すようになりました。とにかくあまり恥ずかしい成績は取りたくない、と頑張って勉強していたことをぼんやりと覚えています。

2.進学振り分けの始まり
1年の最後あたりから各学部のガイダンスが始まっていきました。このときまだ私は法学部に行くことばかりを考えていましたが、そのとき時間が少し余っていたこともあり、水圏のガイダンスに参加することにしたのです。
最初は、魚の勉強に打ち込めるのかぁ天国だなぁとぼんやりと呑気に感想をこぼしていたのですが、次第にこう思うようになっていました。

「俺は残り少ない大学生活を何に懸けたいんだろう?」

3.葛藤
その後も進学振り分けのこと、将来のこと、人生全体のことに思いを巡らせていました。自分は何を求めて法学部に行くのだろう、と疑問に思うようになっていきました。
 こういうぼんやりした不安や悩みを持ったとき、私は海を見に行きます。ちょうどこの時も、有楽町線に飛び乗って新木場の若洲海浜公園へいき、釣り糸をたらしました。
やったのはサビキ釣り。一本の糸にいくつも針がついており、下についたカゴから小さなエビが撒き散らされて魚を誘います。近所のコンビニで買ったアミエビを餌に、頭を空っぽにして竿の先を見つめます。
そうこうしているうちに、ぶるぶるっと小気味良いアタリが来ました。どうやら何匹もくっついているようです。興奮してたまらずリールを巻きます。そこにはカタクチイワシが鈴なりについていました。はがれた鱗がきらきらと輝き、なんとも美しい。たまらない。愛してる。大きい魚にはない愛くるしさを感じるのです。
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ひとしきり釣り終わったあと、小さなキャンプボンベでコーヒーを沸かしました。それをすすりながら、中学時代からの思い出を回想していました。初めて親父や友達と釣りに行ったときのこと。初めて釣ったアジのこと。大きな大きなスズキのこと。そして初めて熱帯魚を買ったときのこと。水温やpHを適切に保つのに苦労したこと。水槽を見た家族にきれいだと共感してもらえたこと、様々なことを思い返しました。
そして、自分は半ば「やらなきゃ」という思いで法学部を志望し、弁護士を目指そうとしていたのではないか。周りの人の期待に応えようと気づかないうちに自分で自分の首を絞めていたのではないか。法学部に進んだ後の自分の姿は本当に自分がなりたいものか。数時間海の側にいただけで、色々なことに気がつきました。
 そうして、私は法学部進学をすっぱり止め、農学部に進もうと決心したのです。
正直に申し上げますと、自分がなぜこのような決定を下したのか十分に伝えきることはできません。上にあげたことの他にも様々なことを考えましたし、そのなかには相互に矛盾する内容を含んでいます。そして、法学部自体が終わったコンテンツでありそれにネームバリュー以外の価値を見いだせなくなった、というありがちな理由でこの選択をしたというわけではないということを付け加えておきます。これはあくまで個人の興味関心等の問題です。

4.進学振り分け本番
進学振り分けもいよいよ本番となり、第一次の集計結果も発表されました。そこそこ真面目にやっていたためもあるのか、点数的には余裕でしたし、その後も危なげなく内定までこぎつけることができました。
しかし、ここで困ったことが一つありました。私は受験で物理も化学も生物も勉強したことがほとんどないのです。

5.進学振り分け・その後
とりあえず、進学先で理系との競争に勝つために夏休み中高校の数学と理科をだーっと一通りこなし、大学の教養の数理書を読みました。その経験の中で思ったのは、文系・理系の区別なく、色々なことをやっておけばよかったなぁ、ということです。高校生は2年のときには文系理系と区別され、それぞれ別のカリキュラムで指導をうけます。しかし、それでは大学以降での勉強に大いに差し障りが生じるのではないでしょうか。文系でも数理科学を、理系でも社会科学や人文科学を積極的に勉強すべきだと思います。東大を志望している、このブログを読む優秀な受験生の皆さんには、ぜひこのことを知っておいてほしいと思います。人生どのような選択をいつ下すのかは決して予測できません。普段から幅広く色々なことに興味を持って勉強し、準備しておくことを強くおすすめします。


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2014年09月23日

「進振り体験記」@フクオカタイガ

こんにちは!文科一類二年のフクオカタイガです。9ヶ月ぶりのブログ執筆なので、色々と拙い部分もあるかもしれませんが、しばしの間私の文章にお付き合いいただければと思います。

さて、今回のテーマは「進振り体験記」。ご存知の方も多いかもしれませんが、東大には「進学振り分け」(進振り)という制度があり、特に2年生にとっては翌年以降の所属学部・学科を決めるうえでこの制度が大きく関わってきます。今回はこの「進振り」をほぼ終えたばかりの2年生の立場から、体験記を書いてみようと思います。

私自身の話に入る前に、まずは進振り制度の概要について簡単に解説しましょう。東大では前期教養課程と呼ばれる1・2年生の間、幅広い学問分野について勉強することになっています。そして、3年以降は各学部(法学部・医学部など)で専門的な勉強をすることになるのですが、2年の10月までに3年以降の所属学部・学科が決まるのです。これが進振り制度で、入学時の科類(文科一〜三類、理科一〜三類)によって優先的に進学できる学部が決まっており、多くの学生はそうした学部に進むのですが、別の学部に進むことも可能です。ただし、優先的に進学できる学部に進むにせよ、それ以外の学部に進むにせよ、志望者数が各学部の設ける定員を超えたときには、2年夏までの成績が良い順に進学できることになっています。そういったわけで、特に人気の高い学部・学科では毎年激しい点数競争が展開されるのです。ちなみに写真の冊子は進振り関連の資料のひとつです。
blogpicture


解説はこれくらいにして、早速私の体験記に入っていきましょう。後にも話しますが、私の進振りは文科一類→法学部というオーソドックスなものなので、そのことを念頭に置いて読んでいただければと思います。

私の場合、高校の頃から官僚か法曹になりたいと考えていて、そうした道を歩むなら東大法学部に、そして東大法学部に行くなら法学部に優先的に進める文科一類に行こうと思って文科一類に入ったという経緯があり、結局この考えは変わらないまま、今年の夏に進振りを迎えることとなりました。では、時系列的に今年の進振りを振り返っていこうと思います。

6月上旬 進学志望・不志望登録

 自主的に留年するというなら話は別ですが、そうでないならこの登録を忘れるわけにはいきません。ここでは、志望進学先を登録します。ちなみに進振りは第一段階と第二段階に分かれており、第一段階で成績の良い順に各学部の進学内定者を決定した後、第一段階で進学先が決まらなかった学生を対象に第二段階で再度振り分けを行います(第二段階に進んだ者は第一段階終了後に志望を変えることも可能)。この6月上旬の時点で第一・第二段階の志望を登録するのですが、私の場合、第一・第二段階とも第一志望として法学部を選び、志望を複数選べる第二段階では文学部日本史学科と文学部宗教学宗教史学科を一緒に登録しておきました(一応日本史学と宗教学にも多少の興味はあるので)。

6月中旬・8月下旬 第一段階志望集計表発表

 ここで、第一段階での各学部の志望者数・定員・底点(進学可能な点数のボーダーライン)が発表されます。6月中旬の発表は1年冬までの成績を、8月下旬の発表は2年夏までの成績を反映するもので、8月下旬の発表後には志望変更の期間も設けられます。
 さて、私の場合はどうだったのかといえば、元々第一段階で法学部に内定するだけの成績だったので、その点での不安はさほどありませんでした。それよりも気になったのは、文科一類生の法学部志望者数が定員を10人ばかり下回っていたことです。結局今年の法学部は第二段階でも文科一類生の定員が埋まらず、「底抜け」となってしまいました。確かに最近、法学部の人気は低迷していて、ここ数年の進振りからもそれは読み取れたのですが、いざ自分が当事者となってこの現状に直面すると色々と思うところがありましたね(余談ですが我々の代はセンター試験でも文科一類の足切りが無かったので、またか……という感もありました)。

9月上旬 第一段階進学内定者発表

 いよいよ第一段階進学内定者の発表です。文科一類生の法学部進学希望者の7割はここで内定が出ます。私もまずは自分の法学部進学内定を確認して一安心。ここで内定を決められなかった2年生は次の第二段階に進むことになります(ちなみに第二段階内定者発表日は、この記事の投稿日前日にあたる9月22日でした)。毎年のことでしょうが、この時期は第一・第二のいずれかの段階で第一志望に内定した学生もいれば不本意な進学をすることになった学生もいて、まさに悲喜こもごもといった様相を呈します。


以上、ざっくりとではありますが自分の進振り体験記を書いてみました。例えば文科一類→法学部の定員を減らすべきではないか、などといった議論もあるでしょうが、進振り自体は大学受験の段階で進路を絞れなかった学生には魅力的な制度でしょうし、私のように進路がある程度固まっていた学生にとっても、大学入学後に心変わりした場合にやり直しをきかせることができるという点でメリットがあると思います。高校生の皆さんも、自分の行きたい大学がどのようなカリキュラムを用意しているのかなどを調べ、進路を決める際の判断基準に加えてみてもいいかもしれません。

それでは、体調に気を付けつつ(というのは私自身が体調を崩しかけているからですが)、勉強やスポーツ等々頑張ってください!

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2013年09月27日

「私の進振り体験談」その2@ハラサナミ

東大ガイダンスブログ♪をご覧のみなさん、こんにちは!
このブログを書くのは3回目になるでしょうか、文科三類2年のハラサナミです。

KIMG0284鹿

写真は、この夏宮島に行った時に撮った鹿です♪
思った以上に多くの鹿が至る所でゴロゴロしていたので驚きました!笑
みんな人に慣れているのか、近づいても撫でても撮っても全く動じないんですね。
時間の都合上二時間くらいしか滞在できなかったのですが、厳島神社も五重塔も見られたし、穴子飯も美味しかったしでとても満足でした。
今度は紅葉の時期に行ってゆっくりしたいなと思っています^^


さて、今回は「私の進振り体験談」というテーマです。
前回の記事で進振りという制度についてわかりやすく説明してくれているので、今回は私自身の個人的な選択をメインにお話ししたいと思います♪


そもそも、私が東大を志望した一番の理由が、「進振りがあるから」というものでした。高校生の頃の私は、文学や歴史、心理学など様々な分野に興味があり、とても専攻分野を決められるような状態ではありませんでした。そんな私にとって、大学入学後に様々な分野について学び、大学での学問の実態を知った上で専攻を決めることができる東大は非常に魅力的だったのです。

その中でも特に授業の履修に制約がなさそうだった文科三類を受験し、1年の浪人生活を経て無事入学してからは、文系理系を問わず様々な分野の授業を受講したり、本を読んだりしました。

そうする中で、文学や歴史学は授業を受けて話を聞いたり本を読んだりするのは楽しいけれど、自分で新しいことを研究しようという気にはなれなかったため、趣味で十分なのではないかと思うようになり、専攻の候補からは外れました。

結局、一番興味を持ったのは心理学でした。さらに、1年生のうちに、心理機⊃翰供認知脳科学、教育臨床心理学、社会行動論といった心理学に関連する様々な授業を受ける中で、特に面白そうだと思ったのが社会心理学という学問でした。
そもそも私が心理学に興味を持ったのは、「他者との関わりの中で心理的問題を抱えてしまった人の力になりたい」という思いがあったからだったので、社会的環境の中での人々の行動と心理について学べる社会心理学が関心を引いたのも当然とも言えます。

心理的問題を抱えた人の援助がしたいなら、臨床心理学が一番近いのではないかと思うかもしれません。
しかし、臨床心理学に関する授業を受けてみて、治療方法がすでに確立しているように感じた上、医療行為を禁じられている臨床心理士にできることは限られており、心の問題を解決するには精神科医がいれば十分なのではないかと思ったため、心理的問題に対して臨床心理学の知見からアプローチするという方向性は、私にとってあまり魅力的なものには映らなかったのです。


こうして1年の冬学期に、私は志望先を文学部の社会心理学科に決めました。学科ガイダンスでの雰囲気も良く、演習も充実していそうだし、何よりやっていることが軒並み面白そう!ということで、迷う要素は一つもありませんでした。幸い点数も足りそうだったので、その後私は進振りについては全くといっていいほど考えなくなりました。



しかし、現在私は教育学部の教育心理学科というところに内定が決まり、臨床心理学を学ぼうとしています。

一体何故か、といいますと、2年生の6月に偶然ある臨床心理士の方とお話しする機会があったことが直接の契機でした。

彼女のお話は、私にとっては衝撃的でした。臨床心理士は補助的な医療技術者ではなく医師と対等な援助者であり、その立場だからこそできることも多いということ、確実に効き目がある療法など存在せず、実際は各人がクライアントの状態に合わせて様々な技能を組み合わせて対処するのだということなど、当然と言えば当然のことかもしれませんが、授業を受けただけで臨床心理の世界についてわかった気になっていた私の理解の浅さを痛感しました。
そして、その後色々と調べたり本を読んだりするうちに、「心理的問題を抱えた人の援助がしたい」という高校生の頃抱いていた思いが蘇ってくるのを感じたのです。

そして、心理的問題への援助には、臨床の道に進むほかにも社会や教育の制度から変えていくという間接的な関わり方もあると考えた上で、そのための選択肢が最も広く存在すると思えた教育心理学科を選んだというわけです。

もちろん社会心理学科もずっと進学したいと考えていた学科なので思い入れがありましたし、社会心理学への興味は全く衰えていなかったため、一時の熱に流されているだけではないのかと随分悩みましたが、最終的には現時点で自分がやりたいことを優先して選びました。
社会心理学に関しては同じ心理学として関わりも深いため、今後他学部聴講(自分の所属する学部以外の授業を受けられる制度です!文学部や教育学部は比較的この制度を利用しやすいそうです)等の手段を用いて学んでいこうと思っています(´▽`*)



さて、本当に個人的な話になってしまいました!笑
心理学に興味がない人にとってはつまらない記事になってしまったかもしれません、ごめんなさい_(._.)_

こうして振り返ってみると、やはり進振りの恩恵は大きいなと感じます。
高校と大学以降の学問の内容は乖離していることが多いし、そもそも心理学のように高校の時点では接する機会がない学問もあるため、学問の実態を体感することができる1年半は貴重だと思うのです。

しかし、進路の選択を先延ばしにする制度でもあると思うので、何も考えずに過ごすといつの間にか専攻を決める時期になっていた、ということも十分ありえます。

私自身も、1年の冬学期に社会心理学科に行きたいと思ってからは別の学科に進む可能性をほとんど考えなかったので、選択の幅を狭めたかなと思い少し後悔しています。

また、私の進路選択に一番影響を与えたのは、授業でもなく本でもなく、大学とは全く無関係のところでの1人の人との出会いでした。何がどう影響してくるかはわからないので、日頃から多方面にアンテナをはっておくことが大事なのかもしれません。


私は大学入学後に丸投げしてしまいましたが、高校生の頃にもう少し自分の将来について具体的に考えておくと入学後の選択肢がより広がったかなとも思います。
高校生のみなさんも、受験勉強にとらわれすぎず、色んな本を読んだり、人と会ったり、この東大ガイダンスのイベントに来て東大生と話したり(宣伝!笑)して、将来のことを考えてみるといいかもしれません:-)


それでは、長くなってしまいましたが、最後まで読んでくれた方はありがとうございました!
最近急激に涼しくなってきましたが、体調には十分気を付けてくださいね♪


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2013年09月24日

「私の進振り体験談」その1@スズキダイスケ

ガイダンスブログをご覧の皆さん、こんにちは!
前回の記事を執筆してから大分時間が経っているので、誰も覚えていないかもしれませんが、久しぶりの執筆になります、理三2年のスズキダイスケです♪
大学はまだ夏休みで、ここ一ヶ月はアイルランド音楽サークルの合宿があり、学園祭(他大学の)で演奏をし、もう一度合宿がありと夏休みを満喫していますスズキです!笑

今回は「私の進振り体験談」というテーマなので、進学振り分けという制度の話と私の選択についてちょこっとお話ししようと思います(`・ω・´)!!



さて、みなさんは進学振り分けという制度についてご存知ですか??
東大の大きな特色であり、このブログでも良く取り上げているテーマなので、少なくとも見かけたことはあるよ!って人が多いいんじゃないでしょうか。これから簡単に説明はしますが、初めて聞いた!という人は少し調べてみるといいですよ^^


進学振り分けという制度は、自分が専門的に学ぶ学問分野を大学2年生の夏に決めることができるというものです。

東大の入学時には、教養学部という学部の中にある文科一類/文科二類/文科三類/理科一類/理科二類/理科三類という6つの区分のいずれかに所属することになります。1・2年のうちはここに所属して、教養学部というその名に相応しいように、特定の学問分野に偏らない学問全般に関する教養を身につけます。

ただ、完全にあらゆるものを学ぶわけではなくて(もちろん意欲さえあれば可能ですが)、基本的には文科なら文科系の学問全般に対する、理科ならば理科系の学問全般に対する基礎知識を学ぶことがメインになって、それに加えて文科なら理科系の、理科なら文科系の学問の一部を学ぶことになるというのが多くの人が行っていることだと思います。ただ、領域に関わらず自分で何か学びたいものがあったときに、それを学べるような仕組みは作られていて、また自分が専門としたいもの以外もある程度は学ばなければいけないシステムになっています。

東大では、こうして一年半を通して色々と学んできたこと/経験してきたことを考慮して3年生から専門的に学ぶ学問分野を決めることができます。このときに各々の科類の違いがどこにあるか、というのは少し複雑な話になりますので、簡単にだけ述べておくと、理論上はどの科類からでも全ての学部・学科に進学できますが、それぞれの学部・学科への行きやすさが違うということになります。

この辺りの詳しい情報は、「進学振り分け」で検索してみると、色々出てくるのでぜひ。



さて、ここからは私の選択の話をしていきます!
私は9/4に3年生で進学する学部の内定(進学できることが確定すること)が出たのですが、その進学先は、「文学部 歴史文化学科 西洋史学専修過程」となりました。
つまり大学で華麗なる文転を果たしたわけです(笑)

驚いた方も多いかもしれませんが、初めて会うどの人に話しても「は?意味不明/(^0^)\」という顔をされるので、この選択をとった経緯について書いてみようと思います。(実は以前に駒場祭の時にも似たようなことを書いたのですけどね!)


私が東大に来た理由、それは進学振り分けの制度があるからでした。高校の時、自分は大学で行われていることも、社会の中で行われていることも何も知らないと考えていました。そして、その状態で長い期間学んでいくことを決めたくないと思いました。そんな自分にとって、大学に入ってから専門を選べる東大はすごく魅力的でした。

そうして大学に入って、大学では自分はやりたいと思えることを探すために沢山のことをしました。本を読みました。調べ物をしました。色々な場所に行きました。多くの人と会いました。

少しのきっかけで、見える世界って変わるもので、たいていのものには興味を持ちました。それは日常でもそうだし、学問の世界でも。だから進学先を考えるのはすごく大変で、全ての学部を一度は考慮したと思います。どの学部も魅力的だし、どの学部でも面白いことはできる。

社会の役に立ちたいと考えた時もありました。特に教育の領域に興味を持って、(血迷った結果として京大を再受験しようと思った時期もありました。笑)、教育行政に関わろうと思ったり、教育社会学をやろうと思ったり、科学コミュニケーションの分野でやっていこうと思ったり。ただ、すごくじっくりと考えた結果として、「誰かの役に立つことは誰かの役に立たないこと」という結論に至りました。私は完璧主義なので、中途半端で動くのが許せなかった。

そこから、結果的には自分が楽しいと思えることをやるという選択をしました。自分が一番楽しいと思えること、本気で取り組めるものは、アイルランド音楽。じゃあそれをもっと楽しめるようになるために学問をしようと思いました。

ということで、文学部の西洋史学専修に進学したのは、アイルランド史を学びたいからです。「好きなことを好きなだけやること」、これが自分の選択でした。学ぶにあたって同じ学科に進学する人たちよりも背景となる知識が著しく不足していることは間違いないので、一抹の不安感はありますが、人一倍努力をすることと、文転してきたという自分のバックグラウンドを生かして何か個性的なことができればと思っています。これからの生活は不安ですが期待で一杯でもあります(^O^)!


以上、私の進振り体験談でした!ここまで読んでいただいた方はありがとうございました!
受験生の人たちはここからが正念場ですね!頑張ってください^^


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2012年10月19日

「進振りを終えて〜専門への入り口〜」その2@ヤマサキユウジ

こんにちは!理科一類2年のヤマサキユウジです。
9月は暑くてエアコンなかなか手放せないなーとか思ってたら、最近急に寒くなってきました。
急な温度変化に私の体は耐えられず、風邪にかかったみたいで大変です。
特に鼻が…。ティッシュが手放せない日々。

みなさんも体調には気をつけてください。


さて、今回のテーマは「進振りを終えて〜専門の入り口〜」ということで、私がどうしてその専門に進もうと思ったかと、1週間ほど前から始まった専門の授業はどのようであるか、の2つを順に書いていきたいと思います。

進振りというのは、簡単に言うと、大学に入ってから進学する学部学科を選ぶことの出来る制度です。
これがあるから東大を目指した、という人も多く、実際、私もその中の一人でした。

私の場合、最初から工学部に行こうとは思っていたのですが、どこの学科に行くかまでは決められていませんでした。
入学した当初は、漠然とエネルギー問題に興味があるなあ、ということで、工学部の各学科紹介で「エネルギー」と書いてある学科に行くのかなあくらいに考えていました。
ただ、それだけだと学科が多すぎて絞れそうになかったので、教養課程でエネルギー関係の講義を履修したり、様々な学科のホームページを観たり、学科の行う進学ガイダンスに参加するなどして、どの方面が自分に合っているかを考えていきました。

というのも、一口にエネルギー関係の学科といっても、エネルギー問題へのアプローチ方法はたくさんあり、学部学科によって異なっていたからです。

調べていくうちに、最初はエネルギー政策や現状の技術の改良といった方面に進もうかと考えていたのが、省エネルギー技術に繋がる新物質の研究・開発方面に進みたいと思うようになりました。

最終的にこのような結論に至ったのは、
志望学科のガイダンスにて、その学科の教授とお話しした時でした。
エネルギー問題に関心があると話したところ、この学科だと上記のようなことができる、
とお答えしていただき、その内容が自分の興味にあってると強く感じたからです。

とまあ、このようなプロセスを経て、私は工学部の物理工学科というところに進学することに決めました。

そして、その物理工学科からは無事内定をいただき、1週間ほど前から専門の勉強がはじまりました!
ここで初めて私の内定学科を書きました(笑)

さて、ここからは専門に進んでからの授業がどうであるかを書いていきます。

私の完全なる主観ですが、
教養時代よりも専門に進んでからのほうが勉強内容が面白いということでしょうか。
自分のいきたい学科に進んだので当たり前かもしれませんが(笑)

教養時代は、教育臨床心理や地域生態学などといった、理系っぽくない科目も履修していました。
ですが、今は物理工学科なので、授業内容は物理学(量子力学、統計熱力学、電磁気学)や数学(微分方程式、ベクトル解析)、統計・確率といった、The理系科目が中心になっています。
詳しい内容とかが気になった方は、Webなどで調べてください(笑)

今、私は上記のような物理工学科用の授業を多く履修しています。
ですが、他の学部や学科の授業を履修することもできるので、進学先として最後まで迷っていた電気系の学科の授業なども履修したりしています。

また、他の学科についてはよくわからないのですが、私の進んだ学科について言うと、
教養時代よりも課題の数が多くなりました。
教養時代は、広く勉強してたこともあってか、一つ一つの科目で課題などがあまりありませんでした(除く語学)。
しかし、今のこの時期の専門の勉強は、将来の研究の基礎として大事であることもあってか、
受講している科目の多くで毎週のように課題が出ます。内容は面白いですが大変です、はい(笑)

今の勉強が将来につながっているので、これから頑張って行きたいです!


ここまで読んでいただきありがとうございました!


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2012年10月16日

「進振りを終えて〜専門への入り口〜」その1@タカハシユカコ

こんにちは!文科3類2年のタカハシユカコです。
すっかり秋っぽい気候になってきましたね。服の選択が難しい今日この頃です。笑


さて、今回のテーマは「進振りを終えて」ということですが、
このブログを読んでいる皆さんなら「進振り」というワードはもうご存知だと思います。

”受験の段階で「やりたいこと」「行きたい学部」が明確に決まっていなくても、大学最初の2年間(=前期教養課程)で色んな分野に触れてから、2年の夏に学部を選ぶ”、この「進振り」というシステムは東大の大きな魅力の一つだと言えるのではないでしょうか。


今日はその「進振り」について、この夏に進振りを終え、秋から専門科目を学び始めたばかりの2年生の視点から色々感想を書いてみたいと思います(^^)


あ、、ちなみに私は医学部への内定をいただきました(・∀・)
つまり、理転ですね笑
根っからの文系気質で文科3類に入学したわけですが、この秋からは医学部で理系学生として頑張ります(^^)



‥‥とまあ「頑張ります^^」なんていうアピールはさておき(←)、この秋から専門科目(=学部での授業)を取り始めてまず思ったのは、「教養課程と専門科目は全然違う」ということです。

理転したからという個人的事情を抜きにしても、教養と専門では思った以上に、内容も空気感も違いました。


例えるなら、
教養課程の授業は、
「底面積の広い容器に、水を注いでいる」
という感じです。

底面積が広い、というのはつまり色んな分野に触れることが出来ることを意味します。
文系なのに化学や数学の講義も好き放題受けられるなんて、他の大学ではあまり経験できないですよね。
その代わり、水深、つまり知識の深さはなかなか上がりません。
色んな科目を受けているわけですから、獲得できるのはどうしても「広く浅い」知識になってしまいます。


一方、専門課程の授業は、
「底面積の狭い容器に、水を注いでいる」
という感じです。

教養課程のように広い分野にタッチすることは出来ないけど、溜まる水の量は比べ物になりません。
しかも、水を注ぐ早さも格段に早くなります。教授との距離も縮まります。



こうして見てみると、教養と専門、どちらにもそれぞれ素晴らしいメリットがあるわけですが、それを大学の間に2年間ずつ堪能できる、というのは改めてとても貴重なことだと感じました♪


また、私の場合は「理転」という機会を手に出来たのも、進振り制度のおかげです。


私は元々、文学部で心理学を学びたいと思って文科3類に入りました。

でも、教養課程の中で様々な授業を受けてみることで、本当に興味があって将来の仕事にしたいのは「医療」に関する分野だと気づきました。


うーん、教養課程の間は本っっっ当に色んな分野の講義を受けましたねー。

心理学、経済学、法学、歴史学、言語学、美術論、医療工学、教育学、政治学、古典文学、生命科学、惑星地球学、科学技術論、社会学、現代文学

今、パッと思い出せるだけでも上に並べたくらいの分野の授業を履修しました。
履修するたびにどの科目にも魅力を感じましたね。


それはそれは迷いまくって、進振りの希望提出前日までめちゃめちゃ迷いました。笑
でも、最後には医学部への進振りを決めました。

周囲の同じ科類の友達は文学部や教育学部などに進む人が多く、理転した仲間があんまりいないため、正直心細くもあります(TT)

でも教養課程でさんざん色んな授業を取ってみて、納得ずくで進路を決められたので、今はとても充実した気持ちです^^
専門に進むと、学部への帰属意識も生まれるので、勉強へのモチベーションがより上がりますし。
何より、自分の興味のある分野のことを深く学べるのが楽しいですね。


‥‥とまあ、紆余曲折を経て、高校時代の私が聞いたらビックリするような方向に進路選択の舵を切ったわけですが、


みなさんも、東大に入ったらこの「進学振り分け」制度を思う存分、活用してみてください!!
大学受験時に思い描いている将来像だけが全てではないと思います。
広い容器にも、狭い容器にもたくさんの水を溜めながら、学生生活を楽しめるとよいですね★

かく言う私も、専門課程での残りの2年半を充実させられるように頑張ります。苦笑


それでは、風邪などに気をつけて元気でお過ごしくださーい(^^)/


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2011年09月02日

「進振り真っ最中!2」@スギヤマケイ

100623_2251~01初めまして。おはこんばんちわ。駒場男子短期大学…もとい、理科一類2年の杉山啓と申します。
ガイダンスブログの執筆は初めてです。なので簡単に自己紹介をしておきます。
生まれも育ちも愛媛県。小、中ともに何の変哲もない普通の公立校を出た後、愛媛県立松山南高等学校というこれまた普通の公立高校の理数科を卒業して、学年約400人の中から単身東京大学に潜りこんできました。
所属サークルは東大ガイダンスと東大かるた会と東大クイズ研究会。好きなスポーツは中高でやっていた卓球と今やっている小倉百人一首競技かるた。好きな作家は有川浩と米澤穂信と紅玉いづき。好きな駅はランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホ駅。初対面の人には必ず実際より年上に見られるちょろんと老け顔な19歳です。

「進学振り分け真っ最中!」というテーマで記事を書くにあたって、参考にしてみようと前回のマツイさんの記事を読んでみました。…ハードルが上がりました。
この立派な文章の後でいったい何を書けばよいというのでせうか。軽い気持ちで執筆依頼を引き受けた自分が恨めしいです。うらめしやー。
とまれ、引き受けた以上は何も書かないわけにはいかないので、東大生の中であまり志が高いとは言えない民族の一例として自分のありのままを晒してみようと思います。


進学振り分け制度は良い制度だと思っています。大学での専門分野というものは自分の勉強したいこと、自分の研究したいこと、或いは自分が入りたい研究室、ついていきたい教授、などを考えて決めるものですが、高校生のうちは得られる情報に限りがあり、しかも研究室のホームページなどで研究内容紹介を読んでも知識の不足でなかなか理解できません。その中で進路を決めようとするとつい学科の名前から受ける印象だけで決めることになりがちです。その点、大学に入ってからだと学科が広報目的で行う講義を聴いたり興味のある研究を行っている先生の話を聴きに行ったりでき、得られる情報が増えます。知識も多少は増えるので、進路選択はやりやすくなるでしょう。
僕自身も東京大学に入った理由の一つは、高校生の時に自分の進みたい専門分野がよくわからなかったから、というものでした。そういえば理科一類を志望するか理科二類を志望するかでも迷った覚えがあります。そこでは当時興味があった分野を並べ立ててみて、それらのどこにも行き難くないのはどちらか、と考えて一類を選びました。

僕の進学先志望を固めるきっかけの一つは、まず去年の3月に訪れました。
前期日程で東京大学への合格通知を受け取った僕は、後期日程試験のために予約していた旅程で、せっかくだからと(2週間後からはどうせ住み始めるのに)東京観光をしていました。
その時初めて訪れたお台場の日本科学未来館で、白川英樹氏のノーベル化学賞受賞のきっかけとなった導電高分子の研究について科学コミュニケーターの人に解説していただきました。それを聴いて、ああ有機高分子って面白いんだなぁと若き日の僕は感じ入りました。

次のきっかけは大学に入学した後、ある授業との出会いでした。
総合科目E系列「物質・生命一般 〜応用化学のフロンティア〜」
工学部応用化学科が広報目的に行っていた授業で、各研究室の先生方の他、応用化学研究で世界をリードする研究者たちが各週交代で講義するという内容でした。講義内容はどれも僕の貧弱な知的好奇心をも刺激するほど面白いもので、よし僕はこの先化学をやろうと心に決めました。

無事2年生に進級した5月、進学振り分けの第1回希望調査も迫り、学科のパンフレットを読んだりサークルの先輩から興味のある学科の話を聴いたりする中、学科ガイダンスが行われました。
僕が聴きに行ったのは工学部の化学系3学科、応用化学科、化学生命工学科、化学システム工学科。
その中で一番気になったのは化学生命工学科でした。楽しげな雰囲気、わかりやすい学科紹介に心惹かれました。

進学志望届を提出する際、最後まで迷ったのは工学部の応用化学科にするか化学生命工学科にするかでした。そして、物理系は苦手で分子生命科学は好き、無機化学よりは有機化学が好き、必修コマ数はどちらも多いが若干少なくサークル活動により参加できる、といった理由で最後には化学生命工学科を選びました。3つ目にサークル活動が出てくるあたり、僕は割と不真面目なんです(笑)


一生涯付き合える専門は何か、なんて考えることは途中で放棄して、僕はその時に一番面白いと思ったものを選ぶことにしました。大学2年生になって、高校生の時よりは知識が増えたとはいえ、あらゆる分野の研究内容を「自分が一生付き合える専門は何か」と考えられるぐらいに理解するなんて不可能だと思います。特にいろんなことに興味を惹かれる僕のような人は。
だから、今いちばん面白そうだと思った工学部化学生命工学科を第1希望で志望しました。特にそこで何の研究をやりたい、とかは考えていません。研究室も、きっと選ぶときに一番面白そうだと思ったところに希望を出すんでしょう。
どこにいってもそれなりになんとかやれるでしょうし、こんな選び方でもいいかなと思っています(笑)


進振りは第一段階、第二段階と分かれてそれぞれに定員が割り振られているのですが、前者の結果が出るのが今月7日。もうすぐですね。
一応今のところの志望集計では定員最低点+6点を確保しているのでおそらく化生に進学できるでしょう。去年それなりに頑張った甲斐がありました。

高校生の皆さん、そして中学生の読者の方もいるのかな?
目標のために頑張るのは大事なことですが、自分に目標が出来たときに後悔しないために頑張っておくというのも大事です。
そして何より、自分が面白いと思ったことは大事にしてください。

以上、東大生(笑)な遊び人、スギヤマケイがお送りしました。
では、またどこかでお会いしましょう。
Tschues!(独:またね!)





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2011年08月30日

「進振り真っ最中!1」@マツイキョウコ

CIMG1344どうも文科三類2年のマツイキョウコと申します。暑いのは嫌いなので夏は滅びればいいと思います。
今日は「進振り真っ最中!」という恐ろしすぎるテーマをいただいてきたので、粛々と筆を進める所存です。



さて、高校生のみなさんのうち多くの人が「進振りってなに…?」と思われたことでしょうが、これは「進学振り分け制度」と言い、1・2年生の前期教養学部から、3・4年生の各学部への進学をある程度自由に選べる仕組みのことです。もちろん前期教養の各科類によって進学しやすい学部はありますが、制度上は成績や必要な授業などの条件をクリアすればどこの学部へも自由に進学することができます。

私がいま在籍している文科三類の学生の多くは文学部や教育学部、一部が後期教養学部へ進学します。その中で私がどこへ進学を希望しているかというと、工学部社会基盤学科というところです。土木関係を扱う学科だと思っていただいてかまわないはずです。

この少々イレギュラーな志望動機はひとくちに説明できるようなものではないのでいくらかは割愛しますが、どうして私がマジョリティの選択をしなかったのか、どのように志望学科を選んだのか、いくつかお話してみようと思います。少しでも進路に悩んでいる高校生のみなさんの参考になれば幸いです。


そもそも私が東京大学に進学しようと思った理由の一つにこの進学振り分け制度がありました。当時高校生の私は特に明確な将来の夢だとかは持っていなかったので、少しでもモラトリアムを長くしたいという思いがありました。実際には文科三類から法学部や理学部や医学部へ進学するのはかなり困難で、志望を届け出る直前に思い立っても全く間に合わないとかいう以上に、1年生の1学期から相当計画的に授業をとらないとそのような進学はできません。私がそう知ったのはだいぶ後のことで、気付いた時にはすでに進学先はある程度限られていました。

もともと高校の時に理系に進むか文系に進むか迷っていたこともあり、理転するとしたらどこだろう、と考えたときに選択肢に上がったのが工学部でした。先に述べたように理転はある程度難しいのですが、工学部は要求科目(進学するのに単位を取得する必要がある授業)を設けておらず、また工学部の中の社会基盤学科、都市工学科、建築学科などは文系にも比較的取り組みやすい分野で、理転した先達も少なからずいるのです。デザインに興味を持っていたこともあり、少しでもデザインに近いものを扱える学科で、なおかつ文系から行きやすいところに進もうと考えた時点でこの3つの学科の中から志望しようと決めました。


実際のところ、高校生のみなさんが想像しているようには大学生は大学のことを把握していません。その学部・学科で何をしているかということを知る機会は限られていて、直接先輩に話を聞くか、学部ガイダンスで教授の話を聞くか、といった手段がメインになります。私の場合は建築学科に所属しているサークルの先輩にお願いして卒業課題の模型製作のお手伝いをさせてもらうことで、建築学科に関しては実際の雰囲気を自分の眼で見ることができました。都市工学科や社会基盤学科に関してはそのような機会はなかったのですが、「丁友会」という工学部の学生による団体が独自に開いた説明会で教授や先輩の話を聞くことができた点はよかったです。

高校生のみなさんも受験する大学を決めるのに、公式のパンフレットやサイトを利用したり、卒業生の話を聞いたり、学園祭を訪れたり、不安でいっぱいのまま情報収集をしている人が多いのではないかと思いますが、だいたいそれと同じだと思ってください。



以上ちょっと真面目に書いてみましたが、本当のところはちょっと人と違うことをしてみたかったり、高校のときに抱いていたカントやデカルトへの漠然とした憧れが大学入学後の文系の学問に対する幻滅で一掃されたり、社会学の胡散臭さに辟易したり、ほとんど自虐的な勢いでストイックに生きてみようかなという気の迷いだったり、そういう色々が集まってだいたいノリと勘で志望先を決めてみました。

煮詰まっていた時は「もうこの進学志望が私の今後の人生を全て決めるんだ…!」とか考えてだいぶごろごろしてましたが、冷静に考えたらまあだいたいどこ行っても死にませんし、だいたい生きてけますし、大学で学んだことと職業が乖離しているとか当たり前の事例ですし、あんまり深く考えてもしょうがないなと思います。
どんな選択がいつどういうふうに転ぶかは誰にもわからないことですし、今ベストに思える選択も10年後にはワーストにしか思えないかもしれません。ただそんなことを言っていても仕方がないので、今現在できる限りで、ひとつひとつのベターを重ねるべきではないかと思います。


あとここまで偉そうに書いておいてだいぶ残念なのですが、文科三類から社会基盤学科へはそこそこの高成績が必要なので、今の時点で進学できるかはまだわからないのですねー

というわけでもしかしたら行けないかもしれないですし、万が一行けるかもしれません。行けたらいいなと思います。行けなかったら残念です。

まあなんか行けなかったら行けた場所で頑張ればいいんじゃないでしょうかね。大学もそんな感じだと思います。受かっちゃったり落ちちゃったりしたらもうそれはそれでしょうがないので、その場その場でベターな道を選んでいきましょう。


最近寒暖の差が激しいですが受験生の皆さんは体調管理に気を付けて!油断してお腹出して寝てると風邪ひきますからね!それでは頑張って高校生してください。応援してます。




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