2008年04月09日
3月26日に彩の国すこやかプラザで行われた「共助の仕組みづくり」シンポジウムに参加してきました。
事例報告として、秩父市のみやのかわ商店街振興組合の「ボランティアバンクおたすけ隊」の取り組みについて理事長の島田憲一氏が講演し、基調講演では、新潟市で“うちの実家”の活動をされている河田珪子氏のお話しを聞いてきました。
秩父市の「ボランティアバンクおたすけ隊」は、ナイトバザールや買い物代行サービス・出張商店街などの事業を展開していますが、はじめから多くのことを行っていたわけではなく、障がい者の方への買い物代行サービスを行ったことから始まっています。その後、様々な要望に応えるかたちで“遊びにおいでよ”をコンセプトに出張商店街やナイトバザールを行っているそうです。
一方の「うちの実家」は、いかに“困ったとき助け合える隣近所を作るか”という河田氏の理念のもと、空き家を借り、地域の人々の“集いの場”を創り出してきました。
河田さんは平成元年に旦那さんの実家に介護のため大阪から単身新潟へ戻り、地域のつながりが何もない状態から、現在の、空き家や公民館を使って地域住民たちが気軽に触れ合える場の提供をするまでになっていく過程を聞いて、身近な助け合いの心を持ち寄れば、ひとつの事業として大きく発展させていくことができるんだなぁと思いました。そこには、河田氏の熱い情熱が確かにあったことを実感させられました。
お二人に共通しているのは、最初から大きな地域での仕組みを作ろうとしていたわけではなく、個人的なニーズを解消するための仕組み作りから始め、徐々に発展させてきた点にあると感じました。
いわゆる“公的”な気持ちから始めるよりも“私的”な動機に裏付けされた熱い想いこそが、市民活動を続ける上での原動力となることがひしひしと伝わってきました。(yard)
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この記事へのコメント
「ナイトバザール」も昨年夏230回を迎えた。ミニイベントを1回2〜3イベント実施し総計800になるが、同じものは実施していないというからすごい。
地域の方との信頼関係も築いているようだ。こうした実情から、埼玉県からの要請で「ボランティア貯蓄でまちづくり事業」を試行している。高齢者などが困ったことをお願いする場合は1時間800円となる。おたすけ隊(元気な高齢者等)がボランティアをした場合は、ボランティア貯蓄とするか、秩父市共通商品券1時間500円で受領するか選択できる。
戸田オールもこのスキームを勉強してみることも有意義ではないでしょうか。
なーるほどなぁ。じゃ、自分が市民活動に気持ちが駆られるのはいったいどんな想いからなんだろう?と考えてしまいました。
私はかつて大学生の頃、大学院生だったゼミのある先輩に大変お世話になったのですが、その先輩に「このご恩をどうやってお返ししたら良いかわかりません」と申し上げたところ、その方は「僕に返す必要はないんだよ。君が今の僕と同じ立場にたった時に後輩たちに同じことをすればいいんだ。そうやって時代の流れの中で人の想いは受け継がれて行くんだよ」という言葉をいただきました。
これがある意味、私が市民活動に楽しみながら参加する理由かもしれません。まちづくりの恩恵をいただいてきた身ですから、自分にできることを今はやるのだと思っています。そして想いはまた受け継がれて行くと信じています。
行政との協働でむしろ取り込まれてしまいかねない「行政サービス」と「公共サービス」の違いでもありますが、しかしながら依存心が生まれてしまうところも「私的」と「公」の境目を考えると見えてくる「共助」という想いも考えさせられます。
気軽にHelpを発信できない体質も日本人には根深いのかも知れません。だからやはり仕組みは必要で、今となってはそれは自然と自発的には生まれない時代なのではないでしょうか。知恵のある人的リソースを大事にしたいですね。昔話の長老の登場のように。


