「百峰閣」は石川県山中温泉にあり、大型旅館の多い山中・山代温泉にあっては58室と中型の宿。
立地は山代温泉の一番奥、こおろぎ橋周辺や総湯付近の温泉街の華やかさはなく、川と田んぼに挟まれた静かな環境にある。
もっとも、宿の下駄をつっかけて温泉街をぶらりというには少々距離がある。送迎バスがあるようだが…。
玄関を入ると小じんまりしたロビーで、団体客収容のばかでかいロビーを構える宿が多い中、適度な広さで、個人客には十分な広さ。
もっとも、天井が吹き抜けではないので狭く感じたのかもしれないが…。
ただ、手前左側にフロントがあるが、外からの灯りが入りにくいし、照明もソフトなので全体的には薄暗いような雰囲気。
外観
【客室】
案内された部屋は渓谷側の10畳和室でバス・トイレ(ウォシュレット)は分離式。
部屋にはいると2畳の控えの間で水屋、トイレ、風呂。
広縁部分にも畳が敷かれていて部屋との区切りがないのでゆったり感がある。
簡易改装が施されていてこざっぱりした感じだが、老朽感を隠しきれないような…。
なお、ドライヤーは客室に装備されていないので、フロント対応となる。
川沿いの立地だが部屋からの眺めは渓谷とは言いがたく、ただの川。
でも、窓の位置が高いので座ったままでは外を眺めにくい。
対岸道路の車が良く見える(笑)
【食事】
朝夕ともに会食場(宴会場:衝立の区切りあり)でのセットメニュー。
なお、松茸会席の時は部屋食だったが。
盛り付けには工夫が凝らされているが特に美味しいというものはなく、一般的な旅館料理。
結構品数、ボリュームともに十分。
なお、ごはんは炊飯センターのものではなく季節の釜飯に変更している様子。
朝食はボリューム満点の夕食に比べて量は控えめといった感じ。
イカ刺し、冷ややっこ、干カレイ、ダシ巻き、煮物などで朝食としては十分な内容だし、適度なボリューム。
【宿泊データ】
宿泊:2007年10月上旬
価格:13,800円 2食付、サ・税込(大手旅行社で予約)
部屋:10畳和室、バス・トイレ(ウォシュレット)付
夕食:会食場、セットメニュー
朝食:会食場、セットメニュー
総客室数:58室
〒922-0139石川県加賀市山中温泉菅谷町ハ‐73
TEL:(0761)78‐1414
HP:http://www.hyakuhoukaku.co.jp/
※山中温泉・百峰閣は残念ながら平成24年7月18日をもって自己破産により営業を廃止しています。
山中温泉 百峰閣
温泉浴場へはロビー横から川側に降りて行く。
浴室は男女それぞれ一箇所で内湯と露天風呂。
到着時女性用の浴室は男性用より狭く、男女入れ替え制。
到着時男性用の浴室はカランが15くらいで、浴槽はシンプルだが広くてゆったりできる。
山中温泉で自家源泉を持っているのは2軒だけだとか。
源泉は浴用加熱が不可欠な泉温なので、浴槽に源泉を一定量注ぎ、循環ろ過系統で加温する、通称、半かけ流しと言われる方式と思われる。
ただし、塩素消毒を実施している雰囲気がなく、打たせ湯などエアロゾル発生設備が気になるところ。
到着時男性用の内湯・吐口
浴室の外が露天風呂で東屋が付いているので浴室が薄暗く感じる。
露天風呂の浴槽に打たせ湯を装備し、一人用の寝湯、つぼ湯も用意されている。
川沿いの露天風呂
入浴目線では外の景色は見えない
到着時男性用の脱衣場
到着時女性用の浴室はカランが10箇所近くで少し狭い感じ。
女性用には浴室アメニティーも一通り揃っているし、内湯の流し場は畳敷き。
だが、畳風呂は転倒しにくい、冬は冷たくないなど利点もあるのだが、清掃・消毒といった管理上の問題もある。
で、清掃・消毒が少々気になるところだが…。
内湯から出られる露天風呂には打たせ湯が併設されていて、露天につぼ湯もある。
到着時女性用の畳敷き内湯
【温泉データ】
源泉温度:34.1℃ pH:8.4
湧出量:600t/日(自家源泉)
泉質:弱アルカリ 石膏泉
※山中温泉・百峰閣は残念ながら平成24年7月18日をもって自己破産により営業を廃止しています。
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