こんにちは!先日の衝撃の一報からはや2週間が過ぎ、連載再開まで残り2週間ほどとなった現在、いかがお過ごしでしょうか。
僕はというと妙に落ち着き払っていて、未だに実感が湧いてこないというのが正直なところです。なんか気持ちが空にフワフワ浮いたような感覚で、多分、実物のジャンプを見るまではこんな心境が続くんじゃないかと思います。で、見た瞬間、火がついたように発狂することは間違いないのですが、そもそもたった3ヶ月で復帰すること自体がアリエナイんですよね。いや、アリエナイって言ったら冨樫先生に失礼だけど、何しろその前は1年と8ヶ月も休載してたわけですから、この緩急つけた休載期間には一体どんなカラクリが潜んでいるのかものすごく気になるというわけです。

まず考えてみると、3ヶ月の休載は十分長いんですよね。過去に記録した「1年8ヶ月休載」という悪しき前例があるせいで、ついそれと比較して「今回は短かったね」と評価してしまいますが、絶対的に見ると3ヶ月って異常に長い。だって、他の作家が3ヶ月も誌面を空けるなんて滅多にないことじゃないですか! 新人が3ヶ月も休もうものなら即切られるし、ベテラン作家だって許されることじゃないですよ。要は読者はいつの間にか長期休載に慣らされちゃってるんですよね。「休載?うん知ってた知ってた。いつものことだよね」みたいな。

しかし、騙されちゃあいけません。それではヤツらの思うツボです。まず思い出してみよう。彼は1年8ヶ月も休んでる。それなのに僅か10週でギブアップ、また時間ちょーだい♪とのたまっている。ここがまずオカシイ。どう見ても割に合ってないし明らかに怠慢じゃないですか。しかし休みがちの死神で奇術師のトガシとその手下たちは、その怠慢を強く意識させないためにある作戦を打った。それは、再開の一週目で「10週連続掲載」と予め明言しちゃうことです。これにより10週しか載らないことへの批判は半分以上が消え去ったと言っていいでしょう。もし仮に10週目に突然「次号から休載」と言われたらブーイングの嵐だったでしょうが、こうやって一週目に予告しておけば、実際に休載に入っても「まあ予告されてたことだしな」と不思議に納得しちゃう。たとえヤフーのトップページに「ハンター×ハンターまた休載」の文字が踊ろうと、そんなの前から言われてたことじゃん、今更何いってんの?と冷ややかな反応すら示すようになってしまうわけです。批判屋が叩こうにも時機を逃しちゃったような感覚でどうにも熱くなれないんです。

しかも、「10週連続掲載」ってプラスイメージで言ってるところがまたミソでして、よくよく考えてみれば週刊誌なんだから毎週載ってて当たり前、10週連続なんて誇るべきところでもなんでもない、むしろ裏を返せば10週目以降は休載するってことじゃないか、となるんですが、それまで載ったり休んだりが不規則に続いていただけに10週安定して載るということがまず凄く好意的に捉えられてしまうんですよね。

それに、「10週目以降は休載」という点においても、まず再開した喜びが大きく次号も確実に載ることが約束されてるわけですから、本編の話に夢中でそんな些細な問題は掻き消されてしまう。とびっきり嬉しいニュースの中にこっそり言いにくいニュースを忍ばせて相殺してしまうといういわば離れ業ですよ。かくして「1年8ヶ月の休載に対して10週の掲載」ということに対する批判は熱を帯びぬまま風化し、奇術師トガシと編集部はマンマとお茶を濁すことに成功した。そして3ヶ月程度の休載なら「短い」と感じさせる土壌をしゃあしゃあと作り上げてしまった。とんでもない偉業ですよ、コレは。編集長なんて今ごろ小躍りでもして作者とハイタッチ決めてるよ、きっと。

何週載るかを最初に言っておくだけでこれだけの効果を挙げられるとは、当時は再開の熱に浮かれて全く気付きませんでした。これにはスタンディングオベーションを送りたいぐらい見事な作戦だったと賞賛したいです。スゴイ!この手法はぜひとも今後も継続し、再開の時点で何週載るのかを明言してもらいたい。これこそ読者が感じる心理的な不満も軽減され、作者や編集部に対するバッシングも減る一石二鳥の妙手だ!という具合に、奇術師トガシの手のひらでダンスするのもいいではないかと思った次第です。

しかしそれが許されるのはひとえに作者の実力の賜物。今のハンターハンター人気が作者の実力によって築かれたものであることは疑う余地のない事実であります。長期休載により読者離れが起こりでもしたら話は別ですが、およそ1年半ぶりの新刊だった24巻がバカ売れし、ブランクをものともしない作品の完成度の高さとファンの熱狂振りをキッチリ証明してしまったわけですからね。少々扱いにくいジャジャ馬でも確実に賞を取るサラブレッドを飼ってるようなものなのです。勝手気ままに休載されようと、休載に対する非難のとばっちりが編集部に向けられようと、連載を打ち切りにすることは出来ないでしょう。なんたってジャンプは商業誌ですから当然利益を上げることを至上の目的としているわけです。だからこそ人気のない=利益の出る見込みの無い作品は数週で切られるし、逆にヒットの兆しがある作品はここぞとばかりにプッシュされてカラーが増えたり掲載順が上がったりする。

もちろんこれは読者のニーズに応えた結果ですし商業主義として当然のことですから非難されることでは全く無いのですが、ジャンプが商業主義であるからこそハンターハンターは生き残っているわけでもあるんですよね。初版で100万部を超えるモンスタータイトルであり、他の作品と比べ読者の年齢層がやや上と考えられるため高年齢層に訴求できる数少ない作品として、デスノートなき今のジャンプでは重宝される存在のはずです。ハンターハンターの人気が続く限り、そして作者のやる気が持続する限りは安泰な作品と言えるでしょうね。とにかく僕たちに出来ることは、いくら休載を挟んでも決して見捨てず辛抱強く待ち続け、再開が決まったら騒いで周りにアピールしておき、発売したコミックスやジャンプは購入し、作者への労いも忘れないことです。これだけやってればハンターハンターがいつ終わろうとも最高の形で終了するのではないかと思うのですよ。

ってなワケで、冨樫☆世界はこれからも冨樫義博及びHUNTER×HUNTERを応援していきます。