ジャンプ08号のハンターハンター感想です。
いつもよりちょっと長いです。
いつもよりちょっと長いです。
@王VSネテロが過熱する一方、宮殿内では…
舞台は移り変わり宮殿へ…ってオイ。ネテロの奥義、次号炸裂じゃなかったのかよ!
いやあ、確かにジャンプの予告は信用ならないって昔から言われてたような気がしますけど、ここまで盛大に外れるのって割と珍しいんじゃないでしょうか。先週のコメントで「ジャンプの予告は半分に聞いておかないとな」って書いてた方がいましたけどホントですよ。ネテロの奥義どんなのかなーとわくわくしてたのに。場面が大きく変わってしまいましたが、ネテロVS王の続きが描かれるのはいつになるんでしょうかねー。まあ考えてみれば、ネテロVS王ってのは両陣営の大将戦みたいなものなのだから、決着が終盤まで持ち越しになるのは至極当然な話かもしれません。主人公のゴンが(いまのところ)戦わない以上、物語的にも一番重要で盛り上がる戦いですしね。キメラアント編の大ヤマとしてむしろ最後まで引っ張り続けて欲しい気もします。願わくば、長期休載を挟まずにこのままノンストップで最後まで描き上げて欲しい!
@ついにパームと再会!
充電を完了し、ゴンの元へ戻るキルア。その途上、後ろからの視線を感じため踵を返します。キルアのヨーヨーは合金製のため、かなり光沢があるんでしょう、ヨーヨーを鏡代わりにして視線を感じたポイントを探ったところ、誰もいない…。しかしそこに、奥から歩いてくる人影。その正体はなんと…あのパーム!
というわけで、27巻でプフが言っていた「もうすぐ産まれる数日前に捕えた人間」とはパームのことでした!!これは結構ストレートに来たね。あの髪の長いシルエットはパームを連想させるミスリードかとも思ってましたが、今になって思えば、この期に及んで新キャラなど出るはずがないのであれはパームしかありえないよなぁ。
そしてパームの所在が明らかになった今、僕が2年以上前から予想してた「パーム=シドレ説」は露と消えてしまいました。今もなお生き残るシドレは本当にただの雑務兵みたいです。言葉を持たず無表情、ヒナが話しかけても「……」、そして入殿を許された者の中に賊がいても円で看破できないという設定。絶対あの中にパームが潜んでると思ったんだけどなー。まあ、外れてしまったチンケな説ですが、あと数年も経てば「あんな説もあったなぁ」と笑える日が来ることでしょう、きっと。
@パーム潜入後の経緯を考える
再開したパームの姿は著しく変貌を遂げていました。額には大きな水晶玉、手足にはウロコ…。プフも「数日前に捕えた」と言っていたし、キルアの想像通り、護衛軍に捕まって変えられたことは明らか。では、そもそもなぜパームは捕まったのかということを一度考えてみます。
パームが最後に姿を見せたのは24巻の254話。地下でビゼフを眠らせた後、王を視るためにエレベーターで宮殿1階に降り立ったシーンを最後に音信不通となりました。
パームが宮殿1階に着いたのはノヴが入口の設置に成功し、撤退した後。このとき、ピトーの円が再開されていたかは不明ですが、もし円が発動していたのであれば、パームは即発見され捕まったことになります。そもそも円に対する対抗策も持たずに上に上がったのはノープランすぎないかという疑問は置いといて…、パームがエレベーターを出てすぐ発見されたのなら、当然ビゼフが地下に女性を匿っていたことも発覚し罰を受けることになりそうなものですが、そういう様子はない。よってパームが1階に着いたとき、まだピトーは王の治療中で円を使っていなかったものと考えられます。治療していたのは2〜3時間なので、かなり時間的に厳しくはあるのですが…。
そしてパームは王を視るために宮殿を歩き回っている途中、運悪くユピー辺りに見つかってしまったか、プフの円の中に入ってしまったか、治療が終了しピトーの円が再開されてしまったかなどの理由により、発見されてしまったのでしょう。しかしビゼフはそれを知らずに未だにパームを探していたので、ビゼフとパームの関連性は護衛軍に割れてないものと考えられます。つまりパームが地下から来たことを護衛軍は知り得ないため、たまたま円の範囲が狭まっているときに宮殿を訪れた一般人(あるいはスパイ)として認識されたのかもしれません。(どっちにしろ、裸に近い服装がめちゃくちゃ不自然ですが…)
そして重要なポイントは、パームは捕まったにもかかわらず、討伐隊の計画が護衛軍に漏れていなかったということです。なぜでしょうか?事前に覚悟していた通り、見つかった瞬間にパームは自害する道を選んだのでしょうか?胸の辺りに血の跡らしきものがありますし、その可能性も完全に捨て切れるものではないです。そして死んだパームはカイトやディーゴと同じようにピトーによって操られ(蘇生され?)、王の手先として使えるように今の姿にされてしまった、のかもしれません。(ただしピトーがパームを修復するには円を切らなければいけず、王のリスクを増やしてまでそれはする理由はない。パームを改造できるとしたら恐らくプフでしょう。新たな能力を開花させる力があるし、繭も作れそうだし。もしくは大きな外傷がないから修復する必要が無かったかもしれない。)
しかし、今話したのはパームが(少なくとも一度)死んでいるのでは、という話ですが、カイトと違って自我があり、言葉を話し、記憶もあるので、あのパームは生きていると考えるのが普通であり自然ですよね。さすがにこのパームが死んでるってことはないと思います。捕まったにもかかわらずパームが生きているわけは、自害に失敗したり、自害する間もなく気絶させられたり眠らされたり…といった理由が想像できます。しかしパームが生きているとなると、パームが生け捕りにされたにもかかわらず護衛軍の尋問を免れたことの合理的な理由が欲しいところです。これが結構難しいんですよね。尋問役は「クチュクチュ」に定評のあるピトーだとしても、さすがに円を使ってる間は尋問もできませんなんてのは不自然でしょうし。プフも自白効果のある鱗粉とか使えそうだし。本当にスパイの疑いを全く持たれなかったので尋問されなかったというのも考えにくい。
パームが捕まった経緯については、今後なんらかの描写があるものと思いますが、いずれにせよ全ての疑問は解消できないかも。しかしパームをどうするかについては冨樫先生も非常に悩み、それが長期休載の遠因になったとすら思っているので、あまりパーム絡みの矛盾や疑問に突っ込むのは野暮かもしれませんね。
@パームの千里眼を考える
パームと会話するキルア。このパームの位置からはキルアを見ることができなかったはずなので、先ほど感じた視線はパームの肉眼でなく千里眼によるものだと予想。
しかしパームはゴンの所在を聞いてきた。それを受けてキルアは「なぜ千里眼で自分は視えるのにゴンは視えないのか」疑問に思う。そこで「自分を見つけたのはたまたま」かと聞いたところ、「あんたの方が曲がってきたんでしょ」と嘘をつかれ、疑惑が深まる。ここまではいいんですが、次にキルアが考えたことがちょっと飛躍してる気がするんですよね。
曰く、最初に気づいた視線はパームの肉眼によるもので、パームはキルアを見つけた後その場を遠ざかったがキルアが気づいてこっちに向かってきたのを千里眼で感知したので、踵を返し偶然の対面を装った、というものですが…。キルアのこの考察だと結局パームが千里眼を使えることに変わりはないので、なぜゴンを視ることができないのかという疑問が解明してないし、千里眼が使えるならなぜ最初キルアを肉眼で見たのかも分からない(これは本当に偶然だった?)。
これらの謎について考えてみますと、僕が一番納得がいくのが「パームの能力がリセットされた」という仮説です。パームの能力は、以前ナレーションで解説されたように、パームが実際に目で見た人物の動向を、水晶を通して覗き見ることができるというものです(以下これを千里眼で統一)。20巻でビスケを探してきた謎についてはここでは棚上げにするとして。パームは当然ゴンにもキルアにも会っているので、二人を千里眼で視ることができるはず。しかし今パームはゴンが視えないらしい。これは、パームが護衛軍に変えられてしまったことにより、「今まで見た人物」のリストがリセットされたからではないでしょうか。その前提で考えれば、ゴンを千里眼で視れないことや、最初キルアを肉眼で見た(見なければならなかった)理由も説明がつきます。
さらに言えば、今週その描写はないのですがキルアはその事実に気づいていたのかも。キルアはパームの能力の詳細を知らないらしいけど、パームが宮殿に潜入した目的は当然知ってるはずなので、千里眼を使うには対象を一度実際に見なければならないことも恐らく知っているはず(ここちょっと不安)。となれば、パームがゴンを千里眼で視ることができないらしいことから、「パームの能力がリセットされたのでは」という仮説に辿り着くことは一応可能であり、そこに辿り着いたのなら最初の視線はパームの肉眼によるものだと考えたのも自然だと言えます。まぁ、そこに気づいた描写が実際描かれていないし、記憶が残っているのに能力だけリセットされてるというのは都合が良すぎる気がしますが、一応この仮説が今のところ一番納得いくかなーと感じています。
ちなみにパームが千里眼を使うときは、今まで人魚の台座に乗った水晶玉を用意し、自らの血を人魚に捧げることによって水晶玉に映像を映し出していましたが、今、水晶玉はパームの額に、人魚は手足にそれぞれ同化してしまったようです。よって道具を用いずに千里眼を使えるようになっているものと思われます。血は、体内のものを消費してるのかも。
@ブラックウィドウ
「教えねーよ!敵だろお前」このキルアは過去に遡ってもトップ3に入るぐらいのかっこよさ!それに対しパームは髪の毛を伸ばして全身に巻きつけおぞましい変貌を遂げる。能力名は”暗黒の鬼婦神(ブラックウィドウ)”。
ブラックウィドウは検索したところクロゴケグモのことらしいです。また、ウィドウ(widow)単体では「未亡人」という意味があります。鬼婦神は貴婦人のもじりでしょう。パームはもともと強化系なので、この能力は髪の毛を強化していると思われる。
しっかしパームの表情がおっかないなコレ。現実に、髪の毛で全身を包んだ不気味な女が襲ってきたら絶対僕はチビる自信がある。「激情に素直に身を任せればよかった」「ためこむくらいなら吐き出す」って何気にユピーの逆理論かな。ていうか今までもずっと激情に身を任せてた気がするけどあれでも自制してたのか(笑)。まぁ、強化系なのに探索能力を有してたって点では能力の使い方を間違っていたのはその通りかも。あれも第六感を強化してるのだ!とか色んな説があった気がするけどね。
しかしパームが髪の毛だらけになるってのは、恐れのあまりハゲてしまったノヴに対する当てつけにしか見えないぞ!(笑)。パームはノヴに髪を分けてあげれば世界は平和になると思いました。
しかしこのパーム、強化系にふさわしい能力を発現したことにより、キルアのヨーヨーも一撃粉砕。アニキ(恐らくミルキ)特注の合金製で重さも50kgぐらいあり、しかもキルアも周で強化してたであろうヨーヨーを叩き割るとは凄まじい火力。ヨーヨーはもう一個あるけど、噛ませ犬のごとく簡単に壊されちゃって今後も変わらずキルアがヨーヨーを使ってくれるか不安になってきたぞ。ゴンの釣り竿みたくいつのまにかフェードアウトしてったらちょっとショックだな。好きなんですよねーヨーヨーで戦うの。パームが予想以上に強いので、充電したばかりの電気をさっそく消費しなければ勝てないかもしれない。
あと「黙って死ぬ!?しゃべってから死ぬ!?それとも死ぬ!?」の三択がおもしろかった。どれを選んでも結論は一緒だからなかなか汎用性ありそうですねこれ。「黙って描く!?しゃべってから描く!?それとも描く!?」…ってのは鉄板ネタすぎて予想されてるかもしれないけどついつい言ってしまった。
しかしパームは実際問題、心まで変えられてるんだろうか。記憶があるにもかかわらず敵ってことは、護衛軍から何らかの命令やら優先事項やらをインプットされてるんだろうけど、ゴンを探してるってのがやっぱり気になる。ゴンに会って何をするつもりだろう?他にどんな激情をもてあましてるんだろう?キルアとしては、パームをゴンに会わせるわけにはいかないだろうけど、読者としてはやっぱりパームがゴンと再会するところを見たいよね。
@ナックルVSプフ!?
「表出ろや」。プフに喧嘩を売るナックル。
これはおもしろいな。ナックルがプフに話しかけたってことは、ユピーがナックルを逃がしたことがプフに知れてしまったわけです。分身の情報はすぐに本体に伝わるだろうから、プフがユピーに大きな不信感を抱く可能性があります。
そして7分の1の外殻に過ぎないプフの分身とナックルが戦ったらどうなるか?
そもそも分身を殴ってハコワレは発動するのかしないのか? するとしたらポットクリンは分身につくのか本体につくのか? もしハコワレが発動しない場合、相性は最悪と言えるかも。ただし目の前のプフが分身であるという情報は得られるか。次にハコワレが発動し、ポットクリンが分身に取りついた場合。この場合、トリタテンになればプフの7分の1が1カ月使用不要になるのか?あるいは分身が保てなくなり本体に戻るだけ?それとも本体もろとも絶状態にする? 最後にハコワレが発動しポットクリンが本体に取りついた場合。この場合は、遠すぎるのでカウントは作動しませんが、ナックルはポットクリンの位置を知ることができるため、目の前のプフが分身であることに気づけます。
しかしそれに気づいたところで、プフの分身は攻撃しても無敵な能力っぽく描かれてるので、本体が遠くにいる状況で分身に勝つ手段は無いんですよね。
本当にチート能力だわこれ。
ざっと適当に想像してみたけど、ナックルの能力はプフに対し相性がいいのか悪いのか今のところ判然としない感じ。そもそもプフは戦いに応じるのか!?そこも含めて次号に期待です…!
@作者コメント
「新年会へ行って若い作家さんから元気をもらいました。という夢を見ました」
夢かよ! やっぱ休載してた手前行きにくいのかな…。今年はずっと連載して、来年に堂々と出席して欲しい。
@ヘタッピマンガ研究所R
新年会は行かないけどスタッフと食事会は行くぜ!な冨樫先生が大好きだ。
アシスタントさんや新人さんも食事会に参加してたらしい…ってことはこっちでいろいろ元気をもらったんだねきっと! 「僕仕事あるからウーロン茶で」の一言にむせび泣いたのは僕だけではないはず。しかし村田先生もよくこんなさりげない一言を拾って漫画に使ったよなぁ。普段、仕事してないイメージが強いからこそ逆に面白いと思って使ったのかもしれない。
そして冨樫先生は作家さんの間で「ネームの真理に最も近い男」とまで言われ、神格化されてるらしい。ホントかよ!(笑)。でも冨樫先生のコマ割りや構図は素人目に見ても凄いと思うから、プロから見ればなおさらなんだろうね。決して、ネームに近い絵を載せ続けていたことに対するイヤミではないと信じたい(笑)。
そして話は冨樫先生の新人時代へ。20歳くらいに投稿したとき原稿の裏に書いたコメントが面白いということで電話をもらったとか、最初に模写したのはドカベンの水島新司先生だとか、貴重なエピソードが語られています(どっちも初出ではなかった気がする…多分)。そして村田先生的に冨樫先生の絵で一番ぶっ飛んでるらしい「表情」の話。例として出てる4カットはそれぞれ、宮殿突入時のゼノとピトーの表情、ピトーにコムギを救けさせてくれと言われたときのゴンの表情、ウボォーとの戦闘中、緋の眼が発現したときのクラピカの表情、カストロの死を予言するヒソカの表情ですね。あとこのカット、原作のコピーかと思いきやどうやら村田先生の模写みたいです。クラピカの表情になんとなく違和感があってコミックスと見比べてみたところ判明しました。ただし、ゼノとピトーのカットだけは原作のコピーかもしれません。これだけは見比べても違いが見つからなかったので…。これも模写だったらかなり凄い。
冨樫先生へのインタビューは次回も続くみたいです。次回は2月15日発売のジャンプに掲載。
※今日からまたコメントを承認制に戻すことにします。悲しいですが、やっぱり連載再開中はこうしないとダメみたいです。書き込んでいただいたコメントは、僕が管理画面でチェックしてからブログに反映されるようになります。ご了承ください。
舞台は移り変わり宮殿へ…ってオイ。ネテロの奥義、次号炸裂じゃなかったのかよ!
いやあ、確かにジャンプの予告は信用ならないって昔から言われてたような気がしますけど、ここまで盛大に外れるのって割と珍しいんじゃないでしょうか。先週のコメントで「ジャンプの予告は半分に聞いておかないとな」って書いてた方がいましたけどホントですよ。ネテロの奥義どんなのかなーとわくわくしてたのに。場面が大きく変わってしまいましたが、ネテロVS王の続きが描かれるのはいつになるんでしょうかねー。まあ考えてみれば、ネテロVS王ってのは両陣営の大将戦みたいなものなのだから、決着が終盤まで持ち越しになるのは至極当然な話かもしれません。主人公のゴンが(いまのところ)戦わない以上、物語的にも一番重要で盛り上がる戦いですしね。キメラアント編の大ヤマとしてむしろ最後まで引っ張り続けて欲しい気もします。願わくば、長期休載を挟まずにこのままノンストップで最後まで描き上げて欲しい!
@ついにパームと再会!
充電を完了し、ゴンの元へ戻るキルア。その途上、後ろからの視線を感じため踵を返します。キルアのヨーヨーは合金製のため、かなり光沢があるんでしょう、ヨーヨーを鏡代わりにして視線を感じたポイントを探ったところ、誰もいない…。しかしそこに、奥から歩いてくる人影。その正体はなんと…あのパーム!
というわけで、27巻でプフが言っていた「もうすぐ産まれる数日前に捕えた人間」とはパームのことでした!!これは結構ストレートに来たね。あの髪の長いシルエットはパームを連想させるミスリードかとも思ってましたが、今になって思えば、この期に及んで新キャラなど出るはずがないのであれはパームしかありえないよなぁ。
そしてパームの所在が明らかになった今、僕が2年以上前から予想してた「パーム=シドレ説」は露と消えてしまいました。今もなお生き残るシドレは本当にただの雑務兵みたいです。言葉を持たず無表情、ヒナが話しかけても「……」、そして入殿を許された者の中に賊がいても円で看破できないという設定。絶対あの中にパームが潜んでると思ったんだけどなー。まあ、外れてしまったチンケな説ですが、あと数年も経てば「あんな説もあったなぁ」と笑える日が来ることでしょう、きっと。
@パーム潜入後の経緯を考える
再開したパームの姿は著しく変貌を遂げていました。額には大きな水晶玉、手足にはウロコ…。プフも「数日前に捕えた」と言っていたし、キルアの想像通り、護衛軍に捕まって変えられたことは明らか。では、そもそもなぜパームは捕まったのかということを一度考えてみます。
パームが最後に姿を見せたのは24巻の254話。地下でビゼフを眠らせた後、王を視るためにエレベーターで宮殿1階に降り立ったシーンを最後に音信不通となりました。
パームが宮殿1階に着いたのはノヴが入口の設置に成功し、撤退した後。このとき、ピトーの円が再開されていたかは不明ですが、もし円が発動していたのであれば、パームは即発見され捕まったことになります。そもそも円に対する対抗策も持たずに上に上がったのはノープランすぎないかという疑問は置いといて…、パームがエレベーターを出てすぐ発見されたのなら、当然ビゼフが地下に女性を匿っていたことも発覚し罰を受けることになりそうなものですが、そういう様子はない。よってパームが1階に着いたとき、まだピトーは王の治療中で円を使っていなかったものと考えられます。治療していたのは2〜3時間なので、かなり時間的に厳しくはあるのですが…。
そしてパームは王を視るために宮殿を歩き回っている途中、運悪くユピー辺りに見つかってしまったか、プフの円の中に入ってしまったか、治療が終了しピトーの円が再開されてしまったかなどの理由により、発見されてしまったのでしょう。しかしビゼフはそれを知らずに未だにパームを探していたので、ビゼフとパームの関連性は護衛軍に割れてないものと考えられます。つまりパームが地下から来たことを護衛軍は知り得ないため、たまたま円の範囲が狭まっているときに宮殿を訪れた一般人(あるいはスパイ)として認識されたのかもしれません。(どっちにしろ、裸に近い服装がめちゃくちゃ不自然ですが…)
そして重要なポイントは、パームは捕まったにもかかわらず、討伐隊の計画が護衛軍に漏れていなかったということです。なぜでしょうか?事前に覚悟していた通り、見つかった瞬間にパームは自害する道を選んだのでしょうか?胸の辺りに血の跡らしきものがありますし、その可能性も完全に捨て切れるものではないです。そして死んだパームはカイトやディーゴと同じようにピトーによって操られ(蘇生され?)、王の手先として使えるように今の姿にされてしまった、のかもしれません。(ただしピトーがパームを修復するには円を切らなければいけず、王のリスクを増やしてまでそれはする理由はない。パームを改造できるとしたら恐らくプフでしょう。新たな能力を開花させる力があるし、繭も作れそうだし。もしくは大きな外傷がないから修復する必要が無かったかもしれない。)
しかし、今話したのはパームが(少なくとも一度)死んでいるのでは、という話ですが、カイトと違って自我があり、言葉を話し、記憶もあるので、あのパームは生きていると考えるのが普通であり自然ですよね。さすがにこのパームが死んでるってことはないと思います。捕まったにもかかわらずパームが生きているわけは、自害に失敗したり、自害する間もなく気絶させられたり眠らされたり…といった理由が想像できます。しかしパームが生きているとなると、パームが生け捕りにされたにもかかわらず護衛軍の尋問を免れたことの合理的な理由が欲しいところです。これが結構難しいんですよね。尋問役は「クチュクチュ」に定評のあるピトーだとしても、さすがに円を使ってる間は尋問もできませんなんてのは不自然でしょうし。プフも自白効果のある鱗粉とか使えそうだし。本当にスパイの疑いを全く持たれなかったので尋問されなかったというのも考えにくい。
パームが捕まった経緯については、今後なんらかの描写があるものと思いますが、いずれにせよ全ての疑問は解消できないかも。しかしパームをどうするかについては冨樫先生も非常に悩み、それが長期休載の遠因になったとすら思っているので、あまりパーム絡みの矛盾や疑問に突っ込むのは野暮かもしれませんね。
@パームの千里眼を考える
パームと会話するキルア。このパームの位置からはキルアを見ることができなかったはずなので、先ほど感じた視線はパームの肉眼でなく千里眼によるものだと予想。
しかしパームはゴンの所在を聞いてきた。それを受けてキルアは「なぜ千里眼で自分は視えるのにゴンは視えないのか」疑問に思う。そこで「自分を見つけたのはたまたま」かと聞いたところ、「あんたの方が曲がってきたんでしょ」と嘘をつかれ、疑惑が深まる。ここまではいいんですが、次にキルアが考えたことがちょっと飛躍してる気がするんですよね。
曰く、最初に気づいた視線はパームの肉眼によるもので、パームはキルアを見つけた後その場を遠ざかったがキルアが気づいてこっちに向かってきたのを千里眼で感知したので、踵を返し偶然の対面を装った、というものですが…。キルアのこの考察だと結局パームが千里眼を使えることに変わりはないので、なぜゴンを視ることができないのかという疑問が解明してないし、千里眼が使えるならなぜ最初キルアを肉眼で見たのかも分からない(これは本当に偶然だった?)。
これらの謎について考えてみますと、僕が一番納得がいくのが「パームの能力がリセットされた」という仮説です。パームの能力は、以前ナレーションで解説されたように、パームが実際に目で見た人物の動向を、水晶を通して覗き見ることができるというものです(以下これを千里眼で統一)。20巻でビスケを探してきた謎についてはここでは棚上げにするとして。パームは当然ゴンにもキルアにも会っているので、二人を千里眼で視ることができるはず。しかし今パームはゴンが視えないらしい。これは、パームが護衛軍に変えられてしまったことにより、「今まで見た人物」のリストがリセットされたからではないでしょうか。その前提で考えれば、ゴンを千里眼で視れないことや、最初キルアを肉眼で見た(見なければならなかった)理由も説明がつきます。
さらに言えば、今週その描写はないのですがキルアはその事実に気づいていたのかも。キルアはパームの能力の詳細を知らないらしいけど、パームが宮殿に潜入した目的は当然知ってるはずなので、千里眼を使うには対象を一度実際に見なければならないことも恐らく知っているはず(ここちょっと不安)。となれば、パームがゴンを千里眼で視ることができないらしいことから、「パームの能力がリセットされたのでは」という仮説に辿り着くことは一応可能であり、そこに辿り着いたのなら最初の視線はパームの肉眼によるものだと考えたのも自然だと言えます。まぁ、そこに気づいた描写が実際描かれていないし、記憶が残っているのに能力だけリセットされてるというのは都合が良すぎる気がしますが、一応この仮説が今のところ一番納得いくかなーと感じています。
ちなみにパームが千里眼を使うときは、今まで人魚の台座に乗った水晶玉を用意し、自らの血を人魚に捧げることによって水晶玉に映像を映し出していましたが、今、水晶玉はパームの額に、人魚は手足にそれぞれ同化してしまったようです。よって道具を用いずに千里眼を使えるようになっているものと思われます。血は、体内のものを消費してるのかも。
@ブラックウィドウ
「教えねーよ!敵だろお前」このキルアは過去に遡ってもトップ3に入るぐらいのかっこよさ!それに対しパームは髪の毛を伸ばして全身に巻きつけおぞましい変貌を遂げる。能力名は”暗黒の鬼婦神(ブラックウィドウ)”。
ブラックウィドウは検索したところクロゴケグモのことらしいです。また、ウィドウ(widow)単体では「未亡人」という意味があります。鬼婦神は貴婦人のもじりでしょう。パームはもともと強化系なので、この能力は髪の毛を強化していると思われる。
しっかしパームの表情がおっかないなコレ。現実に、髪の毛で全身を包んだ不気味な女が襲ってきたら絶対僕はチビる自信がある。「激情に素直に身を任せればよかった」「ためこむくらいなら吐き出す」って何気にユピーの逆理論かな。ていうか今までもずっと激情に身を任せてた気がするけどあれでも自制してたのか(笑)。まぁ、強化系なのに探索能力を有してたって点では能力の使い方を間違っていたのはその通りかも。あれも第六感を強化してるのだ!とか色んな説があった気がするけどね。
しかしパームが髪の毛だらけになるってのは、恐れのあまりハゲてしまったノヴに対する当てつけにしか見えないぞ!(笑)。パームはノヴに髪を分けてあげれば世界は平和になると思いました。
しかしこのパーム、強化系にふさわしい能力を発現したことにより、キルアのヨーヨーも一撃粉砕。アニキ(恐らくミルキ)特注の合金製で重さも50kgぐらいあり、しかもキルアも周で強化してたであろうヨーヨーを叩き割るとは凄まじい火力。ヨーヨーはもう一個あるけど、噛ませ犬のごとく簡単に壊されちゃって今後も変わらずキルアがヨーヨーを使ってくれるか不安になってきたぞ。ゴンの釣り竿みたくいつのまにかフェードアウトしてったらちょっとショックだな。好きなんですよねーヨーヨーで戦うの。パームが予想以上に強いので、充電したばかりの電気をさっそく消費しなければ勝てないかもしれない。
あと「黙って死ぬ!?しゃべってから死ぬ!?それとも死ぬ!?」の三択がおもしろかった。どれを選んでも結論は一緒だからなかなか汎用性ありそうですねこれ。「黙って描く!?しゃべってから描く!?それとも描く!?」…ってのは鉄板ネタすぎて予想されてるかもしれないけどついつい言ってしまった。
しかしパームは実際問題、心まで変えられてるんだろうか。記憶があるにもかかわらず敵ってことは、護衛軍から何らかの命令やら優先事項やらをインプットされてるんだろうけど、ゴンを探してるってのがやっぱり気になる。ゴンに会って何をするつもりだろう?他にどんな激情をもてあましてるんだろう?キルアとしては、パームをゴンに会わせるわけにはいかないだろうけど、読者としてはやっぱりパームがゴンと再会するところを見たいよね。
@ナックルVSプフ!?
「表出ろや」。プフに喧嘩を売るナックル。
これはおもしろいな。ナックルがプフに話しかけたってことは、ユピーがナックルを逃がしたことがプフに知れてしまったわけです。分身の情報はすぐに本体に伝わるだろうから、プフがユピーに大きな不信感を抱く可能性があります。
そして7分の1の外殻に過ぎないプフの分身とナックルが戦ったらどうなるか?
そもそも分身を殴ってハコワレは発動するのかしないのか? するとしたらポットクリンは分身につくのか本体につくのか? もしハコワレが発動しない場合、相性は最悪と言えるかも。ただし目の前のプフが分身であるという情報は得られるか。次にハコワレが発動し、ポットクリンが分身に取りついた場合。この場合、トリタテンになればプフの7分の1が1カ月使用不要になるのか?あるいは分身が保てなくなり本体に戻るだけ?それとも本体もろとも絶状態にする? 最後にハコワレが発動しポットクリンが本体に取りついた場合。この場合は、遠すぎるのでカウントは作動しませんが、ナックルはポットクリンの位置を知ることができるため、目の前のプフが分身であることに気づけます。
しかしそれに気づいたところで、プフの分身は攻撃しても無敵な能力っぽく描かれてるので、本体が遠くにいる状況で分身に勝つ手段は無いんですよね。
本当にチート能力だわこれ。
ざっと適当に想像してみたけど、ナックルの能力はプフに対し相性がいいのか悪いのか今のところ判然としない感じ。そもそもプフは戦いに応じるのか!?そこも含めて次号に期待です…!
@作者コメント
「新年会へ行って若い作家さんから元気をもらいました。という夢を見ました」
夢かよ! やっぱ休載してた手前行きにくいのかな…。今年はずっと連載して、来年に堂々と出席して欲しい。
@ヘタッピマンガ研究所R
新年会は行かないけどスタッフと食事会は行くぜ!な冨樫先生が大好きだ。
アシスタントさんや新人さんも食事会に参加してたらしい…ってことはこっちでいろいろ元気をもらったんだねきっと! 「僕仕事あるからウーロン茶で」の一言にむせび泣いたのは僕だけではないはず。しかし村田先生もよくこんなさりげない一言を拾って漫画に使ったよなぁ。普段、仕事してないイメージが強いからこそ逆に面白いと思って使ったのかもしれない。
そして冨樫先生は作家さんの間で「ネームの真理に最も近い男」とまで言われ、神格化されてるらしい。ホントかよ!(笑)。でも冨樫先生のコマ割りや構図は素人目に見ても凄いと思うから、プロから見ればなおさらなんだろうね。決して、ネームに近い絵を載せ続けていたことに対するイヤミではないと信じたい(笑)。
そして話は冨樫先生の新人時代へ。20歳くらいに投稿したとき原稿の裏に書いたコメントが面白いということで電話をもらったとか、最初に模写したのはドカベンの水島新司先生だとか、貴重なエピソードが語られています(どっちも初出ではなかった気がする…多分)。そして村田先生的に冨樫先生の絵で一番ぶっ飛んでるらしい「表情」の話。例として出てる4カットはそれぞれ、宮殿突入時のゼノとピトーの表情、ピトーにコムギを救けさせてくれと言われたときのゴンの表情、ウボォーとの戦闘中、緋の眼が発現したときのクラピカの表情、カストロの死を予言するヒソカの表情ですね。あとこのカット、原作のコピーかと思いきやどうやら村田先生の模写みたいです。クラピカの表情になんとなく違和感があってコミックスと見比べてみたところ判明しました。ただし、ゼノとピトーのカットだけは原作のコピーかもしれません。これだけは見比べても違いが見つからなかったので…。これも模写だったらかなり凄い。
冨樫先生へのインタビューは次回も続くみたいです。次回は2月15日発売のジャンプに掲載。
※今日からまたコメントを承認制に戻すことにします。悲しいですが、やっぱり連載再開中はこうしないとダメみたいです。書き込んでいただいたコメントは、僕が管理画面でチェックしてからブログに反映されるようになります。ご了承ください。
完璧
