・丸亀じゃんご
「朝」
朝寝坊する。
朝寝坊をしてしまって慌てているようにしながらも呑気な行動を続けるというもの。
湯船で歌い、段々諦めていく様は馬鹿馬鹿しいものがあって面白かったです。
全体として和やかに観ていられる面白さはありましたが、もう少し展開があっても良かったかもしれません。

・ドーナツ・ピーナツ
「映画監督」
尖ってる映画監督の言うことを聞けるか。
シンプルなボケ、キャラ、理不尽展開と色々な要素を詰め合わせたような漫才コント。
指定されたセリフのおかしさに言及するタイミングが絶妙でかなり良いポイントでした。
個人的にはなかなか好きだったのですが、得点に繋がらなかったのはあまり一貫性が無かったからかもしれません。

・たくろう
「キャバ嬢」
赤木はキャバクラにハマりそう。
いつもとは違い、キャバ嬢役の木村が赤木の言動を褒めるという展開。
歯槽膿漏を自慢するなど相変わらずズレた言動の魅力と、そこから盛り上げるという形がまた新たな魅力を生んでいました。
スタイルの刷新はまだ早いようにも思いますが、新たなパターンとしては良かったのではないでしょうか。

・風穴あけるズ
「自然を守る」
自然を開発から守れるか。
シチュエーション漫才に変なキャラクターという風穴あけるズらしい展開。
ただ、ストーリーとしては比較的綺麗にまとまっていて、わかりやすい展開となっていました。
やたらに大声を張り上げる安藤のキャラも活かしたような内容で、少しあっさりながらもらしさを出した内容だったと思います。

・ヒガシ逢ウサカ
「生まれ変わったら」
生まれ変わったら天狗になりたい。
「思わん」「思えや」という双方がおかしなことを言うようになるスタイルとしての発想はとても良いですね。
ちょっとしたやり取りから派生するなど、展開もいくらか仕込まれていました。
ただ、色々できそうなスタイルの割には広がりに欠ける印象で、もっと色々な展開も見たかったと言うところです。

・コウテイ
「社長」
社長になりたい。
相変わらずハイテンションな漫才コント。シチュエーションも色々切り替わっていく形となっています。
ダブル電話やパソコンなど、ダイナミックなボケとそれへのツッコミの面白さはさすがのものでした。
ただ、 評価を得て勝ち上がるにはもっと決め手になるポイントも必要かというところ。

・チェリー大作戦
「シンデレラ」
シンデレラをやる。
前回同様、チェリー大作戦の宗安自身が童話に絡んでいくというもの。
パーティを否定するなど、世界観の違う宗安ならではの言葉が出ていたのが良かったですね。
ただ、シンデレラという物語をフルに使ってはいなかったので、もう少しやり尽くして欲しいとも感じました。

・パーティーパーティー
「肝試し」
肝試しに行く。
序盤はギャグでスタートダッシュして、後半はシンプルなボケも交えて畳み掛ける。
ずっとボケ続けているようなテンポの良さはさすがのもの。ギャグもボケ質の良いものが多かったように思います。
ハマるボケが多ければ多いほど強いコンビ。今回はなかなか良い仕上がりでした。

・カベポスター
「絵本」
子供に喜ばれる絵本を考えた。
絵本らしいタイトルの良さからじわりと裏切るような設定が面白い。
展開としても、同じパターンでも楽しませつつ、後半は動物を悪い方に活かすなど、少しずつ変化をつけていき、最後まで楽しかったです。
静かながら発想力と構成力で魅せる、良い漫才でした。

・ネイビーズアフロ
「女の子」
条件に合う女の子を紹介してもらう。
条件の多さと、そしてどことない理屈っぽさというシンプルなところからスタート。
段々相方に近づいていく構造や、最後に回収で畳み掛けるなど、今回もその構成の強さは全開。
シンプルな笑いという点で、通過にはあと一歩及ばなかったかというところでした。

・紅しょうが
「合コン」
合コンの練習をする。
相変わらずのパワフルキャラクターには笑わされる力強さを感じます。
今回は見せ方として、合コンでトイレに行くフリをして突っ込むという形にしており、戻る時の言葉でも笑いが増えるのが良かったですね。
テンポには物足りないところもありましたが、楽しさは感じる漫才でした。

・さや香
「爆弾処理班」
爆弾処理班はオペレーターが大変だと思う。
オペレーターの大変さをわからせようと理不尽な展開へ持ち込むというもの。
なんとも勝手な展開と、罪悪感を増やそうとする語りの馬鹿馬鹿しさは良かったですね。
ただ、やり方としてはシンプルなものが多く、もう少し色々なパターンが見たかったというところでした。

・ビスケットブラザーズ
「高級旅館」
高級旅館に行ってみたい。
旅館を舞台にしたシチュエーション漫才ですが、ボケのセンスがとにかく奇妙。
女将の不気味な言動に、謎の生物に湯のもの。見たことのないようなボケばかりで面白かったです。
自分達のセンスを漫才という形式にも合った形で表現していたと思います。

・なにわスワンキーズ
「授業参観」
授業参観の風景をやってみる。
2人の父親の会話から始まり、捻りのある設定へと展開していく漫才コント。
普段のここのネタと比べるとストーリーが丁寧で、馬鹿馬鹿しさもありつつ、後半綺麗にまとめていました。
3人組ならではの漫才コントで、面白かったです。(1度書いた感想を消してしまったので、思い出しながら書きました。)

・ウッドランド
「数字で伝える」
20のうち15と言われてもピンと来ない。
よくわからない自論を無理矢理理解させようと語るという漫才。
果物だけ変えて連発する点は馬鹿馬鹿しくて良かったです。
ただ全体としてテーマとなる自論がなんとも微妙なラインで、伝わらないにしても伝わるにしてもパワーに欠ける印象はありました。

1.ビスケットブラザーズ 378
2.カベポスター 371

3.ネイビーズアフロ 369
4.パーティーパーティー 363
5.たくろう 362
6.コウテイ 362
7.紅しょうが 362
8.さや香 358
9.なにわスワンキーズ 351
10.チェリー大作戦 350
11.風穴あけるズ 349
12.ドーナツ・ピーナツ 348
13.丸亀じゃんご 345
14.ヒガシ逢ウサカ 341
15.ウッドランド 335

ビスケットブラザーズとカベポスターが決定戦進出。

ビスケットブラザーズは自分達のセンスを漫才でも強烈に発揮。独自の世界を見せてくれたと思います。

2位のカベポスターは質の高さを毎回感じさせてくれます。M-1で落選しているというのが驚きです。