マヂカルクリエイターズにて野田クリスタル扮する占い師が「今年はR-1が割と上手くいく」と預言していましたが、その通りになったのではないでしょうか。

ネタはもちろん全員面白かったですし、昨年大慌てだった進行も今年は落ち着いていて、審査員コメントもしっかり見られてよかったですね。ファイナリストが10→8名になり、審査員も5名になりとかなりコンパクトな大会になってしまいましたが、放送時間を増やせないなりに昨年の反省を生かした結果だったんだろうなと思います。

審査は全員それぞれの色があって良かったと思います。新しく入ったバカリズムは特に芯の強いコメント、採点で好きでした。相変わらずザコシショウの真面目な審査が見られるというのも嬉しい。陣内は決選投票で2番目に高い評価だったお見送り芸人しんいちに入れましたが、ここで最高点の渡部おにぎりを選んでいても再度選ぶことになって結局お見送り芸人しんいちになったんだろうなと思います。ザコシショウが渡部を選ぶ可能性もあったので結果的にはですが。


さて、優勝はお見送り芸人しんいち!。今回の「好き」のネタは今までやり続けた中での集大成で、全部刺さりました。「早口関西弁なのにおもんない」や「いいね15」など意地が悪いんですけどどこか共感できてしまう良さがありますね。2本目が以前の歌ネタ王でとても好きだった「応援するよ」だったのも嬉しかったです。あんなに毒を吐いていた人ですが優勝の時の涙や最後のメッセージに、芸人達から愛されているという理由がわかった気がします。
あとは「自分の方が面白いと勘違いして、テレビの前で点数つけてる視聴者」のメッセージを賞レースの決勝で届けてくれたのが痛快でした。Twitter等でしょうもないことやっている人達に刺さって欲しいですね。私もこんなブログやってるのであまり言えた立場では無いでしょうが笑。

ZAZYは今年も準優勝。ラストイヤーとのことで残念ながらここで夢潰える結果となりました。デジタル紙芝居はやはり歌ネタ王で無双しただけあって最高の仕上がり。さらに2本目のネタは紙のフリップまで使ったこれぞ集大成といったもので、笑いながらどこか感動してしまいました。性格悪いとされつつもどこか憎めなくて応援したくなるZAZY。これからも愛されていって欲しいですね。


個人的に好きだったのはサツマカワRPG。一点突破でじわじわ笑いが増幅していく感じがたまらなかったです。「10回言って」あたりのふざけた感じをネタに入れ込むセンスや、平場のトークなど、どこか掴み所のない人間性が良かったですね。

寺田寛明も面白かったです。大喜利力の高さが伺えるネタで、「ラストがもう少し…」という講評でしたが回転寿司の件はめちゃくちゃ良かったと思いますね。人間味がわからないというのはこの人の芸風にはかなり難しい課題に思いますが、来年どう挑むのか期待です。

その他kento fukayaは柱型の道具を使った見せ方が新しくて、Yes!アキトは採点式の大会には不向きながら上質のギャグ連発で楽しませてくれました。吉住はテーマとワードに加えて演技が強烈で素晴らしく、渡部おにぎりは本当に人としての魅力があるなと思いました。


個別のネタ感想は書かない予定です。考え方の変化もあって、ネタのあらすじとか書いて感想をブログに載せてる自分がちょっとイヤになったんですよね。それでも書きたい事は賞レースになると出てきますので、こういう形では続けていこうかなと思っていますが。

まあ自分のことは置いときまして、今回のR-1は成功と言っていい大会になったと思います。楽しかった!