恋愛小説家のひとり言延長戦

企画作りにお悩みの方へ。。。

ひっさしぶりの更新です。
そして今日は子猫ちゃんに向けてではなく作家さん、特に「企画」が通らないとお悩みの方へ向けての記事になります。


僕が編集長を務める共幻令嬢文庫、共幻あかつき文庫では作家を募集しています。
以前の記事にも書きましたが、編集部が「面白い」と思う作品だけを出版するので
企画が通りにくいです。

ですが、全然通らないわけじゃありません。
実際、面白い企画をだして現在執筆中の作家さんもいます。

今のところ、出して頂いた企画には僕も全て目を通しています。
出して頂いた企画が全部面白くて、どれから書いてもらおうか迷う方と
全ての案に対して「残念ながら」というお返事を出さなくてはならない方との間には
ほんの少しの「手間」の差があると感じています。

作家の場合、企画を出す → 仕事を得る
ということなのですが、
新規顧客から仕事を得るための「傾向と対策準備」って、どのような仕事にも絶対必要です。
それが面倒だという人は、偶然のチャンスでしか仕事は得られません。
企画がぽんぽん通る人はおそらく、この傾向と対策準備の要領が良い人です。

でも、取引先の事業部の部長を接待するのに、食や酒の好みをリサーチする訳でもあるまいし
作家にとっての傾向と対策って何だよ? って話なのですが
実は、それほど接待の準備と変わらないかもしれないです。
あ、別にどこぞのレーベルの編集長を酒に誘えというのではありません。
何をするべきかの考え方が、同じだと思うんです。

① 出版社は、売れる小説が欲しい
まず、今売れている小説をチェックしてみましょう。
ティーンズラブ、ボーイズラブ、それぞれのジャンルのランキングを頻繁にチェックして
今、読者にどのような作品が喜ばれているのか、研究してみてください。
自分の好みだけではなく、たくさんの読者に愛される
上位の作品と戦える企画を、考えてみてください。

② 出版社、レーベルによっては、同じジャンルでも「カラー」が違う
A社で通らなかった企画がB社に通る可能性はある。
けれどA社にB社向けの企画を送り続けても、永久に通りません。
A社から作品を出したかったら当然、A社の事を知らないと。
最近出版されているのはどんな作品なのか。
どんな作品を、販売していこうと考えているのか。
その会社のホームページなどをチェックし、ストアでもその会社の作品を確認してみてください。

③ プロに転向
無料で読めるウェブサイトで書いてきた方、同人誌などで作品を出してきた方で
「プロの作家として作品を出版していきたい」と考えている方

別ジャンルで書いてきて、ティーンズラブ・ボーイズラブの「仕事」に興味を持った方
この方々が最初にやるべきことは、自分のアイディアを企画にすることではありません。
①と②でチェックした本を「買って読む」です。
「おい天都、何当たり前のこと言ってるんだよ」って思う人も多いだろうけど
実際僕がここでこんなことを書かなくてはならないケース、多いんです。

和食の板前さんが
「ケーキ作ると売れるらしい」と聞いて、菓子作りの勉強を何もせず作ったケーキなんて食えるかって話です。
「まずは売れてるケーキを買って食えよ一昨日きやがれ」です。
食ってみて「それ以上のケーキ作れる」と思ったら連絡よこせっての。

あ、あ、あの、えらそうに書きましたが
挑むことは止めないで下さいね。そういう企画は僕、好きです。
他の編集者が興味なくても、僕が面白いといったら通ります。
今のところ、ね。


あなたの企画を僕が、待ってます。詳しい条件などは下記リンクをご覧になってみてください。
共幻令嬢文庫「作家募集」
(共幻あかつき文庫も条件は同じです)


夏の終りが地獄の入口に見える君へ

学校って、そんなに大事な所ではない。
学校に行くことは、正義ではない。
学校でしか学べないことなんて、ない。

だって学校はこの広い世界の
点にもならない
ちっぽけな場所なんだ。

学校が嫌いだっていい。
だからどうしたって、堂々としていればいい。

夏の終りが地獄の入口に見える君の気持ちが、
自分には少し、わかる。
学校が嫌いな子供だったから。
丸一日、教室の誰とも話をしない日も多かった。
まあそれは、同じ教室で過ごすことになった奴らが、そう仕組んだからなのだけれど。
助けてって言う相手も居ない。
自分にとって学校は、そんな場所だった。

今自分は
学校という名のつく場所で学んだこととは全く関係のない仕事をしている。
小説(ちょっとエロいの)を書いたり、編集したり、レーベル作るのもその一つ。
有名なタレントとか、大作家じゃないけど
それなりに何とか生きてけるもんなんだ。
それなりに面白おかしくね。

あの時
学校だけが自分の世界だったら苦しかっただろうと思う。
今、生きているかどうか、自信がなかったりもする。

学校の外に
教室の他に
原稿用紙やノートや本の中
少し遠くに足を運んだ、通わなくてはならない場所ではない場所に
今の自分の「素」みたいなものがあって
それを集めるのが楽しかったから
今、自分は大人になって何とか、生きているんだと思う。

そこそこ大きな病気もしたけれど生き延びた。
色々なことがあったけれどその都度、やっぱり学校じゃない場所にあった楽しいことのおかげで
もっと生きていたいって思えた。

夏の終りは地獄の入口なんかじゃない。
それはただの、夏の終りだ。



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