2010年02月25日

ローマ人の物語32/【12】迷走する帝国(上)3

建国以来、いくつもの危機を乗り越えながら版図を広げてきたローマ帝国。しかし、皇帝カラカラの治世からはじまる3世紀の危機は異常だった。73年の間に22人もの皇帝が入れ替わるのだ。

ローマ人の物語〈32〉迷走する帝国〈上〉 (新潮文庫 し 12-82)ローマ人の物語〈32〉迷走する帝国〈上〉 (新潮文庫 し 12-82)
著者:塩野 七生
販売元:新潮社
発売日:2008-08-28
おすすめ度:5.0
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MEMO
ローマ人の物語32/【12】迷走する帝国(上)
〜三世紀の危機〜
塩野七生 著
新潮社


紀元3世紀は、度重なる蛮族の侵入と同時多発する内戦、国内経済の疲弊、地方の過疎化よる土地の荒廃など、次々と未曾有の難題が立ちはだかる。
理想に燃え、やる気十分だったカラカラは、これまでのローマ市民と属州民という区別をなくし、ローマ帝国に住むすべての人々にローマ市民権を与えるという、「アントニヌス勅令」を発布する。カラカラは、属州民とローマ市民との差別を撤廃すれば、帝国の挙国一致は成ると信じていたようだ。また、市民権を拡大することで増税を狙ったともいわれている。しかし、結果は属州民が払う属州税がなくなり、財政危機は深まるばかりだった。そして、取得権であったローマ市民権を既得権に変えてしまったことにより、ローマ市民権を取得する為の“やる気”を人々から奪い去ったのである。
目前の危機に対応するのに精一杯で、そのためには自分たちの本質まで変えた結果、危機はますます深刻化するしかなかった。



ローマ帝国衰亡史〈1〉五賢帝時代とローマ帝国衰亡の兆し (ちくま学芸文庫)ローマ帝国衰亡史〈1〉五賢帝時代とローマ帝国衰亡の兆し (ちくま学芸文庫)
著者:エドワード ギボン
販売元:筑摩書房
発売日:1995-12
おすすめ度:4.5
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図説 ローマ帝国衰亡史図説 ローマ帝国衰亡史
著者:エドワード ギボン
販売元:東京書籍
発売日:2004-07
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