2010年03月11日

ローマ人の物語33/【12】迷走する帝国(中)4

紀元260年の年が明けるや、一つのニュースが世界中を駆けまわった。ローマ帝国中を震がいさせ、その外側に住む人々までも驚かないではいられなかったそれは、ローマ皇帝ヴァレリアヌス、ペルシア王シャプールの捕虜になる、の一報である。ローマ帝国の衰亡は、誰の眼にも明らかだった。

ローマ人の物語〈33〉迷走する帝国〈中〉 (新潮文庫 (し-12-83))ローマ人の物語〈33〉迷走する帝国〈中〉 (新潮文庫 (し-12-83))
著者:塩野 七生
販売元:新潮社
発売日:2008-08-28
おすすめ度:4.5
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MEMO
ローマ人の物語33/【12】迷走する帝国(中)
〜三世紀の危機〜
塩野七生 著
新潮社

カラカラ帝が東方遠征の最前線で警護隊長の手によって殺害されて以後、元老院に議席を持たない軍人皇帝が帝位に付くようになつ。しかし、兵士達による皇帝謀殺が相次ぎ、皇帝が現れては消えるという、危機的事態に陥った。そしてそれは政策面での継続を失い、3世紀のローマ帝国の特色となった、持てる力の無駄使い、時間の空費を招いていた。ついには、ペルシアとの戦いの先頭に立っていた皇帝ヴァレリアヌスが敵国に捕縛されるという、前代未聞の不祥事がローマ帝国を襲う。

ローマ皇帝ヴァレリアヌスが実際はどのようにしてペルシア王の捕虜担ったのかということについては、本当のところはわかっていない。どうやらローマ軍とペルシア軍の戦闘の最中、シャプール謀略にまんまと落ちたらしい。ペルシア王シャプールからトップ会談の申し入れがあり、手勢を連れただけの皇帝ヴァレリアヌスが一網打尽にされた、というのが史家の“読み”だ。シャプールはオリエントの君主である。いかなる手段に訴えようとも、勝利を手にしなければ納得してくれない人々を統治していたのだ。



tokehappy at 00:20│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 他/書籍音楽 

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