今日の読売新聞の１面は、一昨日の選挙結果を受けて、「来月後半にも内閣改造」、
首相意向「政治資金法、再改正」となっていました。
これからの国家のあり方は、小手先の手法で本当によくなるのでしょうか。
この国に生きる人々の一人ひとりの生き方、考え方をもう一度選挙の結果により問われているのではないでしょうか。
そのこととは別の感想です。
３面に死亡記事がありました。
一人は、「何でも見てやろう」の小田実さんです。７５歳でした。
１９６１年に書かれた「何でも見てやろう」がベストセラーになったと書かれています。私が夢中で読んだのは、高校生のときですから、これが書かれた大分あとになります。
何が何でも外国に行きたいと思ったほどでした。
べ平連も有名になりました。
もう一人は、「プロレスの神様」カール・ゴッチです。知る人は知る人です。
大学４年生のとき、部活の幹事長をしていた関係で、部員を含め、２０名ほどアルバイトを頼まれました。
プロレスの会場作りです。
午後１時ごろ市の体育館に行き、業者の人と共に、床のシートを張ったり、椅子を並べたり、メインのマット作りを手伝いました。
プロレスというと、胡散臭いとか、八百長だと言われ敬遠する人たちも多くいました。
当時の私もその一人だったのですが、その日は、アントニオ猪木が、日本プロレスを離れ、馬場さんの全日本プロレスに対抗して、新日本プロレスを旗揚げし、第２戦を当地で開催した日でした。
作業が終わり、会場の後方で、初めて生のプロレスを見ました。
前座が終わり、次々と試合が行われていました。
これも知っている人は知っていますが、藤波辰巳がまだ入門したばかりで、前座でやっていたと思います。
メインエベントでカール・ゴッチと猪木がタッグマッチで登場しました。
そして、最後に、カール・ゴッチが、鮮やかにジャーマン・スープレックス・ホールドで、勝利しました。
プロレスは、相撲を引退した力道山が日本に紹介し、当時始まったTVの中継で全国のお茶の間をにぎあわせました。
シャープ兄弟、鉄人ルーテーズなど。
その後、プロレスは力道山の死去後衰退しましたが、馬場と猪木によって、TV放送に乗って全国に流れました。
直木賞作家の村松友視さんの「過激なプロレス」という本もベストセラーになりましたし、今、報道ステイション司会をしています古館伊知郎氏のTVアナウンサーの影響もあり、大ブームになりました。
当日試合が終わり、後片付けが終了した後、猪木さんが、現われ、
「今やっと新しいプロレスを始めます。皆さん一人ひとりの力を私に貸してください。皆さんが満足してくれるプロレスを作っていくつもりです」
と、いいながら、私たち一人一人と握手をしてくれました。
若かった私が、一気にファンになったのは言うまでもないことでしょう。
あのときから３０数年の時が流れています。
プロレスという言葉に、今は何も感動はしませんが、あの時見た、カール・ゴッチの鮮やかなジャーマンスープレックスホールドは残っています。
享年８２歳。合掌。
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首相意向「政治資金法、再改正」となっていました。
これからの国家のあり方は、小手先の手法で本当によくなるのでしょうか。
この国に生きる人々の一人ひとりの生き方、考え方をもう一度選挙の結果により問われているのではないでしょうか。
そのこととは別の感想です。
３面に死亡記事がありました。
一人は、「何でも見てやろう」の小田実さんです。７５歳でした。
１９６１年に書かれた「何でも見てやろう」がベストセラーになったと書かれています。私が夢中で読んだのは、高校生のときですから、これが書かれた大分あとになります。
何が何でも外国に行きたいと思ったほどでした。
べ平連も有名になりました。
もう一人は、「プロレスの神様」カール・ゴッチです。知る人は知る人です。
大学４年生のとき、部活の幹事長をしていた関係で、部員を含め、２０名ほどアルバイトを頼まれました。
プロレスの会場作りです。
午後１時ごろ市の体育館に行き、業者の人と共に、床のシートを張ったり、椅子を並べたり、メインのマット作りを手伝いました。
プロレスというと、胡散臭いとか、八百長だと言われ敬遠する人たちも多くいました。
当時の私もその一人だったのですが、その日は、アントニオ猪木が、日本プロレスを離れ、馬場さんの全日本プロレスに対抗して、新日本プロレスを旗揚げし、第２戦を当地で開催した日でした。
作業が終わり、会場の後方で、初めて生のプロレスを見ました。
前座が終わり、次々と試合が行われていました。
これも知っている人は知っていますが、藤波辰巳がまだ入門したばかりで、前座でやっていたと思います。
メインエベントでカール・ゴッチと猪木がタッグマッチで登場しました。
そして、最後に、カール・ゴッチが、鮮やかにジャーマン・スープレックス・ホールドで、勝利しました。
プロレスは、相撲を引退した力道山が日本に紹介し、当時始まったTVの中継で全国のお茶の間をにぎあわせました。
シャープ兄弟、鉄人ルーテーズなど。
その後、プロレスは力道山の死去後衰退しましたが、馬場と猪木によって、TV放送に乗って全国に流れました。
直木賞作家の村松友視さんの「過激なプロレス」という本もベストセラーになりましたし、今、報道ステイション司会をしています古館伊知郎氏のTVアナウンサーの影響もあり、大ブームになりました。
当日試合が終わり、後片付けが終了した後、猪木さんが、現われ、
「今やっと新しいプロレスを始めます。皆さん一人ひとりの力を私に貸してください。皆さんが満足してくれるプロレスを作っていくつもりです」
と、いいながら、私たち一人一人と握手をしてくれました。
若かった私が、一気にファンになったのは言うまでもないことでしょう。
あのときから３０数年の時が流れています。
プロレスという言葉に、今は何も感動はしませんが、あの時見た、カール・ゴッチの鮮やかなジャーマンスープレックスホールドは残っています。
享年８２歳。合掌。
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