小林美香のエッセイ「写真集と絵本のブックレビュー」第12回

小林美香のエッセイ「写真集と絵本のブックレビュー」第12回

サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)「Japanese Photography: From Postwar to Now」と日本写真の研究プロジェクト

01(図1)
「Japanese Photography: From Postwar to Now」展 会場入口


 2月に1週間ほどサンフランシスコに滞在し、サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)で開催されている展覧会「Japanese Photography: From Postwar to Now」(会期は2017年3月12日まで)(図1)を見てきました。この展覧会は、美術館の収蔵作品を展示するコレクション展であり、戦後から現代までの日本写真の展開を概観し、Kurenboh Collection(現代美術ギャラリー空蓮房を主宰する谷口昌良氏が寄贈した写真作品)を紹介するという意図を持つものでもあります。SFMOMAでは、キュレーターのサンドラ・S・フィリップス(2017年現在では名誉キュレーター)の企画により「Daido Moriayma: Stray Dog」(1999)と、「Shomei Tomatsu: Skin of a Nation」(2004)が開催され、これらの展覧会を契機として森山大道、東松照明、深瀬昌久、畠山直哉、石内都など、第二次世界大戦後に活躍してきた写真家の作品に重点を置いて蒐集が続けられており、Kurenboh Collectionの寄贈により、日本の写真コレクションは若い世代の写真家の作品も含む幅の広いものになっています(SFMOMAのウェブサイトで作品を検索、閲覧することができます。)
 展示会場は、時系列に沿って歴史を辿るというよりも、「アメリカと日本の関係」、「田舎(地方)の描写」、「近代都市という概念」、「写真界への女性の進出」、「自然災害が日本に与えてきた影響」といったテーマに沿って、異なる世代の作家の作品を緩やかに結びつけ、相互に見比べることができるように構成されています。また、東日本大震災以降に津波の被害や原発、放射能の問題を扱った作品も数多く紹介され、現代写真の展開の中でもひときわ重要な転換点として扱われていることが伺われました。
 現代美術を含む多様な作家の作品を紹介することに重点を置いていること、Kurenboh Collectionに収められた作品が、写真家のシリーズ全体を把握できるような点数で構成されているものではないこと、さらに展示空間の物理的な制約もあり、日本の写真の文脈に通じていないアメリカの観客には、作品の内容や意図が一見してすぐに把握しやすくはないだろうと思われる部分もあります。しかし、すでに名を知られている世代の作家の作品の間に、アメリカではまださほど名の知られていない若手、中堅の写真家の作品が織り交ぜられることによって現代写真の展開の厚みが示されているように感じられました。写真作品を読み取るための手がかりとして、関連する写真集も併せて会場の中で展示されていたことも、写真集を軸とする日本の写真への関心を反映しています。(図2、3)

02(図2)
「田舎(地方)の描写」に関連する作品を展示した展示室


03(図3)
写真集を収めたケース


 今回のSFMOMAの訪問には、このコレクション展に並行して現在構想されている日本写真の研究プロジェクトのために、近年刊行された写真集をリサーチ・ライブラリーに寄贈するという目的がありました。SFMOMAは、数年前から所蔵作品に関連する研究成果をオンラインで公開するプロジェクトに取り組んでおり、日本写真の研究プロジェクトは、2013年に公開されたロバート・ラウシェンバーグ研究プロジェクトに続く第二弾のプロジェクトとして構想が進められています。
 私が写真集の寄贈を考えた理由として、2008年に3カ月間Patterson Fellowshipの助成金を受けて客員研究員として、美術館に収蔵されている日本の写真家の作品研究に携わった経験から、SFMOMAが森山大道、東松照明の展覧会などを始め、欧米において日本写真の研究、展示をリードしてきた、他に類を見ない機関であることを実感し、美術館でのさらなる作品や資料の蒐集が。この研究プロジェクトの立ち上げに欠かせないと考えたからです。写真集やアートブックを専門とする出版社やギャラリー、ディストリビューター、写真家の方々に個人的なお願いとして寄贈を申し出たところ、75冊もの写真集を提供して頂くことができました。
 「Japanese Photography: From Postwar to Now」の展示方法にも示されているように、写真集は展示されている写真作品(プリント)のシリーズとしての全体像を把握するための資料としての重要性を持つのみならず、造本やデザイン、構成などにおいて精緻でユニークな特徴を具えた写真集はそれ自体が作品としての価値を持っています。この作品としての価値を多くの人に伝え、広めていくことに、今後も微力ながらも貢献できればと考えています。

04(図4)
リサーチ・ライブラリーの書庫 Kurenboh Collectionとして寄贈された日本の写真集の棚


05(図5)
今回寄贈した写真集を載せたブック・カートと名誉キュレーターのサンドラ・S・フィリップスさん


こばやし みか

●今日のお勧め作品は、エドワード・スタイケンです。
作家と作品については、小林美香のエッセイ「写真のバックストーリー」第32回をご覧ください。
20170225_steichen_21_Brancusiエドワード・スタイケン
「Brancusi, Voulangis, France」
1922年頃(1987年プリント)
ゼラチンシルバープリント
33.2x27.0cm
Ed.100
裏にプリンターと遺族のサインあり


こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

「普後均写真展―肉体と鉄棒―」は本日が最終日です。
普後均さんは13:00〜ラスト19:00まで在廊の予定です。
皆さんのご来廊をお待ちしています。
作家と作品については大竹昭子のエッセイ、及び飯沢耕太郎のエッセイをお読みください。
201702_FUGO

ときの忘れものでは初となる普後均の写真展を開催します。新作シリーズ〈肉体と鉄棒〉から約15点をご覧いただきます。
出品作品の詳細な画像とデータは2月18日のブログをご覧ください。
肉体と鉄棒 11-1《〈肉体と鉄棒〉より 11》
2010年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 12-1《〈肉体と鉄棒〉より 12》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 14-1《〈肉体と鉄棒〉より 14》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 15-1《〈肉体と鉄棒〉より 15》
2003年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 16-1《〈肉体と鉄棒〉より 16》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 17-1《〈肉体と鉄棒〉より 17》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 18-1《〈肉体と鉄棒〉より 18》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 19-1《〈肉体と鉄棒〉より 19》
2008年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 20-1《〈肉体と鉄棒〉より 20》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 21-1《〈肉体と鉄棒〉より 21》
2003年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 22-1《〈肉体と鉄棒〉より 22》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

◆ニューヨークで開催されるArt on Paperに出展します。
artonpaper_small_600


会期:2017年3月2日[木]〜3月5日[日]
VIPプレビュー:2017年3月2日(木)
一般公開:2017年3月3日(金)〜5日(日)11:00〜19:00
(5日は12:00から18:00まで)
会場:Pier 36 New York
299 South St, New York, NY 10002
ときの忘れものブースナンバー:G15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品作家:瑛九磯崎新安藤忠雄内間安瑆野口琢郎光嶋裕介細江英公植田正治堀尾貞治ジョナス・メカス草間彌生マイケル・グレイヴス、他
*若干ですが招待券があります。ご希望の方はメールにてお申込みください。

◆ときの忘れもののブログは下記の皆さんのエッセイを連載しています。
 ・大竹昭子のエッセイ「迷走写真館 一枚の写真に目を凝らす」は毎月1日の更新です。
 ・frgmメンバーによるエッセイ「ルリユール 書物への偏愛」は毎月3日の更新です。
 ・夜野悠のエッセイ「書斎の漂流物」は毎月5日の更新です。
 ・新連載・佐藤研吾のエッセイ「大地について―インドから建築を考える―」は毎月7日の更新です。
 ・杉山幸一郎のエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」は毎月10日の更新です。
 ・芳賀言太郎のエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」は毎月11日の更新です。
 ・野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」は毎月15日の更新です。
 ・新連載・倉方俊輔のエッセイ「『悪』のコルビュジエ」は毎月17日の更新です。
 ・小林紀晴のエッセイ「山の記憶」は毎月19日の更新です。
 ・森下隆のエッセイ「鎌鼬美術館——秋田県羽後町田代に開館」は毎月21日の更新です。
 ・藤本貴子のエッセイ「建築圏外通信」は毎月22日の更新です。
 ・小林美香のエッセイ「写真集と絵本のブックレビュー」は毎月25日の更新です。
 ・スタッフSの「海外ネットサーフィン」は毎月26日の更新です。
 ・森本悟郎のエッセイ「その後」は毎月28日の更新です。
 ・笹沼俊樹のエッセイ「現代美術コレクターの独り言」はしばらく休載します。
 ・大野幸のエッセイ<ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサート>は随時更新します。
 ・植田実のエッセイ「美術展のおこぼれ」は、更新は随時行います。
  同じく植田実のエッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」と合わせお読みください。
  「本との関係」などのエッセイのバックナンバーはコチラです。
 ・中村茉貴のエッセイ「美術館に瑛九を観に行く」は随時更新します。
 ・飯沢耕太郎のエッセイ「日本の写真家たち」英文版とともに随時更新します。
 ・深野一朗のエッセイは随時更新します。
 ・「久保エディション」(現代版画のパトロン久保貞次郎)は随時更新します。
 ・普後均のエッセイ「写真という海」は終了しました。
 ・八束はじめ・彦坂裕のエッセイ「建築家のドローイング」(再録)は終了しました。
 ・光嶋裕介のエッセイ「和紙に挑む」は終了しました。
 ・石原輝雄のエッセイ「マン・レイへの写真日記」は終了しました(時々番外編あり)。
 ・荒井由泰のエッセイ「いとしの国ブータン紀行」は終了しました。
 ・森下泰輔のエッセイ「戦後・現代美術事件簿」は終了しました。
 ・「殿敷侃の遺したもの」はゆかりの方々のエッセイや資料を随時紹介します。
 ・「オノサト・トシノブの世界」は円を描き続けた作家の生涯と作品を関係資料や評論によって紹介します。
 ・「瀧口修造の世界」は造形作家としての瀧口の軌跡と作品をテキストや資料によって紹介します。
土渕信彦のエッセイ「瀧口修造とマルセル・デュシャン」、「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
 ・「関根伸夫ともの派」はロスアンゼルスで制作を続ける関根伸夫と「もの派」について作品や資料によって紹介します。
 ・「現代版画センターの記録」は随時更新します。
今までのバックナンバーの一部はホームページに転載しています。

「Art on Paper 2017」に出展します。2017年3月2日〜5日

「Art on Paper 2017」に出展します。2017年3月2日〜5日

ときの忘れものはアメリカ・ニューヨークで開催されるアートフェア Art on Paper 2017 に初出展します。

artonpaper_small_600


会期:2017年3月2日(木)―3月5日(日)
プレビュー:3月2日(木)18:00〜22:00
一般公開:3月3日(金)、4日(土)11:00-19:00/3月5日(日)12:00-18:00
会場:Pier 36 New York(299 South St, New York, NY 10002)
ときの忘れものブース番号:G-15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny

忘れがたい大敗を喫したArt Santa Feからおよそ一年半。今度は世界でも指折りの大都市を舞台に二度目のアメリカ・チャレンジです。とはいえ今回のフェアは中規模(2016年度出展画廊数:77/日本からは3画廊が出展)かつ紙モノオンリーとやや変則的、加えてスタッフはアメリカの都市部への来訪は実質初めてと、中々にハードルが高くなっております。

そんな高いハードルに挑むべく、ときの忘れものが用意した作家と作品は以下の通りです:

安藤忠雄
《住吉の長屋》

1998年
シルクスクリーン
イメージサイズ:43.0×69.5cm
シートサイズ:60.0×90.0cm
Ed.35  Signed

磯崎新
"MOCA #1"

1983年
シルクスクリーン
イメージサイズ:46.5×98.0cm
シートサイズ:73.0×103.5cm
Ed.75  Signed

マイケル・グレイブス
"Work 7.84/1"

1984年
木版
30.3×24.0cm
Ed.150  Signed

ル・コルビュジエ
《雄牛#6》

1964年
リトグラフ
イメージサイズ:60.0×52.0cm
シートサイズ:71.7×54.0cm
Ed.150  Signed

光嶋裕介
《ニューヨーク》

2016年
和紙にインク
90.0×45.0cm
Signed

草間彌生
《南瓜》

2000年
シルクスクリーン・コラージュ
27.0×21.0cm
Ed.135  Signed
※レゾネNo.294(阿部出版 2005年新版)

内間安瑆
25_uchima_forest_byobu"FOREST BYOBU (FRAGRANCE)"

1981年
木版・軸装
イメージサイズ:75.0×44.0cm
シートサイズ:77.8×46.5cm
軸サイズ:167.0×59.0cm
Ed.120  Signed

野口琢郎
28_noguchi_quiet_trim"Quiet hope"

2017年
箔画(紙に金/銀/プラチナ箔、漆、石炭、樹脂)
イメージサイズ:79×108cm
フレームサイズ:100.5×129cm
Signed

堀尾貞治
horio01《作品》

2016年
紙に水彩、コラージュ
シートサイズ:37.7×26.9cm
Signed

植田正治
〈砂丘モード〉より《砂丘D》

1983年
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:25.0×23.3cm
額装サイズ:55.7×43.5cm
Signed

細江英公
42_hosoe_rose32《薔薇刑 作品32》

1961年(printed later)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:37.5×56.0cm
フレームサイズ:63.0×78.0cm
Signed

ウィン・バロック
"Child in the forest"

1951年
ヴィンテージゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:19.0×24.2cm
シートサイズ:33.5×38.0cm
Signed

ジョナス・メカス
mekas_600版画掌誌「ときの忘れもの」第05号 A版-A

2005年ときの忘れもの 発行
B4判変形(32.0x26.0cm)
※A版-Aはジョナス・メカスの写真1点(「ジプシーの予言」)とシルクスクリーン1点(「わが街ニューヨークに捧げるラブ・レター」)+日和崎尊夫の木口木版2点(「たがねの花」、「殖」)、計4点挿入

瑛九
《三人》

1950年
フォトデッサン
55.2×45.5cm
Signed


若干ですが招待券があります。ご希望の方はメールにて件名、お名前、ご住所を明記の上、お申込みください。

今回はスタッフMこと松下賢太と自分、そして出展作家の光嶋裕介さんと野口琢郎さんの4人が会場に詰めます。何とも華のない組み合わせですが、上記の通り、壁にはたんと華を用意してありますので、期間中にニューヨークに居られる方は是非お出かけ下さい。

(しんざわ ゆう)

◆ときの忘れものは「普後均写真展―肉体と鉄棒―」を開催しています。
作家と作品については大竹昭子のエッセイ、及び飯沢耕太郎のエッセイをお読みください。
会期:2017年2月15日[水]―2月25日[土] *日・月・祝日休廊
作家在廊日
2月24日(金) 13:00〜
2月25日(土) 13:00〜
201702_FUGO

ときの忘れものでは初となる普後均の写真展を開催します。新作シリーズ〈肉体と鉄棒〉から約15点をご覧いただきます。
出品作品の詳細な画像とデータは2月18日のブログをご覧ください。
●イベントのご案内
2月24日(金)18時より中谷礼仁さん(建築史家)をゲストに迎えてギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。
※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
E-mail: info@tokinowasuremono.com
●出品作品のご紹介
肉体と鉄棒 17-1《〈肉体と鉄棒〉より 17》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 18-1《〈肉体と鉄棒〉より 18》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 19-1《〈肉体と鉄棒〉より 19》
2008年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 20-1《〈肉体と鉄棒〉より 20》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 21-1《〈肉体と鉄棒〉より 21》
2003年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 22-1《〈肉体と鉄棒〉より 22》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

「ART NAGOYA 2017 」参加レポート

本日2月23日は伝説の大画商ハインツ・ベルグラン(Heinz Berggruen 1914〜2007)の命日です。
ベルリンでの葬儀にはいまポピュリズムの台頭に悩むメルケル独首相など各界の著名人が参列しその死を悼みました。ユダヤ系ドイツ人として生まれたベルグランはナチスを逃れアメリカに渡り生き延びただけでなく、コレクター、画商として20世紀の美術史に大きな足跡を残しました。
移民の国、多様性を重んじるアメリカだからこそ、彼の成功がありました。戦後パリに開いたギャラリーは一時代を象徴する大画廊でした。彼が母国に寄贈したシャルロッテンブル宮殿のピカソクレーなどの名作は、ドイツの誇りであるだけでなく、彼を受け容れたアメリカの偉大さの反映でもあります。
私たちの親しいジョナス・メカスさんもリトアニアからアメリカへ亡命し、今日があります。

トランプ大統領の偏狭なアメリカファーストの言動を悲しく思うこのごろですが、貧乏画商の老夫婦は2月16日に名古屋に向かい、三年ぶりに「ART NAGOYA 2017」に出展参加してきました。
17日[金]〜19日[日]までがフェア、三日間の入場者は1,334名(事務局発表)。
名古屋城の目の前というロケーションは抜群なのですが、交通の便があまりよくないらしく、静かなフェアでした。
CIMG8465
部屋からの眺め

CIMG8466
何やら不思議な建物が(詳細は不明)。

展示作業は地元の作家、葉栗剛さん、長崎美希さん、真弓美砂さんにお手伝いしていただきました。
フェア事務局の心配りも丁寧で、今回は同じホテルに宿泊したのでときどき部屋に戻り昼寝も。おかげでとても快適な5日間を過ごすことができました。
CIMG8464
ホテルの好意でずいぶんと豪華なレセプションが初日の夕刻ありました。

CIMG8463
レセプションで挨拶する名古屋ボストン美術館館長の馬場駿吉先生。

CIMG8462
アートフェアは作品の売り買いの場ですが、また新たな出会いの場でもあります。
いまや海外のアートフェアの常連となった葉栗剛先生ともこのレセプションでめぐり会ったのでした。
今年もいろいろな出会いがありました。

CIMG8444
ときの忘れもののブース。
入り口にはマン・レイの写真作品

CIMG8452
瀧口修造、葉栗剛などのカタログ類

CIMG8467
左2点)秋葉シスイ
右)瑛九

CIMG8457
葉栗剛の最新作2点

CIMG8455
上)秋葉シスイ
下)菅井汲

CIMG8451
上)瑛九下)オノサト・トシノブ

若い画商さん、そして若い作家たちの出品が多かったせいで、老兵には良い刺激を与えていただきました。
それにしても時代の移り変わりは凄い。
大阪から来た若くて美しい作家に「梅田画廊の〜〜」と話し出したら、きょとんとされてしまいました。梅田画廊はもう死語か(笑)。
東大大学院に在籍する切れ者(らしい)研究者に「嗚呼玉杯に、の向丘寮に〜〜」と話し出したら、きょとんとされてしまいました。一高寮歌はもう死語か(笑)。
CIMG8450
瑛九の油彩(左)とフォトデッサン(右)

CIMG8448
中央)松本竣介「少女」

CIMG8446
左)ウィン・バロック、右)松本竣介

アートフェアは有料(入場料)です。お金をいただく以上、私たちが最も良いと思う作品を展示するのが画廊のつとめだと考えています。
今までお付き合いの無かった他のブースの画廊さんが若い人をぞろぞろ連れてきてくれて(ご自分の出品でもないのに)「松本竣介は、・・・・。瑛九は、・・・」と熱心に講義(宣伝)してくださいました。感謝です!!
CIMG8449
左)オノサト・トシノブ
右)五味彬

CIMG8459
左から馬場駿吉先生、森本悟郎さん、社長

CIMG8461
亭主の後ろは瑛九の作品

売上げは三度目の正直(黒字達成)とはならず、あえなく撃沈(涙)。
例によって、浮きまくっていたときの忘れものブースでしたが、思いもかけずいろいろな人たちに声をかけていただき、売上げのかわりに名刺をたくさんいただいての帰京でした(留守番のスタッフたちには何と言い訳をしようか)。

ご来場の皆さん、マン・レイ、元永定正靉嘔はじめ大枚はたいてお買い上げいただいた皆様には心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
ご上京の折にはぜひ青山にもお立ち寄りください。

◆ときの忘れものは「普後均写真展―肉体と鉄棒―」を開催しています。
作家と作品については大竹昭子のエッセイ、及び飯沢耕太郎のエッセイをお読みください。
会期:2017年2月15日[水]―2月25日[土] *日・月・祝日休廊
作家在廊日
2月24日(金) 13:00〜
2月25日(土) 13:00〜
201702_FUGO

ときの忘れものでは初となる普後均の写真展を開催します。新作シリーズ〈肉体と鉄棒〉から約15点をご覧いただきます。
出品作品の詳細な画像とデータは2月18日のブログをご覧ください。
●イベントのご案内
2月24日(金)18時より中谷礼仁さん(建築史家)をゲストに迎えてギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。
※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
E-mail: info@tokinowasuremono.com
●出品作品のご紹介
肉体と鉄棒 12-1《〈肉体と鉄棒〉より 12》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 14-1《〈肉体と鉄棒〉より 14》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 15-1《〈肉体と鉄棒〉より 15》
2003年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 16-1《〈肉体と鉄棒〉より 16》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

◆ニューヨークで開催されるArt on Paperに出展します。
artonpaper_small_600


会期:2017年3月2日[木]〜3月5日[日]
VIPプレビュー:2017年3月2日(木)
一般公開:2017年3月3日(金)〜5日(日)11:00〜19:00
(5日は12:00から18:00まで)
会場:Pier 36 New York
299 South St, New York, NY 10002
ときの忘れものブースナンバー:G15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品作家:磯崎新安藤忠雄内間安瑆野口琢郎光嶋裕介細江英公植田正治堀尾貞治ジョナス・メカス草間彌生マイケル・グレイヴス
*若干ですが招待券があります。ご希望の方はメールにてお申込みください。

藤本貴子のエッセイ「建築圏外通信」第18回

藤本貴子のエッセイ「建築圏外通信」第18回

 「建築と社会を結ぶ―大眄疑佑諒法」展が、2月5日に終了しました。
アーカイブ資料の重要性を発信する方法としての展覧会の可能性を実感した3ヶ月でしたが、一方で、資料を忠実に展示しようとすればするほど、出てくる制約も感じました。残された資料だけで大眄疑佑料緩討鯏舛┐襪砲蓮△匹Δ靴討眄睫世靴れないことが、やはりあるのです。例えば、人間関係。今回の展示では書簡類も多く展示し、大發慮鰺Т愀犬琉戝爾鬚見せすることができました。しかし、大学時代に始まる住宅公団関係者との協働や、大眄疑佑個別に「教育」したという官僚との付き合いなどは、なかなか残された資料だけで伝えることができませんでした。特に、収蔵資料の大部分を占める図面資料からは、そうした側面を窺うのはかなり難しいことです。大眄疑佑箸い人物を知るためには、図面から伝わる意匠デザインにおけるアプローチだけではなく、それ以外の部分も丁寧に伝える必要がありました。そのためにも行ったのが、トークイベントやシンポジウムです。展示室でのイベントは4回、シンポジウムは3回行いました。資料と対峙するだけでは見えてこない、大眄疑佑凌佑箸覆蠅筺大發了彖曚現在においてどのような意味をもつか、といったことが検証されました。
 やはり聞いていて面白かったのは、若い世代の建築家がどのように大發鯊えているか、です。第1回のギャラリートークでは蓑原敬氏と藤村龍至氏にご登壇いただきました。藤村氏は、高度経済成長期と重なる大發了代と比較して、自分が生きている、人口が減少し社会的成熟が求められる今の時代は、大發掲げた「PAU」のうち「P」がprefabricationではなくdigital fabricationとなり、大發取り組んでいた農村の問題は福祉の問題となっている、と語りました。第3回のトークでは、藤本昌也氏と西村浩氏にご登壇いただきました。まさに新しい形で都市づくりを推進している西村氏は、「再び都市へ」というタイトルでプレゼンテーションをしてくださいました。ここでもやはり強調されていたのが、時代の違いでした。西村氏は、これからの建築家はコンテンツやビジネスモデルを創出し、その結果として建築作品をつくるような仕事をしなければならない、と言います。第3回のシンポジウムでは、曽我部昌史氏と藤原徹平氏にプレゼンテーションをしていただきました。曽我部氏は、80年代に持っていた坂出人工土地への興味から始め、「建築の周辺」や、いくつもの価値が複層する場所における建築への関心が、大發了彖曚砲弔覆っていることを語り、みかんぐみのマニフェスト「非作家性の時代に」も、無意識に大發留洞漸爾砲△辰燭里もしれない、と言います。藤原氏は、水際線を埋めたて、山地を造成することと引き換えに高度経済成長が達成されたことへの怒りを大發閥く共有している、と語ります。両者とも、大發計画に関わった横浜のまちから受けた影響を実感していました。横浜や多摩で、知らず知らずのうちに大發離妊競ぅ鵑鯊隆兇靴討た人は、今やかなりの数となっているでしょう。

5_exhibition「建築と社会を結ぶ―大眄疑佑諒法」展会場風景、
2016.12、筆者撮影

20170107 (5)1月7日の藤本昌也氏×西村浩氏のギャラリートークの様子。
筆者撮影。


 大發侶築はソフトをよく考えたうえで設計されているが故に、運用がハードに追いついていないのでは、と思うような作品が多くあります。農協建築にしても、基町団地にしてもそうです。しかし、これら若い世代の話を聞いていると、やっと時代は大眦なソフトを求めるようになってきたのでは、と感じます。過去のものとして振り返るだけではなく、資料が未来への糧となっている、と思えたことは感動的でした。一方、藤原氏が危惧したように、この機会を生かすだけの力が若い世代にあるのかどうか。自戒を込めて考えてしまいます。シンポジウムへの参加者に若い世代が少なかったのも、残念なことでした。
 展覧会は終了しましたが、イベントの内容はまとめ次第HP等で公開の予定です。今回の展示が一過性のもので終わらないよう、努力をしていきたいと思います。
ふじもと たかこ

藤本貴子 Takako FUJIMOTO
磯崎新アトリエ勤務のち、文化庁新進芸術家海外研修員として建築アーカイブの研修・調査を行う。2014年10月より国立近現代建築資料館研究補佐員。

●今日のお勧め作品は、エルテです。
20161222_erte_02エルテ
「NY.SOHO CIRCLE GALLERY」ポスター
1978年
オフセット
シートサイズ:71.2×56.0cm


こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

◆ときの忘れものは「普後均写真展―肉体と鉄棒―」を開催しています。
作家と作品については大竹昭子のエッセイ、及び飯沢耕太郎のエッセイをお読みください。
会期:2017年2月15日[水]―2月25日[土] *日・月・祝日休廊
作家在廊日
2月22日(水) 13:00〜
2月24日(金) 13:00〜
2月25日(土) 13:00〜
201702_FUGO

ときの忘れものでは初となる普後均の写真展を開催します。新作シリーズ〈肉体と鉄棒〉から約15点をご覧いただきます。
出品作品の詳細な画像とデータは2月18日のブログをご覧ください。
●イベントのご案内
2月24日(金)18時より中谷礼仁さん(建築史家)をゲストに迎えてギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。
※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
E-mail: info@tokinowasuremono.com
●出品作品のご紹介
肉体と鉄棒 1-1《〈肉体と鉄棒〉より 1》
2015年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 4-1《〈肉体と鉄棒〉より 4》
2014年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 5-1《〈肉体と鉄棒〉より 5》
2014年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 6-1《〈肉体と鉄棒〉より 6》
2016年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 7-1《〈肉体と鉄棒〉より 7》
2015年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 8-1《〈肉体と鉄棒〉より 8》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 9-1《〈肉体と鉄棒〉より 9》
2015年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 10-1《〈肉体と鉄棒〉より 10》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 11-1《〈肉体と鉄棒〉より 11》
2010年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

◆ニューヨークで開催されるArt on Paperに出展します。
artonpaper_small_600


会期:2017年3月2日[木]〜3月5日[日]
VIPプレビュー:2017年3月2日(木)
一般公開:2017年3月3日(金)〜5日(日)11:00〜19:00
(5日は12:00から18:00まで)
会場:Pier 36 New York
299 South St, New York, NY 10002
ときの忘れものブースナンバー:G15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品作家:磯崎新安藤忠雄内間安瑆野口琢郎光嶋裕介細江英公植田正治堀尾貞治ジョナス・メカス草間彌生マイケル・グレイヴス
*若干ですが招待券があります。ご希望の方はメールにてお申込みください。

◆ときの忘れもののブログは下記の皆さんのエッセイを連載しています。
 ・大竹昭子のエッセイ「迷走写真館 一枚の写真に目を凝らす」は毎月1日の更新です。
 ・frgmメンバーによるエッセイ「ルリユール 書物への偏愛」は毎月3日の更新です。
 ・夜野悠のエッセイ「書斎の漂流物」は毎月5日の更新です。
 ・新連載・佐藤研吾のエッセイ「大地について―インドから建築を考える―」は毎月7日の更新です。
 ・杉山幸一郎のエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」は毎月10日の更新です。
 ・芳賀言太郎のエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」は毎月11日の更新です。
 ・野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」は毎月15日の更新です。
 ・新連載・倉方俊輔のエッセイ「『悪』のコルビュジエ」は毎月17日の更新です。
 ・小林紀晴のエッセイ「山の記憶」は毎月19日の更新です。
 ・森下隆のエッセイ「鎌鼬美術館——秋田県羽後町田代に開館」は毎月21日の更新です。
 ・藤本貴子のエッセイ「建築圏外通信」は毎月22日の更新です。
 ・小林美香のエッセイ「写真集と絵本のブックレビュー」は毎月25日の更新です。
 ・スタッフSの「海外ネットサーフィン」は毎月26日の更新です。
 ・森本悟郎のエッセイ「その後」は毎月28日の更新です。
 ・笹沼俊樹のエッセイ「現代美術コレクターの独り言」はしばらく休載します。
 ・大野幸のエッセイ<ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサート>は随時更新します。
 ・植田実のエッセイ「美術展のおこぼれ」は、更新は随時行います。
  同じく植田実のエッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」と合わせお読みください。
  「本との関係」などのエッセイのバックナンバーはコチラです。
 ・中村茉貴のエッセイ「美術館に瑛九を観に行く」は随時更新します。
 ・飯沢耕太郎のエッセイ「日本の写真家たち」英文版とともに随時更新します。
 ・深野一朗のエッセイは随時更新します。
 ・「久保エディション」(現代版画のパトロン久保貞次郎)は随時更新します。
 ・普後均のエッセイ「写真という海」は終了しました。
 ・八束はじめ・彦坂裕のエッセイ「建築家のドローイング」(再録)は終了しました。
 ・光嶋裕介のエッセイ「和紙に挑む」は終了しました。
 ・石原輝雄のエッセイ「マン・レイへの写真日記」は終了しました(時々番外編あり)。
 ・荒井由泰のエッセイ「いとしの国ブータン紀行」は終了しました。
 ・森下泰輔のエッセイ「戦後・現代美術事件簿」は終了しました。
 ・「殿敷侃の遺したもの」はゆかりの方々のエッセイや資料を随時紹介します。
 ・「オノサト・トシノブの世界」は円を描き続けた作家の生涯と作品を関係資料や評論によって紹介します。
 ・「瀧口修造の世界」は造形作家としての瀧口の軌跡と作品をテキストや資料によって紹介します。
土渕信彦のエッセイ「瀧口修造とマルセル・デュシャン」、「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
 ・「関根伸夫ともの派」はロスアンゼルスで制作を続ける関根伸夫と「もの派」について作品や資料によって紹介します。
 ・「現代版画センターの記録」は随時更新します。
今までのバックナンバーの一部はホームページに転載しています。

中村茉貴〜都城市立美術館「瑛九芸術の迷宮へ」その3

中村茉貴「美術館に瑛九を観に行く」 第16回

都城市立美術館
UMK寄託作品による「瑛九芸術の迷宮へ」その3


 都城市立美術館で行われた展覧会に関するレポートも今回で最後を迎える。本展は、「1. 瑛九のはじまり」、「2. 増大するイメージ」、「3.色と形の挑戦」と三部構成になっており、その1では、1階会場1・2章のフォト・デッサンおよびガラス絵、初期油彩画を見てきた。その2は2階会場で展示されていた都城市ゆかりの詩人富松良夫と瑛九について、そして、その3では、2・3章に出品された銅版画、リトグラフ、晩年の油彩画等を紹介したい。

都城市立美術館_26階段を2階に上がると、《神話》(1956年、紙・エッチング、右下に鉛筆で「Q Ei」のサインあり、[特])が目に付くところに展示されている。会場を見渡すと瑛九の版画が整然と並んでいる。広々とした会場をも埋め尽くす作品点数の多さは、まさに圧巻である。
向かって右側の壁には、林グラフィックプレスが発行した銅版画の後刷り画集「SCALE」のシーリーズが展示されている。手前からSCALE兇茲蝓圓いり》(1957年、紙・エッチング)、SCALE靴茲蝓塢と少女》(1957年、紙・エッチング)、SCALE靴茲蝓埓院奸1956年、紙・エッチング、ドライポイント、ルーレット)、SCALE兇茲蝓圓燭燭い》(1956年、紙・エッチング)、SCALE垢茲蝓埒垢寮此奸1958年、紙・エッチング、館蔵品)、SCALE垢茲蝓埀世硫屐奸1958年、紙・エッチング、館蔵品)


都城市立美術館_27右から《街B》(1953年、紙・エッチング)、《なやみ》(1953年、紙・エッチング、[特])、《忘れた道》(1957年、紙・エッチング)


都城市立美術館_28《叫び》(1954年、紙・エッチング)、《小さな人魚》(1954年、紙・エッチング)

都城市立美術館_29参考画像:林グラフィックプレスで刷られたエッチングにはスタンプによる裏書がある。


original etching by Ei Q
limited edition of 60
published by Hayashi Graphic Press

林グラフィックプレスを設立した林健夫は、池田満寿夫と親交のあった人物としても知られる。都夫人の許可のもと瑛九が残した銅版の原版から後刷りされた版画集「SCALE」は、機銑后1974-76年、83年刊行)まであり、カタログも発行している。未発表作を含め全278点の銅版画(後刷り)が収録されていることからレゾネとして代用されることもしばしばある(全作品ではないが)。

銅版画のコーナーの次は、リトグラフの作品が並ぶコーナー。リトだけでも23点あり見応えがある。

都城市立美術館_30向かって右側から《蟻のあしあと》(1956年、紙・リトグラフ、[特])、《白い丸》(1956年、紙・リトグラフ、[特])、《街の燈》(1956年、紙・リトグラフ)、《スケート》(1956年、紙・リトグラフ)、《舟》(1956年、紙・リトグラフ、「Q Ei」あり)、《青の構成》(1956年、紙・リトグラフ、「Q」[特])、《夜明けに飛ぶ》(1956年、紙・リトグラフ、スタンプサインあり)※スタンプ(真岡市蔵)は久保貞次郎制作


都城市立美術館_31左から《航海》(1956年、紙・リトグラフ、「Q Ei」あり、[特])、《輪》(1957年、紙・リトグラフ、「Q Ei」あり、[特])、《拡声器》(1957年、紙・リトグラフ、「Q Ei」あり、[特])、《海底》(1957年、紙・リトグラフ、[特])、《考える鷺》(1957年、紙・リトフラフ)


都城市立美術館_32右から《迷路》(1957年、紙・リトグラフ、「Q Ei」あり、[特])、《風が吹きはじめる》(1957年、紙・リトグラフ、「Q Ei」あり、[特])、《舞台のピエロ》(1957年、紙・リトグラフ、「Q Ei」あり、[特])、《春の風》(1957年、紙・リトグラフ)


都城市立美術館_33右から《赤き微小》(1957年、紙・リトグラフ、「Q Ei」あり)、《飛ぶ》(1957年、紙・リトグラフ、「Q Ei」あり)、《流れるかげ》(1958年、紙・リトグラフ、「Q」あり、[特])


都城市立美術館_34右から《壁》(1958年、26.0×21.0、「Q Ei」あり、フォト・デッサン)、《顔》(1958年、25.5×20.5、「Q Ei」あり、フォト・デッサン)


都城市立美術館_35《森のささやき》(1958年、25.5×18.0、ボード・水彩、鉛筆により「Q Ei」、[特])、《春のめざめ》(1958年、43.5×28.5、紙・水彩、「Q Ei」あり、[特])、《虚ろな記憶》(1959年、38.5×22.5、紙・水彩、ペン、「Q Ei」あり、[特])


都城市立美術館_36《空の旅》(1957年、41.0×31.8、キャンバス・油彩、「Q Ei」あり、[特])、《土の中》(1957年、27.3×22.0、キャンバス・油彩、「Q」あり、[特])、《丸の遊び》(1958年、板・油彩、「Q」あり、[特])、《森》(1959年、キャンバス、油彩、「Q」あり、[特])


3回に渡って宮崎県の都城市立美術館の展覧会を紹介してきた。こちらの美術館に訪問して感じたことは、郷土の美術家を展示することが実に自然であるということ。家族写真を飾るかのように、シンプルで気持ちのいい雰囲気があった。いつからか地方美術館でも人気取りのための展示と高額な観覧料を払わないと入場できなくなってきたが、ここでは特別展以外は従来の博物館法に近いスタンスで作品を無料公開している。また、どこの館も展覧会事業費や、まして作品購入費は開館時よりもグッと落ち込んでいるはずであるが、それを見かねてか、テレビ宮崎(UMK)が代わって作品をコレクションしている。良いバランスで美術館が保たれている。薩摩藩の気風によるものかもしれない。平日の昼下がり、確かに来館者は少なかった。しかし、2人組のご婦人が「瑛九さん…」と親しげに呼んで作品を覗く様子に、ほっとする思いがした。

***

ちょっと寄道…

前回、瑛九と親交のあった都城市の詩人「富松良夫」を紹介した。
美術館で展示されていた詩集は高値で入手困難であるが、宮崎県の出版社「鉱脈社」で下記のように再編されている。

都城市立美術館_37富松良夫『黙示』表紙


都城市立美術館_38杉田正臣『父、暁天、瑛九抄』表紙


巻末を見ると、本書は「みやざき21世紀文庫」シリーズとして今まで刊行されたタイトルがズラリと並んでいる。小さな字でそれに付随して本シリーズが出来た経緯を書いている。たいへんユニークで興味深い取り組みをされているので下記に紹介したい。

平成七年秋に宮崎県立図書館で開催され、好評を得た「21世紀の子供たちに伝えるみやざきの100冊の本」展。「宮崎にもこんないい本があったのか」と評判を呼び「ぜひ手に入れたい」という声が相次ぎました。こうした県民の声に応えて、100冊の本を逐次刊行していこうと編集委員会が結成され、平成八年八月から「みやざき21世紀文庫」として第一期(全40巻、解説付。カバー絵・瑛九)の刊行が始まりました。

これこそ郷土愛の結晶である。史料編纂所が発行する県史とは別に読み物として親しみやすい。「郷土誌」ではあるが、ただの「郷土誌」ではない存在感である。一部の巻はネットショップで購入できて、つい最近まで東京国立近代美術館で行われた瑛九展の会期中には、兄正臣の著書がミュージアムショップで平置きされていた。そして、下線で示したように本シリーズは、全て「カバー絵・瑛九」なのである。宮崎県が瑛九をいかにだいじにしているのか一目瞭然である。

宮崎訪問時には、本シリーズの表紙を確認したいと思い宮崎県立図書館へ立ち寄ったものの、手に取る時間がなかった。宮崎でやり残してきたことのひとつで頭の片隅に置き、ブログ記事の構想を練っていると、段々と表紙のことが気になり、頭の中心にまでにじり寄ってきた。「このシリーズは100冊まであるのか。出版されているとすれば、瑛九名品100選ということになるのではないか」と、妄想が膨らんだ。

そこで、駄目もとで出版社に直接問い合わせをしたところ、有難いことに、鉱脈社の鳥井氏が対応していただいた。現在の発行されているタイトルと表紙絵について情報提供していただいたので、下記にリストを公表したい。

<鉱脈社 「みやざき21世紀文庫」シリーズ>
富松良夫『新編 黙示』 1996年: 《つばさ》 1959年、油彩、宮崎県立美術館蔵
中村地平『日向』 1996年: 《田園B》 1959年、油彩、宮崎県立図書館蔵
若山牧水『郷里の山河』1996年: 《泉》 1959年、油彩、個人蔵
石川恒太郎『日向ものしり帳』1996年: 《ブーケ(花束)》 1959年、油彩、宮崎県立美術館蔵
黒木淳吉『タ映えの村』1996年: 《題不明》1958年、油彩、宮崎県立美術館蔵
戸高保『白い浮雲の彼方に』1996年: 《蟻のあしあと》 1956年、リトグラフ、宮崎県立美術館蔵
三戸サツヱ『幸島のサル』1996年: 《丸のあそび》 1958年、油彩、宮崎県立美術館蔵
小野和道『浮上する風景』1996年: 《まと水》 1957年、油彩、長島美術館蔵
小川全夫『よだきぼの世界』1996年: 《丸( 2 )》 1958年、油彩、福岡市美術館蔵
城雪穂『藤江監物私譜/笛女覚え書』1996年: 《題不明》1957年、油彩、宮崎県立美術館蔵
渡辺修三『新編 谷間の人』1997年: 《愛の歌》1957年、油彩、宮崎県立美術館蔵
青山幹雄『宮崎の田の神像』1997年: 《まつり》 1958年、油彩、宮崎県立美術館蔵
岩切章太郎『無尽灯』1997年: 《ながれ一たそがれ》 1959年、油彩、個人蔵
中村地平『中村地平小説集』1997年: 《風船(仮)》1956年、油彩、個人蔵
松田壽男『日向の風土と観光』1997年: 《眼が廻る》 1955年、油彩、宮崎県立美術館蔵
黒木清次『日向のおんな』1997年: 《鳥》 1956年、油彩、宮崎県立美術館蔵
三原七郎『三等院長のメモ』1997年: 《アブストラクション》制作年不明、水彩、宮崎県立美術館蔵
三上謙一郎『死者を追って』1997年: 《花火》制作年不明、油彩、宮崎県立美術館蔵
賀来飛霞『高千穂採薬記』1997年: 《子供たち》1955‐56年、素描、宮崎県立美術館蔵
宮永真弓『海から聞こえる笛/つゆ草の花』1997年: 《芽》 1954年、油彩、宮崎県立美術館蔵
大迫倫子『娘時代』1998年: 《青の動き》 1956年、油彩、宮崎県立美術館蔵
神戸雄一『詩集 鶴、小説集番人』 1998年: 《空》 1957年、工ッチング、宮崎県立美術館蔵
安田尚義『高鍋藩史話』1998年 : 《蜃気楼》1957年、油彩、個人蔵
渡辺綱纜『紫陽花いろの空の下で』1999年: 《街》 1947年、油彩、宮崎県立美術館蔵
みやざき21世紀文庫編集委員会編『宮崎縣嘉績誌』1999年: 《題不明》制作年不明、フォト・デッサン、宮崎県立美術館蔵
若山甲蔵『日向の言葉』2000年: 《だだっこ》 1954年、油彩、宮崎県立美術館蔵
杉田正臣『父、暁天、瑛九抄』2000年: 《明るい森の中》 1958年、水彩、宮崎県立美術館蔵
以上、27巻

作品の所蔵先は宮崎県立美術館が大半であるが、中には長島美術館、福岡市美術館、個人蔵もある。なかでも気になる表紙タイトルは、『中村地平小説集』の《風船(仮)》1996年(生誕100年記念瑛九展レゾネNo.284)である。「風船」はご存知の通り、東京国際版画ビエンナーレに出品されたリトグラフ《旅人》(1957年)の画面上に表れているモチーフである。いずれも瑛九がつけたタイトルかどうか定かではないが、造型上何か関連がある可能性もある。また、著者の中村地平は、全国的に著名な人物であるが、宮崎県立図書館の館長を勤めるなど地域に貢献した人物でもある。1951年5月県立図書館に設置された「子供読書室」の瑛九の壁画(焼失)や、「花と絵の図書館」を館内に設けて児島虎次郎、塩月桃甫、瑛九の作品を展示したのは、彼が着任中のことである。

なお、本シリーズとは別に、鉱脈社の出版物では、福富健男『画家・瑛九の世界』2011年も刊行している。合わせて参照したい論文である。
なかむら まき

●展覧会のご案内
瑛九芸術の迷宮へ「瑛九芸術の迷宮へ」
会期:2017年1月5日[火]〜2017年2月26日[日]
会場:都城市立美術館
休館:月曜(祝日・振替休日の場合、その翌日は休館)
時間:9:00〜17:00(入館は30分前)
主催:都城市立美術館
入館料:無料


 本展では平成27年度にテレビ宮崎から寄託された瑛九作品を中心に、過去にテレビ宮崎が収集した特別出品作品を加えた、写真や銅版画、リトグラフなど約80点を展示いたします。宮崎ゆかりの美術作品が散逸することを防ぎ、県内の文化・芸術を長く伝え残したいという理念のもと築かれたこのコレクションは、代表的な版画やフォトデッサンに加えて、初期の油彩画やガラス絵など。今までほとんど紹介されていない貴重な作品も含まれています。
 当館は開館以来、瑛九作品の収集と企画展示を行ってきましたが、この度の寄託を機会に、瑛九の画業全体がより広く理解されることとなりました。この展示を通じて、瑛九の自由な時代精神を感じ取っていただければ幸いです。(本展HP「ごあいさつ」より転載)

取材にご協力いただいた都城市立美術館の祝迫眞澄学芸員、鉱脈社の鳥井氏には、この場をかりて深く感謝の意を表したい。

※第14回「美術館に瑛九を観に行く」の訂正とお詫び
「富松良夫宛 杉田秀夫書簡 昭和10年8月21日」より抜粋した文章に誤りがありました。訂正箇所は以下のとおり。
[誤]小さな花のもたらる → [正]小さな花のもたらす
[誤]目がくれて → [正]日が暮れて

◆ときの忘れものは「普後均写真展―肉体と鉄棒―」を開催しています。
作家と作品については大竹昭子のエッセイ、及び飯沢耕太郎のエッセイをお読みください。
会期:2017年2月15日[水]―2月25日[土] *日・月・祝日休廊
作家在廊日
2月22日(水) 13:00〜
2月24日(金) 13:00〜
2月25日(土) 13:00〜
201702_FUGO

ときの忘れものでは初となる普後均の写真展を開催します。新作シリーズ〈肉体と鉄棒〉から約15点をご覧いただきます。
出品作品の詳細な画像とデータは2月18日のブログをご覧ください。
●イベントのご案内
2月24日(金)18時より中谷礼仁さん(建築史家)をゲストに迎えてギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。
※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
E-mail: info@tokinowasuremono.com

◆ニューヨークで開催されるArt on Paperに出展します。
artonpaper_small_600


会期:2017年3月2日[木]〜3月5日[日]
VIPプレビュー:2017年3月2日(木)
一般公開:2017年3月3日(金)〜5日(日)11:00〜19:00
(5日は12:00から18:00まで)
会場:Pier 36 New York
299 South St, New York, NY 10002
ときの忘れものブースナンバー:G15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品作家:磯崎新安藤忠雄内間安瑆野口琢郎光嶋裕介細江英公植田正治堀尾貞治ジョナス・メカス草間彌生マイケル・グレイヴス
*若干ですが招待券があります。ご希望の方はメールにてお申込みください。

◆ときの忘れもののブログは下記の皆さんのエッセイを連載しています。
 ・大竹昭子のエッセイ「迷走写真館 一枚の写真に目を凝らす」は毎月1日の更新です。
 ・frgmメンバーによるエッセイ「ルリユール 書物への偏愛」は毎月3日の更新です。
 ・夜野悠のエッセイ「書斎の漂流物」は毎月5日の更新です。
 ・新連載・佐藤研吾のエッセイ「大地について―インドから建築を考える―」は毎月7日の更新です。
 ・杉山幸一郎のエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」は毎月10日の更新です。
 ・芳賀言太郎のエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」は毎月11日の更新です。
 ・野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」は毎月15日の更新です。
 ・新連載・倉方俊輔のエッセイ「『悪』のコルビュジエ」は毎月17日の更新です。
 ・小林紀晴のエッセイ「山の記憶」は毎月19日の更新です。
 ・森下隆のエッセイ「鎌鼬美術館——秋田県羽後町田代に開館」は毎月21日の更新です。
 ・藤本貴子のエッセイ「建築圏外通信」は毎月22日の更新です。
 ・小林美香のエッセイ「写真集と絵本のブックレビュー」は毎月25日の更新です。
 ・スタッフSの「海外ネットサーフィン」は毎月26日の更新です。
 ・森本悟郎のエッセイ「その後」は毎月28日の更新です。
 ・笹沼俊樹のエッセイ「現代美術コレクターの独り言」はしばらく休載します。
 ・大野幸のエッセイ<ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサート>は随時更新します。
 ・植田実のエッセイ「美術展のおこぼれ」は、更新は随時行います。
  同じく植田実のエッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」と合わせお読みください。
  「本との関係」などのエッセイのバックナンバーはコチラです。
 ・中村茉貴のエッセイ「美術館に瑛九を観に行く」は随時更新します。
 ・飯沢耕太郎のエッセイ「日本の写真家たち」英文版とともに随時更新します。
 ・深野一朗のエッセイは随時更新します。
 ・「久保エディション」(現代版画のパトロン久保貞次郎)は随時更新します。
 ・普後均のエッセイ「写真という海」は終了しました。
 ・八束はじめ・彦坂裕のエッセイ「建築家のドローイング」(再録)は終了しました。
 ・光嶋裕介のエッセイ「和紙に挑む」は終了しました。
 ・石原輝雄のエッセイ「マン・レイへの写真日記」は終了しました(時々番外編あり)。
 ・荒井由泰のエッセイ「いとしの国ブータン紀行」は終了しました。
 ・森下泰輔のエッセイ「戦後・現代美術事件簿」は終了しました。
 ・「殿敷侃の遺したもの」はゆかりの方々のエッセイや資料を随時紹介します。
 ・「オノサト・トシノブの世界」は円を描き続けた作家の生涯と作品を関係資料や評論によって紹介します。
 ・「瀧口修造の世界」は造形作家としての瀧口の軌跡と作品をテキストや資料によって紹介します。
土渕信彦のエッセイ「瀧口修造とマルセル・デュシャン」、「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
 ・「関根伸夫ともの派」はロスアンゼルスで制作を続ける関根伸夫と「もの派」について作品や資料によって紹介します。
 ・「現代版画センターの記録」は随時更新します。
今までのバックナンバーの一部はホームページに転載しています。

ジョナス・メカス〜3月2日支援オークションのお知らせ

来る3月2日にニューヨークで開催される、ジョナス・メカスさんが主宰するANTHOLOGY FILM ARCHIVES支援オークションについてお知らせします。
ときの忘れものが出展するart on paper 2017のオープニングと、丁度同日同時刻に開催されるイベントです。

HP_top
ANTHOLOGY FILM ARCHIVES BENEFIT & AUCTION
March 2, 2017 at Capitale, 130 Bowery New York, NY 10013

世界的に見ても最大級の規模と質を誇る前衛フィルムの殿堂と呼んで差し支えないアンソロジー・フィルム・アーカイヴスですが、初期デザインに含まれていた書庫及びカフェスペースは現在に至るまで開設されていません。今回のオークションで得られた資金はこれらの設備に投資され、カフェは来館者や近隣の住民に憩いの場を提供しつつその売り上げをアーカイヴの運営費用に充て、ギャラリーではアーカイヴスが所蔵する稀有な書籍や美術品を学徒へ提供し、ついに設置されるエレベーターは、身障者にも上階のシアターへのアクセスを容易にします。

イベントはオークションのみならずパンクロックの女王/ゴッドマザーと呼ばれるミュージシャン、パティ・スミスのパフォーマンスも含まれており、チケットの種類は下はUSD 250-の一般的入場チケットから、チケット10名分に加え、後援者として書面に名前が記載される権利とメカスの作品3点で構成されるポートフォリオが付属するUSD 50,000-の後援者チケットまで、6段階に分かれて購入が可能です。

オークションではメカスさんの友人たちが出品協力し、ジャスパー・ジョーンズはじめアレックス・カッツなど128点が出品されます。以下、オークションを取り仕切るSimon De Puryのページより、出品作品の一部を紹介します。

Lot. 46
jasperジャスパー・ジョーンズ
Jasper Johns
"Rabbit/Duck"

1990年
リトグラフ
20.3×26.7cm
Ed. 180/250
エスティメートUSD 2,000-〜3,000-

Lot.54
katzアレックス・カッツ
Alex Katz
"Untitled"

2000年
紙に鉛筆
55.9×38.1cm
※Alex Katz Studio提供
エスティメートUSD 8,000-〜12,000-

Lot.127
gozo吉増剛造
Gozo Yoshimasu
"Dear Monster Number 648"

書道紙にインク
50.8×50.8cm
※作家提供
エスティメートUSD 20,000-

Lot.17
christoクリスト
Christo
"Wrapped Automobile (Project For 1950 Studebaker Champion Series 9G Coupe)"

2015年
リトグラフ、コラージュ
43.2×53.3cm
A.P. 33/50
※作家提供
エスティメートUSD 4,000-

Lot.83
quaytmanR.H.カイトマン
R. H. Quaytman
"TBD [RQ 1942.17]"

2017年
木に油彩、シルクスクリーンインク、ジェッソ
82.2×50.1×1.9cm
※作家とMiguel Abreu Gallery提供
エスティメートUSD 85,000-

その他の作品は、こちらのオークションページで確認できます。サイトに登録すればオンライン入札も可能ですので、是非入札にご参加ください。

(しんざわ ゆう)

アンソロジー・フィルム・アーカイヴス公式ホームページ
Benefit and Auction公式ページ
オークション出品作品リスト


ジョナス・メカス Jonas MEKAS(1922-)
1922年リトアニア生まれ。ソ連次いでナチス・ドイツがリトアニアを占領。強制収容所に送られるが、45年収容所を脱走、難民キャンプを転々とし、49年アメリカに亡命。16ミリカメラで自分の周りの日常を日記のように撮り始める。65年『営倉』がヴェネツィア映画祭で最優秀賞受賞。83年初来日し原美術館で展覧会開催、及び現代版画センターのエディション7点を制作した。89年NYにアンソロジー・フィルム・アーカイヴズを設立。2005年ときの忘れものの個展のために4度目の来日。
『リトアニアへの旅の追憶』『ウォルデン』の作者は映像を志す人にとって神様のような人ですが、前衛映画の蒐集保存のための美術館建設計画を進めていた頃のメカスさんは「フィルムは山ほどあるがお金がない」状態で、少しでも応援しようと1983年に日本にお招きし7点の版画をつくって貰いました。それがメカスさん独自の平面作品制作のきっかけです。メカスさんの写真と版画はときの忘れものでいつでもご覧になれます。
メカスさん
2005年10月「ジョナス・メカス展
ときの忘れものにて。
左から、木下哲夫さん、亭主、メカスさん、尾立麗子


◆ときの忘れものは「普後均写真展―肉体と鉄棒―」を開催しています。
作家と作品については大竹昭子のエッセイ、及び飯沢耕太郎のエッセイをお読みください。
会期:2017年2月15日[水]―2月25日[土] *日・月・祝日休廊
作家在廊日
2月22日(水) 13:00〜
2月24日(金) 13:00〜
2月25日(土) 13:00〜
201702_FUGO

ときの忘れものでは初となる普後均の写真展を開催します。新作シリーズ〈肉体と鉄棒〉から約15点をご覧いただきます。
出品作品の詳細な画像とデータは2月18日のブログをご覧ください。
●イベントのご案内
2月24日(金)18時より中谷礼仁さん(建築史家)をゲストに迎えてギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。
※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
E-mail: info@tokinowasuremono.com

◆ニューヨークで開催されるArt on Paperに出展します。
artonpaper_small_600


会期:2017年3月2日[木]〜3月5日[日]
VIPプレビュー:2017年3月2日(木)
一般公開:2017年3月3日(金)〜5日(日)11:00〜19:00
(5日は12:00から18:00まで)
会場:Pier 36 New York
299 South St, New York, NY 10002
ときの忘れものブースナンバー:G15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品作家:磯崎新安藤忠雄内間安瑆野口琢郎光嶋裕介細江英公植田正治堀尾貞治ジョナス・メカス草間彌生マイケル・グレイヴス
*若干ですが招待券があります。ご希望の方はメールにてお申込みください。

小林紀晴のエッセイ「山の記憶」 第12回

小林紀晴のエッセイ「山の記憶」 第12回

小正月02

 しめ飾りなどが山のように積まれたそれに火が放たれると、辺りが急に明るくなる。足元の雪がレフ板の効果を発揮するからか、誰もの顔が赤く照らされる。みな笑っているように見えるから不思議だ。きっと炎がまぶしいからに違いない。火傷するほどに熱い。
 手にした柳の枝の先のおめえ玉を火のなかにすぐに入れたくなるのだが、じっと我慢だ。火の勢いが強いときに入れると、枝があっとう間に燃えて大事なおめえ玉が炎のなかに落ちてしまう。そんなことをするのは低学年の子供だけで、大人も高学年の子供もじっと炎が小さくなるのを待つ。
 見上げれば、書き初めの書き損じが空高く舞っていく。
「雪だるま」「お正月」「冬の朝」なんて文字がかろうじて読める。高く舞い上がれば舞い上がるほどに字がうまくなると、学校の先生も親も大人はみな真面目な顔をして口をそろえたけれど、そう言われるたびにそんなことはないだろうし、そもそも大人はまったく信じてはいないだろうなと思っていたけど、火の粉と共に闇にそれがひらひらと勢い良く上がっていく姿を目にすると、もしかしたら本当なのかもしれないという気持ちになってくる。
 1時間ほどすると、火の勢いはだいぶ落ち着いてくる。その頃を見計らって老人たちも姿を見せる。太い廃材などが熾火になっている辺りをめがけて、おめえ玉をかざす。とにかく遠火で焼くのがこつだ。
 焦げ目がついて、ぷっくりと内側から膨らんできたら食べごろだ。慎重に枝の先から外して、口に運ぶ。熱々だと意外なほど美味しい。ちなみにこれを食べると「一年間、歯を病まない」と言われている。これまた迷信に違いないことはわかっているつもりだけど、そんな気がしてくる。
 食べ終えて、火の勢いが小さくなると厄投げとなる。私を含めた子供はこれをなによりも楽しみにしている。今年厄年をむかえる人たちが、土手の上からいろんなものを投げるのだ。それを大人も子供の真剣に拾う。
 投げられるもので一番多いのはみかん。拾って一番嬉しいのはおひねりに入った小銭(時々、お札が入っていることも)。お菓子も撒かれる。ただ、とにかく暗く、さらに地面は雪なので、おひねの白い紙はあっという間に、わからなくなる。懐中電灯の明かりだけが頼りだからだ。
 ちなみに最近では、みかんはあまり投げられなくなった。投げると潰れてしまうし、踏まれやすいという理由からだ。うまい棒や小分けされたスナック菓子が人気だ。雪に落ちても濡れないのだ。
 ちなみに数年前、私が厄年のときには軍手を投げた。事前にビニール袋に一組ずつ小分けしたものだ。50組ほどだろうか。前の年に母が拾って「一番役にたったもの」という理由からだ。
 こうして、どんど焼きは終わる。
 ただ、実はまだ終わっていない。数人の子供は翌朝、できるだけ早い時間にどんど焼きの会場になった田んぼへ再び向かうのだ。大人はほとんど来ない。いや、子供も欲張りな男子だけだが。
 理由は前の晩に雪に紛れてしまい、まだ拾われていないおひねりを探すためだ。必ず幾つか取りこぼしがある。それを狙って、早朝に向かうのだ。他の誰かより少しでも早ければ、その分、確実に収穫は多くなる。だから薄暗いうちに行くことになる。
 気温はマイナス15度ほど。吐く息が白く、まつ毛と眉毛の先端が白くなる。息をするたびに喉の奥が痛い。防寒靴の先で雪をかき分ける。ザッ、ザッと心地いい音が耳に届く。すぐ隣にはどんど焼きの真っ黒の灰。そこにはもう誰も目を向けない。

01_600小林紀晴
「Winter 10」
2015年撮影
ゼラチンシルバープリント
16x20inch
Ed.20


こばやし きせい

小林紀晴 Kisei KOBAYASHI(1968-)
1968年長野県生まれ。
東京工芸大学短期大学部写真科卒業。
新聞社カメラマンを経て、1991年よりフリーランスフォトグラファーとして独立。1997年に「ASIAN JAPANES」でデビュー。1997年「DAYS ASIA》で日本写真協会新人賞受賞。2000年12月 2002年1月、ニューヨーク滞在。
雑誌、広告、TVCF、小説執筆などボーダレスに活動中。写真集に、「homeland」、「Days New york」、「SUWA」、「はなはねに」などがある。他に、「ASIA ROAD」、「写真学生」、「父の感触」、「十七歳」など著書多数。

●今日のお勧め作品は、小林紀晴です。
20160319_kobayashi_05_work小林紀晴
〈DAYS ASIA〉より2
1991年
ヴィンテージゼラチンシルバープリント
Image size: 24.3x16.3cm
Sheet size: 25.3x20.3cm
サインあり


こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

◆ときの忘れものは「普後均写真展―肉体と鉄棒―」を開催しています。
作家と作品については大竹昭子のエッセイ、及び飯沢耕太郎のエッセイをお読みください。
会期:2017年2月15日[水]―2月25日[土] *日・月・祝日休廊
作家在廊日
2月15日(水) 13:00〜
2月16日(木) 13:00〜
2月22日(水) 13:00〜
2月24日(金) 13:00〜
2月25日(土) 13:00〜
201702_FUGO

ときの忘れものでは初となる普後均の写真展を開催します。新作シリーズ〈肉体と鉄棒〉から約15点をご覧いただきます。
出品作品の詳細な画像とデータは2月18日のブログをご覧ください。
●イベントのご案内
2月24日(金)18時より中谷礼仁さん(建築史家)をゲストに迎えてギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。
※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
E-mail: info@tokinowasuremono.com

◆ニューヨークで開催されるArt on Paperに出展します。
artonpaper_small_600


会期:2017年3月2日[木]〜3月5日[日]
VIPプレビュー:2017年3月2日(木)
一般公開:2017年3月3日(金)〜5日(日)11:00〜19:00
(5日は12:00から18:00まで)
会場:Pier 36 New York
299 South St, New York, NY 10002
ときの忘れものブースナンバー:G15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品作家:磯崎新安藤忠雄内間安瑆野口琢郎光嶋裕介細江英公植田正治堀尾貞治ジョナス・メカス草間彌生マイケル・グレイヴス
*若干ですが招待券があります。ご希望の方はメールにてお申込みください。

◆ときの忘れもののブログは下記の皆さんのエッセイを連載しています。
 ・大竹昭子のエッセイ「迷走写真館 一枚の写真に目を凝らす」は毎月1日の更新です。
 ・frgmメンバーによるエッセイ「ルリユール 書物への偏愛」は毎月3日の更新です。
 ・夜野悠のエッセイ「書斎の漂流物」は毎月5日の更新です。
 ・新連載・佐藤研吾のエッセイ「大地について―インドから建築を考える―」は毎月7日の更新です。
 ・杉山幸一郎のエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」は毎月10日の更新です。
 ・芳賀言太郎のエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」は毎月11日の更新です。
 ・普後均のエッセイ「写真という海」は終了しました。
 ・野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」は毎月15日の更新です。
 ・新連載・倉方俊輔のエッセイ「『悪』のコルビュジエ」は毎月17日の更新です。
 ・小林紀晴のエッセイ「山の記憶」は毎月19日の更新です。
 ・森下隆のエッセイ「鎌鼬美術館——秋田県羽後町田代に開館」は毎月21日の更新です。
 ・藤本貴子のエッセイ「建築圏外通信」は毎月22日の更新です。
 ・小林美香のエッセイ「写真集と絵本のブックレビュー」は毎月25日の更新です。
 ・スタッフSの「海外ネットサーフィン」は毎月26日の更新です。
 ・森本悟郎のエッセイ「その後」は毎月28日の更新です。
 ・笹沼俊樹のエッセイ「現代美術コレクターの独り言」はしばらく休載します。
 ・大野幸のエッセイ<ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサート>は随時更新します。
 ・植田実のエッセイ「美術展のおこぼれ」は、更新は随時行います。
  同じく植田実のエッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」と合わせお読みください。
  「本との関係」などのエッセイのバックナンバーはコチラです。
 ・中村茉貴のエッセイ「美術館に瑛九を観に行く」は随時更新します。
 ・飯沢耕太郎のエッセイ「日本の写真家たち」英文版とともに随時更新します。
 ・深野一朗のエッセイは随時更新します。
 ・「久保エディション」(現代版画のパトロン久保貞次郎)は随時更新します。
 ・八束はじめ・彦坂裕のエッセイ「建築家のドローイング」(再録)は終了しました。
 ・光嶋裕介のエッセイ「和紙に挑む」は終了しました。
 ・石原輝雄のエッセイ「マン・レイへの写真日記」は終了しました(時々番外編あり)。
 ・荒井由泰のエッセイ「いとしの国ブータン紀行」は終了しました。
 ・森下泰輔のエッセイ「戦後・現代美術事件簿」は終了しました。
 ・「殿敷侃の遺したもの」はゆかりの方々のエッセイや資料を随時紹介します。
 ・「オノサト・トシノブの世界」は円を描き続けた作家の生涯と作品を関係資料や評論によって紹介します。
 ・「瀧口修造の世界」は造形作家としての瀧口の軌跡と作品をテキストや資料によって紹介します。
土渕信彦のエッセイ「瀧口修造とマルセル・デュシャン」、「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
 ・「関根伸夫ともの派」はロスアンゼルスで制作を続ける関根伸夫と「もの派」について作品や資料によって紹介します。
 ・「現代版画センターの記録」は随時更新します。
今までのバックナンバーの一部はホームページに転載しています。

「普後均写真展」開催中 2月15日(水)〜2月25日(土)

01

02

03

04

05

06

07

08


「普後均写真展―肉体と鉄棒―」出品作品のご紹介
価格はステップアップ方式です
Ed. 1/15 〜 3/15: シート税込129,600円
Ed. 4/15 〜 7/15: シート税込162,000円
Ed. 8/15 〜 11/15: シート税込216,000円
Ed.12/15 〜 15/15: シート税込270,000円
額代別途:税込16,200円

肉体と鉄棒 1-1《〈肉体と鉄棒〉より 1》
2015年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 2-1《〈肉体と鉄棒〉より 2》
2016年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 3-1《〈肉体と鉄棒〉より 3》
2016年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 4-1《〈肉体と鉄棒〉より 4》
2014年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 5-1《〈肉体と鉄棒〉より 5》
2014年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 6-1《〈肉体と鉄棒〉より 6》
2016年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 7-1《〈肉体と鉄棒〉より 7》
2015年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 8-1《〈肉体と鉄棒〉より 8》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 9-1《〈肉体と鉄棒〉より 9》
2015年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 10-1《〈肉体と鉄棒〉より 10》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 11-1《〈肉体と鉄棒〉より 11》
2010年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 12-1《〈肉体と鉄棒〉より 12》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 14-1《〈肉体と鉄棒〉より 14》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 15-1《〈肉体と鉄棒〉より 15》
2003年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 16-1《〈肉体と鉄棒〉より 16》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 17-1《〈肉体と鉄棒〉より 17》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 18-1《〈肉体と鉄棒〉より 18》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 19-1《〈肉体と鉄棒〉より 19》
2008年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 20-1《〈肉体と鉄棒〉より 20》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 21-1《〈肉体と鉄棒〉より 21》
2003年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 22-1《〈肉体と鉄棒〉より 22》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

普後均 Hitoshi FUGO(1947-)
1947年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、細江英公に師事。1973年に独立。2010年伊奈信男賞受賞。国内、海外での個展、グループ展多数。主な作品に「遊泳」「暗転」「飛ぶフライパン」「ゲームオーバー」「見る人」「KAMI/解体」「ON THE CIRCLE」(様々な写真的要素、メタファーなどを駆使しながら65点のイメージをモノクロで展開し、普後個人の世界を表現したシリーズ)他がある。 主な写真集:「FLYING FRYING PAN」(写像工房)、「ON THE CIRCLE」(赤々舎)池澤夏樹との共著に「やがてヒトに与えられた時が満ちて.......」他。パブリックコレクション:東京都写真美術館、北海道立釧路芸術館、京都近代美術館、フランス国立図書館、他。

◆ときの忘れものは「普後均写真展―肉体と鉄棒―」を開催しています。
作家と作品については大竹昭子のエッセイ、及び飯沢耕太郎のエッセイをお読みください。
会期:2017年2月15日[水]―2月25日[土] *日・月・祝日休廊
作家在廊日
2月22日(水) 13:00〜
2月24日(金) 13:00〜
2月25日(土) 13:00〜
201702_FUGO

ときの忘れものでは初となる普後均の写真展を開催します。新作シリーズ〈肉体と鉄棒〉から約15点をご覧いただきます。
●イベントのご案内
2月24日(金)18時より中谷礼仁さん(建築史家)をゲストに迎えてギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。
※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
E-mail: info@tokinowasuremono.com

◆ニューヨークで開催されるArt on Paperに出展します。
artonpaper_small_600


会期:2017年3月2日[木]〜3月5日[日]
VIPプレビュー:2017年3月2日(木)
一般公開:2017年3月3日(金)〜5日(日)11:00〜19:00
(5日は12:00から18:00まで)
会場:Pier 36 New York
299 South St, New York, NY 10002
ときの忘れものブースナンバー:G15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品作家:磯崎新安藤忠雄内間安瑆野口琢郎光嶋裕介細江英公植田正治堀尾貞治ジョナス・メカス草間彌生マイケル・グレイヴス
*若干ですが招待券があります。ご希望の方はメールにてお申込みください。

新連載・倉方俊輔のエッセイ「『悪』のコルビュジエ」 第1回

新連載・倉方俊輔のエッセイ「『悪』のコルビュジエ」

第1回「建築家の欲望――国立西洋美術館」

倉方俊輔(建築史家/大阪市立大学准教授)


画:光嶋裕介(建築家)
原画

 ル・コルビュジエの作品が世界文化遺産になった意味は大きい。なぜなら、彼は悪党だから。
 「彼は独学者であった。公の教育を逃げ出したのであった。かくて慣例も規則も、アカデミーの学者から口述され法典化された原理も知らなかった。アカデミズムをまぬがれ、頭は自由であり、昂然たり得たのである(※1)」
 そう彼は得意げに語る。自分は突出しているのだと。
 確かに、20世紀に支配的になる世界的なルール付け、洗練された統治、次第に個から意味を失わせる傾向に対して、彼は反逆していた。輝ける星だった。
 したがって、彼は「悪」である。
 「悪」は「突出した」という意味合いももつ。突出して平均から外れた人間は、広範囲かつ支配的な統治、あるいは徴兵した軍隊における連携的な行動の妨げになり、これゆえ古代中国における「悪」概念は、「命令・規則に従わないもの」に対する価値評価となったとされる。
 自分たちのルールに共感しようとしないものを排除し、いっそう「善」になろうとするこの21世紀に、彼の「悪」はいっそう輝いている。われわれが見たいのは、そんなコルビュジエではないか。

1_01
国立西洋美術館
竣工年│1959年
所在地│東京都台東区上野公園7番7号
用途│美術館
戦後のコルビュジエの有機的な形態や、むき出しの粗野さは見られないものの、その分、戦前の邸宅のような変化に富んだ内部空間を、理念性とともに堪能できるのが美質
(撮影:倉方俊輔)

*****

 東京・上野公園に1959年に開館した国立西洋美術館が世界文化遺産になったというニュースはワイドショーでも取り上げられ、この四角い建物がなんだか知らないけどすごいという空気に世間は一変した。
 『吉阪隆正とル・コルビュジエ』を書いた筆者も、これをモダニズム建築保存の追い風にと企てている専門家の一人である。前川國男、坂倉準三、吉阪隆正ら、何人もの日本人がコルビュジエのアトリエで学んだ。
 1920年代から新時代を担う建築家の一人として積極的に日本で紹介されてきた事実がなかったら、丹下健三もいなかった。槇文彦、磯崎新、安藤忠雄といった続く建築家も含め、強くコルビュジエの影響を受けてきた。その親玉が世界的価値を持つのだから、彼らの建築も同じだと。
 また、コルビュジエも日本を尊敬し、美しい文化に影響を受けたのであり、そうした相互交流の証が国立西洋美術館…と言えたのなら、どんなに善く、したがって退屈なことか。
 現実はそうではない。作品集を開いてみよう。国立西洋美術館の丸柱の写真に添えられた解説文は一見すると、日本の伝統に感銘を受けているようである。
 「鉄筋コンクリートの仮枠は木製(桜)でその質のよさは、日本人独自の完全な工作の腕と、素晴らしい職業的良心のたまものだ。
日本人は住宅を木造で建てるが本当に美しい。彼らは木目が何であるかを知っていて、コンクリートにも、望むならば木目の最も完璧な鋳型をつくり出すことができる(※2)」
 残念ながら、これは建築家がよく行う類のリップサービスだ。円柱に関しては鋼板を型枠として用いるよう、実施設計付属説明書で指示していた。木目が出るようになったのは、施工を担当した清水建設の現場主任が技術的な不安を抱き、コルビュジエに了承を得て、木造の型枠に変えた結果である(※3)。コルビュジエが希望していたのは工業的に滑らかなコンクリート面であって、先の解説文は後付けの観察に過ぎない。
 来日したコルビュジエは日本が木造都市であることを非難した。桂離宮も龍安寺も正倉院も「死んだ過去のもの」とまとめた(※4)。そもそも生涯を通じて、コルビュジエが日本について述べた言葉は乏しく、その内容に非西洋一般に対するもの以上の意味を見出すのは難しい。国立西洋美術館という経験の前後で、作風に微塵の変化もない。継続的にかかわったインドに対してはともかく、コルビュジエは日本を歯牙にもかけていない。
 国立西洋美術館は、今でもなお新しい。それは近現代の日本においては例外的に、国を代表する施設が外国人によって設計されているからだ。明治の移入期と戦後占領期を除いた時、バブル期の国際コンペの成果物とザハ・ハディドによる当初の国立競技場が顕著なものである。背景にあるのは当時の日本の貿易黒字に伴う非関税障壁に対する批判と、2020年の東京オリンピック招致。外国人に建てさせることが肝心だ、そう思った瞬間だけ、わが国は外国人アーキテクトをおもてなしするようだ。
 こうした特殊な国際政治案件だったから、国立西洋美術館はコルビュジエの作品となった。スイス生まれの彼がフランス人とみなされていたことが幸運だった。第二次世界大戦中に敵国財産として没収した松方コレクションを日本に返還するにあたってのフランス政府の条件が、専用の美術館の建設だった。直接に要求されてはいないが、相手国の建築家に設計させれば、外交上の儀礼にも叶う。建築としての中身を見る前にこうして、国際政治案件として設計依頼がトップダウンで舞い降り、コルビュジエは自らの作品集に一つの実作を加えることができた。彼にとって国立西洋美術館の仕事は、それ以上でも以下でもない。
 コルビュジエから日本へ、というこの一方的な輸入超過は驚くべき現象だ。同じ20世紀でも、ライトやミース、グロピウスと日本の間には、ここまでの片思いはないのだから。

*****

 最初のコンタクトは1954年4月14日。奥村勝蔵外務事務次官の依頼により、前川國男がコルビュジエに設計依頼を打診した。
 こういう時の返事は敏速で、抜け目がない。5月10日には前川に設計を受諾する旨を回答し、訪日の予定、謝金を前払いとする条件を提示する。9日後には事務所から前川に設計解約の金銭的条件が示される。やり取りを重ねて翌年、設計料は前払いで1000万フランとする設計契約書が成立した(※5)。
 1955年11月2日、コルビュジエは完成したばかりの羽田空港に降り立った。恒例となったインド行きと抱き合わせにした1週間の滞在で敷地を検分した成果が翌年、図面としてやってきた。そこには依頼した松方コレクションの美術館だけでなく、ほかに2つの建築が計画敷地を超えて描かれていた。松方コレクションは「玉石混交」であるから、その一部だけを展示して全体を文化センターとすべきだという提案で、ほかの2つの建築企画・巡回展パビリオンと「不思議の箱」と名付けられた劇場は「他の人にやってもらっても良い」と述べてはいるが、パビリオンは何度も提案済みのデザインだ。
 やる気満々だろう。当然のことながら、これらは拒否され、パビリオンとそっくりのものはコルビュジエの没後、スイスにコルビュジエセンターとして建った。
 国立西洋美術館そのものも、1930年代から無限成長美術館として考えていたものの焼き直しであって、敷地検分は条件の洗い出しという以上に、温めていた案が実現するかどうかの検討だったかもしれない。新しく執着したのは、日光を導入する装置だった。日本側が提案段階から難色を示したが、最終の設計図でも修正せずに押し通している。
 契約書において、設備設計はコルビュジエの管轄外とされていたが、最終的に送られた9枚の図面の中には、そればかりか構造設計図や内部詳細図も存在せず、寸法も1枚を除いて記入されていなかった。これでは入札もできないが、設計料は全額コルビュジエに支払い済みだ。前川、坂倉、吉阪がコルビュジエと連絡を取りながら、わずかな追加金額で実施設計を行なうことになった。こんな不備が起こるのは国際政治案件だからと、慣れない外務省と文部省が抱え込んだからであって、始めから自分たちに任せるべきだったのにと、建設省(現・国土交通省)は言っただろうか。しかし、当時の日本はアメリカに手ひどく負けて10年、4年前に独立を回復したばかり。2015年のようにザハ・ハディドとの契約を反故にして、オールジャパンで国立競技場をやり直せる力が当時あれば良かったのだが…。
 中心の19世紀ホールに、コルビュジエは自らを刻印するつもりだった。降り注ぐ光も白い壁も、自らがプロデュースした一面の写真壁画を引き立てるはずだった。コレクションに肩を並べるような役割は望んでいないのだが、この機にやれると踏んでいたのだろう。
 だが、壁画の詳細は吉阪が催促したが到着せず、予算追加の時期を逸したとして、見送りになった。コルビュジエは1959年3月の竣工後、壁画費用を募金で集め8月の実施を提案。6月の開館後、彼は工事の確認と企画巡回展示館の位置決定を兼ねて10月の来日を希望したが、日本側は対応しなかった。
 その後、竣工作の見学のためにとコルビュジエ側に11月の来日を提案したが返事はなく、3カ月経って届いた答えは「多忙につき日本への招待を受けることはできない」というものだった。自分の作品につながらないのに時間を費やす義理などない。姿勢は明快である。

*****

 国立西洋美術館が示しているのは、いつどこだろうと「自分の作品をつくりたい」というコルビュジエの巨大な欲望だ。私たちは、いつでも後からやってきた「善」によって「悪」と名付けられる独立、孤立したプリミティブな欲望の産物が、時代の産物として東京の真ん中に降り立った偶然を喜ぶべきだろう。コルビュジエは耳当たりの良い流行りの概念で塗り込められず、国立西洋美術館はその作品の一つとして素晴らしい。
 しかし、軽やかに政治的で、弁舌巧み、クライアントの要望など聞かず、他分野にも口出ししてはばからない、この「建築家」という人種はいったい何者だろう?
くらかた しゅんすけ

※1…『モデュロール I』(鹿島出版会、1976)p.20
※2…ウィリ・ボジガー編、吉阪隆正訳『ル・コルビュジエ全作品集 第7巻』( ADA Edita Tokyo、1977)p.184
※3…藤木忠善『ル・コルビュジエの国立西洋美術館』(鹿島出版会、2011)p.20
※4…吉阪隆正「ル・コルビュジエの見た日本」『朝日新聞』1955年11月10日朝刊 p.5
※5…以下の経緯は次の資料に従った。寺島洋子編集『ル・コルビュジエと国立西洋美術館』図録(国立西洋美術館、2009)

■倉方俊輔 Shunsuke KURAKATA
建築史家。大阪市立大学大学院工学研究科准教授。1971年東京都生まれ。著書に『東京レトロ建築さんぽ』『ドコノモン』『吉阪隆正とル・コルビュジエ』、編著に『吉祥寺ハモニカ横丁のつくり方』『これからの建築士』ほか


表紙
『建築ジャーナル』2017年1月号
今年の『建築ジャーナル』誌の1月〜12月号の表紙を光嶋裕介さんが担当することになりました。
テーマはル・コルビュジエ。
一年間にわたり、倉方俊輔さんのエッセイ「『悪』のコルビュジエ」と光嶋裕介さんのドローイング「コルビュジエのある幻想都市風景」が同誌に掲載されます。ときの忘れものが企画のお手伝いをしました。
月遅れになりますが、気鋭のお二人のエッセイとドローイングをこのブログにも再録掲載します。毎月17日が掲載日です。どうぞご愛読ください。

●今日のお勧め作品は、光嶋裕介です。
20170217_01光嶋裕介
「幻想都市風景2016-01」
2016年  和紙にインク
45.0×90.0cm  サインあり

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

◆ときの忘れものは「普後均写真展―肉体と鉄棒―」を開催しています。
会期:2017年2月15日[水]―2月25日[土] *日・月・祝日休廊
作家在廊日
2月15日(水) 13:00〜
2月16日(木) 13:00〜
2月22日(水) 13:00〜
2月24日(金) 13:00〜
2月25日(土) 13:00〜
201702_FUGO

ときの忘れものでは初となる普後均の写真展を開催します。新作シリーズ〈肉体と鉄棒〉から約15点をご覧いただきます。
●イベントのご案内
2月24日(金)18時より中谷礼仁さん(建築史家)をゲストに迎えてギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。
※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
E-mail: info@tokinowasuremono.com

◆ニューヨークで開催されるArt on Paperに出展します。
artonpaper_small_600


会期:2017年3月2日[木]〜3月5日[日]
VIPプレビュー:2017年3月2日(木)
一般公開:2017年3月3日(金)〜5日(日)11:00〜19:00
(5日は12:00から18:00まで)
会場:Pier 36 New York
299 South St, New York, NY 10002
ときの忘れものブースナンバー:G15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品作家:磯崎新安藤忠雄内間安瑆野口琢郎光嶋裕介細江英公植田正治堀尾貞治ジョナス・メカス草間彌生マイケル・グレイヴス
*若干ですが招待券があります。ご希望の方はメールにてお申込みください。

◆ときの忘れもののブログは下記の皆さんのエッセイを連載しています。
 ・大竹昭子のエッセイ「迷走写真館 一枚の写真に目を凝らす」は毎月1日の更新です。
 ・frgmメンバーによるエッセイ「ルリユール 書物への偏愛」は毎月3日の更新です。
 ・夜野悠のエッセイ「書斎の漂流物」は毎月5日の更新です。
 ・新連載・佐藤研吾のエッセイ「大地について―インドから建築を考える―」は毎月7日の更新です。
 ・杉山幸一郎のエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」は毎月10日の更新です。
 ・芳賀言太郎のエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」は毎月11日の更新です。
 ・普後均のエッセイ「写真という海」は終了しました。
 ・野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」は毎月15日の更新です。
 ・新連載・倉方俊輔のエッセイ「『悪』のコルビュジエ」は毎月17日の更新です。
 ・小林紀晴のエッセイ「山の記憶」は毎月19日の更新です。
 ・森下隆のエッセイ「鎌鼬美術館——秋田県羽後町田代に開館」は毎月21日の更新です。
 ・藤本貴子のエッセイ「建築圏外通信」は毎月22日の更新です。
 ・小林美香のエッセイ「写真集と絵本のブックレビュー」は毎月25日の更新です。
 ・スタッフSの「海外ネットサーフィン」は毎月26日の更新です。
 ・森本悟郎のエッセイ「その後」は毎月28日の更新です。
 ・笹沼俊樹のエッセイ「現代美術コレクターの独り言」はしばらく休載します。
 ・大野幸のエッセイ<ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサート>は随時更新します。
 ・植田実のエッセイ「美術展のおこぼれ」は、更新は随時行います。
  同じく植田実のエッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」と合わせお読みください。
  「本との関係」などのエッセイのバックナンバーはコチラです。
 ・中村茉貴のエッセイ「美術館に瑛九を観に行く」は随時更新します。
 ・飯沢耕太郎のエッセイ「日本の写真家たち」英文版とともに随時更新します。
 ・深野一朗のエッセイは随時更新します。
 ・「久保エディション」(現代版画のパトロン久保貞次郎)は随時更新します。
 ・八束はじめ・彦坂裕のエッセイ「建築家のドローイング」(再録)は終了しました。
 ・光嶋裕介のエッセイ「和紙に挑む」は終了しました。
 ・石原輝雄のエッセイ「マン・レイへの写真日記」は終了しました(時々番外編あり)。
 ・荒井由泰のエッセイ「いとしの国ブータン紀行」は終了しました。
 ・森下泰輔のエッセイ「戦後・現代美術事件簿」は終了しました。
 ・「殿敷侃の遺したもの」はゆかりの方々のエッセイや資料を随時紹介します。
 ・「オノサト・トシノブの世界」は円を描き続けた作家の生涯と作品を関係資料や評論によって紹介します。
 ・「瀧口修造の世界」は造形作家としての瀧口の軌跡と作品をテキストや資料によって紹介します。
土渕信彦のエッセイ「瀧口修造とマルセル・デュシャン」、「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
 ・「関根伸夫ともの派」はロスアンゼルスで制作を続ける関根伸夫と「もの派」について作品や資料によって紹介します。
 ・「現代版画センターの記録」は随時更新します。
今までのバックナンバーの一部はホームページに転載しています。

飯沢耕太郎のエッセイ「日本の写真家たち」 第9回〜普後均

飯沢耕太郎「日本の写真家たち」第9回

普後均(Hitoshi FUGO 1947-)――思考と技術を融合させた希有な作品世界

飯沢耕太郎(写真評論家)


 普後均は1947年に神奈川県で生まれ、3歳の時から山形県米沢市で育った。1970年に日本大学芸術学部写真学科卒業後、細江英公のアシスタントを3年間務め、73年に独立してフリーランスの写真家として活動し始めた。 
 普後が青年期を過ごした1960年代後半〜70年代初頭は、日本の写真表現が大きく変わっていく時期であり、森山大道、中平卓馬、荒木経惟といった写真家たちが、個の眼差しにこだわるスナップショットや「私写真」を発表して、同時代の写真家たちに大きな影響力を及ぼしていた。だが、普後はそんな流れからは一歩距離を置いて、あくまで自分の作品世界を緻密に構築していく方向を目指した。学生時代や細江のアシスタントの時代に、撮影や暗室作業のテクニックを徹底して身につけたのも役に立ったのではないだろうか。
 パリ、ニューヨーク滞在を経て、個展「遊泳」(画廊春秋、1976年)、「暗転」(フォト・ギャラリー・インターナショナル、1982年)などで、内面性、精神性を強調するスタイルを確立し、意欲的な個展を次々に開催して注目を集めた。その普後の作品世界が、大きく飛躍したのは、1984年のツァイト・フォト・サロンでの個展で「飛ぶフライパン」として発表され、1997年に写真集『FLYING FRYING PAN』(写像工房)として刊行された連作である。普後はこのシリーズで、見慣れた日常的な道具であるフライパンを、あたかも銀河にきらめく星々や、太陽や月の運行を思わせるような、壮大な宇宙的イメージとして再構築してみせた。彼の鮮やかな思考力と卓越した技術が見事に融合した傑作といえるだろう。
 普後の緻密で粘り強い作品制作の姿勢は、2009年に銀座ニコンサロンで発表され、2012年に写真集『ON THE CIRCLE』(赤々舎)として刊行されたシリーズでも充分に発揮された。彼の家の近くにある、直径6メートルほどの貯水槽、そのコンクリートの蓋の上にさまざまな人物たちが召還され、現実と幻想のあわいを行き来するような、不思議なパフォーマンスが展開される。これまた長い時間をかけて、発想を煮詰めて形にしていった力作である。
 今回、ときの忘れもので発表される「肉体と鉄棒」は、ある固定された空間で繰り広げられるパフォーマンスの記録という意味で、「ON THE CIRCLE」の延長上にあるシリーズである。鉄工所に特注して作ってもらったという高さ2メートル、幅1.8メートルの鉄棒に、さまざまなモノ、人、動物などが乗っかったり、ぶら下がったりしている。これまでとやや違って、その組み合わせは即興的であり、どこかユーモラスでもある。今年70歳になる普後は、円熟味を増しつつも、創作意欲をさらに昂進させ、融通無碍に新たな領域にチャレンジしていこうとしている。この作品を足がかりにして、また次のシリーズが生み出されていくのではないだろうか。
いいざわ こうたろう

「普後均写真展―肉体と鉄棒―」出品作品のご紹介
価格はステップアップ方式です
Ed. 1/15 〜 3/15: シート税込129,600円
Ed. 4/15 〜 7/15: シート税込162,000円
Ed. 8/15 〜 11/15: シート税込216,000円
Ed.12/15 〜 15/15: シート税込270,000円
額代別途:税込16,200円

肉体と鉄棒 1-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 1》
2015年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 4-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 4》
2014年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 5-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 5》
2014年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 6-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 6》
2016年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 7-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 7》
2015年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 8-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 8》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 9-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 9》
2015年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 10-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 10》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 11-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 11》
2010年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 12-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 12》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 14-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 14》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 15-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 15》
2003年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 17-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 17》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 18-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 18》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 19-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 19》
2008年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 20-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 20》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり


肉体と鉄棒 21-1普後均
《〈肉体と鉄棒〉より 21》
2003年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり


こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

普後均 Hitoshi FUGO(1947-)
1947年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、細江英公に師事。1973年に独立。2010年伊奈信男賞受賞。国内、海外での個展、グループ展多数。主な作品に「遊泳」「暗転」「飛ぶフライパン」「ゲームオーバー」「見る人」「KAMI/解体」「ON THE CIRCLE」(様々な写真的要素、メタファーなどを駆使しながら65点のイメージをモノクロで展開し、普後個人の世界を表現したシリーズ)他がある。 主な写真集:「FLYING FRYING PAN」(写像工房)、「ON THE CIRCLE」(赤々舎)池澤夏樹との共著に「やがてヒトに与えられた時が満ちて.......」他。パブリックコレクション:東京都写真美術館、北海道立釧路芸術館、京都近代美術館、フランス国立図書館、他。

◆ときの忘れものは「普後均写真展―肉体と鉄棒―」を開催しています。
会期:2017年2月15日[水]―2月25日[土] *日・月・祝日休廊
作家在廊日
2月15日(水) 13:00〜
2月16日(木) 13:00〜
2月22日(水) 13:00〜
2月24日(金) 13:00〜
2月25日(土) 13:00〜
201702_FUGO

ときの忘れものでは初となる普後均の写真展を開催します。新作シリーズ〈肉体と鉄棒〉から約15点をご覧いただきます。
作家と作品については大竹昭子のエッセイもお読みください。
●イベントのご案内
2月24日(金)18時より中谷礼仁さん(建築史家)をゲストに迎えてギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。
※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
E-mail: info@tokinowasuremono.com

◆ニューヨークで開催されるArt on Paperに出展します。
artonpaper_small_600


会期:2017年3月2日[木]〜3月5日[日]
VIPプレビュー:2017年3月2日(木)
一般公開:2017年3月3日(金)〜5日(日)11:00〜19:00
(5日は12:00から18:00まで)
会場:Pier 36 New York
299 South St, New York, NY 10002
ときの忘れものブースナンバー:G15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品作家:磯崎新安藤忠雄内間安瑆野口琢郎光嶋裕介細江英公植田正治堀尾貞治ジョナス・メカス草間彌生マイケル・グレイヴス
*若干ですが招待券があります。ご希望の方はメールにてお申込みください。

◆ときの忘れもののブログは下記の皆さんのエッセイを連載しています。
 ・大竹昭子のエッセイ「迷走写真館 一枚の写真に目を凝らす」は毎月1日の更新です。
 ・frgmメンバーによるエッセイ「ルリユール 書物への偏愛」は毎月3日の更新です。
 ・夜野悠のエッセイ「書斎の漂流物」は毎月5日の更新です。
 ・新連載・佐藤研吾のエッセイ「大地について―インドから建築を考える―」は毎月7日の更新です。
 ・杉山幸一郎のエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」は毎月10日の更新です。
 ・芳賀言太郎のエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」は毎月11日の更新です。
 ・普後均のエッセイ「写真という海」は終了しました。
 ・野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」は毎月15日の更新です。
 ・小林紀晴のエッセイ「山の記憶」は毎月19日の更新です。
 ・森下隆のエッセイ「鎌鼬美術館——秋田県羽後町田代に開館」は毎月21日の更新です。
 ・藤本貴子のエッセイ「建築圏外通信」は毎月22日の更新です。
 ・小林美香のエッセイ「写真集と絵本のブックレビュー」は毎月25日の更新です。
 ・スタッフSの「海外ネットサーフィン」は毎月26日の更新です。
 ・森本悟郎のエッセイ「その後」は毎月28日の更新です。
 ・笹沼俊樹のエッセイ「現代美術コレクターの独り言」はしばらく休載します。
 ・大野幸のエッセイ<ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサート>は随時更新します。
 ・植田実のエッセイ「美術展のおこぼれ」は、更新は随時行います。
  同じく植田実のエッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」と合わせお読みください。
  「本との関係」などのエッセイのバックナンバーはコチラです。
 ・中村茉貴のエッセイ「美術館に瑛九を観に行く」は随時更新します。
 ・飯沢耕太郎のエッセイ「日本の写真家たち」英文版とともに随時更新します。
 ・深野一朗のエッセイは随時更新します。
 ・「久保エディション」(現代版画のパトロン久保貞次郎)は随時更新します。
 ・八束はじめ・彦坂裕のエッセイ「建築家のドローイング」(再録)は終了しました。
 ・光嶋裕介のエッセイ「和紙に挑む」は終了しました。
 ・石原輝雄のエッセイ「マン・レイへの写真日記」は終了しました(時々番外編あり)。
 ・荒井由泰のエッセイ「いとしの国ブータン紀行」は終了しました。
 ・森下泰輔のエッセイ「戦後・現代美術事件簿」は終了しました。
 ・「殿敷侃の遺したもの」はゆかりの方々のエッセイや資料を随時紹介します。
 ・「オノサト・トシノブの世界」は円を描き続けた作家の生涯と作品を関係資料や評論によって紹介します。
 ・「瀧口修造の世界」は造形作家としての瀧口の軌跡と作品をテキストや資料によって紹介します。
土渕信彦のエッセイ「瀧口修造とマルセル・デュシャン」、「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
 ・「関根伸夫ともの派」はロスアンゼルスで制作を続ける関根伸夫と「もの派」について作品や資料によって紹介します。
 ・「現代版画センターの記録」は随時更新します。
今までのバックナンバーの一部はホームページに転載しています。
tokinowasuremono
緑豊かな青山のギャラリー&編集事務所「ときの忘れもの」は建築家をはじめ近現代の作家の写真、版画、油彩、ドローイング等を扱い、毎月企画展を開催しています。またオリジナル版画のエディション、美術書・画集・図録等の編集も行なっています。
Archives
Categories
最新コメント
記事検索
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ