ギャラリー  ときの忘れもの

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小国貴司のエッセイ「かけだし本屋・駒込日記」第41回 クリスマスが近づいてきました。 今年は、去年の今頃では思いもつかなかったような一年になりました。 今年最後のブログで取り上げたいのは、この1冊です。 『緑の髪のパオリーノ』(講談社) 作者のジャンニ・ロダー …
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日本で初めてのメカス論集『ジョナス・メカス論集 映像詩人の全貌』発刊 若林良 2020年11月、neoneo編集室ではドキュメンタリー叢書『ジョナス・メカス論集 映像詩人の全貌』を刊行いたしました。 まず、団体の紹介を簡単にさせていただきます。neoneoはドキュメンタリー …
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松本竣介研究ノート 第20回 都会を歩く男〜松本竣介のスケッチ帖 小松粼拓男  前回、1985年綜合工房から出版されていたスケッチ帖の複製画集『松本竣介手帖』を話題にした。だが、別冊で付けられていた冊子の中野孝次のエッセーについては書いたが、肝心の画集そのものに …
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こんにちは、スタッフMです。 2020年11月6日、岩手県盛岡の重要な文化拠点だったMORIOKA第一画廊が閉まるということで急遽出張してまいりました。 MORIOKA第一画廊は、1964年開廊、1990年には最後の場所となったテレビ岩手1階に入居。2016年に上田浩司さんが亡くなられた後は …
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<迷走写真館>一枚の写真に目を凝らす 第95回 (画像をクリックすると拡大します)中身は木造でも見かけは石造りに近く、加えて防火の効果もあるモルタル塗り建物が多かった時代に、木造りであることを堂々とうたったカクテルバーは珍しい。 三角屋根をのせた風情のある二 …
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先日(11月16日)の東京新聞に勝野金政(かつの きんまさ、1901年〜1984年)のことが大きく掲載されていたので、驚くとともに私たちの恩人・井上房一郎(1898年〜1993年)さんのことをあらためて思い起こしました。 長野県生まれの勝野は早稲田大学在学中の1924年(大正13年 …
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カスヤの森現代美術館「柳澤紀子展」、神奈川県立近代美術館葉山館「オディロン・ルドン版画展」を訪ねて  11月15日にスタッフSとともにカスヤの森現代美術館と神奈川県立近代美術館葉山館へ行ってきました。  まずはカスヤの森現代美術館へ。柳澤紀子先生から送っていた …
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塩見允枝子のエッセイ「フルクサスの回想」 第1回 マチューナスとマルチプル 《Water Music》 マチューナスのコレクション The Gilbert and Lila Silverman Fluxus Collection, Detroit Photograph by Brad Iverson 1964年6月の或る日、ニューヨークから1通の速達 …
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<これは迷う。平嶋彰彦さんのポートフォリオ。 西井一夫さんが東京の街をつぶさに歩いた記録を考える上での資料が、こうやって日の目を見るとは。東京は何度も景色を更新しているが、これはもう数世代前の景色と言っていいのではないだろうか。大島川、角筈、九段、そして代 …
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スタッフSの海外ネットサーフィン No.88 「Hong Kong Spotlight by Art Basel」 Hong Kong Convention and Exhibition Centre  読者の皆様こんにちは。冬らしい日々が続き、寒さが厳しくなってきたと思いきや、先週末は半袖短パンで出歩けるほどの陽気が続き、今週に入って …
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吉原英里のエッセイ「不在の部屋」第3回 初個展 このブログの連載に取り組むことで、いろいろな角度から過去を見直す機会をいただき、当時見過ごしていた多くのことにあらためて気づかされました。日常の小さなできごとの積み重ねと、偶然に出逢った方々と交わした会話、そ …
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■今週のWATANUKI'S CHOICE 第31回/11月24日/平嶋彰彦《新宿三丁目(角筈一丁目)御大典広場の飲食店》 ・平嶋彰彦「東京下町の私的な体験」 ・平嶋彰彦「東京ラビリンス」のあとさき ・森山大道「平嶋彰彦展〜写真を支える多様なレイヤー」 ・大竹昭子「東京上空に浮 …
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ただいま銀座のギャラリーせいほうで「倉俣史朗展ーShiro Kuramata Cahier 刊行記念ー」が開催されています(11月28日まで)。 倉俣史朗の残したドローイングをシルクスクリーンでまとめた作品集「カイエ」の発表展示ですが、代表作「ミス・ブランチ」や希少なイッセイ・ミヤ …
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土渕信彦のエッセイ「駒井哲郎と瀧口修造 前編」 今回から2〜3回、連載「瀧口修造の本」は休みをいただき、来春、ときの忘れもので開催を予定している「生誕100年 駒井哲郎展 Part.2 駒井哲郎と瀧口修造」の露払いとして、瀧口修造の駒井哲郎についての文献について述べ …
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井戸沼紀美のエッセイ「二十二日の半券」第2回 『ふつうの人々』 近くのスーパーに入っても、ふらりと公園に立ち寄っても、「↔︎」の記号が目に入る。感染症の対策のため、他者との距離を保つようにと呼びかけるものだ。隣の席と自分の席がパーテーションで区切られている …
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東京下町の私的な体験   平嶋彰彦 ポートフォリオ『東京ラビリンス』の写真15点は、『昭和二十年東京地図』(筑摩書房、1986)に掲載されたもので、撮影の時期は1985年9月から翌86年2月になる。 初出は『毎日グラフ』の12回連載(1985年10月27日号〜翌86年1月26日号)だが …
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柳正彦のエッセイ「アートと本、アートの本、アートな本、の話し」第23回 アンブレラ・プロジェクトの全記録 クリスト、ジャンヌ=クロードとの、本にまつわる想い出は、先月までのつもりでしたが・・・一番大切な本のことを忘れていまいした。ですので、今月も昔話しにさ …
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中尾美穂「ときの忘れものの本棚から」第4回 『もうひとつの日本美術史―近現代版画の名作2020』その1 2020年7月11日(土)〜8月30日(日) 福島県立美術館 2020年9月19日(土)〜11月23日(月・祝) 和歌山県立近代美術館 和歌山県立近代美術館の会場 300ページを超えるボリ …
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王聖美のエッセイ「気の向くままに展覧会逍遥」第11回 「分離派建築会100年展 建築は芸術か?」を訪れて  パナソニック汐留美術館で2020年10月10日から12月15日まで「分離派建築会100年展 建築は芸術か?」が開催されています。分離派建築会の結成から100年を迎えること …
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宮森敬子のエッセイ「ゆらぎの中で」第11回 「宮森敬子展―集められた時間と空間の表面たち」(その2) 9月25日から10月17日まで開催された「宮森敬子展―Surfaces of Time 集められた時間と空間の表面たち」展では、バラの花弁の色と匂いを使って、来場してくださった方 …
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1955年ニューヨーク近代美術館(MoMA)の開館25周年記念として開催された写真展「The Family of Man ファミリー・オブ・マン」展ほど後世に影響を与えた展覧会はないでしょう。 MoMAの写真部門ディレクターとしてこの展覧会を企画したのがエドワード・スタイケンでした。 結 …
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平嶋彰彦のエッセイ 「東京ラビリンス」のあとさき その6 『宮本常一が撮った昭和の情景』——絵巻物の手法 文 平嶋彰彦 写真 宮本常一  2009年に『宮本常一が撮った昭和の情景』(以下、『昭和の情景』と略称)を刊行した。『宮本常一 写真・日記集成』(以下、『写 …
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●倉俣史朗展ーShiro Kuramata Cahier 刊行記念ー 会期=2020年11月16日[月]—11月28日[土]11:00-18:30 ※22日、23日休廊 会場=銀座・ギャラリーせいほう 東京都中央区銀座 8丁目10番7号 東成ビル1 F 展示風景はコチラをご参照ください。 1960年代後半から空間デザイ …
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ただいま「平嶋彰彦写真展 — 東京ラビリンス」を開催中の平嶋彰彦さんは優れた写真家であるとともに、編集者としても多くの書籍を手掛けてきました。 その一部をご紹介します。 ●『昭和二十年 東京地図』 『昭和二十年 東京地図』 文:西井一夫 写真:平嶋彰彦 発行:筑 …
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中村哲医師とペシャワール会を支援する11月頒布会 中村哲先生が突然の銃撃により亡くなられてから早一年がたとうとしています。あのときの驚きと悲しみ、呆然として何も手につかなったこと、「いてもたってもいられない」というお気持ちのお電話をたくさんいただいたことを思 …
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杉山幸一郎のエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」第56回 ある1日。 Covid-19の影響で、3月中旬からズントー事務所の所員が3つの建物に分かれて仕事をするようになって、7ヶ月が経ちました。 オフィスとして利用している木造アトリエ、コンクリート造アトリエ、 …
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東京上空に浮遊する幻の街 平嶋彰彦写真展に寄せて 大竹昭子  東京生まれの東京育ちにもかかわらず、いや、だからと言うべきか、長いこと東京のごく限られた範囲しか知らずに暮していた。用事のある場所を行き来するだけで、未知の場所があることも、それがどんなところ …
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佐藤研吾のエッセイ「大地について―インドから建築を考える―」第46回 インド小休止、秋田へ  先月投稿の、タゴールの手紙についての文章をかいているころ(つまり9月の下旬あた り)から、私のいる福島の方でもようやく人々の動きが出始めているような空気をかんじはじめ …
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